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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.11.26,Tue
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Posted by norlys - 2009.02.20,Fri
忘備録。

「常識」は、単なる思いこみってこともある~『百鬼夜行絵巻の謎』 小松 和彦著(評:栗原 裕一郎)【奨】
(NBOnline 「毎日1冊! 日刊新書レビュー」 2009/02/20)

室町時代に一世を風靡した(?)百鬼夜行絵巻の系譜にまつわる定説を覆す(かもしれない)新たな絵巻との出会いと分析・比較と考察について書かれた本だそうな。読んでみたいけど、1,200円という定価に躊躇。。
ふんだんにカラーページが盛り込まれたビジュアル新書だそうなので、決して高くはないけれど。。
カラビナ1枚分と考えれば安いのか(苦笑)。

しかしまぁ、百鬼夜行絵巻を専門的に研究している方がいらっしゃるということと、今更になって定説がひっくり返される(かもしれない)ということに驚く。

妖怪、動物の擬人化、付喪神など、ずらずらと異形のものを描き連ねた百鬼夜行絵巻が、わざわざ制作され大切に保管されまたは模写されてきたというのもすごい。

なんか、色々とすごいよなぁ。。

美術的価値はあるとしても、自分の家にあってもあんまりうれしくないよなぁ。。百鬼夜行絵巻って。
他人に見せて反応を楽しむためのアイテムとしての使い道しか思い浮かばない。
「…まじパネェっす」という感嘆の声を、内心ニヤニヤ期待しながら絵巻を紐解くという構図。

いったいどういう経緯で百鬼夜行絵巻が描かれ、いったいなにがそんなに魅力的で現代まで受け継がれてきたのか、そういうことはこの本を読めばわかるんだろか。
カラビナ1枚分かぁ。。悩ましいのぅ。。

付喪神に関しては、「古い物には魂が宿るから大切に使い続けなければならないという先人の戒め」という説明があるけれど、今の時代だと魂が宿る前にスクラップされてしまうモノの方が多かろう。。

それにしても、この大切にしないと転じて妖怪となるぞ、バチが当たるぞ、という発想は日本独特だよなぁとも思う。
古い物を大切にするという発想そのものは西洋でもあるけれど、「おばあさんが大切にしていた」とか「先祖代々伝わる」とか、人にまつわるエピソードがあるからであって、モノそのものが主格(擬人化)になることは少ないんじゃないのかな。よくわからんけど。

異形のモノしか存在しない世界-こういう奇妙なモチーフが盛んに描かれる日本の文化って面白いよなぁ。なるほど妖怪や百鬼夜行絵巻の研究は、日本文化の根源的な部分に触れるように思う。

■Related review:
(MSN産経 2009.2.2 08:14)
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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