忍者ブログ
Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.25,Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by norlys - 2014.09.19,Fri
敬老の日の3連休(9月13~15日)は濁河川兵衛谷で沢登り。

以前から漠然と行ってみたい沢のひとつでしたが、さすがに地理的に遠く、また2泊3日を必要とする行程で晴れ予報が約束される確率は非常に低く…で、なかなか機会に恵まれず。
そもそもそれより以前には、大きな沢の経験値が少ない自分には無理でしたし。

ともあれ、水量豊富なゴルジュの下流部~ナメと印象的な滝の多い中流部~大滝と高山風景の上流部と、次から次へと自然から提示される造形や風景に驚嘆し、おまけに木曽御嶽をピークハント(100名山ゲット!)した2泊3日は濃密な時間でした。

記録はぼちぼち書いていけたらな…と思うけれど、長い沢の分、時間がかかりそうなのでとりあえず。

行ってきましたよーと、ひっそり主張してみるテスト。


晴れた沢の水面はホントにキレイ。でも水温と気温は高くなく、ほんのり秋の気配をはらんでいて、泳ぎまくるには少し冷たかったです。泳ぐの大好き! 全力クロールどんとこい(笑)な自分なのに、さすがにゲップでそうになりました。


岩折れ滝こと、柱状節理の滝(21m)。自然の滝なのに、人工の堰堤にそっくり。
20mクラスの滝がバンバン出てきて、どれもこれも素晴らしいけれど、徐々にお腹いっぱい感が(笑)。

大きな滝の下は平水より少な目というコンディションでも水量は多く、滝の手前に居て飛沫と風圧がすごかったです。

 

袴滝(20m)。どの滝も印象的でしたが、この滝はずば抜けて心に残っているというか、心を置いてきてしまった気がします。なんというか、この滝が創り出した空間を含めて、神々しささえ感じました。

まぁ、ぼちぼちっと。
PR
Posted by norlys - 2014.09.11,Thu
週末の、9月6日(土)~7日(日)は飯豊の頼母木川上ノ小俣沢へ沢登り。

もともとは中ア方面の沢を予定し、そのために月曜日のお休みを確保していたのだけど、天気予報が微妙な感じで…行って行けないこともなさそうでしたが、どうせなら晴れマークの並ぶ飯豊に! と急遽変更。

当初は沢本の記述どおり2泊3日での行程を予定していましたが、幕営適地を求めてどんどこ歩いたら1泊2日で抜けてしまいました。

もっとも豊野さん本でも1泊2日で抜けていたし、地形図をプリントアウトした時点で沢中2泊にしては水平移動が割合と短いかな…? という印象だったし、奥胎内ヒュッテ~足の松登山口間の約1時間ほどの車道・林道歩きを、行きも帰りも市営バスに乗車したことでショートカットできたのも大きかったし。また、途中は悪場のないゴルジュ地形とはいえ、幕営適地が見当たらなかったのも足を進めざるを得なかった一因。

ちなみに飯豊の沢1回目は胎内川東俣沢本源沢と、いきなり5級の沢でしたが、超強力リーダーに率いられての遡行でした。なので、上ノ小俣沢は4級と本源沢に比べれば易しいはずとはいえ、果たして自分達だけで遡行できるのだろうかと、一抹の不安と大きな期待を抱えていました。
ともあれ、飯豊は決して近い場所ではなく、飯豊の沢はまだ2回目ということもあり、行程に余裕があるのは気持ちの上で大きかったです。

陽の差し込むゴルジュの渓相はただただ美しく、深く切れ込んだV字の谷を進むとやがてお花畑と草原のツメに至り、藪漕ぎなしで登山道に合流し、360度の展望を望みながら青空の下でたおやかな稜線を歩くことは最高に贅沢な時間でした。

心配していた雪渓にもまったく遭遇せず幸いでした(小さなブロック片がところどころ沢の片隅に少し残っていた程度)。

********
前夜発で都内を出発。2泊3日ならばそれほど行程は厳しくないだろうという予測のもと、少し睡眠を確保する予定でいましたが、前夜仮眠した道の駅でバス便の運航予定を見て急遽5時起床に。2時間半の仮眠で、起き抜けは緊張よりも寝不足でぼー…。

 朝6時半の胎内市市営バス(9人乗りの乗合タクシー。片道ひとり300円)に乗車し、奥胎内ヒュッテから足の松登山口へ。歩けば1時間ちょっとの道のりも、車ならば所要時間約10分。ありがたい(わざわざ歩きにきたというのに、徒歩以外の交通手段があると喜んでしまうという^^;)。








登山口から20分ほどで最終堰堤前に到着。ここで沢装備を準備。右岸側にハシゴが設置されており、これで堰堤を越えるパーティも多いようですが、朝イチからドボンと左岸側から泳いで堰堤の中央を突破。手元も足元もヌメヌメでちょっと緊張。








堰堤上は明るい河原。魚影はなし(沢全体的に魚影は全く確認できず)。前日お昼過ぎから累積15ミリの雨が降り一時的に水が増えた後に3センチほど減水した様子。濁りはなくほぼ平水の模様。
 
 明るい河原をぽくぽく歩くと、次第に側壁が立ちはだかりゴルジュ地形に。









 3m斜瀑。左壁伝いに接近するも、微妙に足がつかず水勢も強し。一度目は水圧に負け流されてリトライ。左壁に乗り込んでへつり。一見なんでもなさそうな場所がちょと悪くて、さすがは飯豊…! と。







 幸い大きな滝はなく、水流脇または側壁に弱点があり、大きく高巻くことなく進む。












 4mスダレ状滝。ここは左壁がヌメっていたので、念のためロープを出しホールドをタワシで磨きながら空身で登攀。難しくはないけれど、万が一落ちたらゴルジュ下の河原まで一気に流されそう…だったので。







 下部ゴルジュ地帯を抜けると大きな釜の淵が続き、空も開けて夏の朝の陽射しが眩しい。碧色の水も、磨かれた岩も、草の緑も、青い空も目に入るものすべてが美しくて、口元が緩みっぱなし。

実はこの時には下部ゴルジュ地帯を抜けていたことにようやく気付き(苦笑)、「遡行図になにも記述のない場所ですらこんな感じなら、ゴルジュ地帯はいったいどんなことに…!」とビビっていた自分達の勘違いぶりを笑い安堵しました。



 10時10分に小俣沢出合に到着。本流と小俣沢の水量比は2:1とのこ とだけど、体感的には約3:1。小俣沢は深く細く、一瞬見落としてしまいそうな印象で切れ込んでいて…正直なんというか…メインストリートから裏路地に入る感じ。思わず「ショボっ!」と口に出してしまったほど^^; (と同時も安堵もしたけれど)。









細く深く切れ込んだゴルジュ地形。水量はグンと減り、つっぱりで小滝を越え、6m滝は左壁を登攀。その上の3m+8m滝は登れないので、左壁の灌木帯を高巻き、懸垂下降で滝上の沢床へ。
続く6m滝も登れそうにないので、手前のバンドからリッジを登り滝上へ。懸垂下降をせずに全部高巻いてしまえたようだったけれど、6m滝を鑑賞できたのでよし、ということで。小俣沢出合のゴルジュ帯を越えると沢は再び明るく開放的に。







 7m滝は左壁を直登。快適。










 11時55分に、2段20m逆くの字滝下に到着。













豊野さん本には「左岸を高巻く」との記述があるけれど、右岸の方が傾斜も緩そう。O西さんやU介さんならきっとこの滝もフリーで登っちゃうよねぇ…と言いながらも、平凡な自分たちは高巻きを選択。

左壁を4mほどフリーで登り、草付のルンゼから灌木帯をトラバース。2段20m滝上へ。
飯豊は夏が短く植生が繁茂・再生する期間が短いためか、入渓する人の数はそれほど多くはなさそうな割に踏み跡は明瞭。


 滝上は穏やかな流れ。あまりにキレイな釜だったので、荷物を置いてドボン大会。









 念のためロープを出して登った6m滝。落ちてもドボンなんだろうけど、滝つぼの巻き返しが強そうな感じもあり。

途中腐った残置ハーケンがひとつ。沢中で残置物を見たのはここだけ。カムを持参したので使わなかったけれど、腐食がひどくて使えそうもない。

結局、ロープを出したのは下部とここと大高巻きの途中の3回(と懸垂下降)。全てリードさせてもらいました。もたもたしてしまいすみません。ありがとうございます。

 「V字状のゴルジュ帯は悪場のない河原」という文章に納得。お天気が良いときはこの上なく快適。でも、もしも強い雨の中でこの場所にいたとしたら…(怖)。








 13時30分に下ノ小俣出合を通過。まだ時間が早いのでもう少し先へ足を進めることに。

巨岩のゴーロ帯を右に左にと進みながら、幕営適地を探すけれど、なかなか良い物件がなく。






 15時40分に25m大滝下に到着。左側壁にかかるので支流みたいだけれど、こちらが本流。今まで進んできた沢筋の前方は、突然ガレの堆積した涸れ沢に。面白い地形だなぁ。

ここもまた、左壁が登れそう…てかO西さんやU介さんなら登っちゃうよね…と言いながらも、平凡な自分たちは定石通り大高巻き。

大滝の少し先のルンゼ状を登り始めたのはいいものの、ぐずぐずの泥壁で結構渋い。
もう少しで灌木に手が届く、その2歩が進めず、傍の岩にカムを噛ませてエイド。その先がうまく続いているかどうか分からず念のため1ピッチロープを出したけれど、すでに灌木帯だったのでロープは不要でした(もっとも高度感満載なので、ロープがあった方が安心)。

小尾根を乗り越し、灌木伝いに25m滝の上部に下降し始めると、木々の隙間からその上の連暴帯が見えたので、まとめて大高巻きをすることに。果たして明るいうちに沢筋に戻れるのかなぁ…と、少し不安を抱きつつ。

ちょうど、連暴帯を遠望する地点から灌木帯に沿ってトラバースする踏み跡があったので、それを追いかけながら広いルンゼ状地形の中間部を延々と灌木を掴んで腕力頼みの水平移動。

緩傾斜の小尾根を降りると、ちょうど7m滝上でした。時刻は17時30分過ぎ。
まだ陽のあるうちに大高巻きを終えることができてよかった…。




さて、そろそろいい加減にテン場を探さなくては…と、歩くとすぐに二俣に到着。すでに17時45分。日の名残はあるものの、夕陽はそろりと山陰に消えそうな時間。
どちらも谷間の遠くに稜線が覗き、そろそろ源頭の気配。雨が降ってももう増水の心配はいらなそう。
少し高台の草地を整地してタープを張り、薪に火を熾してようやく人心地つきました。

焚火の脇でご飯を食べていると、地神山方面の山の端から薄いガス越しに満月に近い月がゆっくりと昇ってきました。長い一日だったなぁ。でも、この調子ならば、2泊3日の予定だったけれど、明日のうちに下山できてしまいそうだね…と話しつつ。

夜更けにふと目を覚ますと雨の音。夜明けまで断続的にしとしとと降り続き、早く止んでほしいなぁ…と思いながら爆睡。

2日目は5時半に起床。まだ小雨が降っていたので朝ご飯はタープの下で。幸い、ご飯を食べ終わる頃には雨も止み、準備を整えている間に急速に晴れ間が広がり始めました。ほ。

 7時15分に出発。二俣すぐ上の5m滝。

源頭近く、水流が細くなってきたことで、岩の表面が苔でぬるぬる。







 突然視界が開け、7時40分に15m滝下に到着。右側の枝沢を登り、灌木帯からトラバースして滝上へ。









 小滝群を越えていくと、いつしか涸棚となり、今まで頭中にこびりつきそうなくらい響き続けてきた水音がふと消失していることに気付く。見回せば、お花畑、一面のお花畑。








 そして、遠目にも間近でも美しいたおやかな草原をぽくぽくと歩くと9時45分に登山道に合流。









 そこから5分歩くと頼母木山山頂。頭上に青空が広がり、遠くに日本海沿岸の街並みを望む。反対側の山形側には飯豊山荘を見る。

稜線はゆるやかにたおやかに連なり、遠くの山並みは青く染まる。「青い稜線」と言うけれど、ほんとに青いよなぁ…と思う。





頼母木避難小屋にて大休止&沢装備を解除。
ここの避難小屋は(飯豊連峰の避難小屋はたいていそうだという印象)とても立派で丁寧に手入れされていて、夏季の週末は有人小屋。水も湧き出ている。

ビールを1本購入しふたりで乾杯。
東京出身という小屋のご主人さんとお話。谷川にも丹沢にも通ったなぁ…とのこと。あぁいつか、自分もこんな風に山に住まえたらいいなぁ…と思った。
また、先客の単独の男性には麓でお薦めの回転寿司屋さんを教えてもらう。(ありがとうございました!)

随分とのんびり長居をさせていただき、11時前に小屋を出発。
大石山を経由して、足の松登山口へ。
途中、頼母木川足の松沢や遡行してきた小俣沢を見る。灌木の痩せ尾根が松林に変わり、やがてブナ林が広がり、沢のせせらぎを聞く頃、13時45分に足の松登山口に到着。

14時のバスに乗り奥胎内ヒュッテへ。
渓谷の涼を求める観光客の方の姿がほどほどにいらっしゃり、静かで明るい時間が流れていました。

湯上りに眼下の清流を眺めながらテラスでソフトクリームを食べ(おいしかった!)、一日早く下山できたことで時間もあることだし…と、避難小屋でおススメしていただいた回転寿司屋さんに寄り(ここもおいしかった!)、のんびりと帰京。

楽しかったです。ありがとうございます。
Calendar
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新記事
(07/27)
(07/13)
(07/10)
(03/18)
(03/17)
(03/16)
(03/16)
(03/16)
(03/12)
(03/10)
Profile
HN:
norlys
性別:
非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
つぶやき。
Search
Meteo
Look down on Earth
↑陸域観測技術衛星ALOS(だいち) 「P」ボタンを押すと衛星画像になりますyo
Ads
Comments
[09/23 ヨシ]
[02/06 kacky]
[09/22 kacky]
[07/31 vini]
[07/06 FilsNoel ]
Trackbacks
バーコード
Tool
Log
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]