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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2016.06.08,Wed
なんだかとても評判が良さげなので、トーテムカムを3本だけ(黄、紫、緑)。



カタログスペックは下記のとおり。
----------------
・Totem Cam
0.80 (黄):17~27.7mm、9kN、83g
1.00 (紫):20.9~34.2mm、10kN、95g
1.24 (緑):25.7~42.3mm、13kN、109g
----------------

Totem Camの紫と緑のサイズレンジは、ほぼほぼBD社のキャメロットC4/X4の同色と同じ。
実際のサイズ感もほぼ同一。

ちなみにキャメロットのスペックは以下のとおり。
----------------
BDキャメロットC4-0.5(紫):19.6~33.5mm、12kN、97g (ULは12kN、74g)
BDキャメロットX4-0.5(紫):19.8~33.7mm、9kN、91g

BDキャメロットC4-0.75(緑):23.9~41.2mm、14kN、116g (ULは12kN、89g)
BDキャメロットX4-0.75(緑):24.0~41.2mm、9kN、112g
----------------

スペック上では、Totem Camの黄色はキャメロットの0.4(灰)より若干大きく、エイリアンの灰色と同じくらい(なのかな...まだ実践投入していないので不明です)。

現行の一般的なカムは、カムローブにステンレス製のスプリングコイルが隣接または内蔵されていて、ローブを押し広げ支持力を得る機構になっています(BDのC4やX4、メトリウスのマスターカム、FIXEのエイリアン、WCのヘリウムフレンズ等)。

一方で、トーテムカム(英文表記疲れたwので以下カタカナで)は、BD社のキャメロットC3と同じスプリングコンプレッション構造。
4つのカムローブそれぞれに接続された、独立した4本のスプリングが羽根をしっかり押さえる形。評判どおり、少しガタついたクラックでも安定しそうだし、ウォーキングもしにくそう。

触ってみると、ステムの引きは決して重くなく、外から内に押す形のスプリングがしっかり効いている手応えあり。
トーテムカムを触った後にリンクカムをいじると、ばねの弾力の弱さにちょっと不安になるほど。いや、リンクカムも好きです。要はケースバイケース。

トーテムカムは見た目複雑な作りな感じ(なにしろカムローブ毎にワイヤー2本とスプリングが接続しているので)、だけど、手に取ってみると意外と軽いです。
ステムもしなやかで柔軟。ケーブルも保護されているので、水平クラックへのセットも問題なさそう。

意外と軽い分、カムヘッドがコンパクトな分、とのトレードオフなのか、同時に若干華奢な印象。花崗岩でごりごり削られたらどうなんだろう…という気もしなくもなく。。
カムに浅め斜めの溝が切ってあるのですが、瑞牆の花崗岩相手だとあっという間に摩耗しそうな悪寒がひしっと。。

材質は鍛造アルミニウム7075-T6(超超ジェラルミン)だそうで、メトリウスのマスターカムと同じ筈なんだけど、仕上げの差なのかエイリアン的な手触り。エイリアンは若干柔らかめの6061-T6。
もっともこの辺のことはよく分からないです。。
緑、紫あたりのサイズは、自分にとってはシンハンド~オフフィンガーという悪いサイズ感。なので、ヘッドがコンパクトな方が良いな、と。なので、最近は緑以下はX4がファーストラインで、C4はセカンドラインに降格してしまいました。
(C4は赤より小さいサイズだと、斜めからの荷重に弱いという印象があります。誤魔化しセットができてしまうという点もやや不安要素...。きちんとセットできれば全く問題はなく、ギアではなくユーザー側の問題ですが)

ともあれ。トーテムカムを随分と手放しでほめてしまった気もするけど、まだ全然実践投入していないので、もしかしたら今後印象が変わってしまうかも。。

それに紫、緑サイズは弾数があった方が安心かも…という想定でトーテムカムを揃えたけれど、トーテムカムの特性的にはより小さいサイズの方が特長を活かせるのかな。ただ、キャメ紫以下のサイズにはマスターカムに絶大な信頼を寄せているし、X4もエイリアンもあるので、マイクロカム系はもういいかな…と。

あと、もうひとつ難点を挙げるとするならば、まだ慣れていないので、折角ラックにぶら下げていても瞬時に取り出す判断が難しい。見慣れないから、というだけなので、使っていく内に慣れていくといいのですが…。

蛇足。
海外のレビューサイトにて「トーテムカムが最も有効な場面はエイドクライミングを含むビッグウォール。トーテムカムはラッキングが若干嵩張るので、フリークライミングならばキャメロットとマスターカムで十分ですぞ」的な記述を拝見しました。うん、まぁ、そうかもですよね。
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Posted by norlys - 2016.04.06,Wed
新しい靴を買いました。ひゃほー(喜)。

先日ジムで試し履きをして、イマイチ自分の足型には合わないかな…と思ったスカルパのフューリア。37Hでも入るけど、38だと少し余裕があるかも…で、サイズが合わないのは足型が合わないからかな、と。

でもカタログを眺めていたら、もう一度試してみたい...という欲望がふつふつと、もくもくと。
ということで、再びジムで試着。37Hと38で迷い、しばし悩み、あっさりお買い上げ。38を。

自分の足は実寸22.5cmなので、カタログの参考値によれば36サイズ相当のはずだけど(実際、EU表記の普段靴ならそのサイズ)、ボリューミーな甲高だん広足のせいだろか(謎)。

で、まぁ、早速履いてみました。

いいわー、これ。

ここのところ定番シューズで安定していて、それはそれで良かったのだけれど、新しい靴はやっぱり気持ちがアガる。プライスレス(軽くなったお財布と引き換えにw)。

ソールのラバーはビブラムのXS Grip2。スポルティバ系でもお馴染みの。
けれど、こんなにスティッキーだったっけ? と驚くほどに、足が外れない。滑らない。
(XS Grip2だけど、もしかして3.5mmではなく少し薄めの3mm厚だから? だとしたら、リソールしたら別モノになっちゃうのかな…。ならばいっそHFにするとか?)

見た目よりも軽くてキビキビ捌けるし、トウフックもヒールフックも前評判より自在。

甲高だん広に加えてハイアーチな足なので、ジムでは柔らかくターンインきつめダウントウ強めの靴が好き。
ジムだとフラットだったり硬め靴はてんでダメ。合わない。いかんせんハイアーチなので。あと、プラスティックは外岩よりもフリクションが低いからか、点で乗る靴だと掻き込めずに滑ってしまう。足遣いが下手くそなだけなのかもしれないけど、合う/合わないはある。やむなし。

外岩は基本的に割れ目オンリーなのでカタナレースLOVE。でも残念ながらジムではソールが弾かれてしまうし、ヒールフックが効かない。外岩のフットジャムもスメアも最高なのに。世の中そうそう上手くいかない。

で、従来のジムでのメインはスポルティバのパイソンとファイブテンのドラゴンレースの2本立てだったけど、フューリアも新たな戦力になってくれそう。だといいな。

閑話休題。

標題の「ふんぬー」は、イタリア語のFuria(フーリア)=激怒、憤怒から。
そんなに激おこプンプンなら、そういう配色にしてもよかっただろうに...と思うけれど、製品名とそぐわない凛としたスタイリングなのは、逆説的なユーモアなんだろか(謎)。

自分だったら…? Silenzia(シレンツィア:静謐な、の女性形)と名付けるかも。スティッキーでバタバタとした足音がしないから。

ほんと、なんで、ふんぬーなんだろ?(謎)
Posted by norlys - 2016.01.22,Fri
先日、メトリウスのULマスターカムが届きました。
0番(紫)、1番(青)、2番(黄)、3番(橙)の4点。

ド定番の番手ということもあってか、小さいサイズの在庫は品薄状態の様子(いずれ安定するとは思いますが)。



2015年8月上旬にオーダーし、現物が届いたのは2016年の年明け。

2015年の春に新製品の画像が動画が紹介され、夏にふと見たオンラインショップにて予約受付中だったので早速注文。ところが、発送が遅れるという連絡が入ること三度。4度目の連絡では注文をキャンセルするか否か問われたけれど、現行モデルのマスターカムは現役なので、全く急ぐ必要はなく、長いこと呑気に待ってました。

従来のマスターカムとULマスターカムを比較すると、サイズレンジとメーカー表示強度は変更なし。
一方で、重量は20~30%軽量化。
#0(紫) 65g => 45g
#1(青) 68g => 52g
#2(黄) 70g => 58g
#3(橙) 82g => 65g

なるほど、ステムから「ぐるりとサムループを形成してカシメられた部分のワイヤー」のウェイトカットが、軽量化に最も貢献している訳で。

1本あたり、10gちょっとの差。されど定番サイズの青黄橙の3本だけでビナ1枚分。はて。

軽量化以外にも外観・機能面での変更点がいくつか。
1) サムループを廃止し、サムプッシュ+ダイニーマスリングのループに変更(形状としては進化というより先祖帰り的な、らしい)
2) ステムケーブルが延長(したので、サムループがなくなったもののトータル長はほぼ変わらず)
3) カムヘッドの形状が「Shark fin tooth pattern(フカヒレ型)」に変更
4) トリガー部分に回収時にナッツキーを引っ掛けるための穴が追加。

で、まぁ、ちょろりちょろりと岩場で使ってみた感想。

・軽い。(マスターカム自体それほど重量感はないけれど、それでも圧倒的に軽い)

・サムループがないのは思ったほど不便ではない。(でも正直なところ、あったほうが便利なのは確か。でも、マスターカムのサムループは、ダイニーマスリングが食いこむので一抹の不安がよぎったことも…。破断したという報告は聞いたことがないけれど)

・カムヘッドがフカヒレ型になったことで、セット時の安定感がより向上。
(カムを回収する際の手応えからして、ちょっと違う。フカヒレ型だと歯の外側のクリアランスが大きくなったためか、回収時には従来型よりも一段引き絞らないといけない感じ。
引き絞った状態ではカムの歯の接地面が1点ではなく2点になり、万一の場合の岩への衝撃を分散してくれそう(だと思う)。落ちてないからフォール時の挙動等は分からないけど…。
前進用の#0紫と#00灰には従来刻みがなかったのと同様にフカヒレヘッドはなし)

・ステムが延長した分、より奥へのセットが可能になった&フォール時の衝撃がヘッドに伝わりにくそう(な気がする)。
(サムループ代わりのダイニーマスリングのループも長めなので、ビナ1枚を直掛けでも大丈夫そう(状況次第))

自分がクラックに取り組み始めた時期は、ちょうどCCH社のエイリアンにリコールがかかった頃ということもあり、小さいサイズはマスターカム(青、黄、橙)ほぼ一択でした。

以来、この3つは御守りとして必ずギアラックに携行し、そしてまさかという場面で何度も助けられた、文字通り御守り。

マイクロカム系は「消耗品」―ヘッドのサイズが小さい分衝撃が集中してしまうし、パーツ自体が華奢なので消耗が激しい―とのことですが、マスターカムは実に剛健な造りで、それなりに使用しているけれど、最初に購入したものが十分現役。

ULマスターカムを購入しても、現行モデルが現役である以上は出番はないかなぁ…と考えていたのですが、とにかく「軽い」ので、ギアラックに追加しても特に違和感はなく、細い割れ目の多い岩場ではマスターカムが2セットあることに安堵するなど。(チキンなので固め打ち大好きなんです…えぇ。。)

個人的な感想としては買って良かったな、と。

とはいえ、現行モデルが現役の場合には焦って購入する必要はないと思うし、もし初めてマスターカムの購入を検討している人に対してアドバイスするとしたら、現行モデルかULモデルのどちらを勧めるか…は、まだ自分の中では結論が出ていません。(アルパインで使いたい、ということであればULかな…)
Posted by norlys - 2015.08.28,Fri
昨日、カラファテのRCMで購入。



KONGのジプシー#4(赤)、7900yenでした。

一年前のRCMでは買わずしまいだったけれど、この度衝動買い。
ほかに特に欲しいものがなかったので。

自分が購入する時点で、赤と灰が2個ずつラックにぶら下がっていたのだけど(青1個はすでに売り切れでした)、結構国内在庫あるんですね…。

ジプシー#5(青)は、名張のディナーアウトという5.10b/Rのルートを登る時に有効との話を伺い、後日速攻入手しましたが、残念ながらディナーアウトは未だTRでしか触ったことがありません。そしてリードできる気が…うむぅ…ちょっと…。

先日衝動買いしたビックブロ#3(緑)は、なにしろ約264gという軽さで、これならば持ち歩いても苦にならないけれど、ジプシー#5(青)は485gなので普段持ち運ぶには躊躇。

で、ジプシー#4(赤)。
スペックは、対応幅67~142mm、15kN、320g。
数値だけ見ると対応レンジはキャメロットC4の4~5番相当。5番よりも約60g軽い。

ただ、この辺りのサイズは苦しいOWになりがちなので、プロテクションをセットするならキャメロットの方が楽だし、ずらすこともできるし…と思い前回見送った記憶が。

なにしろ、接点が8箇所もあり、しっかり座ればこの上なく安心なのだろうと思いますが、クラック内部がフレアしていたりガタガタしていると、座りが悪くするんと傾いてしまいそうなのがジプシーの不安なところ…。あと、よほど慣れないと片手でのセットは厳しそう…。

まぁでも、終了点手前のある程度傾斜も落ちたワイドパートの場面だったら、赤ジプシーも使えるかなぁ…と。だといいな、と。

そういえば。某店の店長さんに「最近大きなカム売れているんじゃないですか~?」と水を向けたところ「そうかもね。前よりはね」という回答を頂戴し、ほぼ誘導尋問で我が意を得たり…というのもなんだけど、実際、大きなカムをザックにぶら下げて瑞牆の森の奥に消えていく人の姿が以前よりも目立つような気がしている今日この頃。

で、先日の瑞牆の割れ目クライマーの宴にて「最近大きなカムが売れているらしいですよ」という話をしたところ、周囲からへぇという驚きと同時に「カムワンセットといえば普通は3番までだったよねぇ」との声。そうそう、自分もまた、最初に揃えた「ワンセット」はキャメロットC4の0.5~3番までの5本でした。

今では自分達の中で「ワンセット」と言えば、ひとりあたりスモールカム+0.5~4番までのキャメロット2セット+キャメ5、6番。絶対に大きなカムの出番がないと分かっているエリアを除いては、デカカムもワンセットの内。
あと、余興的というかセットに慣れるためにトライカムやヘキセン等を加えたり。

でも、この宴にて、激強クライマーの○ぼーさんから「2セット目からはトライカム」というお話を伺って「うぅ…む」と心底唸ってしまいました。

ぴっかぴかのギアをガラガラ鳴らして並べても、ちっとも登れやしない自分の無様さが滑稽だな…とも思ったり。ギアオタの性で、ついつい持っていないギアを買い揃えてしまうのだけど。。

そのラインを見る力と豊富な経験値、フィジカルとメンタルの強さ―雲上人のような方と卑小な我が身とを比べても仕方ないことは承知の上で、憧れるけれど、自分にはできそうにない。ただ、しかと胸に刻んでおきたいと思ったのでした。

そういえば。

最近、少しずつヘキセン(Wild Countryのロクセントリックス旧型)を使っています。キャメロット赤、黄色相当のハンドサイズを2つ。ハンドサイズだと安心して安定したセットができるし、やはり軽いので便利。





Posted by norlys - 2015.04.03,Fri

うふふ、買いました。

So illのフィンガーマッシャジャー(限定色)。


お値段800円(税別)なり。

秋まで買いに行くの面倒だなぁ…荻か中で店頭販売してくれないかなぁ…と思っていたら、今週火曜日に中のレジ前にちょこんと置かれているのを見つけて、おおおっ! と。即購入。

ステンレスワイヤーが規則的に2種類の3角形に折り曲げられた輪っかで、指に嵌めてコロコロと転がすと、ワイヤーが指の各所を刺激して指の疲れがとれる感じ。
ぶっちゃけ100均にもありそうな感じだけど800円。うーむ…決して安くはないです。あぁでもすぐに失くしちゃいそう。。ということで2個お買い上げ。

で、翌日に早速紛失しました(無事に見つかり安堵…。ありがとうございます!)。

ふっとネットで検索してみたら、従来から存在するセルフケア製品のひとつ、のよう。お値段は色々で、So ill印だからといって決して割高ではないようです。

他社製品の説明書きを読むと、爪周辺をマッサージすることで副交感神経優位となり自律神経のバランスがとれ免疫力活性化…と。へぇ。
ただし、薬指だけは交感神経を活性化させるので、薬指単体のマッサージは避けること(五指すべてをマッサージすれば大丈夫)、と。へぇ。

そんな健康法があったとは…知りませんでした。
まぁ、自分としてはクライミングによる指の疲労がとれたらよいので、他の効果もあるならばそれはそれでラッキー、という感じですが。

手に頼る登りをする重量系クライマーだからかなのか、自分は両手の中指のDIP関節を痛めていて、完全に握りこむことができません。
ピースサインが不格好なタイプです。握手を交わす際にぎゅーっと握られると悲鳴を上げてしまう人です。

以前、岩場への駐車場でばったりお会いしたYだ先生とご挨拶の握手を交わした際に「あぁ随分と(手の)筋肉が張ってますね。ちゃんとケアした方がいいですよ」とご指摘されるなど。。

本来普段は伸びている指先が常に曲がっていることで、指に繋がる腱や筋が常に緊張を強いられているはず。また、関節の可動域が狭いということで他の部分に負荷をかけている可能性もあるはず。

ケアは大事…と分かっていても、登った後はアイシングの時間がとれなかったり、ケアグッズを購入してもなかなか続かなかったり…という中途半端なだめだめっぷりですが。

さて、これはいつまで続くことやら?

とりあえず、今のところ調子はとても良いです。
指先の疲れをほぐすことで、肘や肩や頸椎周辺の疲れにも効くような。

Posted by norlys - 2015.02.27,Fri
結構前に注文した(ものの欠品中だった)トライカムEVOの赤と茶色と、従来のトライカムのオレンジが届きました。

手元にあるトライカムご一行様。
EVO黒はお出かけ中&最大サイズ7番の黄色は引っ張り出すのが面倒だったのでご不在。


左側は従来のトライカム、真ん中はダイニーマトライカム、右側はトライカムEVO。

青が1、紫(青)が1つ、茶色が3、赤が2つ、ピンクが3つ…。
(あと黒が1つ、オンレジ1つ、大きい黄色が1つ)

全然使いこなせてないのに、自分がもたもたしている内にギアが進化してしまうものだから、同じ色ばかりが増えていくのでした…。

「冬壁でクラック内に氷が張っているような場面ではトライカムが有効」という話を伺い、それでは…と、意気込んで買ったのがナイロンのトライカム3つ。冬壁をちゃんと登れる実力もないのに(苦笑)。

ピンク、茶、青を選んだ基準は、それらのサイズがカタログスペック上ではキャメロットC4の0.4、0.5、1番に近かったため(実際は違うけど)。あとは重量。この3つだけなら、合計で156g。

青より大きいサイズになると、たとえばトライカム#3.0(紺)は90g、#3.5(白)は117gと、ヘッドが大きくなる分重くなってしまう。
(もっとも、12月に登った足尾で紺と白が活躍している場面を見て、セットの安心感を得るためにもある程度大きい方がいいのかも…と思ったり)

ダイニーマスリングのトライカムが出たときには、「これは沢登りにいいかも」と思ったものなのですが、関東近辺の沢は節理が乏しい場面が多いので、案外使えず。
スリングがダイニーマ製なのでナイロンスリングよりも全体の強度は高めなので、上手に使えたらいいのですが、なかなか。。

で、EVO。

最初からこれでよかったでしょ…。そうしたら、同じサイズ(厳密にはそれぞれ少し違うけど)ばかりジプシーしないで済んだのに…。

スリングのミシン目が増えたことで全体に剛性が出たこと、また、ヘッドの形の進化により、ナッツのようにチョックとしての使い勝手が向上しています。(と、思います<=使いこなせてないので弱気)

トライカムのメリットは軽量で造りがシンプルなこと。チョックとしても使用でき、また、カミング効果によりパラレルなクラックでもアクティブプロテクション的なセットが可能なこと。特に、バネ式のカムでは支持力の得られにくい凍ったクラックでもしっかり決まります(だそうです)。
ナッツのようにワイヤーケーブルではなく、ナイロン/ダイニーマ混スリングなので、水平クラックにも安定してセットできること。

デメリットは、正しいセットに習熟が必要なこと。(熟練者を除けば?)セット時に両手を用いること。場合によっては回収が面倒になりやすいこと。

岩場で時間が空いたとき/レストの合間に、ちょこちょこ割れ目に突っ込んで試行錯誤しながら、徐々に慣れていけたらいいなぁ、と。
Posted by norlys - 2014.12.16,Tue
先日(11月20~23日)にイギリスで開催されたKendal mountain festivalにて初公開された、"Redemption - The James Pearson story" (Hot Aches社) をDLで購入。
15ドルでした。ストリーミング視聴なら4ドル。

DVD化されるのを首を長くして待とうかな…と思っていたのですが、なんとなくパッケージ販売される気配がなさそうなので、とうとう我慢たまらずポチリ。

"Redemption" (リデンプション)という聞きなれない単語は検索してみると、
【名詞】【不可算名詞】
1買い戻し,質受け; 償還.
2a身請け,救済.
b【神学】 (キリストによる)(罪の)贖(あがな)い,救い.
3(約束・義務などの)履行; 補償.
とありました。
つまり「贖罪」ということのようです。

クライミング動画のタイトルにしては随分と重々しい印象を受けますが、この動画のラストには先日ジェームス・ピアソンが第4登を果たした"The Rhapsody(E11)" の完登シーンが含まれると知り、「あ」と思いました。その理由は追々述べていきます。

ジェームス・ピアソン(JP)氏は英国を代表するトラッド・クライマーのひとり。
「Redemption」は、そんな彼の幼少期のホームビデオや写真でとにかく登ること高いことろが好きという微笑ましいエピソードの公開とJPへのインタビューを織り交ぜながら始まります。
(以前、ご両親へのインタビューの中で「(ジェームス・ピアソンは)歩き始める前からキッチンテーブルを登っていたの」とお母様が仰ったように born to be the climberなんですね)


そんなジェームス・ピアソンは「Hard Grid(1998年公開)」の動画に強く感銘を受け、トラッドクライミングに傾倒。2003年2月には17歳にしてE9のルート(The Zone)を完登。
あどけなさの残る10代後半からトップトラッドクライマーとしての地位を確立した30代前半までに登った数々のラインの映像と、その当時の映像と当時を振り返りながらのコメントが続きます。

JPの順風満帆な栄光の日々に転機が訪れたのは2008年10月の終わり。Devonのシークリフに拓いた48mに及ぶ"Walk of Life"というルートに対し、世界で初めてE12 7aというグレードを付けたことで、トラッドグレード論争が湧き上がりました。「JPはE11を登っていないのに、なんでいきなりE12なんだ?」とか。

2009年1月に、トラッドクライミング界の王ともいうべき存在のデイブ・マックリード(世界で初めてE11というグレードを初登した方)が"Walk of Life"の第2登を果たし、自身のブログの中で「Walk of LifeのグレードはE9 6cが妥当」だと詳細なコメントを残します。

その結果、JPに対し「ヤングスターにありがちな傲慢さ」「グレーディングから勉強し直したほうがいいのでは?」等々と更なる非難の矢が放たれました。


前後して2008年には、アメリカやカナダのトップクラッククライマーたちがイギリスを訪れて、高難度のトラッドグレードのルートを次々と攻落するというアメリカンショック(?)も。

メンツが面子なので(チーム・アメリカはアレックス・オノルド、ケビン・ヨルグソン、マット・シーガル。カナダからはソニー・トロッター)、そりゃもうツヨツヨ揃い踏みという感じだけど、もし自分がイギリス人でハードグリッドなハードトラッドルートこそ至高…!というある種の矜持を持っていたとしたら、やっぱりちょっとショックだよな…とは想像に難くなく。

そして湧きあがったグレード論争が収まらぬ英国のクライミングの舞台からひっそりと身を引き、ジェームス・ピアソンはヨーロッパに活動の拠点を移しました。

大陸の岩場を巡る中で、トルコにてJPはキャロライン・シャバルディーニと出逢い、やがて共に過ごし一緒に登るようになります。キャロラインは仏領レユニオン島出身の元コンペティター(フランス代表)。ばりばりスポートクライマーなキャロラインはジェームスからトラッドを学び、ジェームスはキャロラインからスポートクライミングを学んだそうです(「自分はトラッドの経験がゼロだったし、最初のうちは彼はスポートクライミングがヘタだったわー、だからお互いが先生であり生徒であり、ちょうど良かったの」とキャロラインの回想にあるなどwこの2人、ほんとお似合いです)。

で、まぁキャロラインさんのお陰もあって意欲的に世界各地の岩場でのクライミングや冒険を楽しむ訳ですが、それでも各地でトラッド・クライミングを実践してしまうのは、ジェームス・ピアソンが根っからのトラッドクライマーだからなのでしょうか。

イタリアでの"Is not Always Pasqua" (最小トライカムをポケットに、5番のデカカムを浅いクラックに縦置きからのどーんとボルダームーブが印象的)、トルコでの"Cobra crack"(スモールカムが決まりそうなのに敢えてナッツ連発!が印象的なフィンガークラック)など。
最近では南アフリカのロックランズでもトラッドを実践したり。

スポートクライマー出身のキャロラインさんもトラッドに取り組んだ初めの頃は「クライミングは自分にとってスポーツであって、命を賭けるとかそういうものではない」というようなことを述べていましたが、今ではすっかり最強トラッド女性クライマーのひとりに名を連ね「イギリス人になれた気がする」とのこと。ほんとにキュートでステキな人です。

そして「Redemption」の最後はRhapsodyの登攀シーンへ。

きっかけはキャロラインさんだったそうです。彼女が「Rhapsodyを登らなくていいの?」とジェームス・ピアソンに尋ねたことが。

それがJPの背中を押し、「Rhapsodyを登ろうと思うんだけど、撮影することに興味はないかな?」とHot Aches社に連絡をしたことが今回の映像作成のきっかけになったそうです。

E11というグレードのルートを、Rhapsodyという、ハードトラッド界におけるマイルストーン的なルートをきっちりと完登することで、それが過去に引き起こしたことのRedemption=贖罪になるではないか、と。

ジェームス・ピアソンがRhapsodyにトライする当日、かのデイブ・マックリード氏も現場に登場。そう、"Walk of Life" を巡るグレーディング論争に論理的な裁きを下し、若きトラッドクライマーの旗手の一躍に決定的な終止符を打ったデイブ・マックリードが。なんというお膳立て。

このルート、上部約三分の一はノープロテクションなのに、核心は最上部。なので核心のムーブを繋げられない限りロングフォール必至。トライを重ねる毎にメンタルが擦り減ってしまいそう。

動画の中でジェームス・ピアソンは一度はロングフォールを喫するものの、続くトライでは休むことのできない壁の中で遠く細かいカチを繋ぐボルダームーブをこなし、そして…ガバを掴んで乗り上がり草原へ。

無事に完登を果たしたジェームス・ピアソンとデイブ・マックリードの二人はがっちりと握手。うるる…。
ビレイヤーを務めたキャロラインの下に降りて、ジェームスさんががばっと抱き寄せると、キャロラインさんが腕の中でぴょんぴょんぴょこぴょこ飛び跳ねて、もうね、なんてかわいいの!

RhapsodyをRPしたジェームス・ピアソンは、動画の最後に、"I feel like...the end of chapter."(ひとつの章が終わった気がする)と述べています。それは、"Redemption"-贖罪、救済、約束・義務の履行-を遂に果たしたことで、新たなステップを踏み出せるということなのかも。これからの2人(ジェームス・ピアソンとキャロライン・シャバルディーニ)の活躍に大いに期待したいところです。

クライミング動画にはロードトリップ的なものが多いかな…と思いますが(どうなんでしょう)「Redemption」はひとりのクライマーに焦点を当てたライフヒストリーです。

映像はとてもきれいですし、派手なフォールシーンは多数あって、結構心臓に悪いです。スモールカムをプロテクションに、カンテの甘いスローパーを抑えて極小エッジに乗り込んでランジ一発決めて…と、ムーブの強度は高く、なによりもプロテクションワークがすごく難しそうなのですが、余り派手さを感じないのはジェームス・ピアソンの人柄を反映して、なんでしょうか。

フォールした時も無暗に罵らないし、完登した時もぐっとこみ上げるものを少し抑制した感じのコメントを出すので。これが英国紳士ってやつ?

なので「Redemption」は、どちらかというと、というか完全に篤志家向きだと思います。

それでも、できればクライミングを愛する多くの人が観る機会があったらいいなぁと願いつつ。。


若気の至りと揶揄され炎上沙汰になり、世知辛いグレード論争の果てに親しみ慣れたハードグリッドの舞台を去らざるをえず、そこでとても素敵な奥さんを見つけたりスポートクライミングを楽しんだけれど、結局トラッドの世界を完全に断ち切ることはできなかった一人のクライマーの姿に、クライミングという行為に人生のすべてを捧げた登攀に、静かで深い情熱の炎を見る思いがします。

(情熱大陸だったら神回になりそうな…)

それにしても、だ。JPさんがインタビューの間中ずっと上裸で、いつになったら服を着るんだろ…と考えてしまったわ…。
「Odyssey」のレビューに「JPがサングラスをかけっぱなしで、ヘイゼルの帽子の影が濃くて、せっかくのインタビューなのにクライマーの表情が見えなくて残念」みたいなコメントがあったから、その反動で思いっきり見せつけてみたんですかねぇ…。寒波到来を予想させる冬の夜にひんやりとした部屋の中で観ていたら「早く服着てくれないかなー」と思うこと幾度がw
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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