Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2008.03.10,Mon
週末は八ヶ岳のアルパイン入門ルート石尊稜にリベンジ。
冬の嵐の週末だった2週間前はとうってかわって晴天に恵まれ、岩稜と雪稜のルートをのんびりと満喫しました。
1日目の朝、都内から車で出発。8時過ぎに美濃戸口に到着。さすがに好天が予想される3月上旬の週末だけあって、駐車場からしてかなりの人出。
9時頃に美濃戸口から歩き始め。うう、荷物が重い。それに暑い~。陽射しが眩しくて、温度計も2度を指している中、テント泊装備一式(といっても、共同装備のうち自分の分担はテントマット一枚と食事のみなんですが。。すまんのう。。)を担いで歩くのはしんどい。。
先週スキーで一日中ひたすらコブを滑った後遺症なのか、とにかく脚と背中が辛い~しんど~。。
美濃戸山荘にはなんとか10時に到着。
美濃戸山荘からは阿弥陀岳がくっきり。うれしい。
でも、その後のペースがちっともあがらず、赤岳鉱泉に到着したのは12時15分。
すでにバテバテ。フトモモがパンパン。。
さて。。と小屋の周辺を見渡すと、すでにテントがちらほら林立。
前回のテントサイトは残念ながらSold Out。
そんなわけで、新しい分譲地帯をY君が開拓。たんまり雪の積もった未開拓ゾーンからせっせと50cmばかり雪を掘り出すと、しっかりと堅い雪面が現れました。
風のない穏やかな晴天の日はもちろん、風雪の厳しいときにも快適な1軒屋。外トイレや小屋へのアクセス至便。昼過ぎには陽射しが差し込み日当たり良好。
こちらのサイトもただいま絶賛分譲中(?)。
テントを設営してお昼ご飯を食べたら、前回途中で引き返した硫黄岳までちょっくら行ってきますかね。。という予定でしたが、出発しようと時計をみたら時間はすでに2時半。ヘッデン下山を覚悟で登ればいけなくもないけど、明日の予定に響きそうだしなぁ。。
と、いざ歩き出したら、ほとんど空身にも関わらず足が動きませぬ。。
「ごめん、これは無理」と、わずか5歩で敗北宣言。いさぎよすぎ。。( ̄◇ ̄);
とはいえ、せっかくの晴天無風の山登り日和なのにテントでじっとしているのももったいなく、再び石尊稜の取り付きを確認しに、さっくり転進。
登山道から分岐する三叉峰ルンゼのアプローチルートに入ると、どうやら本日入ったらしきパーティのトレースが1組。
もっとたくさん人が入っているものだと思ったのですが、どうも1組のみのよう。
足跡を追いかけつつ歩いていくと、前回よりも少し手前のところで左の沢に入っていきました。前回辿ったトレースは完全に雪に覆われて埋没。
あれ、こっちからも取り付けるんだ~と、残っているトレースを追いかけて沢に入ると、ルート上に人の姿が。
あそこがルートなんだね~、なるほどあそこでピッチを切るのか~と、しばし見学。
トレースが延びている沢沿いのルートは、ちょっとした小雪崩の巣。今の状況で大きな全層雪崩が起きる心配はなさそうだけど、ちょっと怖いねぇ。。と用心しつつ斜面を登っていくと、右手に前回訪れたのと同じ取り付き地点下部に到着。
「なるほど。下部岩壁をパスするルートは、この左の沢の樹林帯を抜けていくんだ。そうかそうか」とY君が納得。後でトポを見せてみらって、自分もようやくルート図の意図するところを理解しました。鈍いな>自分。
まぁ、明日はトレースの残る左の沢からのアプローチにしようということで、2回目の偵察もムダにならず良かったのかも?
赤岳鉱泉に戻って受付を済ませ、明日の準備や食事の準備を進めて9時に就寝。寝る前に最後にトイレに~と外に出ると、空には満点の星。美しす。
翌朝は4時に起床。2週間前よりは暖かいものの、今回もまたテントの中に霜がびっしり。
昨日の疲れが抜け切っていないなぁ。。と、うだうだと朝ご飯やら装備の確認やらをしていたら出発が6時過ぎに。すでにヘッデンいらずの明るさになってしまいました(汗
もう先行パーティが入っているかもね。。と三度目となるアプローチルートに入ると、どうも新しいトレースはない模様。ラッキー。
蓄積疲労のためどうにも自分は足が捗らず。うわ~こんな調子で今日一日身体がもつのかな。。と不安にかられながら、1P目の下部岩壁下に到着したのは7時半過ぎ。
緩やかな草付き地帯を右上すると、下部岩壁の下に出ました。ペツルのアンカーが2本2組左右に並んでいました。
直上するルートに残地支点が見えました。わかりやすくてありがたい。
左側のペツルの支点をビレイポイントとして、Y君がリードで登り始めたのが8時くらい。
途中に見える支点を越えてどんどん岩壁を登って行き、すっかり姿は見えないものの、頭上すぐ右手から間断なくカラカラと氷が落ちてくるので直上しているんだろな~と思いつつ。
それにしても、この日は先行パーティもおらず後続パーティの姿も見えず、貸切状態でラッキーでしたが、混雑してたらたいへんだろな。。
ふと右手を見やると、お隣の中山尾根はたくさんのパーティで賑わっている様子で、ルンゼを越えてコールが響いてました。
50mロープが残り5m近くになったところで手元のロープが3回引っ張られたので、ビレーを解除して登り始め。
と、うわ。
なるほど。このルートの核心と言われるだけあって、これはなかなか。薄氷が草付きにへばりついているだけなのと、なにより岩が脆いのがちょっと怖い。。(゚_゚i)
とはいえ、見た目のとおり傾斜は緩い岩壁だし大丈夫立てる立てる~と、自分を励ましつつ岩壁を登りきると雪稜の階段に到着。ここまで来れば一応安心。
途中に残置ハーケンが3つくらい、残置スリングの支点が2箇所くらいありました。
アイゼンの前爪で立つことを意識し過ぎたせいか、1P目にしてふくらはぎがパンプ気味。でも、登り始めたら楽しくてたまらん~♪ この時点で8時45分。
1ピッチ目を長く出したので、2ピッチ目は少し左上して潅木帯手前で終了。
続く潅木帯の左の雪斜面をコンテで歩きました。ありがたいことにトレースがばっちりで雪もしっかり締まっているので階段状。
3ピッチ目は草付きの斜面。傾斜は緩やかですが木の根っこにセルフビレイをとって念のためロープを出しました(毎度自分はフォローですが)。
この先はしばらく雪稜歩き。振り返るとなかなか急な斜面で、赤岳鉱泉からルートまでのアプローチが眼下に一望。この時点でも後続のパーティは見当たらず。あらら、本日はほんとうに貸切なのかも。
目の前には遥か遠くに北アルプス。おお~絶景かな、絶景かな。
お隣の中山尾根を登っているパーティたちが続々と先を進んでいる様子。反対側には大同心を登っている人の姿もくっきり。
しばらく雪稜をコンテで登ったところで、自分はお腹が空いて堪らずヘロヘロ(´○`;
ということで10時20分におやつタイム。いやはや冬山のバリエーションルートだというのに。。どうも天気がよろしくてまったりモードです(←自分だけ)。
燃費の悪い人間ですぐに血糖値が下がってしまいほんとにどうもごめんなさい。
この先も雪稜が続き、コンテで登り続けました。両側が、スパッというほどではなく、すうっと穏やかに切れ落ちていてとても気持ちの良いところ。
見上げると頭上に上部岩壁が迫ってきました。
「あそこはどういうルートなんだろうねぇ」「でも下部岩壁よりは楽なはずだよね。。だといいね。。」と話しつつ。
雪の稜線をしばらく歩き、稜線の左を巻き気味に草付き地帯登るところでロープを出しました。これが何ピッチ目に相当するのかは、正直よくわかりません。
50mロープがいっぱいになるまで伸びたところで、手元のロープが3回引っ張られたので自分も登り始めました。
標高が高いせいか、下部岩壁よりもアックスが効いて快適。
さて、いよいよ上部岩壁地帯に突入した模様。
あそこに見える左に斜上したところでピッチを切るよ、と言い残してY君が登り始めました。
このピナクルの乗っ越し部分はちょっと高度感アリでした。
下部岩壁が核心その1だとしたら、ここが核心その2というトコロでしょか。
手も足もホールドはふんだんにあって、このあたりは下部よりもずっと岩が安定しているものの、なんというかどいつもこいつも信用ならねぇ。。でも信用するしかないしねぇ。。という感じ。
ビレイをしているY君に合流すると、付近に残置ハーケンがあったものの信用しがたいので岩でアンカー取ったとのこと。ほほぉ。
この先、岩の左側を巻いて歩けるんじゃないかなぁ、ちょっと様子を見てくるね~と、そのまま自分が先頭で歩き始めました。途中で左手に古いリングボルトを見つけたので念のためヌンチャクでロープをセット。さすがに古いリングボルトだけでは心許ないので岩角にスリングをかけてバックアップ。
トレースを追いかけつつ右側の斜面を上がると、岩に残置スリングを発見。こっちで正解だったんだ、ちょっと安心。
Y君が登って来るや、その先にもっと立派な残置スリングの支点があるよと指摘され、あらら。
見落としました。すみません(;´Д`A ```
続く緩い斜面をY君がさっさと登り、ATCでは登るペースに間に合わないからと肩がらみビレイ。
見上げると稜線のところになにやら人工物が。「あ、登山道のロープだよ」「おお、あとちょっとだね」ということでコンテでちょこっと歩くと、12時20分にぽんっと登山道に無事合流。
天気が良く360度の大パノラマ。うひょ~ヾ(=^▽^=)ノ
あれは妙高、北アルプス、南アルプス、富士山、奥秩父、蓼科~と、風景を眺めつつ写真を撮りつつご飯を食べつつのんびりと30分弱滞在。
登山道を歩いて地蔵尾根から下山開始。
途中、シリセードで一気に滑り降りていたら、後続の外国人のパーティも同じようにシリセードで降りてきて「コレハ、ヨイあいであデスネ」とGJされました。
海外にはシリセードはないのかな。。と話しつつガチャをザックに閉まって、一路下山。
2時半前に赤岳鉱泉のテン場に戻り、撤収開始。さくっと退散しなくちゃねといいながらも、荷物の詰め替えやらなんやらで結局3時半に下山。美濃戸口に到着したのは5時過ぎ。どうにか日没前に車に戻りました。
のんびりペースながら、無事に石尊稜にリベンジを果たすことができて良かったです。
2日間ともにお天気に恵まれたことは、ほんとうに幸いでした。
小屋泊まりではなくテント泊で冬季バリエーションだと荷物が重くてホントに体力勝負ですが、充実感はひとしお。て、自分が担いだ共同装備なんて「ヘ」みたいなもんなんですけどね。。あぁ。
(なお、上記の内容には、覚え違いや勘違いが含まれている可能性大です。。)
冬の嵐の週末だった2週間前はとうってかわって晴天に恵まれ、岩稜と雪稜のルートをのんびりと満喫しました。
1日目の朝、都内から車で出発。8時過ぎに美濃戸口に到着。さすがに好天が予想される3月上旬の週末だけあって、駐車場からしてかなりの人出。
9時頃に美濃戸口から歩き始め。うう、荷物が重い。それに暑い~。陽射しが眩しくて、温度計も2度を指している中、テント泊装備一式(といっても、共同装備のうち自分の分担はテントマット一枚と食事のみなんですが。。すまんのう。。)を担いで歩くのはしんどい。。
先週スキーで一日中ひたすらコブを滑った後遺症なのか、とにかく脚と背中が辛い~しんど~。。
美濃戸山荘にはなんとか10時に到着。
美濃戸山荘からは阿弥陀岳がくっきり。うれしい。
でも、その後のペースがちっともあがらず、赤岳鉱泉に到着したのは12時15分。
すでにバテバテ。フトモモがパンパン。。
さて。。と小屋の周辺を見渡すと、すでにテントがちらほら林立。
前回のテントサイトは残念ながらSold Out。
そんなわけで、新しい分譲地帯をY君が開拓。たんまり雪の積もった未開拓ゾーンからせっせと50cmばかり雪を掘り出すと、しっかりと堅い雪面が現れました。
風のない穏やかな晴天の日はもちろん、風雪の厳しいときにも快適な1軒屋。外トイレや小屋へのアクセス至便。昼過ぎには陽射しが差し込み日当たり良好。
こちらのサイトもただいま絶賛分譲中(?)。
テントを設営してお昼ご飯を食べたら、前回途中で引き返した硫黄岳までちょっくら行ってきますかね。。という予定でしたが、出発しようと時計をみたら時間はすでに2時半。ヘッデン下山を覚悟で登ればいけなくもないけど、明日の予定に響きそうだしなぁ。。
と、いざ歩き出したら、ほとんど空身にも関わらず足が動きませぬ。。
「ごめん、これは無理」と、わずか5歩で敗北宣言。いさぎよすぎ。。( ̄◇ ̄);
とはいえ、せっかくの晴天無風の山登り日和なのにテントでじっとしているのももったいなく、再び石尊稜の取り付きを確認しに、さっくり転進。
登山道から分岐する三叉峰ルンゼのアプローチルートに入ると、どうやら本日入ったらしきパーティのトレースが1組。
もっとたくさん人が入っているものだと思ったのですが、どうも1組のみのよう。
足跡を追いかけつつ歩いていくと、前回よりも少し手前のところで左の沢に入っていきました。前回辿ったトレースは完全に雪に覆われて埋没。
あれ、こっちからも取り付けるんだ~と、残っているトレースを追いかけて沢に入ると、ルート上に人の姿が。
あそこがルートなんだね~、なるほどあそこでピッチを切るのか~と、しばし見学。
トレースが延びている沢沿いのルートは、ちょっとした小雪崩の巣。今の状況で大きな全層雪崩が起きる心配はなさそうだけど、ちょっと怖いねぇ。。と用心しつつ斜面を登っていくと、右手に前回訪れたのと同じ取り付き地点下部に到着。
「なるほど。下部岩壁をパスするルートは、この左の沢の樹林帯を抜けていくんだ。そうかそうか」とY君が納得。後でトポを見せてみらって、自分もようやくルート図の意図するところを理解しました。鈍いな>自分。
まぁ、明日はトレースの残る左の沢からのアプローチにしようということで、2回目の偵察もムダにならず良かったのかも?
赤岳鉱泉に戻って受付を済ませ、明日の準備や食事の準備を進めて9時に就寝。寝る前に最後にトイレに~と外に出ると、空には満点の星。美しす。
翌朝は4時に起床。2週間前よりは暖かいものの、今回もまたテントの中に霜がびっしり。
昨日の疲れが抜け切っていないなぁ。。と、うだうだと朝ご飯やら装備の確認やらをしていたら出発が6時過ぎに。すでにヘッデンいらずの明るさになってしまいました(汗
もう先行パーティが入っているかもね。。と三度目となるアプローチルートに入ると、どうも新しいトレースはない模様。ラッキー。
蓄積疲労のためどうにも自分は足が捗らず。うわ~こんな調子で今日一日身体がもつのかな。。と不安にかられながら、1P目の下部岩壁下に到着したのは7時半過ぎ。
緩やかな草付き地帯を右上すると、下部岩壁の下に出ました。ペツルのアンカーが2本2組左右に並んでいました。
直上するルートに残地支点が見えました。わかりやすくてありがたい。
左側のペツルの支点をビレイポイントとして、Y君がリードで登り始めたのが8時くらい。
途中に見える支点を越えてどんどん岩壁を登って行き、すっかり姿は見えないものの、頭上すぐ右手から間断なくカラカラと氷が落ちてくるので直上しているんだろな~と思いつつ。
それにしても、この日は先行パーティもおらず後続パーティの姿も見えず、貸切状態でラッキーでしたが、混雑してたらたいへんだろな。。
ふと右手を見やると、お隣の中山尾根はたくさんのパーティで賑わっている様子で、ルンゼを越えてコールが響いてました。
50mロープが残り5m近くになったところで手元のロープが3回引っ張られたので、ビレーを解除して登り始め。
と、うわ。
なるほど。このルートの核心と言われるだけあって、これはなかなか。薄氷が草付きにへばりついているだけなのと、なにより岩が脆いのがちょっと怖い。。(゚_゚i)
とはいえ、見た目のとおり傾斜は緩い岩壁だし大丈夫立てる立てる~と、自分を励ましつつ岩壁を登りきると雪稜の階段に到着。ここまで来れば一応安心。
途中に残置ハーケンが3つくらい、残置スリングの支点が2箇所くらいありました。
アイゼンの前爪で立つことを意識し過ぎたせいか、1P目にしてふくらはぎがパンプ気味。でも、登り始めたら楽しくてたまらん~♪ この時点で8時45分。
1ピッチ目を長く出したので、2ピッチ目は少し左上して潅木帯手前で終了。
続く潅木帯の左の雪斜面をコンテで歩きました。ありがたいことにトレースがばっちりで雪もしっかり締まっているので階段状。
3ピッチ目は草付きの斜面。傾斜は緩やかですが木の根っこにセルフビレイをとって念のためロープを出しました(毎度自分はフォローですが)。
この先はしばらく雪稜歩き。振り返るとなかなか急な斜面で、赤岳鉱泉からルートまでのアプローチが眼下に一望。この時点でも後続のパーティは見当たらず。あらら、本日はほんとうに貸切なのかも。
目の前には遥か遠くに北アルプス。おお~絶景かな、絶景かな。
お隣の中山尾根を登っているパーティたちが続々と先を進んでいる様子。反対側には大同心を登っている人の姿もくっきり。
しばらく雪稜をコンテで登ったところで、自分はお腹が空いて堪らずヘロヘロ(´○`;
ということで10時20分におやつタイム。いやはや冬山のバリエーションルートだというのに。。どうも天気がよろしくてまったりモードです(←自分だけ)。
燃費の悪い人間ですぐに血糖値が下がってしまいほんとにどうもごめんなさい。
この先も雪稜が続き、コンテで登り続けました。両側が、スパッというほどではなく、すうっと穏やかに切れ落ちていてとても気持ちの良いところ。
見上げると頭上に上部岩壁が迫ってきました。
「あそこはどういうルートなんだろうねぇ」「でも下部岩壁よりは楽なはずだよね。。だといいね。。」と話しつつ。
雪の稜線をしばらく歩き、稜線の左を巻き気味に草付き地帯登るところでロープを出しました。これが何ピッチ目に相当するのかは、正直よくわかりません。
50mロープがいっぱいになるまで伸びたところで、手元のロープが3回引っ張られたので自分も登り始めました。
標高が高いせいか、下部岩壁よりもアックスが効いて快適。
さて、いよいよ上部岩壁地帯に突入した模様。
あそこに見える左に斜上したところでピッチを切るよ、と言い残してY君が登り始めました。
このピナクルの乗っ越し部分はちょっと高度感アリでした。
下部岩壁が核心その1だとしたら、ここが核心その2というトコロでしょか。
手も足もホールドはふんだんにあって、このあたりは下部よりもずっと岩が安定しているものの、なんというかどいつもこいつも信用ならねぇ。。でも信用するしかないしねぇ。。という感じ。
ビレイをしているY君に合流すると、付近に残置ハーケンがあったものの信用しがたいので岩でアンカー取ったとのこと。ほほぉ。
この先、岩の左側を巻いて歩けるんじゃないかなぁ、ちょっと様子を見てくるね~と、そのまま自分が先頭で歩き始めました。途中で左手に古いリングボルトを見つけたので念のためヌンチャクでロープをセット。さすがに古いリングボルトだけでは心許ないので岩角にスリングをかけてバックアップ。
トレースを追いかけつつ右側の斜面を上がると、岩に残置スリングを発見。こっちで正解だったんだ、ちょっと安心。
Y君が登って来るや、その先にもっと立派な残置スリングの支点があるよと指摘され、あらら。
見落としました。すみません(;´Д`A ```
続く緩い斜面をY君がさっさと登り、ATCでは登るペースに間に合わないからと肩がらみビレイ。
見上げると稜線のところになにやら人工物が。「あ、登山道のロープだよ」「おお、あとちょっとだね」ということでコンテでちょこっと歩くと、12時20分にぽんっと登山道に無事合流。
天気が良く360度の大パノラマ。うひょ~ヾ(=^▽^=)ノ
あれは妙高、北アルプス、南アルプス、富士山、奥秩父、蓼科~と、風景を眺めつつ写真を撮りつつご飯を食べつつのんびりと30分弱滞在。
登山道を歩いて地蔵尾根から下山開始。
途中、シリセードで一気に滑り降りていたら、後続の外国人のパーティも同じようにシリセードで降りてきて「コレハ、ヨイあいであデスネ」とGJされました。
海外にはシリセードはないのかな。。と話しつつガチャをザックに閉まって、一路下山。
2時半前に赤岳鉱泉のテン場に戻り、撤収開始。さくっと退散しなくちゃねといいながらも、荷物の詰め替えやらなんやらで結局3時半に下山。美濃戸口に到着したのは5時過ぎ。どうにか日没前に車に戻りました。
のんびりペースながら、無事に石尊稜にリベンジを果たすことができて良かったです。
2日間ともにお天気に恵まれたことは、ほんとうに幸いでした。
小屋泊まりではなくテント泊で冬季バリエーションだと荷物が重くてホントに体力勝負ですが、充実感はひとしお。て、自分が担いだ共同装備なんて「ヘ」みたいなもんなんですけどね。。あぁ。
(なお、上記の内容には、覚え違いや勘違いが含まれている可能性大です。。)
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norlys
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非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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