Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2009.07.06,Mon
週末は北東北に遠征。岩手県久慈市の海辺にある花崗岩の岩場「侍浜」でみっちりと登りまくってきました。
往復での移動距離約1400Km。日本は広いです。
金曜日の夜9時に都内にて集合の後、出発。外環から東北道に入り、ただひたすら北上。
東京組はMさん、Kさん、Yさんと自分の4名。青森組はKMさん、Oさんの2名。
途中2回の休憩を挟み、午前5時半頃に久慈にある宿泊施設「きのこ屋」さんの駐車場に到着。片道約9時間弱。自分たちが着いてほどくなくて、青森から片道2時間半ほどかけて駆けつけたというKMさんたちも到着。
世界はもっと広いかもしれませんが、自分には日本だけでも十分広いです。
出発時、都内は雨がしのついていて、福島県を通過するときにはかなりの豪雨。久慈に着いた時分は幸いにも曇り。ただ、大きな雨雲が日本列島を東北に進路をとっているという予報だったので、どの時点で雨に捕まるかが問題―というわけで、早々と岩場に移動。
車で浜辺近くに移動して林の中を3分ほど歩くと展望台に到着。岩場はここの真下。「やませ」が吹き寄せていて霧が濃い。幻想的だけれど、残念ながら視界が悪い。
「展望台エリア」は、展望台下のV字状に切れ込んだ谷間。岩場へと降りると、左手に見事な1枚岩。
海に近い半面ほどには、花崗岩の上に黄褐色のホルンフェルス(?)の岩がこびりついている。最初、岩一面に海草がこびりついているのかと思ってビビる。このホルンフェルス部、角が立っていてガバやカチになるのでありがたいけど、過度に力を入れると剥がれそうな気もする。できるだけ慎重に触る。
花崗岩といってもまるんとしたスラブはなく、硬く安定した角の立った面が多い。小川山のレギュラーとか卒業試験の岩場みたいな印象。岩は硬く安定していてホールドはカチっとしたものが多く、フリクションは抜群だけど、指にはあまりやさしくない。
すぐ近くでざっば~ん、と波の砕ける音がする。磯の香りに満ちている。クライミングは山の中のエリアが多いので、海辺のクライミングは海と山を一度に味わえる感じがして贅沢で楽しい。
海辺近くは塩害によるボルトの腐食が著しい。実際、なんどもボルトを打ち替えた跡がある。ただ、このエリアは、2007年9月にJFAがリボルト作業をしてくれたので安心(ルートによっては明らかに錆びているボルトもあるので要確認)。
雨が降る前に急げ急げと、なんと朝6時半から登り出し。車の中で仮眠をとっただけなので眠い。でも登りたい。
まずはアップで「Adam's Apple(5.10a)」に取り付く(上の写真)。トップのYさんは難なくオンサイト。続けて自分もトライ。下部は長くて快適、上部の核心ではやや気合が必要で、しばらくモタモタしたもののなんとかFL。
その後、「追試」の左にあるやさしそうなコーナークラックに登る。きれいなパラレルの部分にかっちりカムが決まるし、クラック外にホールドがふんだんにあって楽しい。5.6か、5.7くらいかな? とYさんと話し合う。終了点はお隣のルートのボルト+リングを利用。
続けて「追試(5.10b)」にトライ。だめモトで自分がマスターで取り付く。ホールドにチョーク跡が残っていたお陰もあり、狙っていたとおりにホールドがあったこともありオンサイト。わーい。
トポには★はないけれど、ムーブの面白いルート。
雨は、ポツポツと時々降っては止み、止んでは降って…という状況。多少の雨なら水はけの良い岩質なので影響は少ないものの、9時半前くらいからいよいよ雨が強くなってきたのでひとまず撤収。
それでもクライミングを諦めるのではなく、キャンプ場エリアにあるボルダーに移動。
ロープクライミングだとガバに水が溜まって怖いけれど、ボルダーなら多少は登れるのではないか、と。
また、MKさんが今回ボルダーマットを購入されたということもあって、ひたすら攻めの姿勢でGo。
幸いボルダーエリアに移動したら雨が上がりはじめ、岩も塗れておらず染み出しもなく。
まずは「俺のボルダー」岩でみんなでわいわい。自分は外岩でのボルダーは初めて。ホールドがカチッカチでむむむ難しい…。課題は3種類で、1勝2敗。
(エリア移動中に馬鹿なことに左足を捻ってしまい腫れているにも関わらず登る阿呆な自分。。MKさんのテーピングのお陰で痛みはたいしたことありませんでしたが、今も足首2倍に腫れてますw)
その後、「おはようモーニングボルダー」へ。大きな岩の薄かぶりの断面。
5種類の課題に順々に取り組みましたが、2勝3敗。微妙に足の位置が違うだけでグンと伸びることができたりして面白い。でも難しい。
もはや搾り出す力が切れてしまい、自分は途中でふらふらと岩場をお散歩。荒々しい北の海に突き出た花崗岩の岩場。驚くほど汚れがなく、節理もきれい。アルパインⅡ、Ⅲ級程度のフリーソロならいくらでも楽しみ放題。
明日早起きするためにも、そろそろ3時だから今日は上がりましょうか…といいつつ、最後にダメ押しで展望台下の「A-Block」に。
この岩で一番やさしい「ちびた(3a)」の1課題に順々に触る。一番やさしいといっても難しい。ムーブが肝ということで、途中までなんとか繋げたものの、最後に力尽きそうになったら「○田さんのこと言えないぞ!」と下から檄が飛んできたので涙目になりながら完登。もうテンション禁止と言わないので許してくらはい(苦笑)
この日はお天気が優れないものの、雨の影響は少なく、どこもかしこも貸切で自分たちだけでワイワイと取り付くことができて、ほんとうに楽しかったです。
ようやく17時前に引き上げ、「きのこ屋」さんでひとっ風呂浴びてさっぱりした後、キャンプ場で宴会。
MKさんお手製の旨い鍋に舌鼓を打ち、地元のワインや日本酒を味わい、午後9時頃に就寝。
思えば長い長い一日でした。
***この日登ったルート***
Adam's Apple(5.10a) - FL。長くて快適。核心は気合。
無名クラック(5.7) - 追試の左隣。楽しい。カムがバチ効き。ホールド豊富。核心は気合。
追試(5.10b) - OS。ガバの連続で、核心のムーブが面白い。
俺のボルダー - ボルダー。トラバー課題は行けそうだったのに。。
おはようモーニングボルダー - ボルダー。楽しい。でも、ランジは無理。。
A-Block - ボルダー。楽しい。でも辛い! 残りの課題はホールドが豆粒過ぎて見るからに無理。
往復での移動距離約1400Km。日本は広いです。
金曜日の夜9時に都内にて集合の後、出発。外環から東北道に入り、ただひたすら北上。
東京組はMさん、Kさん、Yさんと自分の4名。青森組はKMさん、Oさんの2名。
途中2回の休憩を挟み、午前5時半頃に久慈にある宿泊施設「きのこ屋」さんの駐車場に到着。片道約9時間弱。自分たちが着いてほどくなくて、青森から片道2時間半ほどかけて駆けつけたというKMさんたちも到着。
世界はもっと広いかもしれませんが、自分には日本だけでも十分広いです。
出発時、都内は雨がしのついていて、福島県を通過するときにはかなりの豪雨。久慈に着いた時分は幸いにも曇り。ただ、大きな雨雲が日本列島を東北に進路をとっているという予報だったので、どの時点で雨に捕まるかが問題―というわけで、早々と岩場に移動。
車で浜辺近くに移動して林の中を3分ほど歩くと展望台に到着。岩場はここの真下。「やませ」が吹き寄せていて霧が濃い。幻想的だけれど、残念ながら視界が悪い。
「展望台エリア」は、展望台下のV字状に切れ込んだ谷間。岩場へと降りると、左手に見事な1枚岩。
海に近い半面ほどには、花崗岩の上に黄褐色のホルンフェルス(?)の岩がこびりついている。最初、岩一面に海草がこびりついているのかと思ってビビる。このホルンフェルス部、角が立っていてガバやカチになるのでありがたいけど、過度に力を入れると剥がれそうな気もする。できるだけ慎重に触る。
花崗岩といってもまるんとしたスラブはなく、硬く安定した角の立った面が多い。小川山のレギュラーとか卒業試験の岩場みたいな印象。岩は硬く安定していてホールドはカチっとしたものが多く、フリクションは抜群だけど、指にはあまりやさしくない。
すぐ近くでざっば~ん、と波の砕ける音がする。磯の香りに満ちている。クライミングは山の中のエリアが多いので、海辺のクライミングは海と山を一度に味わえる感じがして贅沢で楽しい。
海辺近くは塩害によるボルトの腐食が著しい。実際、なんどもボルトを打ち替えた跡がある。ただ、このエリアは、2007年9月にJFAがリボルト作業をしてくれたので安心(ルートによっては明らかに錆びているボルトもあるので要確認)。
雨が降る前に急げ急げと、なんと朝6時半から登り出し。車の中で仮眠をとっただけなので眠い。でも登りたい。
まずはアップで「Adam's Apple(5.10a)」に取り付く(上の写真)。トップのYさんは難なくオンサイト。続けて自分もトライ。下部は長くて快適、上部の核心ではやや気合が必要で、しばらくモタモタしたもののなんとかFL。
その後、「追試」の左にあるやさしそうなコーナークラックに登る。きれいなパラレルの部分にかっちりカムが決まるし、クラック外にホールドがふんだんにあって楽しい。5.6か、5.7くらいかな? とYさんと話し合う。終了点はお隣のルートのボルト+リングを利用。
続けて「追試(5.10b)」にトライ。だめモトで自分がマスターで取り付く。ホールドにチョーク跡が残っていたお陰もあり、狙っていたとおりにホールドがあったこともありオンサイト。わーい。
トポには★はないけれど、ムーブの面白いルート。
雨は、ポツポツと時々降っては止み、止んでは降って…という状況。多少の雨なら水はけの良い岩質なので影響は少ないものの、9時半前くらいからいよいよ雨が強くなってきたのでひとまず撤収。
それでもクライミングを諦めるのではなく、キャンプ場エリアにあるボルダーに移動。
ロープクライミングだとガバに水が溜まって怖いけれど、ボルダーなら多少は登れるのではないか、と。
また、MKさんが今回ボルダーマットを購入されたということもあって、ひたすら攻めの姿勢でGo。
幸いボルダーエリアに移動したら雨が上がりはじめ、岩も塗れておらず染み出しもなく。
まずは「俺のボルダー」岩でみんなでわいわい。自分は外岩でのボルダーは初めて。ホールドがカチッカチでむむむ難しい…。課題は3種類で、1勝2敗。
(エリア移動中に馬鹿なことに左足を捻ってしまい腫れているにも関わらず登る阿呆な自分。。MKさんのテーピングのお陰で痛みはたいしたことありませんでしたが、今も足首2倍に腫れてますw)
その後、「おはようモーニングボルダー」へ。大きな岩の薄かぶりの断面。
5種類の課題に順々に取り組みましたが、2勝3敗。微妙に足の位置が違うだけでグンと伸びることができたりして面白い。でも難しい。
もはや搾り出す力が切れてしまい、自分は途中でふらふらと岩場をお散歩。荒々しい北の海に突き出た花崗岩の岩場。驚くほど汚れがなく、節理もきれい。アルパインⅡ、Ⅲ級程度のフリーソロならいくらでも楽しみ放題。
明日早起きするためにも、そろそろ3時だから今日は上がりましょうか…といいつつ、最後にダメ押しで展望台下の「A-Block」に。
この岩で一番やさしい「ちびた(3a)」の1課題に順々に触る。一番やさしいといっても難しい。ムーブが肝ということで、途中までなんとか繋げたものの、最後に力尽きそうになったら「○田さんのこと言えないぞ!」と下から檄が飛んできたので涙目になりながら完登。もうテンション禁止と言わないので許してくらはい(苦笑)
この日はお天気が優れないものの、雨の影響は少なく、どこもかしこも貸切で自分たちだけでワイワイと取り付くことができて、ほんとうに楽しかったです。
ようやく17時前に引き上げ、「きのこ屋」さんでひとっ風呂浴びてさっぱりした後、キャンプ場で宴会。
MKさんお手製の旨い鍋に舌鼓を打ち、地元のワインや日本酒を味わい、午後9時頃に就寝。
思えば長い長い一日でした。
***この日登ったルート***
Adam's Apple(5.10a) - FL。長くて快適。核心は気合。
無名クラック(5.7) - 追試の左隣。楽しい。カムがバチ効き。ホールド豊富。核心は気合。
追試(5.10b) - OS。ガバの連続で、核心のムーブが面白い。
俺のボルダー - ボルダー。トラバー課題は行けそうだったのに。。
おはようモーニングボルダー - ボルダー。楽しい。でも、ランジは無理。。
A-Block - ボルダー。楽しい。でも辛い! 残りの課題はホールドが豆粒過ぎて見るからに無理。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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