Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2009.01.26,Mon
クラックを登ってみたいというジム仲間のMさんを唆し、Y氏ともどもまたしても城ヶ崎へ。
週半ばはずっと冷たい雨の日が続いていたけれど、週末は幸いお天気の予報。
最近クラックが面白い。フェイスのボルトルートも楽しいけれど、クラックのほうがアルパイン的な要素が多くて自分には面白い。だけど、そんなに急激にグレードが上がるわけでもない。登りたい気持ちはあるのだけど、自分には登れないんじゃないかという不安がしこりのようにわだかまり、イマイチ気分が乗らない。むーん。。
土曜日の朝、都内を出発し9時少し前に城ヶ崎に到着。幸い駐車場はまだまだ空きがあって、ほ。ザックを担いでフナムシの岩場を目指す。すでに岩場にはクライマーさんや釣り師さんの姿がちらほら。
まずは、「初孫(5.5)」でアップ。5.12台を登るMさんにしてみれば、このグレードは「へ?」みたいなものだろう。
それでもいきなりリードで登ってもらうのはこちらも不安なので、最初はY氏がリードで登り、トップロープをセットして、Mさんは擬似リードという形で登る。登攀要素としては難しいところはないので、するする登る。さすが。
その後、自分もリードで登り。最後に、Mさんにリードで登ってもらう。
そのまま残置ロープを利用して、お隣の「オバステ正宗(5.8)」をY氏とMさんが擬似リードで登る。自分はトップロープで登る。このルートは100岩によると「岩が汚い、または脆い」ことを示す△マークが付いていて、「通常はTR」という注釈がある。
岩が脆いという印象はないけれど、下部のクラックが細いので、自分はちょっとリードで登りたいとは思えなかった。でもトップロープだと快適すぎて、なんとなく不完全燃焼。
お昼ごはんを食べて、食後のコーヒーを味わい、「パープルシャドウ(5.8)」に移動。
Y氏が無事にRP。おめ。
自分はまだリードで登る自信がないので擬似リードで登る。ヘタレです。
上からロープで支えられているという安心感は心強くて、前回よりもジャミングが決まる感じがした、かな。。それでも自分がリードで登るにはまだ早いよなぁ…と、妙なもやもや感が募る。
プロテクションのセットは徐々に慣れてきたと思うけど、登る技術自体は遅々として向上しないので、無理して突っ込むのが怖い。
このとき、急に寒気が吹き込んで、冷たい北風が吹き付ける。さっきまでのぽかぽかと暖かい岩場が嘘のよう。
南からの雲に北風がぶつかり、上空を雲が覆う。ぽつりぽつりと雨が降ってきた。
しばらく岩陰で様子を見つつ、夕方に合流する予定のTさんに連絡をとる。電話に出ないということはまだ登っているんだろう~ということで、目の前にある「ネッシー(5.8)」を登る。
トポの説明にあるとおり見るからにフレアードチムニーで、プロテクションを決める位置がわかりにくい。チムニー内部に半身を滑り込ませ、チムニー奥のなるべくキレイなラインにカムを決め、もぞもぞとしながら這い上がる。テラス上部にボルトがあったのでここで終了にしようと思ったけど、プロテクションが回収できなさそうなので、上の木を目指し泥付きの短い階段状を登る。
次第に周囲が薄暗くなってきたのでこの日は終了。岩場を出たところでちょうどY氏の携帯にTさんから連絡が入る。Tさんたちとはスーパーで落ち合うことにする。
Tさんたちもこの日はクラックをがんがん登ったらしい。潮の満ち干の合間を縫って取り付いたビレイポイントでのビレイが一番大変だったとか。
翌朝はユガマクに向かうTさんたちと別れ、自分たちはあかねの浜に。
このエリアは初めて…といっても、城ヶ崎自体あまり来たことがないし、訪れたことのあるエリアも1、2回程度なんだけど、なんとなく行ったことのない場所を見てみたかったので。
車道から明瞭な踏み跡に分け入り、ぽくぽくと歩くと10分弱で海岸沿いの遊歩道に合流。さて現在地はどこだろとザックを置いて視察。ほどなくあかねの浜への入口を発見。
岩場に降りると、溶岩の流れた跡が未だくっきりと残っていて、周囲にはかつて崩落したのだろう巨岩がごろごろと転がっている。全体的に上部は脆そう。
トポと照合してもどれがどのルートだかイマイチよくわからないので、Mさんが先行パーティの方に登っているルートを尋ね、他のルートをトポと照らし合わせる。
トポによると、フナムシロックのエリアは一番高いところで10mだけど、あかねの浜は15m。たかがというか僅かというか、5mの差なのに全体的に前衛なルートが多いこともあってかなんだか威圧的。
「広目天(5.8 R)」にトップロープをセットしてアップにしようということになり、Y氏とMさんが岩場の上に回りこんでロープをセット。ラインの関係で、「広目天上(5.11 a/b R)」を登る。海にほど近いこともあってか、岩の表面は砂砂でしおしお。クラックの内部はさらに砂砂でけぽけぽ。目にゴミが入って困る。
下部は砂砂ながらも快適。中間部の薄く被ったクラックが自分にはどうしてもこなせずに左に逃げる。右に戻り、右の張り出しに乗り込むとテラス。テラスの奥に大き目の浮石がある。万一どこかひとつのピースが外れたら崩壊しそうでちょっと怖い。その上はどっかぶりの水平クラックになる。いくらトップロープでも自分には無理なので、ここでロワーダウン。5.11a/bというグレードはおそらくこの上部の部分のムーブだろか。自分には到底無理だ。怖いという気持ちが先に立つ。
このルートを触り終えた時点でとっくにお昼過ぎ。岩場にいると、時間が経つのが本当に早い。
お次はリードで「イソギク(5.8*)」を登りましょう、ということに。核心箇所は一目瞭然。それでも、実際にそこまで登ってみると高度感があって、なにより小さいカムとナッツしかプロテクションが決まらないので、怖くて乗り込めない。四苦八苦しながらあちこちホールドを探しては断念し、テラスで休憩しつつ何度もトライするものの、あと1手がどうしても出ずに敗退。悔しい。
その後トライしたY氏とMさんはするすると登ってしまった。さすが。まぁ自分はフェイスのグレードも一進一退で万年ビギナーだから仕方ないか。。
それでも無理して飛びついていれば…登れたかもしれないけど、ゲキ落ちしていたかもしれないし、こればかりは神のみぞ知る。。かな。
*自分の持っている版の100岩だと5.7とあるけど、クライミングガイドの杉野保氏のサイトによるとこのルートのグレードは5.8とのこと。まぁたいして変わらないか。。
説明文によれば、「草付きとザラザラ多く、しかもプロテクション悪いときている。わざわざ登らなくてもいいかも。」とのこと。あはは。。(涙)
自分がやたらと時間を費やしてしまったせいもあって、ぼちぼち陽が傾き始めたので、この日はわずか2本にて終了。もうちょっと登れるように鍛え直さなくては。。あぁ。。
そういえば。前日まで雨が降ったためか、岩場についたチョークが黒い岩の表面に白く滲んでいて、悲しいくらい汚らしかった。
なので、登った後はちゃんとチョーク跡を掃除しよう。。と思ったけど、なんだかんだで今回もキレイにしそびれた。今度はちゃんと登った後にはブラッシングしようと思う。反省。
*** 今回登った(触っただけ)ルート ***
・初孫(5.5) - 再登。
・オバステ正宗(5.8) - TR。トップロープ最高(笑)。
・パープルシャドウ(5.8) - TR。擬似リードといっても所詮はTRなり。落ちない安心感は絶大。
・ネッシー(5.8) - OS。チムニーはなんだか安心感があって好き。もぞもぞごそごそするので、服のあちこちが擦り切れるけど。テラスでピッチを切れず、上部泥壁を登り返して終了。
・広目天上(5.11 a/b R) - TR、途中まで。自分がかつて触ったルートの中で最も高グレード(自虐的笑)。
・イソギク(5.8) - 敗退。ううう、夢に見そう。。時間をかけ過ぎてごめんなさい。。
週半ばはずっと冷たい雨の日が続いていたけれど、週末は幸いお天気の予報。
最近クラックが面白い。フェイスのボルトルートも楽しいけれど、クラックのほうがアルパイン的な要素が多くて自分には面白い。だけど、そんなに急激にグレードが上がるわけでもない。登りたい気持ちはあるのだけど、自分には登れないんじゃないかという不安がしこりのようにわだかまり、イマイチ気分が乗らない。むーん。。
土曜日の朝、都内を出発し9時少し前に城ヶ崎に到着。幸い駐車場はまだまだ空きがあって、ほ。ザックを担いでフナムシの岩場を目指す。すでに岩場にはクライマーさんや釣り師さんの姿がちらほら。
まずは、「初孫(5.5)」でアップ。5.12台を登るMさんにしてみれば、このグレードは「へ?」みたいなものだろう。
それでもいきなりリードで登ってもらうのはこちらも不安なので、最初はY氏がリードで登り、トップロープをセットして、Mさんは擬似リードという形で登る。登攀要素としては難しいところはないので、するする登る。さすが。
その後、自分もリードで登り。最後に、Mさんにリードで登ってもらう。
そのまま残置ロープを利用して、お隣の「オバステ正宗(5.8)」をY氏とMさんが擬似リードで登る。自分はトップロープで登る。このルートは100岩によると「岩が汚い、または脆い」ことを示す△マークが付いていて、「通常はTR」という注釈がある。
岩が脆いという印象はないけれど、下部のクラックが細いので、自分はちょっとリードで登りたいとは思えなかった。でもトップロープだと快適すぎて、なんとなく不完全燃焼。
お昼ごはんを食べて、食後のコーヒーを味わい、「パープルシャドウ(5.8)」に移動。
Y氏が無事にRP。おめ。
自分はまだリードで登る自信がないので擬似リードで登る。ヘタレです。
上からロープで支えられているという安心感は心強くて、前回よりもジャミングが決まる感じがした、かな。。それでも自分がリードで登るにはまだ早いよなぁ…と、妙なもやもや感が募る。
プロテクションのセットは徐々に慣れてきたと思うけど、登る技術自体は遅々として向上しないので、無理して突っ込むのが怖い。
このとき、急に寒気が吹き込んで、冷たい北風が吹き付ける。さっきまでのぽかぽかと暖かい岩場が嘘のよう。
南からの雲に北風がぶつかり、上空を雲が覆う。ぽつりぽつりと雨が降ってきた。
しばらく岩陰で様子を見つつ、夕方に合流する予定のTさんに連絡をとる。電話に出ないということはまだ登っているんだろう~ということで、目の前にある「ネッシー(5.8)」を登る。
トポの説明にあるとおり見るからにフレアードチムニーで、プロテクションを決める位置がわかりにくい。チムニー内部に半身を滑り込ませ、チムニー奥のなるべくキレイなラインにカムを決め、もぞもぞとしながら這い上がる。テラス上部にボルトがあったのでここで終了にしようと思ったけど、プロテクションが回収できなさそうなので、上の木を目指し泥付きの短い階段状を登る。
次第に周囲が薄暗くなってきたのでこの日は終了。岩場を出たところでちょうどY氏の携帯にTさんから連絡が入る。Tさんたちとはスーパーで落ち合うことにする。
Tさんたちもこの日はクラックをがんがん登ったらしい。潮の満ち干の合間を縫って取り付いたビレイポイントでのビレイが一番大変だったとか。
翌朝はユガマクに向かうTさんたちと別れ、自分たちはあかねの浜に。
このエリアは初めて…といっても、城ヶ崎自体あまり来たことがないし、訪れたことのあるエリアも1、2回程度なんだけど、なんとなく行ったことのない場所を見てみたかったので。
車道から明瞭な踏み跡に分け入り、ぽくぽくと歩くと10分弱で海岸沿いの遊歩道に合流。さて現在地はどこだろとザックを置いて視察。ほどなくあかねの浜への入口を発見。
岩場に降りると、溶岩の流れた跡が未だくっきりと残っていて、周囲にはかつて崩落したのだろう巨岩がごろごろと転がっている。全体的に上部は脆そう。
トポと照合してもどれがどのルートだかイマイチよくわからないので、Mさんが先行パーティの方に登っているルートを尋ね、他のルートをトポと照らし合わせる。
トポによると、フナムシロックのエリアは一番高いところで10mだけど、あかねの浜は15m。たかがというか僅かというか、5mの差なのに全体的に前衛なルートが多いこともあってかなんだか威圧的。
「広目天(5.8 R)」にトップロープをセットしてアップにしようということになり、Y氏とMさんが岩場の上に回りこんでロープをセット。ラインの関係で、「広目天上(5.11 a/b R)」を登る。海にほど近いこともあってか、岩の表面は砂砂でしおしお。クラックの内部はさらに砂砂でけぽけぽ。目にゴミが入って困る。
下部は砂砂ながらも快適。中間部の薄く被ったクラックが自分にはどうしてもこなせずに左に逃げる。右に戻り、右の張り出しに乗り込むとテラス。テラスの奥に大き目の浮石がある。万一どこかひとつのピースが外れたら崩壊しそうでちょっと怖い。その上はどっかぶりの水平クラックになる。いくらトップロープでも自分には無理なので、ここでロワーダウン。5.11a/bというグレードはおそらくこの上部の部分のムーブだろか。自分には到底無理だ。怖いという気持ちが先に立つ。
このルートを触り終えた時点でとっくにお昼過ぎ。岩場にいると、時間が経つのが本当に早い。
お次はリードで「イソギク(5.8*)」を登りましょう、ということに。核心箇所は一目瞭然。それでも、実際にそこまで登ってみると高度感があって、なにより小さいカムとナッツしかプロテクションが決まらないので、怖くて乗り込めない。四苦八苦しながらあちこちホールドを探しては断念し、テラスで休憩しつつ何度もトライするものの、あと1手がどうしても出ずに敗退。悔しい。
その後トライしたY氏とMさんはするすると登ってしまった。さすが。まぁ自分はフェイスのグレードも一進一退で万年ビギナーだから仕方ないか。。
それでも無理して飛びついていれば…登れたかもしれないけど、ゲキ落ちしていたかもしれないし、こればかりは神のみぞ知る。。かな。
*自分の持っている版の100岩だと5.7とあるけど、クライミングガイドの杉野保氏のサイトによるとこのルートのグレードは5.8とのこと。まぁたいして変わらないか。。
説明文によれば、「草付きとザラザラ多く、しかもプロテクション悪いときている。わざわざ登らなくてもいいかも。」とのこと。あはは。。(涙)
自分がやたらと時間を費やしてしまったせいもあって、ぼちぼち陽が傾き始めたので、この日はわずか2本にて終了。もうちょっと登れるように鍛え直さなくては。。あぁ。。
そういえば。前日まで雨が降ったためか、岩場についたチョークが黒い岩の表面に白く滲んでいて、悲しいくらい汚らしかった。
なので、登った後はちゃんとチョーク跡を掃除しよう。。と思ったけど、なんだかんだで今回もキレイにしそびれた。今度はちゃんと登った後にはブラッシングしようと思う。反省。
*** 今回登った(触っただけ)ルート ***
・初孫(5.5) - 再登。
・オバステ正宗(5.8) - TR。トップロープ最高(笑)。
・パープルシャドウ(5.8) - TR。擬似リードといっても所詮はTRなり。落ちない安心感は絶大。
・ネッシー(5.8) - OS。チムニーはなんだか安心感があって好き。もぞもぞごそごそするので、服のあちこちが擦り切れるけど。テラスでピッチを切れず、上部泥壁を登り返して終了。
・広目天上(5.11 a/b R) - TR、途中まで。自分がかつて触ったルートの中で最も高グレード(自虐的笑)。
・イソギク(5.8) - 敗退。ううう、夢に見そう。。時間をかけ過ぎてごめんなさい。。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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