WEDGE(ウェッジ)というビジネス雑誌がありまして、その昔、東海道新幹線のグリーン車の座席ポケットに入っていたと記憶しています(いつのことだか覚えてないけどなんかの都合でこの雑誌を新幹線で手にして、エグゼクティブwはいいな~と憧れた覚えアリ)。
JR東海が母体の出版社なので、昔は東京駅の東海道新幹線乗車口付近にあるロゴがオレンジ色のKIOSK(東海系)でしか購入できなかった記憶もあります。
今は都内地下鉄、私鉄各線のKIOSKでも買えるけど。
たまたま、電車の中でWEDGE9月号の吊広告を見て、こ、これは。。(ゴクリ
敬意? を表して駅のKIOSKで購入しました。
特集一覧。
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特集
■ こんな農協はいらない
■「環境」をビジネスチャンスと蠢く金融業界の眉唾
■ 五輪後に噴出 少数民族問題で混迷する中国
■ 世界制覇を狙う 原子力ビジネスの課題は
■ 宇宙技術を切り札に存在感ある日本を目指せ
■ アップル、サムソン…日本市場の活用に電機業界の活路あり (←自分的には蛇足)
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さすが硬派なオピニオン雑誌。ざっくり斬り。
内容はまぁ、見出しほどにはセンセーショナルではなくて、たいへんmoderate。
まぁビジネス誌だから、そんなものかな。
あと、月刊誌なのだからもう少し記事が多いと良さそうな気もしますが、新幹線の車内でさらりと読むとしたら、これくらいのボリュームが適当なのでしょう。
WEDGEのサイトから、特集の紹介文をコピらせていただきました。
(URLを見るとどうも最新号が出るたびに、当月号の紹介がざっくり更新されちゃうようだったので。)
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■ こんな農協はいらない
山下一仁(前農林水産省農村振興局次長)
農協との決別なしに農業は復興しない
農業が危機に瀕している。農家では高齢化による担い手不足が深刻化し、耕作放棄地の拡大にも歯止めがかからない。食料自給率も4割を保つのがやっと。「減反を廃止し米価を下げる」、「主業農家に絞り所得補償を行う」など閉塞した現状を打開する方策は見えている。しかし、それらを実行に移す際に立ちはだかるのが農協という壁だ。農協と政治の持たれ合いの構図が続くようでは、農業は衰退の一途を辿るのみだ。思い切った農協との決別こそが、農業復興、食料安全保障に向けた一歩となる。
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これこれ。びっくり。
だって、日本のマスメディアはもはやJA解体を提言できるほどマトモではないと思っていたので。
JA解体問題って、日本の最暗部だと思っていましたが。
と~きどき泡のように浮かんでは消え、消えては浮かび。。しているけど。
今この時点でこの問題に切り込むのは、勇気あるなー。パチパチ
色々な国際情勢や日本の経済状況を考えたら、早急に対処すべき問題のハズなのに、就任する農水相は次々と事務所費問題を発端に失脚しちゃうんだものな~。。
(まぁ清廉潔白な政治家を望むことは正しいことだとは思いつつ。。)
あまりに巨大利権構造で色々と複雑怪奇過ぎて、もはや農林水産業関係はアンタッチャブルなんだと思っていましたよ。。
なにしろ、日本の食卓だけの問題ではなくて産業構造そのものの問題だし、決して国内問題だけではないし、国土計画やら税制にもかかわるし、JAバンクなどの金融問題、ひいては年金基金などにも絡んでそうなので、そりゃもう色々なところに影響が出まくりだし、巨大利権の百貨店だと思います。
色々な国際情勢とか国内政情なども気になるところですが、農政などは早いところどうにかならんでしょかね。。
山登りに地方に行くと、街道沿いは田んぼと建売住宅がモザイク状になっているところが多くて驚きます。
農地から宅地にするよりも、宅地を農地に戻す方がずっと難しいと思うので。
遊んでいる農地を放置することも問題だけど、そうぽんぽんと田んぼを潰していいものなのかな。。
今後衰退することが目に見えている日本の農林水産業の変化を、このまままんじりと指を咥えて見ているだけで、本当に大丈夫なんだろか。。
ついでに、こちらの特集記事もクリッピング。
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■ 「環境」をビジネスチャンスと蠢く金融業界の眉唾
景気悪化、株価低迷の中、「環境」を数少ないチャンスとして活かそうと金融業界が張りきっている。排出権取引を「ビジネスチャンス」と恥もなく言い切ってしまう、お恥ずかしいロビーイングに、実態は名ばかりの“エコ”ファンド。金融業界が「環境」のために本来なすべきことは、革新的な技術開発にマネーを潤沢に供給することのはず。それをなおざりにしたまま、「環境」を合言葉に、排出権取引にのめりこむ姿をよく見極める必要がある。
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チョット前に、取引銀行のWebバンキングサイトにアクセスしたら、「CO2排出権ビジネスいかがっすか~♪」PRがあってゲンナリしました。
地球環境の保護はとても大事だと思うけど、工場を構える製造業と、電話とPCだけでオッケイなサービス産業を比較したら負担が違いすぎんだな。
製造業は大手資本しか参入できなくなるんだな。
製造業への参入の敷居をあげてしまうと、虚業ばかりが増えてしまいそうな気もするんだな。
だからといって工場が廃液だの産廃を垂れ流していいというわけではなく、やはり基準や法令順守は必要だと思うし、ハードルが上がることでかえって環境保全技術開発が進むという見方もあるけど。
要はバランスなんですかね。
コンプライアンス意識と産業発展のバランスをどうやってうまく舵取りするかということの議論はまだ出尽くしていないと思うのだけど、これは金になる! といそいそとエコビジネスばっかり先行しちゃってもねぇ。。という感じ。
そんなわけで、WEDGEちょっとすごいぞ。
すべての主張を受け入れるつもりはないけど、これらの問題をディスカッションボードに載せただけでも、ほんとすごい、えらい。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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