イタリアのベルルスコーニ首相、またしても大失言。
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オバマ氏は日焼けしている」イタリア首相の発言が物議醸す
モスクワを訪問中のベルルスコーニ・イタリア首相は6日、黒人として初の米大統領に選ばれたオバマ上院議員について、「日焼けしている」と発言し、イタリアのメディアや野党が「謝罪すべきだ」と批判する騒ぎとなった。
ベルルスコーニ氏はロシアのメドベージェフ大統領との会談後、記者会見で、「オバマ氏はメドベージェフ氏と気が合うはず。オバマ氏は若く、格好が良く、日焼けしている」とメドベージェフ氏に述べたことを明らかにした。2人とも若く、うまくやっていけることを示す意図があったとみられ、「(オバマ氏への)賛辞だ」とも強調した。
だが、最大野党民主党の副書記長は「世界はオバマ氏への侮辱と受け取るだろう」と批判。イタリア主要紙、レプブリカ(電子版)も「米国では人種は大きな問題」と懸念を示した。(共同)
(MSN産経ニュース 2008.11.7 09:50)
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うわはははは。さすがベルルスコーニ。どこまでも期待を裏切らないわ~www
いやはや、自分の整形手術のことを棚に上げすぎなんでないのwww
ベルルスコーニ氏の失言VTRを拝見したら、ほんとに"abbronzato(日焼けしている)"と仰っておりますよ。しかも笑いが起きてますよ。おいおい。。
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Certo, che il fatto di avere una nuova generazione di politici come quella rappresentata dal presidente Dmitri Medvedev e da Barack Obama è certamente un buon punto di partenza. Credo, anzi, sono sicuro che questo renderà più facili i rapporti.
(ここにいるドミトリー・メドベージェフ大統領やバラク・オバマ氏にような新しい世代の政治家たちが輩出されたことは、間違いなく、良い出発点だと言えるだろう。私は彼らが良好な関係を築くことができると思う、いや、そう確信している。)
Ho detto al presidente (Medvedev) che Obama ha tutto per poter andare d'accordo con lui: perché è giovane, è bello e anche abbronzato, e quindi penso che si possa sviluppare una buona collaborazione.
(私は(メドーベジェフ)大統領に、オバマ氏ならきっとメドベージェフ氏とうまくやっていけるだろうと伝えた。なぜならオバマ氏は若くて、ハンサムで、ちょっと日焼けしてるけど、まぁだからきっと良い協力関係を発展させることができるだろう、と。)
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自分はアメリカには行ったことがないので、アメリカにおける人種問題については、あんまりピンと来ません。
ただ、その昔、ちょいと翻訳関連のお仕事に携わっていたときに、米系企業のマテリアルにはいずれも、「さまざまな人種」の「男女」が慎重な配慮によって配置されているな~と感心したことを覚えています。
(アメリカの場合、そういう決まりがあるとかないとか。どうなんだろ)
ヨーロッパ系の企業や日系企業のコンテンツに多くみられるある種の無神経さに比べたら、そらもう米系企業は緻密に計算しているな。。と。
大きな括りでヨーロッパといっても、お国柄はそれぞれで、ノルウェーの子供向けTV番組なんかは、アメリカ同様に慎重な配慮の様子が伺えて、複数のお子様が登場する場合には、必ず一定の割合で有色人種の(国際結婚とか移民や養子縁組の)子が含まれているしな。
日本のテレビ番組みたいに、日本語話せるガイジンは面白いじゃん! ハーフってカッコイイじゃん! みたいなあっけらかんとしたノリとは違うよな。
ただ、自分としてはそういう深謀遠慮が透けて見えてしまうことで、かえってモヤモヤっとした気持になるのも事実。平等とは、これほどまでに慎重にコントロールしなければ維持できないものなんだな。。と。
まぁ、ベルルスコーニ氏もわざわざそんなドギツイことを言わなくてもいいのにな~。。とは思うけど、"abbronzato" 程度で目くじらを立てなくてもいいんじゃないかな~。。とも思うしな。難しいですな。
むしろ、ヨーロッパ人にとっては、日焼け=南の国でバカンスを満喫ということで、日焼けすることが一種のステータスだもんな。そばかすだかけになろうが、シミが増えようが、せっせと日焼けに勤しむヨーロッパ人の姿は、「美白至上主義」が横行する日本の民としては不可解極まりない。
ま、美の規準とか文化は各国によって違うわけで、それはそれでいいんじゃねーの。
標準というものがあるからこそ、周辺ができてしまうわけだしな。
それにしても。「日焼けしている」という表現が人種差別かどうかという議論はひとまず脇に置いたとしても、ベルルスコーニ氏の"perché è giovane, è bello" (若くてハンサムだから) という発言もまた問題だろと思ってみたり。
一国の次期指導者に向かって、外見だけの評価って、それはさすがに非礼に過ぎるのではないかと。
いくらベルル氏ご自身がご高齢だからって、若者への嫉妬心丸出しでみっともない。。
自ら「老害」と呼ばわれる墓穴を掘ってどうする。。と。
実際、イタリアの新聞「La Stampa」のコラムで、"La battuta di Berlusconi, il mondo cambia ma il teatrino italiano è uguale" (2008.11.6) (ベルルスコーニのジョーク。世界は変革を遂げつつあるのに、イタリアは一向に変わらない) と、世界の潮流に逆行するイタリアの政治状況を嘆く内容の文章が掲載されていました。
また、ようつべで関連動画を探したら、早くも「イタリア人として恥ずかしい~」「こんなヤツが俺たちの首相なんだぜ うぇっ うぇっ うぇっwwww」「なんで(ベルルスコーニは)暗殺されねーのかな」「てか、発言がいつも斜め上過ぎ」「世界中のみなさん、ごめんなさい」みたいなコメントで溢れておりました。。^^;
(これとかこれ。中にはベルル氏を擁護するコメントもあるけど、もはやスパム扱いww)
それにしても。アメリカの大統領選挙の開票日直後に、なんでまたベルル氏はロシアでメドベージェフ大統領と会談してるんだ?
んでもって、そのことをわざわざ世界中に宣伝するような失言をかますんだ?
なんかもうね、ベルルスコーニ狙いすぎだろ。色々と。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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