Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2008.11.07,Fri
日中は落ちまくるフォトショを再起動かけつつ、アメリカの時期大統領選挙に関するニュースをちらほら浚いつつ。
"we have come to the end of a long journey." (長い旅の終着点に辿りついた) と、時期米大統領選挙に敗れた共和党候補マケイン氏は敗北演説の冒頭でこう語り始めました。
(※カッコ内の和訳は超勝手訳。以下同)
マケイン氏は厳しい選挙戦を振り返って"a long journey" (長い旅路)と表現したけれど、コンドリーザ・ライス現国務長官がアメリカ建国史上初めてアフリカン・アメリカンの大統領が選出されたことを指して"a long journey" と喜びに満ちた笑顔でしていた点が、自分には印象的でした。
(コンテクストは、"I'm especially proud, because, this is a country that's been through a long journey in terms of overcoming wounds and making race not the factor in our lives." /フルテキストはYoutubeの動画をご参照)
一方で、オバマ氏が、
"America, we have come so far. "(アメリカよ、私達はここまで来た。)
と、勝利演説の中で聴衆に向けて語りかけた言葉が、マケイン氏やライス女史の"a long journey"と見事に呼応していて深いです。
なんというか、とてもよく練られた脚本の舞台を見ているようなシンクロ率の高さ。
んで、オバマ氏の演説、以下のように続きます。
"We have seen so much. But there is so much more to do."
(私達は多くの物事を見てきた。けれども、まだまだやらなくてはならないことがたくさんある。)
"So tonight, let us ask ourselves, if our children should live to see the next century, if my daughters should be so lucky to live as long as Ann Nixon Cooper, what change will they see? What progress will we have made?"
(だから今夜、みんなで考えようではありませんか。もし我々の子供達がこの次の100年間を生きるとして、もし私の娘達が幸運にも(106歳の黒人女性である)アン・ニクソン・クーパーさんと同じくらい長生きできると仮定したら、子供達はどんな変化を見ることになるのだろうか? どんな進歩を成し遂げるのだろうか?)
正直なところスピーチの表現だけを比較するとマケイン氏の方がスマートでエレガント(でも、それがまたマケイン氏のキャラによく似合っていて、頼れるおじいちゃん、という感じ)に思えるのだけど、レトリックを排してストレートに壮大な物語を聴き手に思い浮かべさせるオバマ氏のスピーチはすごいよな。。
こういう文章を考えるスピーチライターって、どんだけ頭が良いんだろう。。(え、中の人などいない?)
いやはや。両氏共に、アメリカ人ではない自分にとっても、胸を打つ名演説でした。
お二人の演説の締めくくりも、すごく完成度の高いハーモニー。
" to reclaim the American dream and reaffirm that fundamental truth, that out of many, we are one; that while we breathe, we hope. "
(アメリカン・ドリームを取り戻し、もっとも重要な真実を再認識しよう。私達はみんなでひとつであり、私達は生きている限り希望を持ち続けるのだということを。)
と、オバマ氏。
「長く激しい選挙戦だった。敗北はすべて自分の責任だ。それでも今回の選挙戦を戦うことができて、自分はほんとうに幸せだ。今はなによりアメリカという国と国民のみなさんへの熱い思いでいっぱいだ。
この先もオバマ氏に協力していきたい。」みたいな内容の敗北宣言の最後に、
"Americans never quit. We never surrender.
We never hide from history. We make history."
(アメリカ人は決して投げ出したりしない。私達は決して諦めない。歴史から目を背けてはいけない。私達が歴史を築くのだ。)
と、マケイン氏。
勝利宣言も敗北宣言もともに高らかに、そして力強く、アメリカという国の理想を謳いあげる内容で、両氏の演説を合わせて読むと、ものすごい味わい深し。
↓
・オバマ次期大統領の勝利演説 英語全文 <特集・米大統領選>
まぁ、自分はアメリカ人ではないので、全然関係ないんですけどね。それでも、部外者の立場であっても、一時の熱狂に巻きまれそうなパワーがあるな。。と。
それにしても。選挙期間中のスピーチに関して言えば、両氏の受諾演説しか目を通しておらず、そのときはどちらの陣営に対しても「ふ~ん」という感想しか抱かなかったのだけど、まさに大統領選挙投票日前にして史上最悪の金融恐慌が表面化したことの影響は大きいなぁ。。とも、しみじみ考えてみたりして。
911といい、未曾有の金融恐慌といい、強大な脅威が立ちはだかることで一致団結の呼び声が高くなるということは、逆にそういうイベントがないと国家の枠組みは緩みやすいってことなんでしょかね。。
まぁだからなんだ、というわけではありませんが。。
なんやかやとロシアが細かい横槍を入れてくるニュースがちょっと気になるけど、気にしないでおこう。。
"we have come to the end of a long journey." (長い旅の終着点に辿りついた) と、時期米大統領選挙に敗れた共和党候補マケイン氏は敗北演説の冒頭でこう語り始めました。
(※カッコ内の和訳は超勝手訳。以下同)
マケイン氏は厳しい選挙戦を振り返って"a long journey" (長い旅路)と表現したけれど、コンドリーザ・ライス現国務長官がアメリカ建国史上初めてアフリカン・アメリカンの大統領が選出されたことを指して"a long journey" と喜びに満ちた笑顔でしていた点が、自分には印象的でした。
(コンテクストは、"I'm especially proud, because, this is a country that's been through a long journey in terms of overcoming wounds and making race not the factor in our lives." /フルテキストはYoutubeの動画をご参照)
一方で、オバマ氏が、
"America, we have come so far. "(アメリカよ、私達はここまで来た。)
と、勝利演説の中で聴衆に向けて語りかけた言葉が、マケイン氏やライス女史の"a long journey"と見事に呼応していて深いです。
なんというか、とてもよく練られた脚本の舞台を見ているようなシンクロ率の高さ。
んで、オバマ氏の演説、以下のように続きます。
"We have seen so much. But there is so much more to do."
(私達は多くの物事を見てきた。けれども、まだまだやらなくてはならないことがたくさんある。)
"So tonight, let us ask ourselves, if our children should live to see the next century, if my daughters should be so lucky to live as long as Ann Nixon Cooper, what change will they see? What progress will we have made?"
(だから今夜、みんなで考えようではありませんか。もし我々の子供達がこの次の100年間を生きるとして、もし私の娘達が幸運にも(106歳の黒人女性である)アン・ニクソン・クーパーさんと同じくらい長生きできると仮定したら、子供達はどんな変化を見ることになるのだろうか? どんな進歩を成し遂げるのだろうか?)
正直なところスピーチの表現だけを比較するとマケイン氏の方がスマートでエレガント(でも、それがまたマケイン氏のキャラによく似合っていて、頼れるおじいちゃん、という感じ)に思えるのだけど、レトリックを排してストレートに壮大な物語を聴き手に思い浮かべさせるオバマ氏のスピーチはすごいよな。。
こういう文章を考えるスピーチライターって、どんだけ頭が良いんだろう。。(え、中の人などいない?)
いやはや。両氏共に、アメリカ人ではない自分にとっても、胸を打つ名演説でした。
お二人の演説の締めくくりも、すごく完成度の高いハーモニー。
" to reclaim the American dream and reaffirm that fundamental truth, that out of many, we are one; that while we breathe, we hope. "
(アメリカン・ドリームを取り戻し、もっとも重要な真実を再認識しよう。私達はみんなでひとつであり、私達は生きている限り希望を持ち続けるのだということを。)
と、オバマ氏。
「長く激しい選挙戦だった。敗北はすべて自分の責任だ。それでも今回の選挙戦を戦うことができて、自分はほんとうに幸せだ。今はなによりアメリカという国と国民のみなさんへの熱い思いでいっぱいだ。
この先もオバマ氏に協力していきたい。」みたいな内容の敗北宣言の最後に、
"Americans never quit. We never surrender.
We never hide from history. We make history."
(アメリカ人は決して投げ出したりしない。私達は決して諦めない。歴史から目を背けてはいけない。私達が歴史を築くのだ。)
と、マケイン氏。
勝利宣言も敗北宣言もともに高らかに、そして力強く、アメリカという国の理想を謳いあげる内容で、両氏の演説を合わせて読むと、ものすごい味わい深し。
↓
・オバマ次期大統領の勝利演説 英語全文 <特集・米大統領選>
まぁ、自分はアメリカ人ではないので、全然関係ないんですけどね。それでも、部外者の立場であっても、一時の熱狂に巻きまれそうなパワーがあるな。。と。
それにしても。選挙期間中のスピーチに関して言えば、両氏の受諾演説しか目を通しておらず、そのときはどちらの陣営に対しても「ふ~ん」という感想しか抱かなかったのだけど、まさに大統領選挙投票日前にして史上最悪の金融恐慌が表面化したことの影響は大きいなぁ。。とも、しみじみ考えてみたりして。
911といい、未曾有の金融恐慌といい、強大な脅威が立ちはだかることで一致団結の呼び声が高くなるということは、逆にそういうイベントがないと国家の枠組みは緩みやすいってことなんでしょかね。。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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