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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.11.29,Fri
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Posted by norlys - 2008.09.04,Thu

今日もまたグルジア関連。
パキスタンやタイ(政情不安)や韓国(金融不安)、日本(ガタガタ)などアジア諸国の動きもなにかと慌しいのですが、まぁ。

あちこちのメディアの記事全文をクリップするのが面倒なので、ひとまず報道量の多い産経新聞のWebサイトからグルジア関連の記事のヘッドラインだけを手元に一覧としてコピー。
8月5日から本日夕方までで、すでに281件。

グルジア問題と密接にはリンクしない(でもどこかで繋がりそうな)米大統領選挙関連や北朝鮮関連、中東関連のネタも含めた数字なので水増しがあるとは思うけど、結構すごいかも。

時系列でヘッドラインを並べてみると、世界がもぞもぞ動いている様子が浮かび上がってくるようで、ちょっと面白い。記事一覧からコピペするだけなのでたいした手間じゃなし。

9月に入ってからの見出しの一部。

中東首脳が和平協議9.1 00:05
露の強硬姿勢に「エネルギーカード」 対テロ戦でも揺さぶり9.1 21:09
「アルカイダは拠点失った」 ブッシュ米大統領9.1 23:52
露が「ガスカード」 中央アジア資源を囲い込み9.3 23:11
ライス国務長官、リビア訪問へ9.3 18:40
NATO艦船に対抗措置 プーチン首相9.3 16:38
NATO代表団、15・16日にグルジア入り9.3 19:14
チェイニー副大統領、アゼルバイジャン入り ロシアけん制へ 9.3 21:20(これだけCNN)
米、IMFがグルジア支援策を表明9.4 08:18
ウクライナで連立失敗、解散・総選挙へ動き急 グルジア情勢にも影響9.4 09:12
ヒル国務次官補訪中へ 北の無能力化中断で中国と協議9.4 09:21
米第6艦隊旗艦が黒海入り グルジアへの人道支援9.4 12:34
仏、シリアなどの4首脳会談 中東安定化へ新枠組み9.4 18:38
「駐留する限り全員殺す」 仏誌がタリバン部隊と会見9.4 18:59

あぁアメリカは、というかブッシュ政権は、立つ鳥後を濁さずというか、退陣する前に少しは世の中を片付けておきたいのだろうな~という印象です。はい。

ライス国務長官は中東各国を訪問し、チェイニー副大統領は東欧へ(アゼルバイジャン、グルジア、ウクライナ、そしてイタリアを訪問。ヒル国務次官補は中国へ北朝鮮問題のご相談に。ブッシュ大統領はイラク戦争の後始末中(先日大規模な戦闘がありましたっけ)。

冷戦構造とロシア専門家と名高いライスたんが中東を訪問し、湾岸戦争とイラク戦争で利益を得たといわれるハリバートン石油関連機器企業の元CEOであり個人株主でもあるチェイニー副大統領が東欧諸国を訪問という点が、なんだかちょっと面白いです。

なんでわざわざ役割を逆にするんだろ?

それに、チェイニー氏の訪問先がCIS3カ国は分かるのだけど、なぜ最後にイタリア??
ロシア-EUの影のパイプラインとしてイタリアが暗躍中だと仮定すると、ロシアからアメリカへのメッセージをイタリアが預かっているのかな~、なんて想像してwktkする陰謀厨。
(あ、それとも先日イタリア国営放送に生出演したプーチン露首相が再び「これはアメリカの陰謀だ」説を垂れ流したので、「お前ら余計なことをするんじゃねぇ」というお叱りのために?)

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[あとから蛇足というか、訂正]
チェイニー氏のCIS3国+イタリア訪問の予定については、8月25日付けのCNNですでに報じられていました。
イタリア北部のコモで開催されるAmbrosetti Forumに出席するためにイタリアに立ち寄るのが本来の目的だったようです。陰謀論大ハズレ(^^;
"
Cheney trip to Georgia planned before crisis" (2008/08/25 15:41 GMT)

一方で、ロシア国営通信社Novosti(ノーボスチ)には、今回のチェイニー氏の訪問についてシニカルで腹黒い論評が掲載されていました。いわく、

「チェイニー氏がアゼルバイジャンとグルジアを訪問することは従前から決定されていたが(ウクライナ訪問は直前に決定した)、つまりそれはアメリカ側が前々から腹積もりがあったのだろう」

「アゼルバイジャン訪問目的はナブッコ・パイプラインの件でアゼルバイジャンの協力をとりつけることだと思われるが、かなり手強い交渉となるだろう。くっくっく。アゼルバイジャンとロシアではもう話がついているんだけどね。ま、黒海に面するCIS三国をアメリカ側に懐中に収めてアメリカの次期政権にプレゼントしたい気持ちはわかるけど」などなど。

"
Cheney to shoot Caucasian troubles" (2008/09/03 16:51)

(「ナブッコ・パイプライン」は、アゼルバイジャン供給のガスをトルコ、ブルガリア、ハンガリー経由でオーストリアまで結ぶ全長約300Kmの天然ガスパイプライン計画。もともとEUがロシアに依存しないためのエネルギー供給計画だったのに、あの手この手でロシアが嫌がらせをして、結局ロシアが一枚噛みそうな気配濃厚)

しかしアレだな。CNNとNovostiの記事だけ見ていると米露はすでに戦争状態に見えるぞ。
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そのチェイニー氏の訪問を待たずにして、まさにその前日にウクライナの与党連立政権崩壊の危機! というのが、これまたよくできたタイミングで、ヘタなドラマより現実はよほどドラマチックですよ。
もうロマンチックが止まりません。なんて、決して笑い事ではありませんが。。

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ウクライナで連立失敗、解散・総選挙へ動き急 グルジア情勢にも影響

【モスクワ=佐藤貴生】ウクライナのユシチェンコ大統領は3日、議会で多数派の一角を占めていた「ティモシェンコ連合」が野党に事実上合流したとして非難、議会を解散して選挙を行う対抗措置を取ると警告した。大統領と首相の対立が表面化したことで、ウクライナ政局は今後、混迷する可能性が強い。

ティモシェンコ連合は、2日の議会で親露派の「地域党」などと大統領権限を制限する法案を提出、採択した。これに対しユシチェンコ大統領は「議会でクーデターが始まった。ウクライナの国益に反しており、政権に対抗する決定だ」と非難した。

ティモシェンコ連合は2004年に政権交代を実現した「オレンジ革命」の立役者の1人、ティモシェンコ首相が率いており、大統領与党である「われらのウクライナ・国民自衛」と連携して多数派を形成していたが、グルジア紛争をめぐるロシア批判に消極的な立場を取り、与党側と対立してきたとされる。ウクライナからの報道では、議会は討論が満足にできず、空転状態に陥っている。

ウクライナ憲法は、30日の間に議会で過半数を占める勢力が形成されなかった場合、大統領は議会を解散し、選挙を実施できると定めている。ティモシェンコ連合と地域党は議会の2大勢力だが、方向性がまったく違うため長期的な協力体制が確保できるとは考えにくく、現地の専門家の間では議会選が行われる可能性が強いとの指摘もある。

チェイニー米副大統領は4日にウクライナ入りし、米国のサポートをアピールする見通しだが、政局の混乱はグルジア紛争をめぐる欧米の“反露同盟”の結束にも影響を与えそうだ。
(MSN産経 2008.9.4 09:12)
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ユリア・ティモシェンコ女史といえば、ガスの女王(ガス事業に進出してウクライナ1の大富豪となったので)。
2001年に統一エネルギーシステム社長時代の文書偽造・ロシア産天然ガスの密輸入の容疑で逮捕され、ロシアから国際指名手配された女傑(?)。

「ロシアに足を一歩踏み込んだら即逮捕してやる!」とロシアの検察が激高していたけれど、このティモシェンコ女史への国際指名は、2005年にロシア側から取下げがあったらしく立ち消えになったそうな。(Asyura 「 ロシア対ウクライナ」(2005 年 12 月 28 日 00:00:47) ※Asyuraソースなので、まぁ話半分がよろしいかと思います)

そのティモシェンコが、連立を組んでいたユーシェンコ大統領に離反。
ユーシェンコ大統領は8月12日にグルジアの首都トリビシを訪れサーカシビリ大統領に連帯を約束し、グルジア国民を前に「自由は戦い求める価値がある」と演説したそうな。

一方でティモシェンコは、グルジア紛争勃発直後から病気を理由に議会を欠席しがちで、ウクライナによる対ロシア制裁に消極的だったとか。

従来からロシアの脅威を欧米側に警鐘していたティモシェンコが、いざロシアが実力行使を始めたらあっさり親露派と手を組むとはこれいかに?

天然ガス事業で巨万の富を築いただけに、結局のところロシアと同じ穴の狢だったということなんでしょか。
資源を握るものが富を制する、とな。

もっともウクライナがロシアに反発したら次に狙われるのは、住民の大半がロシア人というウクライナのクリミア半島なのは火を見るよりも明らかなので、ウクライナが蝙蝠役を演じるものもっともかなぁ。。という気がしなくもなく。
砲火の最前線に立たされグルジアのように国家が分断されるよりは、EUとロシアのクロスロードである方が、ウクライナとしても自国の価値があがりそうだし。

Realクシャナ(ナウシカの、だ。トレードマークの髪型が)ティモシェンコ女史が引き起こした今回の騒動によって、ユーシェンコ大統領の後ろ盾がすこんとなくなったらグルジアのサーカシビリ大統領の立場はどうなるんだろ。。

ことごとくロシアが先手先手を打ってくるこの状況が、なんだかとても気持悪い。。
世界は大きなチェスの盤で、誰かが駒を動かしているような感じ。

その先の展開を知っている人がいたら、教えてほしいんだけどな。。

ところで。

資源を握る者が勝ち、労働の価値が失われる図式がくっきりとするほどに、今後は工業的発展は停滞してしまうのではないだろか。

リクルートの提唱するアレは自分にとっては迷惑なんだけど、「仕事で自己実現」という人生の目標とその価値が失われたら、重く鈍い閉塞感が世界を覆うんじゃないだろか。

もっとも、現在の加熱しすぎた資本主義的自由主義経済は、拡大し続けなければ倒れてしまう自転車操業ばかりでは「地球は案外狭かった」という意味での閉塞感を迎えつつあるけれど。

過剰な資本投下と産業発展はやめて、もっと地球にやさしく生きようぜ~という時代が、図らずしも到来したりするのかな。

いや人間に物欲がある限り、そんなに簡単に時代は逆行しないか。

なんてことをつらつら考えてみたりする今日この頃。

(仕事には直接は関係ないけど、これだけ世界や日本国内の情勢がバタバタ騒がしいと、そら~自分の生活にも幾ばくかは影響しますので。先日、潜在的顧客の取引先がいつの間にかシボンヌされていてビックリでしたし。)


ノボスチの記事をクリップしとこう。

Cheney to shoot Caucasian troubles
16:51 | 03/ 09/ 2008 
 
MOSCOW. (RIA Novosti political commentator Andrei Fedyashin) - U.S. Vice President Dick Cheney started a Caucasian-Ukrainian tour yesterday. His challenging task is to promise weapons to Georgia and NATO membership to Ukraine, and to convince Azerbaijan to accept the Nabucco pipeline project.

He will talk with the Azerbaijani president in Baku on September 2 and 3, reaffirm American support for the Georgian president on September 4, and later in the day go to Ukraine.

The weeklong trip was planned long ago. In fact, Cheney intended to stop over in Tbilisi and Baku on his way to the Ambrosetti Forum, Italy's own annual mini-Davos set next to Lake Como. Kiev was added to his itinerary at the last moment.

Although visits to Azerbaijan and Georgia were planned long before the conflict over South Ossetia erupted, they have since acquired special meaning. Cheney's trip to the Caucasus and Ukraine is possibly the last attempt by the Bush Administration to set up a Black Sea-Caucasian cordon on Russia's southern border as a gift to the next administration.

Cheney seldom goes abroad without a bulky portfolio of proposals and/or warnings to U.S. allies, potential allies, or countries unenlightened about the benefits of friendship with Washington.

Richard Bruce Cheney, 67, is a politician with terrific punch and the main author of the current U.S. foreign and military policies (perhaps better described as military policy with a minor diplomatic slant). Cheney is a man in his own league and the main ideologist of the neoconservative policy of the Republican administration and the country as a whole.

He is the epitome of American conservatism, having served as chief of staff under President Gerald Ford, defense minister for President George Bush Sr. and vice president of President George Bush Jr.

In 1997, Cheney teamed up with Donald Rumsfeld, William Kristol and others to establish the Project for the New American Century, a neoconservative U.S. think tank whose self-stated goal is to "promote American global leadership." The project's ideas have been implanted in all the foreign policy programs of the Bush Administration.

Cheney says his foreign policy teacher Bradford Wesferfield, a Yale political scientist, helped to shape his hard-line approach to foreign policy, but an article in The Nation in 2004 reported that Dr. Westerfield came to regret the hard-nosed lessons Mr. Cheney said he had learned.

Dr. Westerfield characterized the current Bush Administration as overly confrontational, calling that "precisely the wrong approach."

Cheney orchestrated the U.S. invasion of Panama, Operation Desert Storm in the Middle East, the anti-Iraqi policy and, some say, the molding of Mikheil Saakashvili, described as the United States' main ally in the Caucasus.

Wherever Cheney goes, he always makes clear what the U.S. wants and how best to fulfill its wishes and, by implication, avoid the unpleasant consequences of non-compliance.

In Tbilisi, he will offer "friend Michael" U.S. support and rearmament of the Georgian army with U.S.-made weapons.

In Kiev, he will assure President Viktor Yushchenko that Ukraine will definitely enter NATO, which is not quite true, of course, but will help Cheney, who has always seen military ties as the main instrument of U.S. foreign policy, to promote military cooperation with Ukraine.

His task in Baku will be more difficult. He must cajole President Ilkham Aliyev into approving the Nabucco gas pipeline, which Baku, along with much of Europe, is coming to view with growing mistrust.

The nearly 2,000-mile pipeline, which the United States has been advocating, would connect Azerbaijan with Central Europe. It will run across Georgia (bypassing Armenia and Russia) towards Erzurum in Turkey and on to Austria's Baumgarten via Bulgaria, Romania and Hungary.

In fact, there are plans to add a trans-Caspian extension to Nabucco, to pump gas from Turkmenistan to Europe.

Nabucco has already had its share of problems. The geopolitical rationale for the project - to bypass Russia - has increased spending from $3 billion to $4.9 billion, and the cost now stands at $7.9 billion. Construction should begin in 2010 and the pipeline is to come on stream in 2013.

To turn a profit, the pipeline should annually pump 30 billion cubic meters (1.06 trillion cu f) of gas. Azerbaijan can supply only 8 billion, and that only after it commissions the second phase of the Shah Deniz deposit in the Caspian Sea.

So, there is not enough gas for the pipe, which will make its gas very expensive indeed.

The Caucasian conflict has scared the European gas and energy block, which thinks in cubic meters or feet. The European and Azerbaijani energy and gas processing companies are alarmed at the prospect of the pipe being controlled by such an unbalanced politician as Saakashvili.

The State Oil Company of Azerbaijan Republic (SOCAR) has started sending oil to Europe bypassing Georgia. This year, it will pump between 300,000 tons (2.2 million bbl) and 400,000 tons (2.9 million bbl) of crude, initially delivered along the Baku-Tbilisi-Ceyhan pipeline, through the Baku-Novorossiisk pipe. It made the decision on August 7, when Georgia started bombing South Ossetia's capital, Tskhinvali.

Azerbaijan is also negotiating the transit of additional gas to Europe via Russia.

"Baku's new interest [in Russia] may stem from a desire to protect the relationship with Moscow, or a sense that Nabucco is less likely than ever to materialize," writes the Eurasia Group, British energy consultants who offer analysis on developments in Russia and the CIS, Central Asia and the Caspian.

Europeans have started talking about the need to involve Russia in the Nabucco project to make it viable. Russia alone can provide enough gas to make the pipeline profitable by rerouting its gas from Blue Stream.

Interestingly, Russian energy giant Gazprom holds a 50% stake in Austria's Baumgarten, the terminal for the Nabucco pipeline.

"This goes against the whole concept of Nabucco, that it would not be either Russian or Russian-controlled gas," says Zeyno Baran, an energy and Central Asian expert at the conservative Hudson Institute in Washington and the wife of Matthew Bryza, U.S. Deputy Assistant Secretary of State for European and Eurasian Affairs.

Mr. Bryza covers the Caucasian region and has been actively lobbying for Saakashvili. Some even say he was his direct political mentor.

The opinions expressed in this article are the author's and do not necessarily represent those of RIA Novosti.
 

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