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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.11.28,Thu
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Posted by norlys - 2008.09.01,Mon

ロシアが石油と天然ガスの供給を止めるぞゴルァと凄んだらEUのロシア批判姿勢が低調になり、アメリカがわざわざ横からEUに対して「エネルギーをロシアに依存するのは危険」と助言しましたが、そんなことは最初から分かっていることなんでは???と思うのですが。

なんだこの猿芝居。

大体、石油代替エネルギーの開発を大々的に行うと必ず横槍を入れてぶっ潰してくるアメリカにとやかく言われたくもないような気もするしな。

そんな折に、イタリアがフライング。

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イタリア、リビアのインフラ整備に50億ドル投資へ 25年間で


【カイロ=安部健太郎】イタリアのベルルスコーニ首相は30日、リビア北部ベンガジで最高指導者、カダフィ大佐と会談し、友好協定を締結した。首相は「協定では、リビアの社会資本整備に対し年額2億ドル(約220億円)を今後25年にわたり投資する」と述べ、イタリアが総額で50億ドルを投資することを明らかにした。ロイター通信によると、チュニジア側からエジプト国境までの高速道路建設などが含まれるという。

イタリアは石油・ガスの安定確保に向け、地中海を挟み近隣の産油国リビアとの関係改善を進めていた。リビアは1912年から第二次世界大戦中までイタリアに支配された歴史がある。ベルルスコーニ首相は「今回の合意は、イタリアによる植民地時代にリビアにもたらした損害を具体的かつ道徳的に認めるものだ」と述べ、協定締結でリビアに対する補償問題に区切りを付けたとの認識を示した。
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グルジア問題に対しておそらくEU内部でがっつり足を引っ張っているであろうイタリアが、今度はリビアへの投資を表明。50億ドルというとちょっとすごいけど、よく見たら「25年間で」というのが、実にしょぼい。
悲しいくらい、しょぼい。

しかも、植民地化したことに対する戦後補償ってお題目がまた。。。うまいね、どうも。 
それで済むなら日本は(ry

んで、高速道路を建設したら、次はただいまロシアへの輸出が絶賛拡大中のフィアット社の車を売り込めるぜ! やっぱりオレ様頭いいわ~とか、ベルルスコーニがほくそ笑んでいる様子が目に浮かぶよーな。

・リビアについて from Wiki

2004年にアメリカ政府による渡航禁止措置が解除され、2005年1月に行われたリビアの石油・ガス権益入札でオクシデンタルとサウジアラビア系企業の連合がその多くを制し、リビアへの本格的な復帰が期待される。

オクシデンタルについて from Wiki

1920年に創業され、その後大富豪、政商として知られるアーマンド・ハマーが、ソビエト連邦との貿易で得た莫大な資産を元に経営権を握った。「石油メジャー」と呼ばれる7大石油会社に次ぐ規模の独立系石油会社である。本社はカリフォルニア州ロサンゼルス市に所在する。

・オクシデンタルについて from 「オルタナティブ通信」(2007/10/02)
米国元副大統領はマフィアのメンバー 1・・松岡農林水産大臣を殺したのは誰か

この世界最大の精肉販売業者IBPの経営者が、ソ連=ロシアとの穀物、石油、天然ガス、核兵器密売を行って来たオクシデンタル石油である。このウクライナ・マフィアの中核企業オクシデンタルの経営者が、自称「環境保護論者」アルバート・ゴア元副大統領である。

・ゴア元米副大統領とオクシデンタルの関係 from 「るいネット」 (2007/10/28)
不都合な事実を持つ「アル・ゴア」について(まとめ)」

②アル・ゴアの石油利権
1)アル・ゴアの親父は大手石油企業オクシデンタル石油の副社長だった。(広瀬隆の『世界金融戦争』を参照)
4)オクシデンタル石油の会長だった男、ユダヤの政商アーマンド・ハマーは、ソ連の独裁者ウラジーミル・レーニンと組んで、冷戦時代には鉄のカーテンをくぐり抜けてビジネスを展開した猛者であり、アーマンド・ハマーの闇の人脈には、ナチスの財閥ティッセン男爵や、イスラムの兵器商アドナン・カショーギがいた。(フリー百科事典『ウィキペディア〈Wikipedia〉』と広瀬隆の『赤い楯』を参照)

③アル・ゴアの活動資金
1)アル・ゴアの活動資金は、国際鉱物資源マフィア=暴力団のマーク・リッチから出ている。マーク・リッチは石油もウランも、太陽光発電装置や風力発電装置に使用するレアメタルも販売している。生産がピークに達した石油は利益源としては限界であり、原発や環境エネルギー開発に国際鉱物資源マフィア=暴力団は利益源を求め始めている。(『オルタナティヴ通信』より引用)

2)マーク・リッチはディック・チェイニーの資金源でもあり、民主党も共和党も「同じ穴のムジナ」である。(『オルタナティヴ通信』より引用)

3)マーク・リッチはロシアの石油・ガス利権者でもあった。(広瀬隆の『世界金融戦争』を参照)

う~む。。。そこまで話が飛躍するとはおもわなんだ。。びっくり。

額面どおりにすべてを鵜呑みにしてはいけないけど(ソースが広瀬隆氏の著作とか。。微妙だな)、世界の暗黒面の底なしの深さに今更ながらに驚く。

しかしまぁ、さすがイタリア、世渡り上手ですこと。。

「だからイタリアをEUに加盟させるのは最初から反対だったんだ」とフランスとドイツが騒ぎ始めるのもそう遠くない未来のような気がしてきましたよ。
まぁ、イタリアとしても、原発売電で潤っていて世界中に兵器を輸出しているフランスなんかにはそんなことを言われたくはないだろうけど。

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■2008/09/03 蛇足

「中東最新情勢60号(2005.9.26付)」に下記の文章がありました。

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注目される第2回目のリビアの石油・ガス公開鉱区の落札結果
(前略)
今回の入札に大いに期待する欧州石油企業

2005年1月29日に発表された入札結果で15鉱区のうち11鉱区を米国石油企業にさらわれたことで強い不満を表明した欧州の石油企業は、言うまでもなく10月の26鉱区については獲得に大いなる意欲を燃やしている。
(中略)
欧州諸国は既に2004年から首脳陣を相次いでリビアに送り込み、石油を初めとする各種の開発事業の自国への取り込みに並々ならぬ決意を滲ませている。実際2004年を振り返ってみると、ベルルスコーニ・イタリア首相を皮切りに、ブレア・英国首相、シラク・フランス大統領、シュレーダー・ドイツ首相とEU主要国の首脳がこぞってリビア詣でを行い、石油・ガスの探査・開発から始まって通信等の基礎インフラに至る大型事業の自国企業への発注に向けた売り込み合戦を展開していた。特に、イタリアのベルルスコーニ首相に至っては1年間に3回もリビア訪問を行っている。
(略)
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そっかー。そういう事情があるんだな。。
アメリカの図々しさにも驚くし、ベルルスコーニがちゃんとイタリアのために働いていることを知って驚いた。

世の中はこんなにも複雑で、自分は余りにも浅はかだ。反省。

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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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