最近めっきり古細菌が気になってしかたありません。
ハッ。。Σ(´д`*) こ、これは、もしかして。。
すでにLOVE? (*/▽\*)イヤン
んな馬鹿なww
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「ほとんど死んでいる」生物、海底地下の「古細菌」
底の地下深くには、原始的な微生物の巨大なコロニーが存在する。
まるで単細胞のゾンビのようなこの微生物たちはエネルギーをほとんど消費しないため、「生きている」というより「死んでいない」と言ったほうが的確かもしれない。
だが研究者たちは、これらの種が他の惑星に棲む生物に似ているかもしれないと考えている。地球上でも、こうした微生物は全生物量の実に10%を占める可能性があるという。
このように主張する研究論文の主執筆者で、ペンシルベニア州立大学に所属するChristopher House教授(地球科学)は、プレスリリースの中で次のように述べている。「基本的にこれらの微生物は、われわれの通常の基準から考えると実質的にはほとんど死んでいる。代謝を行なってはいるが、ごくわずかだ」
温度が低くて光が届かず、エネルギーに乏しい海底下の環境は、火星の地表下や、木星の第2衛星エウロパの熱水噴出孔付近の厳しい環境によく似ている可能性がある。
「地球外にいる微生物がこれと全く同じ微生物だとは思わないが、同様のゆっくりとしたペースで生きている可能性はある」とHouse教授は指摘する。
『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)のオンライン版に7月23日付(米国時間)で掲載された論文によると、メタゲノム解析を行なった結果、海底下にいる微生物は、地球の地表や海洋にいる生物とは遺伝学的に異なることが判明したという。
ペンシルベニア州立大学の研究チームが発見した古細菌は、見た目はバクテリアに似ているかもしれないが、バクテリアのように食べたり動いたりしない。たとえば大腸菌は30分で数が倍に増えるが、この古細菌は、倍に増えるまでに数百年、場合によっては数千年もかかる可能性があるという。
研究チームは、南米[ペルー]の沖合にあるペルー・マージンと呼ばれる領域の[海底を掘削し]、さまざまな深度にいる生物群系(バイオーム)の遺伝子を抽出した。
研究チームによると、深度約49メートルより深い場所では、存在する生物の90%が古細菌となり、これまでメタゲノム解析が行なわれた中でも最もユニークな環境だという。
古細菌は、代謝を変えたり、低温環境に耐えたり、化学物質を合成したりする未知の遺伝子を探し求める研究者にとって、いまだ手つかずの遺伝子の宝庫といえる。
論文の共著者であるJennifer Biddle氏はリリースのなかで、この種類の生物に関しては、もっとも基本的な疑問さえ答えられていないと指摘している。
「たとえば、これらはどうやって死ぬのだろう? それは私たちが答えられていない質問だ」とBiddle氏は述べている。
[古細菌(Archaea/アーキア)は細菌ではないため、始原菌という名称もあるが、定着していない。高度好塩菌、メタン菌、好熱菌など極限環境で生きる各種が知られている。(以下略)
(WIRED VISION 2008/08/05)
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ん~。。エネルギーをほとんど消費しないなんて、なんてスロウライフ♪
でもたとえば古細菌の一種であるメタン菌が生成するメタンガスは大気中において地球温暖化の原因ともなるので、微妙なトコロ。
超好熱メタン菌は二酸化炭素と水素からメタンを合成するという代謝系なので、ミトコンドリアによる酸素エネルギー代謝を活用する真核生物と比べたら、そらエネルギー量が違う。
(シンプルに言えば)食物摂取に由来する水素(プロトン H+)と呼吸に由来する酸素による爆発的なエネルギーを獲得したことで、地球上の生物種は飛躍的に増加した、というATP回路の話は学校でも学びましたっけ。
で。好気性生物である人間が、嫌気性生物である古細菌*に対して、
「お前ら、死んでるみたいなもんだろ」とのたまうのは、ちょっとばかりおこがましい気がする。
アーキア的視点で見たら、地上に生きる人間は
『よくもま~あ、あんな毒ガス(酸素)に満ちた超低温環境でせわしなく動き回っているよな~。。』
という感じなのかな。
上記の記事で面白いな、と思ったのは次の2点 che sono colorati in arancia.
海底下にいる微生物は、地球の地表や海洋にいる生物とは遺伝学的に異なることが判明した
ややや。そうなんだっけ?
現在有力とされる生物の系統樹はこんなだったはず。
共通祖先→真正細菌
→原始古細菌→古細菌
→真核生物(人間とか)
真正細菌に比べたら、古細菌のほうがよほど人類に近いみたいだけど、いったいどこがどう違うのかしらん。。
たとえば、これらはどうやって死ぬのだろう?
古細菌も死ぬ。代謝を止めることが死であるならば、確かに死ぬ。
でも、なるほど、どうやって死ぬんだろ。
古細菌にとっての死とはなんだろ。
生まれ変わるとしたら、深い海の底でプクプクとメタンガスを吐き出しながら、まったり生きる人生(?)もいいかな~。
*Aeropyrum pernix(エアロパイラム・ペルニクス)という偏性好気性の古細菌もいるそうな。奥が深いのう。
■MEMO
古細菌の系譜(系統分類)
ゲノム配列が決定された古細菌の一覧
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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