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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by norlys - 2008.04.30,Wed
GW前半は福島まで遠征して、飯豊山へ。
2泊3日で一の木(川入)から飯豊本山ピストンの予定でしたが、猛烈な吹雪にめげて1泊2日にて切合小屋にて引き返しました。

コースタイムはこちら
(1日目)
6:25 川入鉱泉出発 → 6:55 川入キャンプ場 → 7:00 御沢登山口 → 7:50 下十五里 → 8:10 中十五里 → 9:18 横峰小屋跡 →10:05 地蔵山分岐下 → 10:50 馬の背 → 11:10 剣ヶ峰の岩稜 → 11:20 三国小屋 (昼食) → 12:10 三国小屋出発 → 13:25 種蒔山 → 14:05 切合小屋 切合避難小屋泊
(2日目)
3:30 起床するも天候が思わしくないので2度寝。天候回復を待ちながら朝食を食べたりしてまたーり停滞。6時半ごろ、すぐには天候が回復しそうにないので下山を決める。
7:00頃 切合小屋出発 → 8:45 三国小屋 (休憩) 9:20 三国小屋出発 → 10:20 地蔵山分岐下 → 11:00笹平 → 12:15 御沢登山口 → 12:35 川入キャンプ場 → 13:15 川入鉱泉 到着

4月26日の土曜日。夜発の予定だったので、午前中は編み物をしながら、長野で行われた聖火リレーの状況をネットでライブ配信しているサイトや2chの実況スレでヲチ ( ´-`)。。。gdgdキワマレリ。ふぅ。。

一方で、聖火リレーの同日に、チベット騒乱の犠牲者(チベット人と漢民族の両方)への追悼法要を執り行った善光寺のお坊さんのお言葉に思わず目から汁。

ご苦労をね、皆さんされている中でね、
よくその清らかな心を保って、今日までお越しになられたと思います。
とても難しいことだと思います。

色んな目に会いますとね、悔しい気持ちとか憎む気持ちとかでね、
心が変わってしまって、濁ってしまって、顔が変わってしまって、
願いも変わってしまいますね。
でも、皆様方そうじゃないですね。
まだまだ清らかな心で優しい心をお持ちになってて、
それで努力されていらっしゃいますから、
さらに尊いことで、さらにご苦労だと思います。
皆様がたのお姿をとおして私たち日本人も今回いろんな事を学んだと思うんです。
これからのご縁だと思います。よろしくお願いします。

道徳を説き精神的な拠りどころとして機能する分には、宗教の存在も悪くないな。。と思いました。

て、のっけから飯豊山登山とは話がズレてますな。はは。

まぁ、飯豊山も周辺地域の人々にとって長い間山岳信仰の対象たる霊峰で、明治時代の廃藩置県の際には福島県と新潟県が争い、川入から飯豊山を経て御西岳に至る参道のみ福島県喜多方市に属することで決着したという不思議な場所ですので、「人と信仰」という意味では通じるものが。。あるかな。。?

さて、聖火リレーもつつがなく終了し(皮肉ですよ)、バタバタと荷造り開始。ピッケルをもっていくかどうかを最後まで迷いつつ、結局アイゼンとストックだけで行くことに。

夜8時前にJR宇都宮線の久喜駅で集合。一路東北道で北上し、郡山JCで磐越道に入り会津坂下ICで高速を下車。道に迷いながらも下道をひた走り、なんとか12時過ぎに川入に到着。

途中の林道で、イタチ?、テン?、タヌキなどの野生動物に続々と遭遇。か、かわいい。
野生生物さんたちも藪を漕ぐよりは道路を歩く方が楽なんでしょかね。

当初は川入キャンプ場に車を停める予定でいたのですが、今年は雪が多かったためでしょうか、川入鉱泉の民宿街から先は小型ブルドーザが道の真ん中に鎮座して立入禁止でした。うお。

翌朝は4時半に起床。のんびりと身支度を整えていると、ちょうど渓流釣りの方が「そこの分校の駐車場に車を停めるといいよ」と助言をくださったので、現在は廃校となり民俗資料館として活用されている旧分校の校庭に停車。地元の方や他県ナンバーの車が他にも3台ほど駐車中。GWとはいえ、休日の少ない前半なので、あまり人は多くないのかもね、そうだといいね、と話しつつ準備。

どんよりと雲が垂れ込め、霧雨が降る厭な天気。それでも天気予報では午後から回復傾向とのことだったので、期待を胸に歩き出し。と、いざ歩き出したとたんに雨脚が強くなったので、ヤッケを着こんで再度出発。

iide_day1_kawairi.JPG昭文社の山と高原の地図によれば、川入鉱泉から川入キャンプ場までは50分の道のりとのこと。道は概ね除雪が完了しているものの、ところどころに雪の塊が転がっていて、たしかに乗用車は入れそうにないや。
1日の工程がその分長くなるのでついてないなぁ。。と思っていたものの、川入鉱泉の集落から30分ほどで川入キャンプ場に到着。

御沢登山道入口周辺は腐った雪が残っていたものの、登山道に入るとぬかるんだ夏道が露出していました。倒木も多いし、えぐれているところもそのままなので、まだそれほど登山客が入っていない模様。
標高500mを過ぎた辺りからはすっかり雪道になり、長坂の尾根を登る間にどんどん雪が深くなり、残雪期というよりしっかり冬山状態。

iide_day1_naka15ri.JPG中十五里を過ぎて標高1,000m付近になったところで、西から吹き付ける風があまりに冷たいので、ヤッケを再度着こみ、オーバーグローブを装着。さむい~。

←道標が半分くらい雪の下。今年はやはり雪が多いのかな。。

ピッケルを除く雪山装備一式を担いで長い上り坂を登るのは結構しんどくて、ちょこちょこと休憩をとりながら歩き続けると、9時15分過ぎに横峰小屋跡の緩斜面に到着。
見渡す限りガスの中。残念。おまけにぱらぱらとアラレが吹き付けて痛いっす。。

休憩を挟みながらもコースタイムよりも若干早いペースで歩いてきたので、これなら今日は三国小屋泊まりではなく切合小屋を目指せそうだと話し合いながら休憩。

iide_day1_jizo.JPG地蔵山の山頂を右手に見ながら長いトラバース。やや腐り気味の雪だけど、トレースもあるので問題なし。10時過ぎに三国岳へ向かう稜線に合流。
→トラバー終了手前、三国岳方面を眺めたところ。

三国岳の稜線のコルに降りたところで、Eさんから「この先、ちょっと不安なのでアイゼンをつけましょう」との提案。前にいた2人組のパーティの方たちも、少し先でアイゼンを装着している様子。
それに、出発前に拝見したブログによれば、この先の稜線には切り立っている場所や岩と雪のミックス地帯があるとのことだったので、もちろん賛成。

突風の横風だけは吹いてくれるなよ~と念じながらも、痩せ尾根を通過。
日本海の水蒸気をたっぷり含んだ重たい雪のためか、ぽってりと積もった雪の尾根はさほど切り立った印象はないものの、ぐずぐずと潰れそうでなんだかちょっといやらしい感じ。

途中1箇所だけ雪が途切れた箇所があり、草付を這い上がって、再び雪稜へ。今年から冬山始めましたというY君その2は、藪漕ぎにちょいと手こずり中。まぁ自分もまだ経験値が低いので、藪漕ぎはあまり得意ではありませんが。。

iide_day1_umanose2.JPG雪のリッジ上のトレースを辿りながら「バリエーションみたいだな~」とホクホク楽しくなりながら歩いていると、今度は剣ヶ峰と呼ばれる岩稜地帯が登場。おお~鎖場だ♪

iide_day1_kengamine.JPG傾斜が緩いし岩場自体が短いし、キンキンに冷えた花崗岩なのでスリップする心配も少なく、無事に岩稜地帯を通過。
ただ、ストックでは岩場の役には立たないので、ここはピッケルがあった方がよかったかも。

→ 岩稜の左から取り付いて右側の階段状の箇所を登りました。両側が切れ落ちているので用心、用心。



iide_day1_mikuni.JPG←岩場を通過すると、まもなく目の前に立派な三国小屋が登場。小屋の裏手(北側)に出るので、ぐるっと回って南側の出入り口に。

天気が良ければ尾根を歩いている間ずっと小屋が目前に見えているのだろうけれど、生憎ずっとガスの中だったので、目前に到着するまでその存在がわかりませんでしたよ。

とにもかくにもひと安心。ほ。
4月半ばまではまだ1階部分は半分雪の中で2階の入口から出入りしたそうですが、ここ2週間でぐっと雪が減ったのでしょう、すでに1階の入口から出入り可能になっていました。
4年前に改築したばかりだそうで、中はとてもキレイ。

前日から泊まっているというパーティが1組停滞中、すぐ後続のパーティ2組も到着し、自分たちを含めて10名強。
途中で抜いたパーティが2組くらいあったしね。。結構混みそうだよね。。行けるようなら切合小屋まで行きましょうか~と、昼食をとりながら話し合い。

30分ほど三国小屋で休憩した後、再び外へ。
外は相変わらず一面のガス。いちおう視界は100mくらい利きますが。。
なにより横殴りの風に煽られそうで、ちょっとビビル。

その日三国小屋から先を歩いた人は皆無だったようで、稜線には一切のトレースなし。
心の目で見たらトレースが浮かび上がるかも。。。!? と、細い目をさらに皿のようにしてみましたが、やはりどこにもトレースは見当たらず。修行が足りないだけか。。

迷うような尾根はなく一本道とはいえ、トレースも赤布の類もまったくない状態でEさんが迷いなく藪を漕ぎ斜面をトラバースして先行していくのがなんだかすごい。自分にはまだできそうにないっす。。

雪庇のできる東側を避けて西寄りの斜面を延々トラバース。まだ下には堅い雪があり、その上にぐさぐさの腐り雪が15cmほど重なった状態で、足が重いし気を抜くと滑りそうで緊張。藪漕ぎの連続に加えてアップダウンが続くので、ものっそい疲労感。

三国小屋を出てすぐの、おそらく地図で鎖場と記されているあたりで西斜面の雪が切れてしまい、東斜面は雪庇に亀裂が入っている状態。仕方ないので西斜面のクレバス内を通過。短い箇所とはいえ、今時分の雪はめちゃめちゃ重たいので通過時に崩れたら一巻の終わりだなぁ。。と、内心冷や汗。

三国岳-切合小屋の稜線の中で、遠目には核心と思われたけど実はあっけなかった種蒔山山頂付近よりも、この鎖場のほうがいやらしいと思います。まぁ時期やコンディションによりけりなのだとは思いますが。

種蒔山を過ぎると、周囲は一変してなだらかで開けた雪原に。天気が良ければさぞかし気持ちの良いところなのでしょう。強烈な雪と風に煽られる中でさえも、ちょっとした癒し空間。

iide_day1_kireai.JPGさて、地図によればそろそろ切合小屋に到着しても良い頃のハズ。。てか、早く着きたいよ~。。と、ちらちらと稜線の右側を意識しながら歩くと、はるか先を行くEさんがストックを両手に掲げて合図。あ~小屋だ~。着いた~。

小屋に到着した直後に、雲が少し切れ一瞬だけ晴れ間。一面の雪原がすごくきれい。
無事に到着できて、なにより。

iide_day1_tanemaki.JPG切合小屋の1Fはまだ半分ほど雪の中で、出入りは2階の入口から。中に入るとまだ誰もおらず、自分たちがこの日一番乗り。奥の2Fの飯豊の間とやらに陣取り。
自分たちが到着してすぐ後に、2名のパーティの方と単独行の方の計3名が切合小屋に到着。その後、天候は一向に回復せず、結局その後誰も訪れることなく自分たちを含めて7名が宿泊。
小屋が混みあっていたらどうしよう。。という心配は杞憂に終わりました。

Y君その1が雪を集めてきて、食担のEさんが雪を溶かして水を作り、Y君その2がカフェプレスでコーヒーを振舞ってくれました。はー生き返る~。いやホントに
て。。ハッ、自分はなにもしてないや ^^; 申し訳ないです。

その後、食担のEさんがつまみを作り、それではと銘々ビールの栓を開け、なし崩し的に宴会開始。
外は相変わらず横殴りの吹雪。一向に収まる気配はなし。
稜線上で風の通り道にある小屋だけに、吹き荒ぶ吹雪の音がお腹に響くこと、響くこと。

まぁ食料と燃料はまだ余裕があるし、日程的にも余裕はあるのでいざとなったら引き返せばいいし、天候は回復傾向のはずなので大丈夫でしょうと、自分を含めてみな楽観的。

周囲が暗くなるにつれて次第に冷え込みが厳しくなり、小屋の中でも吐く息が白く、ありったけの衣類を着こんでシュラフに身体を突っ込んで宴会に参加していました。

長くなるので2日目の話はまた今度。
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norlys
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非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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