Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2008.10.20,Mon
週末は東京都山岳連盟主催の安全登山講習会に参加。
内容の濃いみっちりした講習内容でした。が、いかんせん、講習内容が多岐に渡るので、2日間ですべてを網羅するのは殆ど不可能。
去年は読図中心だったので、今年はフィールドワーク(ビバーク法、読図、ロープワーク、岩場の通過)に焦点を当てたそうです。今回はタイムアップにつきあまり時間の割けなかった救急法は来年力を入れる予定とのこと。
限りある時間の中でできるだけ多くのことを学んでほしいという講師とスタッフの皆さんのアツい熱意と、参加者の方のアツイやる気の相乗効果で、とても濃密な講習会となりました。大感謝。
講習内容はざっとこんな感じ。
1日目
レクチャー。
2万5千分の1の地図に時北線を書き込む。
ある分岐から次の目標点までの角度を計測する。
簡単な道具でビバークの準備をする。
100m歩いて止まる。自分の歩幅を確認する。50m歩いて止まる。
火を熾す。
地図と実際の地形を照合しながら歩く。
道迷いポイントを確認する。
ヘッドランプで下山(自分たちの班が下山したときはまだ薄明るかったので、ヘッデン不要でしたが)。
雨具を使った急病人の搬出方法。
キネシオテープの貼り方。
救急蘇生の練習(救急蘇生ガイドライン2005準拠)。
2日目
ストレッチ。
地図と実際の地形を照合しながら歩く。
難所の通過用のロープワーク(簡易ハーネス、引き上げシステム、フィックスロープとプルージック)のレクチャー。
実際の岩場でのロープワークの復習(よくぞこんな場所を見つけました! という地図にないちょっとした鎖場連続の山道)。
山での遭難救助のシュミレーション(ざざっと「やってみろ」方式で)。
普段はガイド登山で山を登っており、国内の有名どころだけではなく海外の著明な山も登っていらっしゃるという参加者の方が「ガイド登山だと登らせてもらうから、どこでも登れちゃうんですよね」「登らせてもらう立場でも、知っておいた方がいいことはたくさんあるんですね」と述べていた感想が印象的でした。
登頂を目的とする登山ツアーを否定はしませんが、今一度基本に立ち返って「より安全に山を登るため」の講習内容を充実させた山岳ツアーがあるといいのではないかと個人的に思います。どうなんだろ。
前述の方のようなコメントもあることだし、やり方によってはちゃんと集客できると思うんだけどな。
自分は山岳会に所属していることもあり、諸先輩方から登山に関わる技術を学ぶ機会があり、また自分でも意識的に登山に関する技術を学ぶようにしているつもりですが、「ほんとうに理解しているか?」と問われたら「実はお恥ずかしながら…」程度の粗末なシロモノに過ぎないということをヒシヒシ痛感。
スタッフの方が最後に強調されていたとおり、「中途半端な知識が一番危ない」わけでして。
体系的に技術を学ぶ・見直す機会は大切だなと身にしみました。
というわけで、家に帰るとたちまち収納してしまう補助ロープをこそこそ引っ張り出して、あれこれ捻ってロープワークの練習をしてみる今日この頃です。
■Userful info:
・地図閲覧サービス(ウォッちず)
国土地理院提供による2万5千分の1地図公開サービス。実際に山で使用する分には、この地図をプリントアウトしたもので十分。
。。なんだけど、たま~に山道が地図と現地で異なる場所も場所もあったりして。
・地図とコンパスの使用法
・地図とコンパスの使い方
読図とコンパスの使い方を取り上げたサイトはたくさんありますが、ググってトップにきたもの(おいおい)を2つ。
「飾りじゃないのよコンパスは」ということで。
・日本語版救急蘇生ガイドライン策定小委員会 by財団法人日本救急医療財団
最新情報や動向を知ることは大切。この分野はもちっとマメに取り組まないとだめかもな。。(自省)
・新しい創傷治療
すでにメインストリームになりつつある湿潤療法。
擦り傷程度なら水でキレイに洗浄してワセリンや絆創膏でオッケイです。未だに消毒液や抗生物質神話が生きているのは驚く。下山後に医師にかかって適切な治療を受けましょう。
■Useful books:
・登山の運動生理学百科 山本 正嘉著
すでにちょっと古いけど、基本のキ。歩けばいいってもんじゃないんだぜ、ということがよく分かる。
・セルフレスキュー (ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書 11) 渡邊 輝男
今回の講習会の講師である渡邊氏の著書。アルパインや雪山はやらないから~という人も知っておいた方がいい知識がたくさん。でも読んだだけで「知ったつもり」になるのは自分のように危険です^^;
・入門講座 2万5000分の1地図の読み方 平塚 晶人著
読んでないけど、挙げてみた(おいおい)。
その他多数。自分の場合には、日常生活の中で職業として用いない分野が多いので、できるだけ意識的に取り組むことが重要だな、と。
内容の濃いみっちりした講習内容でした。が、いかんせん、講習内容が多岐に渡るので、2日間ですべてを網羅するのは殆ど不可能。
去年は読図中心だったので、今年はフィールドワーク(ビバーク法、読図、ロープワーク、岩場の通過)に焦点を当てたそうです。今回はタイムアップにつきあまり時間の割けなかった救急法は来年力を入れる予定とのこと。
限りある時間の中でできるだけ多くのことを学んでほしいという講師とスタッフの皆さんのアツい熱意と、参加者の方のアツイやる気の相乗効果で、とても濃密な講習会となりました。大感謝。
講習内容はざっとこんな感じ。
1日目
レクチャー。
2万5千分の1の地図に時北線を書き込む。
ある分岐から次の目標点までの角度を計測する。
簡単な道具でビバークの準備をする。
100m歩いて止まる。自分の歩幅を確認する。50m歩いて止まる。
火を熾す。
地図と実際の地形を照合しながら歩く。
道迷いポイントを確認する。
ヘッドランプで下山(自分たちの班が下山したときはまだ薄明るかったので、ヘッデン不要でしたが)。
雨具を使った急病人の搬出方法。
キネシオテープの貼り方。
救急蘇生の練習(救急蘇生ガイドライン2005準拠)。
2日目
ストレッチ。
地図と実際の地形を照合しながら歩く。
難所の通過用のロープワーク(簡易ハーネス、引き上げシステム、フィックスロープとプルージック)のレクチャー。
実際の岩場でのロープワークの復習(よくぞこんな場所を見つけました! という地図にないちょっとした鎖場連続の山道)。
山での遭難救助のシュミレーション(ざざっと「やってみろ」方式で)。
普段はガイド登山で山を登っており、国内の有名どころだけではなく海外の著明な山も登っていらっしゃるという参加者の方が「ガイド登山だと登らせてもらうから、どこでも登れちゃうんですよね」「登らせてもらう立場でも、知っておいた方がいいことはたくさんあるんですね」と述べていた感想が印象的でした。
登頂を目的とする登山ツアーを否定はしませんが、今一度基本に立ち返って「より安全に山を登るため」の講習内容を充実させた山岳ツアーがあるといいのではないかと個人的に思います。どうなんだろ。
前述の方のようなコメントもあることだし、やり方によってはちゃんと集客できると思うんだけどな。
自分は山岳会に所属していることもあり、諸先輩方から登山に関わる技術を学ぶ機会があり、また自分でも意識的に登山に関する技術を学ぶようにしているつもりですが、「ほんとうに理解しているか?」と問われたら「実はお恥ずかしながら…」程度の粗末なシロモノに過ぎないということをヒシヒシ痛感。
スタッフの方が最後に強調されていたとおり、「中途半端な知識が一番危ない」わけでして。
体系的に技術を学ぶ・見直す機会は大切だなと身にしみました。
というわけで、家に帰るとたちまち収納してしまう補助ロープをこそこそ引っ張り出して、あれこれ捻ってロープワークの練習をしてみる今日この頃です。
■Userful info:
・地図閲覧サービス(ウォッちず)
国土地理院提供による2万5千分の1地図公開サービス。実際に山で使用する分には、この地図をプリントアウトしたもので十分。
。。なんだけど、たま~に山道が地図と現地で異なる場所も場所もあったりして。
・地図とコンパスの使用法
・地図とコンパスの使い方
読図とコンパスの使い方を取り上げたサイトはたくさんありますが、ググってトップにきたもの(おいおい)を2つ。
「飾りじゃないのよコンパスは」ということで。
・日本語版救急蘇生ガイドライン策定小委員会 by財団法人日本救急医療財団
最新情報や動向を知ることは大切。この分野はもちっとマメに取り組まないとだめかもな。。(自省)
・新しい創傷治療
すでにメインストリームになりつつある湿潤療法。
擦り傷程度なら水でキレイに洗浄してワセリンや絆創膏でオッケイです。未だに消毒液や抗生物質神話が生きているのは驚く。下山後に医師にかかって適切な治療を受けましょう。
■Useful books:
・登山の運動生理学百科 山本 正嘉著
すでにちょっと古いけど、基本のキ。歩けばいいってもんじゃないんだぜ、ということがよく分かる。
・セルフレスキュー (ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書 11) 渡邊 輝男
今回の講習会の講師である渡邊氏の著書。アルパインや雪山はやらないから~という人も知っておいた方がいい知識がたくさん。でも読んだだけで「知ったつもり」になるのは自分のように危険です^^;
・入門講座 2万5000分の1地図の読み方 平塚 晶人著
読んでないけど、挙げてみた(おいおい)。
その他多数。自分の場合には、日常生活の中で職業として用いない分野が多いので、できるだけ意識的に取り組むことが重要だな、と。
PR
Comments
Post a Comment
Calendar
最新記事
(07/27)
(07/13)
(07/10)
(03/18)
(03/17)
(03/16)
(03/16)
(03/16)
(03/12)
(03/10)
Profile
HN:
norlys
性別:
非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
つぶやき。
Category
Search
Meteo
Look down on Earth
↑陸域観測技術衛星ALOS(だいち)
「P」ボタンを押すと衛星画像になりますyo
Ads
Comments
Trackbacks
Tool
Log
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"