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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.28,Sun
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Posted by norlys - 2009.01.13,Tue

新島への旅の記録が途中だけど、週末のクラック三昧のログ。

■DAY1 ユガマク
土曜日は湯河原幕岩へ。とりあえず伊豆方面に岩旅でも~と考えていたら、Kさんご一行が八ヶ岳からユガマクに転進するとのことなのでご一緒させていただく。
公園内はぼちぼち梅の開花時期を目前に控えて剪定作業中。早咲きの梅が僅かに開花。ぼちぼち梅の季節かな。この日は、まだ訪れたことのない正面壁へGo。

正面壁は今回初めて訪れたので、トポと岩場を照合してどれがどのルートなのかを判別するのに手間取る。幕岩はルートが立て込んでいるのでなかなか分かりにくい。
案の定うっかり間違えて5.8+のルートだよ! とKさんたちを5.10dのルートに誤誘導してしまいました。申し訳ありませんm(_"_)m 隣のルートの終了点が途中にあったので事なきを得ましたが。。ほ。

まずはアップで、ということでY氏が「ポニーテール(5.9)」にヌンチャクかけ。割合長めのスラブルート。100岩場には「少々腕力のいる5.9」という説明があったけれど、パワー系というよりも細かい系。Y氏に続いて自分もFL。全体的に寝ている壁だけど、朝イチということもあってスラブのランナウトが怖い。。でも長めのルートなのでそこそこにお腹いっぱい。

その後、お隣の「No.7ルート(5.10b)」へ。「スラブ後の立ったフェイスがポイント」と100岩に説明があるけれど、この立ったフェイスが曲者で、2回触ってみたけれどどうも越えられそうにないので、左のフレークに逃げる。逃げると今度はクラックセクション。クラックがワイドで身体を突っ込んだら頭がひっかかって苦しい(笑)。ふと外を見ると結構スタンスが豊富だったので、身体を半回転させて半身をクラックから出して登る。FLだけど途中でフレークに逃げたのでグレードは5.9くらいかな。スラブ+フレークのフェイス(本来は薄かぶりのフェイス)+クラックと1本で3つの顔を持つルートでした。

P1100614_s.JPG1本1本が長いので結構時間がかかり、この時点ですでにお昼過ぎ。Y氏がすっきりとキレイなコーナークラックの「コナン(5.9+)」に目をつける。きれいなラインだし、あまりかぶっていないのでぜひ自分も登ってみたいけれど5.9+というグレードなので今いち不安。まずはY氏がリードで登る。スムーズに上まで抜けてOS。

続けて自分もトライ。クラックでジャミングを効かせようとするけど、いまいちジャムの利きがよくわからない。クラック内部が案外ガタガタでカムのセットに手間取るもののコーナーの両脇にスタンスがいっぱいあったのと、コーナーなのでステミングでなんとか上まで抜ける。ふ~。

その後、コナンにトップロープを張ってKさんたちもトライ。みんなするすると突破し、「これは面白い」と楽しんでいただけたようでなにより。最後にもう一度コナンにトップロープで自分もトライし、レイバックでのムーブを試してみる。なんかわかったようなわからないような。。

長めのルートが多かったので、この日はこれにて終了。小田原で打ち上げをするというKさんたちを駅まで送り、自分たちは城ヶ崎へ。
お昼過ぎにFさんが翌日城ヶ崎で合流するというお話だったので、では城ヶ崎に行こう~ということになったのだけど結果としてFさんとは合流できず。残念。

■DAY2: 城ヶ崎、カメノテ
そんなわけで日曜日は城ヶ崎。自分たちでも登れるような初心者向けクラックがあるというフナムシロックエリアを目指してぐるぐる。そもそも初心者だけで岩場に行くことを想定していないのか100岩のアクセスガイドは大層分かりにくい(笑)。おそらく本日も大混雑だろうなと思われる大人気のシーサイドエリアと違って、ほとんどクライマーらしき人の姿を見かけない。おそらくこの辺だろう。。と思われる踏み跡を辿って浜辺に下りると、先行パーティさんが1組。ほっとしたのも束の間、尋ねてみるとここはイサリビロックエリアとのこと。
このエリアだと自分たちが登るにはちょっと難しそうなので、お隣にあるというカメノテエリアに移動。

カメノテエリアに移動。。といっても、岩場にはほかに誰もおらずここがどこかを確認する術はなし。
浜辺に下りると目前に岩場が広がり、岩をまじまじと眺めるとほんのりチョーク跡が残っているし、上の方にボルトと残置スリンゲが見える。でも事前にプリントアウトしてきたエリアの写真と様子が違う。。う~ん。どこだろう。

まぁ、ボルトもあるし残置物もきれいそうだし、短いクラックがあってここなら登れそうじゃないかな。。とY氏が無名ルートにとりつく。自分も登ってみる。見た目どおりお手頃なクラック。安心できて楽しい。

ふと海を見ると向こうに伊豆大島が見える。海に突き出した岩場には釣り師さんの姿がちらり。釣り師さんがいるということは、奥の岩場にまわりこめるんだろうな。。と、岩場をよじよじと伝って回り込むと、岩場にボルトがいくつか。どうやらカメノテはこちらでした。先ほど触った岩場はカメノテボルダーエリアと判明。
足元は海に突き出した狭い岩場で、先客は釣り師さん2名のみ。

近くにいた釣り師さんに潮の様子を尋ねると、今は大潮の時期だけど時間的に引き潮で夕方までは大丈夫だろうとのこと。なるほど、それなら早めにこちらのエリアを登りましょう、ということに。

P1110641_s.JPGまずは「イソカイメン(5.7)」をY氏がリード。かぶったところはなく、屈曲した中間部がちょっといやらしそうだけど上部は安心かなぁ。。と、自分もトライ。見た目どおりの印象でした。でも、先ほど触ったカメノテボルダーエリアよりもぐっと高さがあるので緊張。。カムの効き具合が少しわかったような気がするけど、気のせいのような気も。。

←イソカイメン。大室山から流れてきた溶岩流。うに~と曲がっているのは後から垂れてきた部分かな。

上でセルフビレイをとって懸垂下降のセットをするときにけっつまずいて右脛を強打。懸垂下降で降りるときにどうも足がぬるぬるするなーと思ったら、脛からだらだら血が流れていました。あぁ流血の三時(惨事、です)。
ファーストエイドキットなどの一式はカメノテボルダーエリアにデポしたままなので、海水で洗い流してテーピングテープでグルグル。ひとまずこれでオッケイ(あんまりよくないのですが、まぁ大丈夫でした)。

流血沙汰にめげずに続けて「晦日(5.8)」にトライ。中間部でちょっとしたハングの乗越があり、前回城ヶ崎のファミリークラックにある同グレードのルートでランディングに苦心したので、内心ちょっと怯みつつも、降りてきたY氏が「見た目より辛くない。面白い」というので、挑戦。なるほど、中間部のハングはハンドジャムがばっちり決まり、乗り越す際にもフットホールドがしっかりあるので、自分のようなヘタレにも安心。楽しい。

P1110635_s.JPG←すぐそこは海。うねりが強く、大潮なので足場が狭し。

ぼちぼち潮が満ちてきたので、カメノテボルダーのエリアに移動し、短いクラックやボルダー課題で遊ぶ。ほかにもクラックが走っているけれど、トポがないのでグレードがわからない。上手な人ならとりあえず登ってみるということもできるのだろうけど、自分には無理。。
そんな訳であのラインも登れそう。。いや、あそこが難しそう。。と、うろうろとラインを観察しているうちに日が暮れたのでこの日は終了。

立ち寄り湯でお風呂に入ってさっぱり。クラックに突っ込むと指や腕や足のあちこちに切り傷ができてしみて痛いのだけど、ここのお湯は傷に沁みることなく温まりました。しかし、立ち寄り湯に訪れる人はどこからどうみてもクライマーとしか思えない筋肉質な女性ばかりで、会話を小耳に挟むと指皮が痛いとかそんなお話^^;

■DAY3: 城ヶ崎、フナムシロック
3日目の月曜日(祝)、張り切って朝早く起き今度こそフナムシロックへ! とイマイチ不親切なアクセスガイドを頼りにうろうろ歩いて岩場探し。
今回はどうにか無事にたどり着きました。しかも誰もおらず本日も貸切~なんて喜んだのも束の間、なんと雨がポツリポツリ。。
がーん。。

天気予報をチェックすると午前中に曇り、お昼過ぎから晴れのマーク。それなら一時的なものだろう~ということでひと安心。実際小一時間ほどで雨は止み、陽射しが差してきました。まだ少し小雨の残る中、雨の影響の少ない「パープルシャドウ(5.8)」にトップロープをセットしてアップ。とてもキレイなコーナークラック。雨の影響が少ないということはほんのり被っているからだけど、被りはあまり感じない。ただ、クラック内部がちょっとシミシミ。トップロープで正解だったかと。

雨もすっかり上がり青空が覗き、北の岩場南面の岩場は陽射しを浴びてほどなく乾いたようなので、まずは一番短い「樹氷(5.8)」にトライ。ルートが短い分、ワンムーブが肝でした。実は最初これを5.5のルートと勘違いし、5.5でこんなムーブが出てくるなんて! と涙目になったものの、後で5.8だと判明^^;

なので次は「初孫(5.5)」へ。まぁ無事にFL。壁は寝ているけど高さはそこそこあるので、落ちたら大変なのに5.5だなんて少し腑に落ちない。。

P1120680_s.JPGP1120681_s.JPGそれから「純(5.8)」にトライ。下部は2本のクラックが中間部で1本に。左のクラックをメインにカムをセットしながら、左のクラックをホールドによっこらせ。中間部の乗越が下から見るよりも辛く、途中で足がずるり。「ゲッ」と思うものの左手のハンドジャムがびっしり決まっていたお陰で体勢を取り直し、どきどきしながら終了点へ。

体勢が安定していると安心して先に進んでしまいそうになりますが、そういうときこそちゃんとプロテクションを決めるべきなんだと自分を戒めつつ。

↑同じルートでもプロテクションのセットが微妙に違う。比べてみるとなかなか興味深いかも。(写真が小さすぎて見えないけど、カムセットのセンスとか、クラックとの相性(指とか掌とか)とかがよくわかる。。)

お次は「鬼ごろし(5.7)」に。先ほどの5.8と見た目同じような印象だけど、グレードが低い分それなりなんだろ。。と期待と不安がない混じりになった気持ちでトライ。フィンガージャムが気持ちよく決まる感じで、無事にFL。
ジャミングのなにかが見えてきたようなそうでもないような。。

ぼちぼち日が傾いてきたけれど、南の岩場に移動して偵察。「トライアングル(5.8)」が見た目「登れそう」とのことで挑戦。Y氏がその辺に落ちている石にスリンゲを巻き付けてリアル「ナチュラルプロテクション」を作成(前日も活用)。

5.8にしてはこの日の中で一番易しいルート。でも終了点がない。懸垂下降するにも適した支点が見当たらない(離れたところまで歩けばあった)。少し離れたところに頑丈そうな木があったので、そちらにロープを回して懸垂下降をしたら思いっきり振られてしまった。危ない。良い子は決して真似しないでください。
まぁ冗談ではなくて、結果として無事だったのでよかったのだけど、安全確保のためには決してひと手間を惜しんではならないということを肝に銘じました。

ぼちぼち陽が暮れそうなので急いで撤収し、車に戻って帰京。
クラックは自分でプロテクションを決めていくので、精神的な要素がとても高いなぁ。。と、すっかりヘタヘタ。
グレードはさておき、無事に完登できるとなんともいえない手応えがずっしり。クラック面白いなぁ。
でも同時に、自分の限界点(かなり低いけど)をまざまざと思い知りました。無茶は禁物だな、と。はい。

それにしても。今の時期なら大盛況のはずの幕岩や城ヶ崎で、3日間篭って見かけたクライマーさんは2パーティと釣り師さん数名のみ。ひっそりと貸切の岩場でクラック三昧。ハイグレードなルートは登れないのでマイナーエリアを選んだからの結果だとは思うけど、自分は混んでいる場所が苦手なので良かったな。

*** 今回登ったルート ***
湯河原幕岩
・ポニーテール(5.9) - FL。長めのスラブ。ちょっとルート取りがわかりにくい。直登が正解らしい。 面白い。
・No.7ルート(5.10b) - FLだけどフレークに逃げたのでグレード不明。核心の立ったフェイスは5.10bのムーブじゃないと思う。最後のクラックが高度感もあって面白かった。
・コナン(5.9+) - FL。コーナークラック。ステミング、ジャミング、レイバックと色々なムーブを試すことができて面白い。コーナーなのでなんとなく安心感がある。

城ヶ崎
・無名クラック(不明) - FL。ボルダーらしき岩の右側にある短いクラック。
・イソカイメン(5.7) - FL。見た目どおりで裏切られない。ジャミングを使わずフェイスちっくに登ってしまった。
・晦日(5.8) - FL。中間のちょっとした乗越が快適。面白い。
・無名クラック(不明) - FL。ボルダーらしき岩の左側にある短いクラック。上に繋げようとしたら蜂の巣があった。こわい。。
・無名ボルダー(不明) - TR。たぶんちゃんとした名前があると思う。6級くらい? カブリ系でワンテン(涙)。初めての外岩ボルダー。
・無名クラック(不明) - FL。バンブー対岸にあるワイドクラック。終了点となる支点がなく、上まで靴をもってきてもらう羽目に。。

・パープルシャドウ(5.8) - TR。アップで。キレイなコーナークラック。内部がシミシミ。
・樹氷(5.8) - FL。ワンムーブの短いクラック。
・初孫(5.5) - FL。なかなか快適。でも高度感があるので5.5じゃなくて5.6でもいいと思う(あまり変わらないかな^^;) 満ち潮になると足場が波で濡れそう。
・純(5.8) - FL。ハンドジャムがしっかり決まると足がスリップしてもフォールしないのだということが分かった。でも焦った。。
・鬼ごろし(5.7) - FL。純よりもクラックが細めで、自分の指にはフィンガージャムばっちり。
・トライアングル(5.8) - FL。下から見るより短くて割とやさしい。この辺の溶岩流はとても面白い形をしていて、観察していて飽きない。終了点がないのでそのまま上にあがるべきだった(反省)。
 

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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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