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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2025.04.23,Wed
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Posted by norlys - 2015.03.19,Thu
冷やし中華はじめました…的なw

アイスクライミングのシーズンが自分の中で終了し、気持ちはすっかり割れ目へGo。
まだちょっと寒いかな…? という期待と不安を胸に、週末の3/14-15は名張へ遠征。

出発の前日の木曜日の時点では、土曜日は登れそう/日曜日は撤収まで登れるかな…という天気予報でしたが、出発当日の金曜日の時点で予報はどんと悪い方向へ…。

で。ざんざ降りの雨の土曜日。。
若干途方に暮れながらも、グラビティリサーチ四日市店まで遥々と足を伸ばしました。
いかんせん土地勘がないため「遥々」となりましたが、まぁ結果的にはオーライ(ということでw)。

ジムスタッフや常連さんと思しき方々にご親切にしていただいて、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
通い慣れたジムとは異なり、すべてが新鮮でした。
クライミングという共通項があることで、見知らぬ土地でも同じように楽しむことができるんだー、と。
また、ジムスタッフの方におススメいただいた四日市のソウルフード(らしい)なトンテキを味わうこともできて大満足(主に胃がw)。

で、日曜日は名張の第一岩壁へ。
乾きが早いお陰で前日の本降りの名残はそれほどでもないけれど、どんより曇りのうえに寒い…。

まずは「直登」でアップ。ということでめいめいリードで。自分はTRで。なにしろ体感気温が5度以下だとスリップすると分かってますからw

あぁモチが上がらないなーと思った瞬間、ほんの束の間ですが青空がのぞき陽が射しこんで、少しだけモチ上昇。

それから奥壁に移動して、「むささび君の休暇村」にトライ。
自分とまに氏は前回触っていることもあり、まずはNさんがOSトライをし、それからTRで触らせていただきました。ありがとうございます。

TRでは前回も今回もノーテンでしたが、その後リードでトライしたら別物でした。
身体を入れたい場所にカムが入っていて邪魔、とにかく邪魔、という体たらく。。
途中までは「あ、登れちゃうかも///」なんて思いあがっていた自分が哀しいw

まぁでも1日だけでも登ることができたし、やっぱり名張のクラックは楽しいなぁ…としみじみ。

名張の、特にワイドの難しさは、実に名張ならではという感じで、これは小川山・瑞牆の花崗岩でも城ケ崎でも味わえないのでは…と。まぁエラソーに言えるほどには分からないのが実状ですが(すみません。。)
花崗岩ならきっとフリクションでどうにかなるorフレアしていてどうにもならん、ということでテイストが違うだろうし、城ケ崎の場合はフェイス的なムーブで解決できたりするだろうな…と。

だから、もしもグレードという数字だけを追いかけるなら、多分もっと効率的な方法があるのだと思います。
だけど数字ではなくて、単純にこのルートをこそ登れるようになりたいな…と、そう思うからこそ、自分は名張の割れ目があることをただただ嬉しく思うのです。

あぁ、願わくばもう少し、もう少しだけ近ければいいのに。。

***今回登った(触っただけの)ルート***
/*20150315
名張、第一岩壁
・直登(5.10a NP)-TR。さぶくてモチが上がらずTRで登らせていただきました。

名張、奥壁
・むささび君の休暇村(5.10b)-TR。さぶくてモチが上がらずTRで登らせていただきました。
・むささび君の休暇村(5.10b)-×。リードだとちょっと別物でした。まぁ機会があったらまた今度がんばります。





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Posted by norlys - 2014.12.26,Fri
週末の飛び石連休はむりくり繋げて4連休に。当初はアルパインアイスの予定でしたが、メンバーの都合がつかず早々と中止に。平日休みは難しいながらもの4連休なので、それならば名張へ、と。

金曜日の深夜に都内を出発。

・12/19(土)
初日は雨の予報につき伊賀上野市内を観光。見知らぬ土地をあてもなくオンサイトで散策。お昼過ぎから予報通り雨が降り出したので名張に移動。地元の蔵元さんに立ち寄ったところ、まさに今日から店頭に並んだという新酒がずらーり。すごいタイミングでした。ラッキー。

・12/20(日)
土曜日の夕方から随分と強い雨が降ったので、これは乾いていないかもしれないなーと、のんびりと岩場へ。おそらくは一番日当たりが良いはず(たぶん)の第一岩壁へ。
溶結凝灰岩は比較的乾きが早いながらも、クラックの場合には割れ目の奥に染み出しがあったりするのでは…と思ったのに、予想以上に乾いていました。

ローカルのツヨツヨなクライマーさんたちが一組。素晴らしい登攀の様子に感嘆するばかり。
翌日以降はどなたにもお会いすることなく貸切でした。

この日は第一岩壁奥壁へ。前回(11月)触る機会のなかった「Golden Jam(5.7ver. NP)」にトライ。前日の雨の影響はほとんどなく、気温も低いながらも陽が当たるとそれなりに大丈夫。体感温度は5度くらい、かな。

で、いざ登り出した瞬間、ジャミングしている手の感触にフットジャムを決める足の感覚に「ふわぁ…」と全身が喜びに包まれました。オオゲサなんですが、やっぱりクラックはいいなぁ…って。
もっともその後はずっとコテンパンにやられまくってズタボロになりましたが…(苦笑)。

それから「ムササビ君の休暇村(5.10b NP)」をTRで。
すらりと長いOW。ルートに導かれるがままに身体を動かしていく感じ。次回はリードしたいなぁ。あと、自分には全然無理なグレードなんですが、「大魔神の逆襲(5.11a)」のラインが、かっこ良すぎました。いつかトライできる日が来るといいな…(来るのかな?)。

・12/21(月)
朝起きたらキャンプ4の芝生はカチカチに凍りついており、外は極寒でした。冬型の気圧配置が強く北風が吹きすさぶび、空は曇の合間に青空が覗くけれど飛び雪が舞うなど。
こんなに寒い日は陽当たりの良い岩場でなければ無理と主張の上、またしても第一岩壁へ。岩場に設置されている温度計によるとマイナス1度。

陽射しは途切れがちながらも降り注ぐのに温度計は1度より上には上がらず、しかも北風が強いので体感温度は常に零度前後。

自分にとっては、触っているものは岩ではなく氷でした。ふろーずん。
寒すぎて身体が動かないし、岩に触れている内に体温がどんどん奪われてしまいホールドの感覚も分からないし、とにかくへっぽこ過ぎました。

前回ibkさんにおススメされた「BLUE(5.10a NP)」にトライするものの、出だし少し上にあるOWムーブで四苦八苦。挙げ句、号泣(すみません…)。他の部分は問題ないのだけど、あのあそこのムーブをどうやったらいいものやら…。次回はきっちりリベンジできたらいいなぁ。
ちな、このルートは30m弱あり、お昼過ぎからふたりで交替でリードしたら、すっかりどっぷり日が暮れました。自分がぶら下がっていた時間が長すぎたせいだと思いますが(すみませんすみません)、いくら日の短い時期とはいえ、いくらなんでも時速何m…?

・12/22(火)
最終日。この日もやはり第一岩壁へ。
今の時期だと陽の当たる時間の僅かなサニーサイドは寒そうだったので。

この日の朝の気温は3度。フェイスやスラブなら最高のコンディション…なのかな。
確かに前日よりは多少寒さは和らいだ感じ。なにより風がないのがありがたい。

けれど、やっぱりハンドやOWのように岩とのコンタクトが大きいと体温奪われるし、とにかくglissy。アップでTRだというのに「直登」の上部でまたしてもすっぽ抜けてしまい撃沈。

前日「BLUE」を登ろうと移動した際に、ちらりと見上げたラインが面白そうで、後でトポを見たら「苔男(5.10c)/10m」とのこと。名張にしては短く撤収も楽そうなので、お昼過ぎまでしか時間がない本日はこれにトライすることに。

まずはまに氏がリードでトライ。自分はまたしてもTRでお触り。
1回目はフィンガリーな核心部分でぽろり。フリクションの乏しいすぱんと切れた割れた岩にしっかりとサムカムを決め、限られたフットホールドを繋いでどうにかトップアウト。
2回目、3回目はムーブを起こすたびにうめき声を上げながら(TRなのに)、どうにかノーテン。
いつかリードできるようになったらいいなぁ。ただチキンメンタルな自分の場合、フィンガリーなこともあってプロテクションのセットが最大の核心になりそう。なので、絶対に登れるという確信を得ることができたら、ですが。

そんなこんなでぼちぼちお昼過ぎ。店仕舞いをするには少し時間が余っているようなので、今一度「直登」にリードでトライ。
今回は一日当たりのトライ数は本当に少なく、しかも無様にフォールしまくりだったりTRばっかりだったけれど、それなりに疲労は溜まっているけど、登れなかった記憶を払拭しておきたいな…と。

気温は5度。岩も朝よりは多少温まり、コンディションはまぁまぁ。
で、まぁ、落ちる気がしませんでした。コンディション、大事ですね…。たはぁ…。

そんなこんなで、今回は…というか、今回もまた、宿題だけを山のように抱え込んでしまうことになりましたが、やっぱり名張はいいなぁ。。
春になったらまた再訪したいです。

***今回登った(触っただけの)ルート***
/*2014/12/21
名張、第一岩壁奥壁
・Golden Jam(5.7 NP)-OS。上の木を使わないと5.9らしい。でもチキンな自分は木を使いまくってしまいました。へたれ。アップに良い感じ。
・ムササビ君の休暇村(5.10b NP)-TR。実際に岩に触れた途端、当初想定していた向きと真逆に。こんな風にルートに導かれる感じはとても好きです。TRでは踏ん張ったらノーテンだったけど、リードだとカムセットが難しそう…。

/*2014/12/22
名張、第一岩壁
・直登(5.9 NP)-×。岩が冷たすぎて自分にはグリッシーでした。ぬるぬる。以前は割と楽に登れたのに…凹。
・直登(5.9 NP)-TR。へたれです。
・BLUE(5.10a NP)-×。自分にとっての核心箇所で落ちないけれど上に進めずテンテン。名張だとまったくもって珍しくもない30mのロープスケールと(もっと長いルートもあるし、リンクするなど、ほんとなばらーの方々の技術と持久力はすごい。尊敬)、ハンドからOWと多彩な変化を見せるクラックが最高。登れなかったけど、いいルートはいいなぁ。こういうルートに触れてしまうと、脳内から快楽物質が湧きだして戻れなくなります(効果には個人差があります)。

/*2014/12/23
名張、第一岩壁
・直登(5.9 NP)-TR。気温3度でも上部で指が弾かれました(凹
・苔男(5.10c NP)-TR。核心箇所でぽーん。。花崗岩のようなフリクションはなく、湯川のようにガタガタしてもいないので、きっちりきちんとジャムを決める大切さを改めて実感。
・苔男(5.10c NP)-TR。1回目で構築したムーブを繋げたら、なんとかノーテンでした。TRなのであんまり意味ないけど。やっぱりちょっと嬉しい。
・苔男(5.10c NP)-TR。短いルートなので疲労感もほどほどだし時間も多少あったので、練習便。このムーブを覚えていられるかどうかは自信ないなぁ。。
・直登(5.9 NP)-再登。気温5度。落ちる気がしませんでした。なのか、そういうことなのか…。それとも違うのか…。

しかし未だに10aが登れたり登れなかったり…だなんて、名張で登るにはまだまだ早いんじゃないかなぁ…と凹むけれど、誤魔化しの効かないジャミング勝負度の高い名張の岩場は、登れても登れなくてもどのルートもとても勉強になるし、苦しいけれど楽しいのです。

とはいえ、やっぱりヘボ過ぎ(凹)。今更突然上手くなることなんて期待しない(できない)けれど、もう少し頑張ろう。うん。

Posted by norlys - 2014.12.16,Tue
週末の土日は足尾へ。

当初の予定は八ヶ岳の東面でアイスクライミング…でしたが、寒波襲来にてラッセル祭りに終始しそうだったので変更。伊豆でフリークライミングというのも考えたけれど、どのみち寒そうだよね、ということで。

足尾は「足尾讃歌」の記録を拝見した時からずうっと長いこと訪れたいと思っていた場所。けれどもなかなか機会に恵まれず徒に年月だけが過ぎました。行きたいところ登りたい場所はたくさんあるし、なにより「ボロい」という評判に二の足を踏んでしまったり。

そんな足尾に去年ようやくアイスクライミングをしに訪れることができ、けれども目的は氷だったので岩場は横目に眺め通り過ぎただけ。あれがジャンダルムか、これが滑り台か、そしてこれが中央岩壁か…と。

金曜夜発で都内を出発。土曜日は黒沢の先の堰堤の手前の平地にテントを設営。雪は欠片もなく、強い冬型の気圧配置だと松木渓谷の奥は冬景色になるだろうと予測していたものの午前中は青空が広がるのどかさ。寒暖の差によるものか、時折自然落石の音が響く。

装備を整え、ウメコバ沢へ。
F1、F2はベルグラが貼っていたのでフィックスロープに簡易アッセンダーを噛ませて越える。
2本ずつフィックスロープが設置されていたけれど、使えるのはどちらも寒色系の1本のみ(ロシアンルーレット状態のロープは撤去すればよかったと後の祭り)。

F2から上は水流脇の踏み跡を辿って中央岩壁の前へ。お目当ての「チコちゃんルート」を同定し、登攀準備。

この時点では壁は完全にドライ。気温もそれほど低くはないので、これならフラットソールを持参すれば良かった~と思うことしきり。

1P目はスラフェイス。ホールドもクラックも豊富で楽しそうだったのでリードさせてもらう。最近登られたのか、アイゼンで削られた跡が満載。カムもバチ効きだし、見た目通り傾斜も緩くホールドも満載で楽しい。ロープが屈曲すると流れが悪そうなので、クラック沿いから少し右上したテラスにてピッチを切る。

登り始めた頃に北風が強まり雪が降り始め、ビレイをしている間に黒かった壁が見る見るうちに雪化粧の様相に。

2P目はまに氏。ガレ場歩きから垂壁を4mほど登り小テラスまで。手袋ハンドジャムとアイゼンフットジャムが決まって楽しい。

3P目はLさんリード。弱点を突きルンゼの右壁から小テラスまで。大きな浮石まみれだけど氷化してパックされているので取りあえず大丈夫。でも夏はガレガレなんだろうなぁ…。

4P目は自分がリード。一段登ったところですっきりとした凹角が目に入り、しばらく奮闘してみたもののプロテクションが乏しく思い切れず。「悪いと思ったら違うから~」という声に押されてあっさりカンテラインに変更。弱いです。すみません。
雪の積もったカンテはホールドの判断が難しく、手袋もスリッピーな感じで一手一歩に慎重になりもっさり時間をかけてしまいました。本当にすみません。カンテをそのまま登ろうとしたところで左手に立派なビレイステーションが目に入ったのでトラバース。

で。これはもう登ったらシビレそう…なダブルクラックのフェイスが目の前に立ちはだかったのですが、この時点で3時を過ぎていたので、日の短い今の時期では時間切れということで登攀終了。残念だけど、これは夏の宿題ということで。

岩の黒さと空と雪の白さだけのモノクロームの世界。吹き付ける北風は冷たく、テン場の温かさを思い浮かべながら、あぁ早く温まりたいなぁ…と。

ハーケン3枚が打たれたラペルステーションから2.5ピッチの懸垂で取付きに帰還。
荷物を片付ける頃にはすっかり周囲が暗くなってきたので、早々と撤退を決めて正解でした。

テントに戻り夕飯。到着時には枯草の平地だったテン場もうっすらながら雪に覆われこの天候では焚火はできそうもないので断念。

翌日はウメコバ沢末端尾根へ。昨日それなりに満足したので、そのまま撤収という案もでたけれど、軽く1、2ピッチだけ登りましょう、ということで。

1P目はLさんリード。ワンポイントの乗り越しからガレたルンゼを詰めたところでビレイ。
2P目はまに氏リード。同じくワンポイントの乗り越しから少し歩いてベルグラの張った涸れ沢の右壁を5mほど登りガレ沢を歩いて灌木まで。

夏だったらとても登攀の対象にはなりそうもないガレガレのルンゼだけれど、冬場ならではの弱点という感じで楽しかったです。その先のスラビーなヘッドウォールがなかなか魅力的だったのですが、この日は軽くゆるく~の予定だったので継続はせず。

さっくりテン場に戻り撤収。温泉に入って温まり、いつしかこの山行の最大の目的と化したレモン牛乳を無事にゲットし帰京。あー楽しかった。

時期が少し早かったのか、それとも忘れられた岩場だからなのか、他に誰も人の姿を見ることはなく岩場は静かで貸切でした。

残置はほとんどなくラインもビレイ点もラペル支点もナチュラルプロテクションで作成せねばならず、どこでも登れそうでいて浮石多数だったり自らの登攀力の不足のため決してどこでも登れる訳ではなく(あの凹角ルートを鮮やかに登り切りたかったのにできなかったことが悔やまれます)、登る前から皆で「あのラインでこう行ってあの辺りから戻ってこれるはず」と話し合い、そして登りながらも色々と考えさせられ、自分としては充実した時間を過ごすことができました。

残置を追いかけるのではなく、登ったところでもしも行き詰ったら果たして戻れるのかな…と思いながら目を凝らして自らラインを繋いでいくことも、フラットソールで素手だったらきっともっとずっと快適なのになーと思いながら雪を払ってホールドを探してバイルやアイゼンの先をカリリと噛ませてじりじりと登る不自由さも。楽しい。

多分、この場所で展開されるクライミングはまったく流行のスタイルではないし、これからも流行らないだろうなぁ…と思います(流行らないでほしい…という幾許かの期待を込めて)。もう少し岩が硬ければ違うのかもしれませんが、いかんせん少しばかり(というか、かなりw)岩がルースなので。そして万が一にも流行れば流行ったで事故が多発してしまい立ち入り禁止の憂き目にあうのかもなぁ…とも。実際、貸切だったお陰で気兼ねなくぽんぽんと浮石を投げ落とすことができましたが、後続パーティがいたらそんなことは無理だし。

所詮、自分が行っているクライミングは趣味の範疇に過ぎません。それでも「このカンテから右上してバンドからあのクラックに繋げてあの木でビレイできるんじゃない? 」とか、そういう風にラインを見出したり、仲間と話し合ったりすることが、自分は大好きで、そういう時間を共有できることがこれほど貴重で楽しいのだと改めて気づかされました。本当にありがとうございました。
Posted by norlys - 2014.12.03,Wed
週末は土曜日にパンツーへ。

もともとお天気が悪そうな予報だったので、さっくりと最初からジムの予定だったのに「雨で転進?」と常連さんたちに訊ねられ「いえいえもともとジム予定ですっ」というやりとりが何度か(苦笑)。13時半から18時まで、特に成果もなくのんびりだらだらと登りました。

で、日曜日は湯川へ。
朝起きたときから喉の奥に違和感が…。あぁ風邪ひいたなー、と。
岩場は前日の雨にも関らず幸いなことに乾いていて、陽射しもあってぽかぽか。風は北風で冷たいもののコンディションとしては悪くなく。
でも自分のコンディションは最悪でした(涙)。

とはいえ、空いていてのんびり登ることができて本当に良かったです。
湯川はルートが並んでいてジムのように移動が楽で、でもジムとは違って外岩のクラックだからこそ学べることは多いので。
ありがとうございました。

***今回登った(触っただけの)ルート***
2014/11/30
/*湯川
・フォーサイト(5.10a NP)-TR。アップで。まぁトップロープなのでお気楽便。フットジャムもフィンガージャムもボンバーで楽しいです(汗だくになりながらw)。
・北風小僧(5.9 NP)-再登。凹角のルートなのでスメアで登ればいいのに、無駄にワイドっぽくなってしまいいまいち釈然とせず…。カムのセットもてんで合わなかったりして釈然とせず…。
・サイコキネシス(5.10d NP)-TR。前回ノーテンで登れたので、あわよくばーなんて思ったけれど、捕らぬ狸でした(惨敗)。自分にとってオフフィンガーのパートを、レイバックで押し切りたいのかジャムで正対して登りたいのか訳の分からない動きになってしまいました(凹)。
・サイコキネシス(5.10d NP)-TR。進歩せず。というか退化。熱っぽくて指がぬめるぬめる。という言い訳はさておき、またいつか。進歩しないなぁ…(凹

Posted by norlys - 2014.11.28,Fri
3連休の名張遠征の記録。3日目は再びサニーサイドへ。

・名張遠征(秋) day1
・名張遠征(秋) day2


「だんだん(5.8 NP)」をもう一度登る気持ちは湧かず、上部の「むらさめ(5.9 NP)」でアップ。
取付きの小テラスまでのトラバースがちょっと悪いので慎重に。

むらさめは、名張には珍しく(?) 8mと短いルート。下部はハンドジャムとフットジャムしか受け付けてくれず、レイバックやステミングで誤魔化せないのでジャミングの良い練習になります。もしも小川山にあったら大人気ルートで年中トップロープがかかりそう…。

それから少しのんびりして…というか、連登3日目なのでわしわし登る気力は湧かず(苦笑)、自分は「じゅまんじ(5.10a NP)」を再登(順番を譲ってくださりありがとうございます)。

前回TRでお触りしてからすぐにRP便を出したので、おおまかなルートの内容は覚えている筈…と思ったら、思いの外忘れていてびっくり。
それでもなんとか再登できたものの、またしても物量作戦のお陰という感じだったし、なにより汗びっしょりになりました。

前回OSトライに失敗して苦労したルートを今回RPできた場合のイメージと、前回登れたルートを今回再登した場合のイメージのギャップは結構大きくて、多少は前回よりも進歩しているような決してそんなことはないような…な、もやもや感。

まに氏はじょっぴんさんにトライ。フィンガーセクションはとても安定していたけれど…惜しかったです。次回はきっと登れるはず。

自分はTRでお触り。
前々日はTRでもテン山でしたが、岩のコンディションが良かったのかテーピングを心持多めに巻いた効果なのか(エイド? とは言わないでw)、核心箇所までノーテン。からのワンテン(2テン?)。

上記の理由に加え、2日前に触ったばかりということで、フィンガージャムが効くポイントを覚えていて手順を組み立てられたことと、なによりもフットジャムの決める位置と決め方の意識を自分の中で少し改善したことも大きかったです。そう、フットジャム!

「人類にとっては小さな一歩だが、自分という人間には大きな一歩だ」じーん…。

今までずっとフットジャムが苦手で外のフットホールドを拾って誤魔化してばかりいましたが、フットジャム、効くんですね…。

手が悪いとどうしても手が指がすっぽぬけないだろうかと指先ばかりに意識が行き、たとえTRでも目が泳いでしまい、足を丹念に拾いしっかりと足に乗ることができていなかったのだと気付きました。遅い、遅すぎる…。超今更すぎて自分に絶望しそう…。

この日は早めに引き上げなければならないものの、あともう少しTRなら時間があるだろうということで、すぐに2便目。

同じく核心箇所でぽーんと剥がされました。あうあうあ…。からのワンテン。
けれどもカムをセットしながらリードで登る余裕など、未だ自分には全然なし。

それでも、このルートを触ることで自分の中では色々な気付きがありました。長く美しく、ジャミングしか受け付けないこのルートに触ることができたことは、今回の遠征の大収穫でした。
本当にありがとうございます。

午後3時に駐車場を出発し、都内に戻ったのは11時前。8時間弱の長い道のりでした。
せめて名張がもう少し近ければ…と思うけれど、こればかりは仕方なし。

あぁでも…。

名張に遠征したことで割れ目欲がより一層自分の中で高まってしまい、今年の小川瑞牆のシーズンが終わってしまったことを嘆くばかりです…。外岩のベストシーズンてホントに早い…。ガバもカチもスローパーもピンチもあるのに、なんでジムにはクラックがないんだろう…。まぁ確かに自然のクラック特有のあの突っ込んでみないと分からない微妙なサイズの変化はやはり自然ならでは、なのだけど。

最後に。ローカルの方々が大切に守ってくださるお陰で岩場を登れるということに心から感謝します。
本当にありがとうございます。

***今回登った(触っただけの)ルート***
2014/11/24
/*名張、サニーサイド
・むらさめ(5.9 NP)-再登。短いけれどスパイスもあって楽しい。
・じゅまんじ(5.10a)-再登。長さもあり、内容も濃厚で充実していてすごく楽しい。けれど名張の10aはとにかく自分には悪いです(ヘボなだけですが)
・じょっぴん(5.11c)-TR。自分でも驚くほどフットジャムが効かせられるようになりました(えぇ、やっと…)が、核心箇所でぽーんと剥がされました。下部と上部は悪くないのに、中間部がこっくり濃厚で楽しすぎます。
・じょっぴん(5.11c)-TR。1便目から殆ど間を空けずにお触り。またしても核心部分でぽーんと剥がされました(ちっ…。最後はちょっとカッコ良く決めたかったのになぁ)。

同じ垂壁のフィンガー系とワイド系ではどちらも登った直後は足元ヨレヨレになりますが、フィンガー系の方が短いレストで復活できるような気がするのは、やはりメインで用いる筋肉が(ワイドと比べてフィンガーは)小さいからなんでしょうか。
でも小さい筋肉でMAXパワーを得なければならないのだとすれば、やはりフィンガーはフィンガーで厳しい訳で。苦手なカチの保持とキャンパトレの必要性をひしひしっと感じるなど。

あと、フィンガーサイズだと、指を決める箇所とフットジャムを効かせる箇所が、ハンドやフィストの幅に比べるとピンポイントでより繊細になるため目が疲れる=脳が早くパンプする気もします。

Posted by norlys - 2014.11.27,Thu
・名張遠征(秋) day1

名張2日目は第一岩壁へ。ここは早い時間から陽が当たりぽかぽか。

自分はここにも前回の宿題があり…て、宿題といっても10aなんですけどね…。もうほんと自分の弱さに悲しくなる。

まずは「直登(5.10a NP)」でアップ。アップがこれしかないというのも名張のしょっぱさ。朝イチから緊張。ただ、岩がほどよくヒンヤリしていたお陰でわしわし登れました。

その後、宿題を片付けに「これなんですか(5.10a NP)」にトライ。
上部はボンバーなハンドジャムでちょっとした短い傾斜を登るだけ…なんですが、前回ハンドジャムが終わりチョックストーンを目の前にしたところで前腕と脳味噌がパンプし力尽きました(ヘタレ)。

今回は黄色キャメを多めに担ぎ、物量作戦でGo。フリクションが良いお陰もあって無事にRP。
これもまた、未知ではなく既知だという点は心強く、分かってしまえば…(まぁ10aだよね。辛めだけど)なんだけど。

その後、サキサカを登って花テラスへ移動(順番を譲ってくださった皆様、すみません。ありがとうございました)。
なにを登ろうかな…と物色していたときに、これなら自分でも登れるかな…と思った「花 5.10a NP」にトライ。見た目通り素直で快適なルートでした。

最後に少し時間が余ったので、TRを回してプルトニュウムにお触り。
ワイド好き(でも得意ではない)なのに、全然なにもさせてもらえませんでした…。恐るべし。。
あと、花の隣のザ・ナバリのラインが超絶悪そうで悶えそうで気になったり(でも11dとか…無理)、訪れるほどに宿題が増えていくのが悩ましいです。

奥壁のルートも偵察に行きたかったけれど、結局第一岩壁だけでお腹いっぱい。
岩場の端っこから順番にちゃっちゃとお片付けできるほどのチカラがあったら、きっともっと楽しいのだろうなぁ…とは思うけど、現実は厳しく…。

ともあれ、ibkさん(お会いできてうれしかった~)におススメされたルートも気になるし、また来なくては! と思えることも幸せなのかも。

***この日登った(触っただけの)ルート***
2014/11/23
/*名張、第一岩壁
・直登(5.10a NP)-再登。テラスでレストせずに直登したら10aでレストしたら5.9とか…なので、5.9verかも。朝イチは緊張します。
・これなんですか(5.10a NP)-RP2。前回ダメだったのでリベンジ。登れてしまえば…だけど、やっぱりルート名がすべてを語っているような気がします(苦笑)。とりあえず片付いてほっとしました。
・サキサカ1P(5.10a NP)-RP。花テラスへのアプローチピッチとして。前回TRで触っているので、今回リードで。出だしはジャミングだけど上部はフェイス。
・花(5.10a NP)-OS。まさに「美しいWクラック」。ここまでカムを担ぎ上げてくるのも結構たいへん(主にセカンドが)。クラックというか、クラックなんだけど、つまり柱状節理の隙間なので、その隙間が大きいとドリフみたいに岩がどーんと倒れる様子を想像するとちょっと怖いです…。

Posted by norlys - 2014.11.27,Thu
11月の後半の3連休は名張へ遠征。今年の3月の連休に初めて訪れ、GW後半に2回目、今回が3回目。

その間にも何度か予定をしていたけれど高速バスのチケットがとれなかったり天気が悪かったりで断念。ようやく再訪できました。

初日はサニーサイドへ。青蓮寺川のほとりは目に染みるような紅葉が美しく、水温が下がり透明度を増した川の碧さも垣間見える柱状節理の白い岩も絶景かな絶景かな。

水量は春先よりも僅かに減水しているように見えたけれど、川底が浚われたのか渡渉ポイント(脛程度)以外では前回よりも水深が深い感じ。ローカルさんではないので分かりませんが…。

サニーサイドはぽかぽかと暖かい岩場だという印象がありましたが(3月の第一岩壁は横殴りの吹雪の中wだったので)、朝イチで日陰の場所が多く気温もまだ低く。それでも晩秋の瑞牆や小川山のような底冷えする寒さではなく、じきに太陽が当たり始めるようになると快適で、登っていると暑いくらい。

まずは、アップで「だんだん」。前回登っているので気持ちは楽。とはいえ汗かきました。それに最後に決めた6番が遥か足元の下で、落ちないはずだと思っても緊張します。

続けて「もいち(5.10a NP)」にトライ。前回OSで取付いて、中間部のフェイスムーブをこなせずにフォールしてしまったのでリベンジ。

そうそう、これを登りに来たんだ…と思ったけれど、いざルートを目の前にすると、気持ちがしゅんと萎んでしまうなど。

何度も何度ももう一度名張に行きたい! と願ってきたというのに、よくよく考えてみるとたかが半年程度で自分のクライミング力が劇的に向上している訳もないし…。今年は割合早めに沢シーズンを切り上げてフリーモードに切り替えたけれど、雨が多くて外岩を登る機会も少なかったし。(うだうだうだうだ)

でもまぁ、せっかくなので…と、登り始めたら、どうにか無事にRP。記憶よりも易しく感じられました。未知ではなく既知のルートだから当たり前といえば当たり前。

どこでどのプロテクションが決まるのか、この先カムが足りるのか…という精神的な負荷が減るだけで全然違います。特に自分のように登攀能力が乏しくガラスメンタルの場合には。

その後、まに氏が「じょっぴん(5.11c NP)」にOSトライ。安定した登りでしたが、惜しいことに核心部でフォール。自分もTRで触らせてもらいましたが、全然歯が立たず。ほぼ引っ張り上げてもらうばかり(泣き笑い)。あぁでも楽しい、むやみに楽しい。

このルートは長く美しいフィンガー~シンハンド~ハンド。5月に訪れた際にローカルクライマーさんが登られている場面に遭遇し、そのルートのすらりと長くすっきりとした美しさに一目惚れしてしまい、無謀にも遠い目標と定めたルート。
そうそう、このルートを目にしたことで、いつまでも「フィンガーは(もとい、フットジャムは)苦手」と口先で逃げることをやめ、今年はフィンガークラック系にトライを重ねたのでしたっけ。

少し休んでもう一度TRでお触り。
下部はダブルクラックでフェイス的に登り、下から三分の一のところにあるテラスでレスト。テラスから離陸するとフィンガーパート。一切フットホールドはなくフットジャム真っ向勝負。花崗岩だったらもう少しフリクションで誤魔化せそうな場所でも、そこは名張。しっかり確実にフットジャムを決めないと簡単に滑ってしまう。フィンガーパートをどうにかこなしても、シンハンド部分の一手が(自分には)甘くしんどい。てかね、ぴんぴんにロープを張ってもらってもホウホウの体で、もう指が痛いのなんの。て、痛いの。でも。

わぁ…(脳内麻薬だだもれ)。

まさか、遥か遠い目標のルートにこんなに早くお触りできるなんて。トップロープだけど(あ、トップロープだからかろうじて触れる、のか)。
ありがとうございました。

***今回登った(触っただけの)ルート***
2014/11/22
/*名張、サニーサイド
・だんだん(5.8 NP)-再登。「大きなカムはトップロープ」という名言は真実ですが、大きなカムがないと出だしからノープロです(怖)。
・もいち(5.10a NP)-RP。前回OSトライに失敗したのでリベンジ。ワンポイントの核心がフェイスっぽいムーブなんだけど、フットホールドがクラックにしか拾えないのは名張ならでは、で、さすが。しかし10aには辛いような…という意味でもさすが。
・じょっぴん(5.11c NP)-TR。まさかこんなに早く触れる日がくるなんて…(驚)。11cは明らかに自分にはオーバーグレード。でも楽しくて脳内快楽物質だだ漏れ。がちんこのジャミングとフットジャム以外受け付けないクラックの潔さといったら。あぁ…()
・じょっぴん(5.11c NP)-TR。もう一度。もう何度でも手を足を突っ込みたくなる。と、同時に余りの進めなさに(核心で剥がされるとロープの伸びでフィンガーセクションからやり直しなので)指が足先が痛くて「もういやだよ」と岩とのコンタクトを拒否する感じも。登れるようになりたいです。いつの日にか。

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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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