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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.11.26,Tue
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Posted by norlys - 2011.05.25,Wed

GW後半は小川山へ。
いつか「時間を気にせずのんびりと小川山に滞在してみたい」と願っていました。

とはいえ、長い休暇の場合はどうしても気持ちが山に向かってしまうもの。なので、小川山でのんびり時間を過ごすということは時間貧乏性な自分にとって(貧乏なのは時間だけではないが)、とても贅沢なひとときでした。
そんな場合ではないだろう…という後ろめたい気持ちもないまぜに抱きつつ。。

・5月3日(火)
前夜に新穂高温泉から廻り目平に直行。雪から岩へ。
体幹に未だ疲れが残っているのを感じ、岩を見てもぜんぜん食指が動かない。まったく登れる気がしない。なので、申し訳ないけれどTR2本で早々と打ち止めとさせてもらう。同行のYさんも腰痛再発を懸念して2本で終了でよしとするとのこと。

とはいえ、まだお昼を過ぎたばかり。どうしよう…という空気を破って強引に「ハイキングしようよ!」と主張(すいません)。下のキャンプ場から小川山カモシカ登山道をぐるりと周遊。

のんびりと八幡沢左岸沿いに続く登山道を歩く。対岸にガマの頭や八幡沢大滝、背後に烏帽子岩を見る。
途中で登られていそうな岩場を見てはボルトを探してトポと照合。小川山の懐の広さ深さを改めて思い知る。
無名岩峰付近は岩の乗越が多く、楽しい。クラックを見ては、あれは登れそうとか、あれはどうだろうと検討するのも楽しい。

無名岩峰を通過する頃に雨が降り始め、おまけに道にはまだ少々雪が残っていて厄介。唐沢の滝の前を通過する頃にはすっかりびしょぬれ。唐沢の滝は、黄連谷中間部の滝をぎゅっと小型化した印象。
そういえば。途中、八幡沢右岸のプロジェクトラインに取り付いているクライマーさんの姿を離れた対岸から見た。100岩の旧版でもプロジェクトだったライン。一体どれほど困難なのだろう。
(2011/06/07加筆:ウスノロマン下降ラインに重なる八幡沢右岸のラインは、「空宙」としてRock & Snow #50のクロニクルに発表されていました。気がつかなかったー)

夜、テントの外で「どしどーし」と声がして、TさんとTさんが合流。なるほど、コールって便利。
でも、同志会ではないから、「よしよーし」じゃなかったっけ?w

・5月4日(水)
まずは親指岩の小川山レイバックへ。裏側にはクレイジージャム。何度見てもこの2本のラインはステキ。最初にこのラインを見出した吉川氏・室井氏の両名の驚きと喜びはどれほどのものだったのだろうかと思う。
Tさんが小川山レイバックをあっさりRP。さすが。もうひとりのTさんもTRでTO。石田塾生はジャミングがうまいなぁ。

その後は弟岩へ移動。金峰山荘下から西股沢を渡渉。雪解け水で水量が多く、最初から裸足で渡る。
弟岩周辺はひっそりとしていて、ほかに誰もいない。またしてもジョイフルジャム。

・5月5日(木)
この日はマラ岩周辺へ。卒業試験を3年ぶりに登る。初めてRPしたときあまりに嬉しくて、ホールドとムーブの図解表まで作成した(けど、どこかになくした)のに、久しぶりに触ったら全然覚えていなかった(汗)。
次の目標はイレギュラーか彩花か…と考えるものの、カチ系フェイスはイマイチやる気がしない。

・5月6日(金)
午前中はくじら岩周辺でボルダー。午後にカサブランカをトライするつもりなので控えめに。控えめにせずとも全然登れませんが…。小川山ボルダーで高グレードを目指すなら、しばし集中的にボルダーだけを登り込んで強化しないと無理そう。
午後はひっそりと人気のない妹岩でカサブランをレッドポイント。長い長い道のりでした。

・5月7日(土)
バードウォッチングエリアを探索。オオルリのクラック幅が予想以上に広かったのでアッサリ撤退。クラックを登るならハコヤ岩の方が近いのに、自分はどうしてもジャクマメが気になって仕方ない。
なので、無理を言って長い移動をし、再び妹岩に赴きジャクマメを触る。Yさんが奮闘的な登りで核心を越え、あわやオンサイト!? という登り。すごい。自分はTRで。下部の核心が難しい。。しかも長い。でも楽しい。

***今回登った(触っただけの)ルート***

20110503
/*小川山 親指岩
・小川山レイバック(5.9+ NP) - TR。リードで登る気になれず、TRで登らせてもらう。
・小川山レイバック(5.9+ NP)  - TR。2本目はリード…する気になれず。

山を登った直後はどうしようもなく体幹がヨレヨレ。山スキーとクライミングとをハイレベルで融合させていた故新井氏はほんとうにすごい人だったと改めて思うのです。

20110504
/*小川山 親指岩
・小川山レイバック(5.9+ NP)-再登。ようやくリードする気力が湧いてきた。途中のバンド直前で左手のハンドジャム一本で足を外してしまい驚かれた。ジャミングが効いていたからよかったけど、自分でも驚いたw。
/*小川山 弟岩
・ジョイフルジャム(5.8 NP)-再登。以前よりはややジョイフル。
・春の雨上がり(5.9) -再登。Yさんの(イヤミざんす)「シェー」ムーブを試してみる。面白い。おかげで以前どうやって登ったのかすっかり忘れましたが。
・ジョイフルジャム(5.8 NP)-TR。ムーブ確認。

緑カムが決まるサイズのクラック幅は苦手、青カムの場所は怖い、紫と赤、黄カムのセット箇所は大好き…ということを改めて認識。キャメロットのサイズレンジはよく考えられているように思います。
「春の雨上がり」はボルトがあるのでどうしてもボルトを使ってしまう(ザ・チキンハート)けれど、クラックだけで登ってみたい。一応ミニマムだけど…フージマ隊長が以前仰ったとおり、ほんとうにこのボルトは…(ry

20110505
/*小川山 姉岩
・卒業試験(5.10b)-再登。初めて登ったのは2008年5月。それから3年経ってさぞ楽に…ならないな(汗)。というよりも、あれほどRPが嬉しくて絶対に忘れない! と思っていたホールドを全然覚えていなかったことがショック。
・センター試験(5.8)-再登。さすがにこちらは大分楽になった。
・限定解除(5.10d)-MOS。センターライン限定だと11bで、限定解除は他のホールドを使ってよいのだと初めて知りました。ただ、カンテラインを使ってしまうと10dはないような。もうちょっと限定があるのかな。
・卒業試験(5.10b)-再登。もいっちょ。やっぱり良いルートは何度登っても楽しい。
/*小川山 妹岩
・竜の子太郎(5.9 NP)-再登。何度登っても楽しい。特に今回はフリクションが良くて、よかった。

竜の子太郎を登った感触がよかったので、これはカサブランカにトライしてみてもいいかも…と思う。「秋に一緒にカサブランカを登ろうよ~」とTさんに言った直後に。裏切り者です。すみません。

20110506
/*小川山 くじら岩周辺
・フィン(6級)-×。くるりと反転して落ちたら腕を擦りむいた。イテテ。
・エイハブ船長(1級)-×。とまらない~♪ 未来(ホールド)を~目指して~♪
・穴社員(3級)-×。いやーもーなにがなんだか。。
・スパイヤー(6級)-×。見た目できると思ったのに。。甘い(自分が)、辛い(課題が)。。
・穴プーシェ(7級)-一撃。ロープってありがたいなとしみじみ。でもフリーソロで登れた瞬間は、確かに脳内に変な汁が出て病みつきになりそう。

/*小川山 妹岩
・カサブランカ(5.10a NP)-RP3。去年の秋にTRで2回触ったので、通算3回目、初リードでRP。うれしい。本当にうれしい。大げさに言えば、自分の中で世界が変わった(大げさ)。
・カサブランカ(5.10a NP)-TR。ホールドのひとつひとつと、ムーブのひとつひとつを忘れたくなくてもう一度登ってみる(ただしTR)。

カサブランカを見たのは、初めて小川山を訪れた2006年秋のこと。以来、ずっと憧れのルートだった。センスのある人ならきっとあっさり登れてしまうのだろうけど、自分の場合はセンスもパワーもなくて、ここまでくるのにとても長い時間がかかった。
周囲の人がみなオンサイトとか一撃FLなどスマートなスタイルで登っており、自分もできるだけ少ない便数で登りたいと思っていたのでよかった。ありがとうございます。

20110507
・ジャックと豆の木(5.10b/c NP)-TRで。このルートもまたかねてからの憧れ。核心箇所で3回フォール。上部はなんとかノーテン。核心箇所のムーブが問題。ぼちぼちっと取り組んでいこう。
・竜の子太郎(5.9 NP)-再登。「ワイドっぽく登れるよ」というU氏の視線に負けてワイド的に登ってみたら、奮闘的で面白かった。
・愛情物語(5.8 NP)-再登。久しぶりに登った。自分のレベルでは他に適当なグレードのルートがないというのが一番の理由だけど。相変わらずグレードの割にクラックが浅く、カムセットがイマイチ。ただ、浅い分小さいカムはよく効く。GW中に一生懸命カムを打ち付けた人が多数いたのか、クラック内部が白く傷ついている箇所があった。ただのチョークかも。

万年ヘタレの自分が弱豆に触れる日が来るとは…! (汗
核心箇所のムーブがヘナチョコだったので、もうちょっとボルダーを登り込んでからトライすべきかな。
パピヨン2P目が美しかったので、いつかはあれも。。と、鼻息だけは荒いw

あと。愛情物語を久しぶりに登ったら、スラブ状岩壁にある「かわいい女(5.8)」に似ているなぁと思った。スケールやムーブが、かな。たしかにどちらも小川山のある種典型的な5.8のラインだと思う。
ただ斜上する浅めのクラックの5.8と、ボルトの打たれたフェイスの5.8では、メンタルグレードが2つくらい違うよな…と思った。
そういえば、「かわいい女」の上部はクラックやフレークがあるのでボルトを無視しても登れるよなぁ…と思っているのだけど残念ながら実行したことはナシです。

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norlys
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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