Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2014.05.08,Thu
少し前のことだけど、名張遠征の記録など。
「3月の連休で名張に行きませんか」というありがたいお誘いにホイホイ便乗させていただきました。
名張はクラックを始めたばかりの頃からネットであれこれと情報を拝見しては、ずっと憧れだった場所。
とはいえ、東京からは距離が遠いし、名張は柱状節理のクラックで外にホールドを拾えないため的確なジャミング技術が必要とされるとのことで、いつまで経ってもちっとも上達せずな自分には敷居が高すぎて、まさか本当にかの地を訪れることができるとは思ってもみなかったり。
総勢5名で首都圏から出発。
現地では多くの方々にお会いし、とても楽しい時間を過ごしました。言葉では感謝しきれません。でも、ほんとうにありがとうございました。
初日は第一岩壁へ。お天気はどんより曇り、からの、霰のち風雪。
岩場はどこも駐車スペースを挟んで対岸にあるため、ウェーダーを履いて渡渉しました。深いところでは股下まで。流れはそれほど早くないものの、岩場に設置された温度計は1度を指す寒さ。ウェーダーがあって良かった…。
岩場に到着すると同時に霰がぱらぱらと降り出したり止んだり。
ルートによっては終了点がいったいどこなのか分からないほど長い長い見事な柱状節理。
溶結凝灰岩なので花崗岩ほど気温の影響はなく、クラックの内部までは濡れていないようだったので、ぽつぽつと準備をしてクライミング。
なばらーの方々がアップで登られるという「直登(5.9 NP)」をトップロープでお触り。途中は快適なハンドなのに中間からいきなりワイド。これが5.9かぁ…とイキナリ名張の洗礼を受けました。
次に「これなんですか(5.10a NP)」を登ろうかと取付きに移動したところ、天候が悪化し横殴りの雪に。取付きのスタンスに雪が積もっているのを見て意気消沈。結局初日はこれにてお終い。
2日目は屏風岩へ。幸いにもお天気は回復。
屏風岩は一番スケールが大きく、どのルートも長い…。
見事まに氏が「マシュマロマン(5.10a)」をOSしたので、トップロープを張ってもらってトライ。
どうにかノーテンで抜けましたが、正直カムをセットしながらリードで登れる気がしませんでした。
3日目はサニーサイドへ。この日はぽかぽかと暖かく、むしろ暑いくらい。
まずはアップでだんだんを…と、移動する傍らに目に入った「もいち(5.10a)」に惹かれて、いきなりオンサイトトライ。結果はフェースぽい箇所からシンハンド部分でフォール&テンション。これが名張の10aなのか…とがっくし。残念だけどこれが自分の実力だし、とにかく長さもあって多彩な内容のルートで楽しかったので、いつかまた。
初めて訪れた名張は、とにかくもう、ほんとうに素晴らしい岩場でした。
小川山や瑞牆の花崗岩は岩のフリクションで登れてしまう部分があったり、湯川や城ケ崎はホールドがふんだんにあるのでジャミングをしなくてもパワーで登れてしまう部分があったりしますが、名張のルートは前評判どおり誤魔化しの効かないジャミング真っ向勝負という印象。カムセットは(もちろん場所は選びますが)ばっちり効くので安心。なにより長いルートが多いので、登ったぞーという充実感が高し。
遠征前に「名張で登ったらジャミングが上手くなるよ」とは聞いていましたが、本当にそうだと思います。近くだったら絶対に毎週通うのに…。そして、飽きるほど登りまくってみたいのに。。くぅ…。
ご一緒くださった皆様、ほんとうにほんとうにありがとうございました。
***今回登った(触っただけ)のルート***
/*20130321
名張 第一岩壁
・直登(5.9 NP)-TR。直登せずに左のテラスでしっかりレストしてしまいましたが…。中間部までは問題なかったけど、上部がまさかのワイドで体勢崩れてフォール。どうにかトップアウト。
/*20130322
名張 屏風岩
・マシュマロマン(5.10a NP)-TR。中間部は女性には辛いサイズだと思います。踏ん張ってどうにかノーテン。でも何度脳内で反芻してみても、楽に登れる気がしません。。
・パンドラ(5.11a NP)-TR。苦手なフィンガー…だけど、下部はそれなりに快適。核心でポロリ。うん、上手い人ならアップかもな…と思わせられますが、自分には全然難しいです。。
・ブロードバンド(5.10a NP)-TR。「ロープがかかってるよー」の声に甘えてTRで。この日はTRばかりでした…けど、TRで良かったかも~な下部でした。名は体を表すというかなんというか、「そうだろうな」以上でびっくりでした。
/*20130323
・もいち(5.10a NP)-×。連日トップロープばかりだったので、そろそろリードしたい! と思い、ちょうど空いていたもいちにトライ。中間部でフォール。力尽きてその後同じ場所で2テン。クラックの幅がぼっきゅんぼんと変化に富んでゴージャス。
・むらさめ(5.9 NP)-OS。名張では10aも登れないのか…とシオシオな気持ちになったので、右端の易しいラインへ。名張にしては珍しく短めなルート(だと思います)。ハンドジャムがボンバーでフットジャム以外は受け付けませんよーな感じが最高。関東のクラックエリアでこのグレードだとほぼ間違いなくフェイス登りで登れてしまうもの。
・くのいち(5.9 NP)-むらさめとは打って変わってワイド系。岩に包まれていると安心できて、とても楽しく登れました。
結局、5.9が限界で、10aでは登れたり登れなかったり。
名張の敷居を跨ぐのは未だ早かったのかぁ…と打ちひしがれつつも、柱状節理のクラックの美しさと楽しさに再訪を強く誓うのでした。
あぁ、本当に通いたいです…。
「3月の連休で名張に行きませんか」というありがたいお誘いにホイホイ便乗させていただきました。
名張はクラックを始めたばかりの頃からネットであれこれと情報を拝見しては、ずっと憧れだった場所。
とはいえ、東京からは距離が遠いし、名張は柱状節理のクラックで外にホールドを拾えないため的確なジャミング技術が必要とされるとのことで、いつまで経ってもちっとも上達せずな自分には敷居が高すぎて、まさか本当にかの地を訪れることができるとは思ってもみなかったり。
総勢5名で首都圏から出発。
現地では多くの方々にお会いし、とても楽しい時間を過ごしました。言葉では感謝しきれません。でも、ほんとうにありがとうございました。
初日は第一岩壁へ。お天気はどんより曇り、からの、霰のち風雪。
岩場はどこも駐車スペースを挟んで対岸にあるため、ウェーダーを履いて渡渉しました。深いところでは股下まで。流れはそれほど早くないものの、岩場に設置された温度計は1度を指す寒さ。ウェーダーがあって良かった…。
岩場に到着すると同時に霰がぱらぱらと降り出したり止んだり。
ルートによっては終了点がいったいどこなのか分からないほど長い長い見事な柱状節理。
溶結凝灰岩なので花崗岩ほど気温の影響はなく、クラックの内部までは濡れていないようだったので、ぽつぽつと準備をしてクライミング。
なばらーの方々がアップで登られるという「直登(5.9 NP)」をトップロープでお触り。途中は快適なハンドなのに中間からいきなりワイド。これが5.9かぁ…とイキナリ名張の洗礼を受けました。
次に「これなんですか(5.10a NP)」を登ろうかと取付きに移動したところ、天候が悪化し横殴りの雪に。取付きのスタンスに雪が積もっているのを見て意気消沈。結局初日はこれにてお終い。
2日目は屏風岩へ。幸いにもお天気は回復。
屏風岩は一番スケールが大きく、どのルートも長い…。
見事まに氏が「マシュマロマン(5.10a)」をOSしたので、トップロープを張ってもらってトライ。
どうにかノーテンで抜けましたが、正直カムをセットしながらリードで登れる気がしませんでした。
3日目はサニーサイドへ。この日はぽかぽかと暖かく、むしろ暑いくらい。
まずはアップでだんだんを…と、移動する傍らに目に入った「もいち(5.10a)」に惹かれて、いきなりオンサイトトライ。結果はフェースぽい箇所からシンハンド部分でフォール&テンション。これが名張の10aなのか…とがっくし。残念だけどこれが自分の実力だし、とにかく長さもあって多彩な内容のルートで楽しかったので、いつかまた。
初めて訪れた名張は、とにかくもう、ほんとうに素晴らしい岩場でした。
小川山や瑞牆の花崗岩は岩のフリクションで登れてしまう部分があったり、湯川や城ケ崎はホールドがふんだんにあるのでジャミングをしなくてもパワーで登れてしまう部分があったりしますが、名張のルートは前評判どおり誤魔化しの効かないジャミング真っ向勝負という印象。カムセットは(もちろん場所は選びますが)ばっちり効くので安心。なにより長いルートが多いので、登ったぞーという充実感が高し。
遠征前に「名張で登ったらジャミングが上手くなるよ」とは聞いていましたが、本当にそうだと思います。近くだったら絶対に毎週通うのに…。そして、飽きるほど登りまくってみたいのに。。くぅ…。
ご一緒くださった皆様、ほんとうにほんとうにありがとうございました。
***今回登った(触っただけ)のルート***
/*20130321
名張 第一岩壁
・直登(5.9 NP)-TR。直登せずに左のテラスでしっかりレストしてしまいましたが…。中間部までは問題なかったけど、上部がまさかのワイドで体勢崩れてフォール。どうにかトップアウト。
/*20130322
名張 屏風岩
・マシュマロマン(5.10a NP)-TR。中間部は女性には辛いサイズだと思います。踏ん張ってどうにかノーテン。でも何度脳内で反芻してみても、楽に登れる気がしません。。
・パンドラ(5.11a NP)-TR。苦手なフィンガー…だけど、下部はそれなりに快適。核心でポロリ。うん、上手い人ならアップかもな…と思わせられますが、自分には全然難しいです。。
・ブロードバンド(5.10a NP)-TR。「ロープがかかってるよー」の声に甘えてTRで。この日はTRばかりでした…けど、TRで良かったかも~な下部でした。名は体を表すというかなんというか、「そうだろうな」以上でびっくりでした。
/*20130323
・もいち(5.10a NP)-×。連日トップロープばかりだったので、そろそろリードしたい! と思い、ちょうど空いていたもいちにトライ。中間部でフォール。力尽きてその後同じ場所で2テン。クラックの幅がぼっきゅんぼんと変化に富んでゴージャス。
・むらさめ(5.9 NP)-OS。名張では10aも登れないのか…とシオシオな気持ちになったので、右端の易しいラインへ。名張にしては珍しく短めなルート(だと思います)。ハンドジャムがボンバーでフットジャム以外は受け付けませんよーな感じが最高。関東のクラックエリアでこのグレードだとほぼ間違いなくフェイス登りで登れてしまうもの。
・くのいち(5.9 NP)-むらさめとは打って変わってワイド系。岩に包まれていると安心できて、とても楽しく登れました。
結局、5.9が限界で、10aでは登れたり登れなかったり。
名張の敷居を跨ぐのは未だ早かったのかぁ…と打ちひしがれつつも、柱状節理のクラックの美しさと楽しさに再訪を強く誓うのでした。
あぁ、本当に通いたいです…。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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