先週末の土曜日は鳩ノ巣で会の総会。日曜日は越沢の予定でしたが、急遽つづら岩へ転進。
土曜日の朝9時ごろまで霙交じりの雨が降り、10時頃から急速に晴れ間が広がってきたものの気温は上がらず。奥多摩の桜も満開を過ぎ、間もなく新緑の季節。
総会前にちょいと鳩ノ巣ボルダーを探索。微かな踏み跡を辿り、右岸のボッキーボルダー岩へ。残念ながら川の水量が多く下地は水の中。時間もないので、適当に切り上げて総会会場へ。
午後5時前に無事総会が終わり、その後は大宴会。人数が多いのであっという間に料理も完成。どれもこれもおいしい。毎度のことながらすごいなぁ。
日曜日は6時半に起きて朝食と後片付け。お天気は良いけれど、肌寒い。
朝8時頃に出発し、自分たち5名は越沢バットレスへ。いざ到着してみると、あちこち染み出し。登れなくはないだろうし、待っていれば乾くかもしれないけれど、いまいちモチが上がらずさっくり転進に決定。
氷川屏風は乾きの良い場所は難しいし、神戸岩はダメだろう、つづら岩なら南面だから大丈夫かも~ということでつづら岩へ。あまり遅くなるとまずいというGさんは、ここで帰宅。
つづら岩は自分は初めて。10時半ごろ柳沢林道終点手前に車を止め、1時間ほど山歩き。アプローチが長いと聞いていたので覚悟はしていたけれど、なるほど長い。でも山歩きはそれはそれで楽しい。
12時前に岩場に到着。幸い染み出しはなし。他に2パーティほど登攀中。
つづら岩はチャートの岩場だそう。でも越沢や天王岩のような赤いチャートではなくて、白くて大きな結晶粒が点在しているので一部は珪岩化しているような気もする。よくわからない。ミネラル部部長に訊けばよかった。
さくっと準備をして登攀開始。まずは「一般ルート(Ⅳ級)」へ。
Oさんがマルチピッチのリードは初めてなので、自分とYさんが先行してOさんのリードをチェックするということで、OさんとHさんパーティが後続という形。
一般ルート(Ⅳ)
1P:自分がリード。出だしは階段状だから楽勝~と思ったのに、案外ホールドがぬめり気味。後のみんなに訊くと「別に」とエリカ様的回答。あれれ。。
すぐ左に残置ピトン2本にスリングが通してあるポイントがあるけれど(ここ、ビナを掛けるところ間違えました。反省…)、それでは余りに短くて物足りないので凹角沿いに左に斜上し、残置ピトンを確認しつつ直上。
途中、残置ピトンがトライアングル状に3つあったのでピッチを切ろうかとも考えたものの、左側によさ気なバンドが見えたのでえっちらとトラバースしたらボルトの終了点がありました。ちょうど手持ちのギアをほとんど使い尽くしたところ。よかった。
(後でWebで情報を漁ったらここまでで1Pという記録が多かったので、多分正解かと。縦スケールが40mだから、ロープの流れが直線的ならワンプッシュで上まで抜けられるのかも)
2P:Yさんリード。クラック沿いにやや左気味に直上しあっという間に終了点へ。すぐに登攀OKということで自分も登り始める。ガバはあるものの下から見るより薄被り。7手くらいで上へ。岩の上部は広く移動可能。懸垂下降点が3箇所。景色が最高。
終了点のところでセルフビレイを取ってしばしのんびり。上からOさんのセカンドのビレイセットのチェックをし、OさんとHさんパーティの到着を待ち、一緒に懸垂下降で下へ。
Hさんたちは残置した細引きを回収しに、再度一般ルートへ。
自分たちは「おけらルート(Ⅲ)」へ。
おけらルート(Ⅲ)」
1P:自分がリード。Yさんはお試し山行で登ったことがあるそうなのでリードを譲っていただきました。感謝。
バックアンドフットで登り、穴を目指していくところで一瞬躊躇。途中足場の岩が脆そうなので落石注意(硫化鉱っぽいザレ)。ほんとうにこれ?という狭い穴の中に入り込んで、胎内くぐり。狭い穴をずりずり這い上がったところでピッチを切る。メタボになったら登れなくなりそう。。
ルベルソキューブをオートブロックビレイにしたら、ロープの自重のためかうんともすんとも動かない。セットはOK。安環付ビナを変えてもダメ。このルートなら問題なさそうなので、慌てて折り返しのボディビレイに切り替えました。すみません。。
2P:Yさんリード。自分がピッチを切ったところからは下降できないので、そのまま上へ。ひょいと一段上がったところで終了。
HさんたちPが一般ルートの2P目を登攀中でまだ時間がありそうだったので、自分たちはリードの順番を入れ替えておけらルートを再登。ちょうど前後して登り終えたので、HさんPのロープをお借りして懸垂下降。
ぼちぼち5時近いのでギアを片付けて下山準備。この日つづら岩右壁で人工登攀練習をしているはずの他パーティの様子を伺うもののすでに下山してしまった模様。帰りはひたすら下りなので、途中で追いつくけるかもとダッシュで駆け下りたけれど間に合わず。
つづら岩の情報をWebで検索すると、かつては相当な数の残置があったらしい。現在はそうでもないかな、という印象。
数は多いけれど、途中の残置ピトンは明らかに腐っているものもあり、ハンマーがないのでカラビナで軽く叩くと変な音がするものもあり、穴が潰れていたり、穴にカラビナを掛けるとテコの原理が働きそうだったり。。
というわけで、ランニングの支点チェックに手間取ってしまいました。すみません(言い訳です。。)
チャート=ケイ酸質は強アルカリなので理論上は鉄の腐食をそれほど進行させないかもだけど、ぼごぼごと変な音のするピトンとかは、やっぱり怖い。。
アプローチが長いということで「重いのは厭だ~」と、カム一式を車にデポしてきたけれど、持参してくればよかったなぁ。。
そういえば。つづら岩の終了点から特徴的な大岳山山頂を見遣りながら、独りで奥多摩をぶらついていた頃に馬頭刈尾根経由や高黒岩経由で大岳山に登りたいな~と考えていたことを思い出しました。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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