忍者ブログ
Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.05.03,Fri
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by norlys - 2007.07.03,Tue

昨日の晩、同居人と夕飯を食べながら「もしも人類が滅亡して、未来に生き延びた人がネット上に散らばるブログを見つけたら、いったいどんな時代だったのかと頭を捻るだろうね~」という話をしていた。
なにしろ現代の情報量は圧倒的だから。

イタリア語で"storia"(すとーりあ)にはふたつの意味があって、ひとつは「歴史」もうひとつは「物語」。
フィクションを"narattiva"と呼び、史実である"storia"と区分することもあるけれど、"storia"が実際の「歴史」と虚構の「物語」のふたつの意味を同時に指すというのはとても面白いと思う。

日本にも四鏡と呼ばれる歴史物語があり、内容はいちおう史実をベースにしながらも脚色も含まれている。
遺されたテキストのなにがホントでなにがウソなのか、後世の人間は注意深く見分けるしかありませぬ。

ところで、こんなネタをクリップ。

--------------------------
「また聞き」「うわさ」はなし、精度重視の体験談検索サイト
(@IT 2007/07/02)

リクルート、電通などが出資するブログウォッチャーは7月2日、「また聞き」や「うわさ」を排除し、著者の体験談だけを抽出できるブログ検索サイト「SHOOTI」(シューティ)を7月3日に開設すると発表した。東京工業大学の准教授で、ブログウォッチャーに1%出資する奥村学氏が研究する自然言語処理技術を生かした。

(中略)
ブログでは、また聞きの体験談や、フィクションの体験談も場合によってはある。その中から著者が実際に体験した信頼できる情報を見つけるには、構文解析技術を使う。形態素解析を行ったうえで、係り受け構造を見つけ出すという。ブログ文章の主語と述語、目的語の構造を解析することで、そのブログ文章が、著者の実際の体験を基にしているかどうか判断。加えて機械学習機によってその精度を上げていくという。(以下略)
--------------------------

確かにWebで語句を検索すると、個人のブログが上位にヒットすることは多いです。
Yahoo!ではオンラインサーベイによる「検索結果にブログが出ると「がっかり」が2割以上」という結果を受けて2007年3月末からサーチエンジンにブログフィルタを組み込んだそうで。

個人的には、検索結果で個人のブログがヒットしても、まったくがっかりしない人間なので、フィルタリングする意義がわからないのですが、どうなんでしょ。

ぶっちゃけ有名人のエッセイも新聞の社説欄も、わたしにとってはブログの一種にしか見えないのですが(社会的評価と社会的責任が大きい、という点は理解していますが)。

某巨大掲示板の管理者さんの言を借りるのもなんですが、巷間に氾濫する情報の中から「嘘を嘘と見抜く能力」を養うことこそが重要ではないかと。

はたして物語は虚構で歴史は現実なのでしょうか。そしてほんとうに、自らの目に映る事象のみが真実なんでしょか。

んでまぁ、「SHOOTI」ってどんなものよとサイトを覗きに行ってみました。ココ→http://shooti.jp/

セールスポイントの「体験談検索(ホンネ検索)」に加えて、「イケてるブログ」(通称「イケブロ」)のポータルを構築するのだそうです。ご丁寧にFAQページに次のような解説がありました。

Q. イケてるブログとは何ですか?
A.  SHOOTI編集部が独自の観点で集めた、内容の素晴らしいブログです。現在、1000以上のブログが登録されており、素晴らしいブログだと編集部が判断したものを随時載せていっています。
 

「イケてるブログ」(通称「イケブロ」)というネーミングって、ちょっと微妙な。。

ホンネ検索とやらの機能は面白いと思います。膠着語である日本語というちょっとやっかいな文法体系をどのようにシステマティックに分析していくのかという点で。
ですが、「イケてるブログ」とやらの設定で、個人的にはこのホンネ検索機能もすっかり台無しです。

SHOOTIがリクルート+電通のコラボということで、ふとフリーペーパーの「R25」を思い浮かべる自分です。
無料ということもあって最初の頃は楽しく読んでいましたが。。。(以下自粛)。
「R25世代」って25~34歳の男性がターゲットらしいのですが、それにしてはノリがネオバブリーっぽい印象を受けるのは良くも悪くもリクルート&電通気質なんですかね。いえ、どちらもすごい会社だとは思いますが。。

さてはて。。。

閑話休題。

米露首脳会議が終了しますた。

ミサイル防衛、米露の溝埋まらず…NATO参加も提案
2007年7月3日12時11分  読売新聞)

記事を切り張りするとこんな内容。

ロシア側の提案
・MD計画を米露間だけでなく常設機関「NATO・ロシア理事会」でも協議し、欧州各国に開発への参加を呼びかけること
・ロシアがアゼルバイジャンで運用するレーダー施設を更新し、ロシア南部に建設中のレーダー施設も提供する代わりに、米国がチェコ、ポーランドで進めるMD配備を撤回すること

アメリカのブッシュ大統領の談話
・「建設的で大胆」とロシア側の提案を検討する意向を示すも、東欧へのMD配備は撤回せずと表明
・「イランに強力なメッセージを送れるようロシアの支持を期待している」と述べてイランへの追加制裁にロシアも同調するよう求める
・「私は彼(プーチン大統領)を信頼している」とのコメント

「問題を先送り」と評している記事が多いのですが、ぶっちゃけこれは交渉決裂ではないかと思ったりします。
なにしろ、どちらの国も1ミリも譲歩していません。強いて言えば、ロシア側がアゼルバイジャンにおまけしてロシア南部のレーダー施設の共同利用を申し出たくらい。ロシアがアメリカのミサイル防衛技術を欲しているのではないかという点を念頭におくと、これはまったく譲歩でもなんでもなくてさらなる罠でしかないような。。

現時点ではプーチン大統領側のコメントがまだ発表されていないようですが、このままアメリカが東欧でのMD配備を着々と進めたらロシア側はどのような対応をとるつもりなのでしょか。

「欧州各国への参加を呼びかける」というプーチン大統領の提案のウラには、「さぁ果たしてアメリカはNATO各国の理解を得られるかな~(いや無理だろ)」という計算があるような気がします。同時に、「みなさーん、アメリカはヨーロッパを戦場にしようとしているんですよ~」と遠まわしにヨーロッパ諸国に啓蒙しているような気もしたり。まぁ、わたしの考えすぎだとは思いますが。

さてはて。。

==================
2007/7/4 訂正

アメリカはロシア側の提案にある「NATOロシア理事会の枠組みで東欧へのMD配備を協議する」という点は承諾していたのですね。すっかり勘違いでした。

今年の6月11日に開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラムでは、WTOにかわる組織として「ユーラシア地域自由貿易機関」の設立を呼びかけたりと、ロシアは孤立を避けつつ新しい世界秩序を構築したいような。。。なんて、またしても無駄な邪推。

PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
Calendar
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新記事
(07/27)
(07/13)
(07/10)
(03/18)
(03/17)
(03/16)
(03/16)
(03/16)
(03/12)
(03/10)
Profile
HN:
norlys
性別:
非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
つぶやき。
Search
Meteo
Look down on Earth
↑陸域観測技術衛星ALOS(だいち) 「P」ボタンを押すと衛星画像になりますyo
Ads
Comments
[09/23 ヨシ]
[02/06 kacky]
[09/22 kacky]
[07/31 vini]
[07/06 FilsNoel ]
Trackbacks
バーコード
Tool
Log
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]