厚労省元事務次官の犯人について二階堂氏のブログで「背後関係などない。陰謀論者残念でしたpgr」とあったので、これは多分やっぱりなにかあるんだろ~な~と(笑)と思い、プラプラとネット巡りをしている中で、産経新聞社の記者である阿比留氏のブログ「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」をチェック。
本日、11月25日付けのエントリは「国連総会・北朝鮮人権非難決議について」という内容で、先日国連で採択された「北朝鮮に対する人権非難決議」の内訳(賛成、反対、棄権の国の)が記されていました。
(平成17年度(2005年)と平成18年度(2006年)の国連採択の内訳は外務省のWebサイトで公開されていますが、昨年度(2007年、平成19年)と本年度(2008年、平成20年)は掲載が見当たりませんでした。なんでだろ。)
阿比留さんが注意を引いたという点よりも、自分は「逆に、昨年は決議に賛成していたブラジルは、今年は棄権に回っています。」という記述がひっかかりました。
なんでも、
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外務省の担当課によると、「これは必ずしも後ろ向きな話ではなく、ブラジルとしては北朝鮮への関与政策をとりたいらしい。これから積極的に北に働きかけ、前向きな対応を促していくために、ここで北と対立的な動きはしたくないということのようだ」という話ですが…。
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とのことですが、なんで地球の裏側にあるブラジルが北朝への関与政策をとるんでしょ?
利害関係が薄いからこそ、客観的かつ中立的な和平仲介役として国際平和に貢献できる、という考え方もアリかな。。と思いますけど。
ノルウェーや日本が「地域紛争の調停役として世界平和に貢献」していると謳う、主な紛争地域を並べてみたら、なんのことはない石油産出地域だった、というオチみたいなもんじゃねーの、と。
(それでも世界平和を目標とすることは大切なことだと思います。はい)
ふと、「え。なんでブラジルが・・・?」と同じような疑問を抱いた割と最近のニュースを思い出しました。
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「北朝鮮に大使館開設を検討 ブラジル外務省」
ブラジル外務省当局者は27日、ブラジルが北朝鮮の平壌に大使館を開設する方向で同国政府と交渉していることを明らかにした。当局者は「(交渉は)初期の段階」といい、開設時期などは未定としている。
27日付の有力紙エスタド・ジ・サンパウロは、ブラジル外務省筋の話として、大使館開設準備は、将来の北朝鮮政府の体制転換に際して、ブラジルが調停役として国際社会に「貢献」するためだと報じた。
ブラジルのルラ大統領は今年7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に出席した後、ベトナムやインドネシアを訪れるなど、アジア諸国との外交関係を強化。最近はスリランカにも大使館を開設している。(共同)
(MSN産経ニュース、2008.10.28 09:29)
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ブラジルが「将来の北朝鮮政府の体制転換に際して」といいながら、国連の「北朝鮮に対する人権非難決議」に反対するとは、これいかに?
「北朝鮮」と「ブラジル」をキーワードに検索したところ、河信基(ハ シンギ)さんという朝鮮南北情勢専門ジャーナリストの方のブログがヒットしました。
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「ブラジルが北朝鮮に常駐大使を派遣する意味」(河信基の深読み、2008/11/24付)
なんでも、「(1)ブラジルのルラ大統領は左派政権で、米国を批判しキューバにも接近中、(2)ブラジルと北朝鮮は相互に貿易拡大というメリットがあり、実際に昨年の朝ブ貿易は1億2000万ドルを超え、今年は更なる増大が見込まれている」そうです。
う~む。。ブラジルと北朝鮮の間でそんなに盛んな交易があるとは知りませんでした。
ただ、ルーラ大統領が大統領に就任したのは2003年からで現在2期目だそうなので、単に左派政権だから~というならば、なぜ2005年から2007年まではブラジルが北朝鮮人権批難決議に賛成し続けたのに、突然今年になって反対側にまわったのかという点については、残念ながら説明がつかないような気がします。
ブラジルが急速に北朝鮮に接近する理由として「将来の北朝鮮政府の体制転換」という説明を掲げていますが、いったいこれってどういう意味なんだろう。。
単純に「軍事独裁政権終了~、ビバ民主化~」なんてお気楽ご気楽なシナリオを想定した自分がアホなんだろうな。。
改めて、北朝鮮とブラジルを繋ぐミッシングリングはなんだろ~。。と、ぼんやり考えてみるけど、自分にはよくわかりません。
あぁ、そうか。いや、まさか。。
「世界の多極化」自体は価値観の多様化という意味では悪いことではないんだけど、倫理観ぐらいはある程度の基準があってもいいんじゃないかな。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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