アトピービジネス

少し前からヲチしているスキンケア商品があります。製品名は「NOATO(ノーアト)」。
アトピーに効果抜群のスキンケアクリームだそうです。

NOATOは、「アトピーでも使える／アトピーが治る／ステロイドは一切使用していません」 という触れ込み。オンライン通販とかサロン経由で絶賛発売中。

副腎皮質ホルモン、いわゆるステロイドは配合されていないとのことですが、実際に購入したアトピー患者さんの口コミによると「あまりによく効くので、実はステロイドが入っているのではないかと怖い」くらい効くそうです。

以前よりは遥かに症状がよくなりましたが、自分もまた成人性アトピー気味なので、この手の商品は気になります。

が、容量20gでメーカー希望小売価格6,300円。うひょひょ。

どこをどうみても、
ぼったくり～以外なにものにも思えんのだが。。

なにしろ成分は。。。というと、

水・グリセリン・ワセリン・ウワウルシエキス・ボルネオール・チャ葉エキス・カンゾウ根エキス・アロエベラエキス・キハダ樹皮エキス・オタネニンジンエキス・ローマカミツレエキス・イブキトラノオ根エキス・エチルパラベン

だそうですから。

う～ん。。これがアトピー改善・敏感肌用クリーム??
なんだか漢方処方の美白&アンチエイジングクリームにしか見えませんけどねぃ。

成分一覧を見て、てっきり日本人か中国人が処方したのかと思いましたが、アメリカのコスメラボが研究開発したMade in USAモノで、おまけにFDA認可済みだそうです。

なんでダメリカ？ なんかうさんくさいな～。。
しかも米国にあるという「Well-Being House, LLC」社が、製造元なのか申請代行企業なのかわからんけど、どうもペーパーカンパニーっぽい。。

それに、写真を見るとNOATOの性状は真っ白なクリームで、使用者の経験談によると「さらっと伸びがいい」そうなのですが。。
植物性ワックスとかレシチンとかなんらかの乳化剤を混合しないと、あれほど真っ白なクリームには仕上がらないような。。(自分でもよくわかりませんが)
なにか隠しているんじゃないのかな。

仮に、万が一、ステロイドが配合されていないとしても。
なにかがおかしいよう。

とどめは企業サイトのFAQ。
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Q. NOATOクリームは妊婦でも使えますか？また授乳中なども使用して赤ちゃんに影響はないのでしょうか？
A. NOATOクリームは天然の成分で作られておりますので、妊娠中のお母様はもちろんの事、赤ちゃんにも安心してご利用頂けます。
また、NOATOクリームは成分のほとんどが天然のハーブですので、ステロイド剤のような副作用は心配ありません。
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。。。。

天然成分だから安心♪なんてタワゴトに、いまどきの賢い消費者は騙されちゃいけませんよぅ。

ウワウルシやボルネオール、朝鮮人参(オタメニンジン)エキスなど、効能も高いけど刺激も強い成分は、妊娠中や乳幼児への使用は厳禁のはず。。っておいおい。

乳幼児に使用しても問題ないように、含有されているという生薬成分が微量であることを祈るばかりです。

そんなこんなで、どこからどうみても胡散臭い、このNOATO。
自分の中では「クロ」決定。

それでもまぁ、被害者が出なければ細々とご勝手に。。と思っていましたが、どうも@コスメのクリーム部門でランキング急上昇とかって。。うわああぁぁぁ

どうせサクラ総動員なのでしょうけど、サクラのコメントをうっかり信じて購入してしまう人が出ないとは限らないし。。

アトピービジネスはほんとうに後を絶ちませんねぃ。。

少し前に「エンジェルグレイス」という化粧品に実はStrongクラスのステロイド(吉草酸ベタメタゾン)が配合されていたことが発覚した事件がありました。お値段は50g入りで19,800円。。

もっと前には、「桃源」という同じくステロイドを混入したクリームの事件がありました。この桃源クリームはオウム真理教の資金源だったそうです。ひどすぎる話。。

このNOATOも、上記の事件と同じような匂いがします。
自分の思い違いであってほしいとは思いますが。。

使用を開始してわずかな期間でアトピーが改善。。ってね。
そういうケースも中にはあるだろうけど、でも使用者の経験談を信じるならばやっぱり怪しすぎる。。

各主成分の配合量はわからんけど、アンチエイジングと美白を謳ったクリームなら問題ないだろうに、なぜわざわざ「ステロイドは入っていません!」「アトピーが治る!」と宣伝するんだ。。

藁にもすがりたい気持ちで苦しんでいるアトピー患者の気持ちにつけ込もうという魂胆が、あまりに醜いです。

まぁ、現時点ではステロイド入りかそうではないか。。については未確定ですが。。
自宅で簡単に副腎皮質ホルモンを検出できるキットとかがあればよいのだけど、無理ですもんね。。

でも、もしも。。？

日本の販売会社や代理店サイドが、「米国の製造元でステロイドが混入されていたとしても、当社は関知しません。当社もまた被害者なんです」と主張する様子が目に浮かぶようです。

人の弱みにつけこむために、これだけ手の込んだシステムを用意したのかと思うと。。人間の悪意というものに心底ぞっとします。

果たしてNOATOのことかどうかはわかりませんが、「燃える皮膚科医」の先生のブログによると「調査開始」とのこと。

さて。。