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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2007.07.17,Tue

台風一過の爽やかな空を期待していたのに、昨日もあいにくの曇り模様。
簡単な沢に行くという計画に便乗させていただくことに。

目的地は一之瀬川の上流にある黒エンジュ沢。
槐(エンジュ)の花は白いという印象がありましたが、黒いエンジュもあるんですね。
もっとも、今回の山行ではそれらしき木立を見ることはありませんでしたが。

週末はたっぷり休んだはずなのに眠たい目をこすりながら始発電車で集合場所へ。
そこから車2台に分乗して、一路東京の水源地帯を目指す。
青梅街道から大菩薩ラインへ、国道411号をひた走る。
切り立った断崖を切り拓いて作られた道なので、台風一過の翌日ということで落石で通行止めになる事態を恐れつつ前進。

林道に入り一の瀬高原方面を過ぎたところで、道の端に「台風により通行止め」という看板を発見。
この看板はちょうど車が一台脇を通り抜けられる位置にずらされていたのと、台風はすでに通過したし。。。と、あとは自己責任でGo。道中にはすでに何台か車が駐車していたり、自転車乗りの人たちが準備中だったりしていました。台風一過の翌日に山奥までやってくるもの好きは自分たちだけではないのだと、奇妙な安心感を抱いたりして。だからといって危険性がゼロになるわけではないのですが。。。

作業平の空き地に車を駐車し、沢道具をザックに詰めて9時過ぎに出発。
山道に入ったところには、人の背の高さに設えられた鳥箱がたくさんかけてあって、こんなに人の手に届きやすい巣に入る鳥がいるのだろうか疑問を抱きつつ前進。

登山道に入ってすぐに、まだ新しい木の橋を発見。まさかこれが入渓点? と右手を見ると、なんとも街中の小川の中洲のような葦の原。(入渓点は)もっと先だろうという声に促されてもう少し山道を登ると、ベンチの先に木の橋を発見。どうやらこちらがホントの入渓点であることを地図で確認し、沢の準備を開始。

普段はなだらかで水量も少ない沢とのことですが、さすがに梅雨時期の台風通過直後だけあって、どうどうと水が流れていました。勢いはあるけれど、まぁせいぜいふくらはぎに届く程度の水量なので、よほどうっかりしない限り流される危険はなさそう。水温は思ったより低し。でも気温がそこそこ高いので、むやみに水を求めて歩きました。

空は相変わらずの曇り空。時折うっすらと光が射す度に天候の回復を期待しながら、緩やかな沢を歩くことおよそ1時間。ぱらぱらと雨が降り出してきたので、雨具を装着。

さらに歩みを進めると、ついに200mのナメ地帯が出現。
ナメといっても、草があったりでこぼこがあったりと「B級」のナメなんだそうですが、なにしろこの日は水量が多いのでナメ~の全貌がイマイチわかりにくく。
200mってこんなに短いかな? と感じたのは、たぶん1枚岩のナメではなくて、断続的なナメのせいでしょうか。
それでも人生で初めてのナメにボルテージが上昇(単純)。

ナメを過ぎたあたりから沢が明るく開けてきて、まるで高原を横切って流れる小川で水遊びをしているようなのどかな気分。
気持ちの良い川原で大休止。

さらにしばらく行くと、スモウトリ沢という不思議な名前の沢との出合いに到着。
このスモウトリ沢の分岐点がまさにウォータースライダー状で、お子様にも大人気(嘘)。

分岐の先から沢の幅が狭く暗い印象に。東京都水源の森は手厚く保護されているためか、樹木が高く太い。奥多摩の植林地帯でもアルプスの高山でもない、この奥秩父の原生林が涵養する一滴の水がはるか東京湾まで続くのだそうな。
おそらく普段なら水もチョロチョロなのだろうけれど、相変わらず水量は豊富にどこどこと流れている。

しばらく細暗い沢をゆくと、2段8mの滝が登場。短いけれど美しいナメっぷり。ロープを出す必要はないけれど、岩の表面がコケでぬめっていて、なんとなく小川山のスラブを登っている気分。
この滝は集合写真のひな壇にぴったりで、ひとしきり撮影大会(笑)。

このナメを登るときに、足が滑って四つんばいのまま1mほどつるーと滑ってしまいました。
幸い下段に落ちる前に制動できたけれど、少々ヒヤリ。
もっとも、もっとひやひやしたのは後続の人たちですが。。。

ますます沢筋が狭くなり、細いなりにほとばしる水流を踏んで、相変わらず滝と呼べるほどではない段差に流木がひっかかるところを乗り越え乗り越えていくうちに視界が開け、笹薮に囲まれた地点に到着。
どうやらぼちぼち源流部に近づいた様子。ちょうど、目の前を一頭の鹿が横切って行きました。

マイナーな沢だというのに、あちこちに枝尾根に上がる小道があり。もしかしたら鹿の通い路かも。ほとんど藪こぎらしき藪こぎもなく、なんとな無事に笠取山に至る立派な登山道に合流。
せっかくなので。。。ということで、細かいアップダウンを刻みながら笠取山の山頂を踏みました。
整備の行き届いた明るい登山道で、晴れた日にはさぞ景色がよいのだろうなと思いつつ、残念ながらあたり一面は霧の中。

山頂から笠取小屋方面に向かう途中で、その名も「小さな分水嶺」の碑に立ち寄りました。
三角柱の石碑の一面ずつに、それぞれ「多摩川」「富士川」「荒川」と書かれています。
埼玉県と山梨県の境目にあるこの地点に落ちた一滴の雨粒は、その瞬間に人生の岐路に立たされるわけです。最後に東京湾に至るまで互いの道のりが交わることはありません。て、オオゲサですねw

世の中には水源マニアの人たちがいて、日々これ源流部を極めています。
「分水嶺」という言葉を聞くとそれだけでうっとりするくらい、わたしも水源地とか水源地のダムが好きです。ダムだけでご飯3杯いけます。ほんとに。
水源マニアうらやましいぞと思いながらなかなか足を運ぶ機会がありませんでしたが、今回は思いがけず多摩川源流を訪れることができてラッキーでした。

その後笠取小屋で休憩し、雨が一向に止む気配のないまま下山を続けて15時半に作業平に到着。
のめこいの湯でからだを温めて、都内に戻ってご飯を食べて解散。

今回の沢では赤テープなどのお手製の目印は一回も見かけませんでした。周辺の尾根も険しくなく登山道もしっかり整備されている沢ですが、ルートファインディングも楽しめてお手頃かと(中上級者の人には飽き足らないかも)。







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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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