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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by norlys - 2007.12.17,Mon
日曜日は日帰りで赤岳主稜へ~と思ったのですが、あいにくの天気模様。

結局、
赤岳山荘→美濃戸山荘→南沢→行者小屋→赤岳鉱泉小屋→北沢→美濃戸山荘→赤岳山荘
というルートで、新雪を踏んでスノーハイクを楽しんできました。

土曜日の夜に都内から車で出発し、赤岳山荘前の駐車場でテント泊。
到着直後はまだ空に星が輝いていましたが、車のドアを開けて外に出るとあたり一面に雪の匂いが満ちていました。

なにぶん雪国育ちの故か、雪の匂いに敏感です。
学生時代に、北海道出身の友人と初めて雪国話をしたところ「どうりで雪の匂いがすると思った」と納得されましたっけ。
雪の匂いってたぶん雪のコアをなすちりとかホコリとか窒素化合物とかそんなものだと思うので、よくよく考えてみるとあまりロマンティックではないような。。

案の定、テントの準備を進める間にチラホラと粉雪が舞い始めました。
今回は、H師匠と自分のふたりで今年初めての冬山バリエーションに挑戦! だったのですが、この二人の組み合わせだと、
お酒飲む→寝坊する→出発が遅くなる~
という点を山の会のみなさんが心配されていました。なのでお酒は1杯だけにとどめ(飲んだんかいw)、できるだけに早々にシュラフにもぐりこみましたが、それでも1時半を回っていました。うーむ。。

DSCF5912_s.JPG翌朝5時に目を覚まし、意を決してテントの外に出ると外はすっかり雪景色&雪模様。

わーい♪と雪が大好きな自分は喜んでしまいましたが、この天気では赤岳山頂への登頂は無理そう。。

まぁ行けるところまで様子見で~と6時40分に出発。悪天候により、すでに登頂へのモチベーションが落ちているので出だしからのんびりモード。



うっすらと雪の積もったなだらかな林道を50分ばかり歩いて美濃戸山荘前に到着。
すでに山荘前は10人以上の人出で賑わっていました。天気の良い日であれば、この山荘前から赤岳をはるかに見上げることができるのですが、あたりは一面の雪、山もすっかり雪雲の中。
幸い風はほとんどなく、気温もそれほど低くはなく、たぶん体感で+2度くらい。

1fdae0f2.jpeg美濃戸から行者小屋に至る南沢ルートの入り口にトラロープが張られており、閉鎖中となっていました。
近づいて注意書きを見ると、なんでも橋が流されたとか。
ちょうど後から到着されたアイスクライマーのパーティの方にお話を伺うと、どうも2、3週間前からその状態だとか。ただ渡渉箇所に危険はないとのことなので、トラロープをくぐって南沢ルートに踏み出しました。



閉鎖中の割には踏み跡もしっかりついていて、水量が少なかったので渡渉箇所もさほど危険はありませんでした。途中でいくつかのパーティとも遭遇し、閉鎖中の割にはずいぶんと人通りが多いなぁと思ったら、下山路には注意書きが見当たりませんでした。。。うーむ。。
(閉鎖中には違いないので、通行の判断はどうか自己責任でお願いいたします。)

南沢は沢沿いに歩く緩やかなルートですが、寝不足のせいか雪道ゆえか師匠の足取りが徐々に重くなってきました。まぁこの悪天候ではどのみち山頂には登れないだろうし~ということで、のんびりペースで歩き続けました。
自分はというと、久しぶりに浸った銀世界とぱふぱふの新雪がうれしくて、すっかりはしゃいでいました。

DSCF5940_s.JPGお昼少し前に行者小屋に到着。積雪は30~40センチくらい。
小屋の前にはテントが並び、どうやら悪天候のためテント内で停滞中の様子。
上空は風が強そうで、小屋から先の道は吹雪の中。
最善の天気ではないにしても天候が回復するようだったら、バリエーションルートは無理としても文三郎尾根経由で赤岳山頂に登ろうかと考えていたのですが、まぁ、これでは無理。
同じ道をピストンしても飽き足らないので、行者小屋から赤岳鉱泉を目指し、北沢から下山するという周回ルートに変更。


停滞中の方や休憩中の方たちと話をすると、今日はみな「この天気ではね..」と、登頂を諦めて切り上げるとのこと。

この時点で、標高が高くなっただけではなく、一気に気温が下がり始め、体感でマイナス10度くらい。
動いている分には暖かいのですが、休憩していると指先がじんわりと痺れてきました。
北の国に旅立つ前に、よい耐寒訓練ができました♪
もっとも鼻毛も凍る(ほんとに)北の国に比べたら、まだまだ暖かい一日といえるかも。

DSCF5951_s.JPG行者小屋から30分くらい歩いて赤岳鉱泉に到着。
赤岳鉱泉小屋は営業中のためか、こちらはかなりの賑わい。小屋の隣にあるアイスキャンディーもすくすく成長中のようでした。

トップロープでアイスキャンディーを登っている方たちを傍で見学していると、空に雲の切れ間が。
「あ」と思ってカメラを取り出した次の瞬間には、また山頂は雲に覆われてしまう。。。ということを何度か繰り返す、そんな天気になりました。

時折眩しい陽射しが差し込む中、北沢を下山。
相変わらず山頂は雲が晴れたり、雲に隠れたり。



DSCF5977_s.JPG美濃戸山荘に到着したときには、すっかり青空が広がっていました。ただ、山頂付近のみ依然として雲に包まれていました。

午後2時半ちょっと過ぎに赤岳小屋に無事生還。て、危険なところはありませんでしたが。。
車のうえに5cm程度の積雪がこんもり。自分たちが出発した後もずいぶん雪が降り続けたのだな。。と実感。

冬季バリエーションルート! ということで、気合を入れて用意したカラビナやロープスリング、ヘルメットどころか、アイゼンやピッケルさえも使わずじまい(練習のために下山のときにピッケルとちょこっと出した程度。サラ雪で積雪量が少ないので制動もかけようがなく、ストック代わり)。
久しぶりに雪にまみれることができ、楽しいスノーハイクでした。

あーやっぱり雪はいいなぁ。。と、身も心もリフレッシュ。
なにしろ前世はペンギンだったと信じてやまない人間ですので。
生まれ変わったら、また雪と氷の世界に閉ざされたいです(本気か?)。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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