Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2009.04.08,Wed
週末は文字通り、岩と雪。
日曜日の山スキーの集合が土曜日の夕方だったので、それまで岩でも登りましょうかということになり、FさんとY氏とともに、土曜日のお昼過ぎまで秋川の天王岩でクライミング。
先週はまったく成果なしだったけれど、今回は「クラックジョイ」(5.9)をFL、「涅槃の風」(5.10b)をRP。
成果といってもほんのささやかなものだけど、まぁそれはそれでうれしい。
午後に車に戻り、圏央道経由で関越道に入り新潟の六日町へ。
先週から休日の高速料金が大幅割引されたこともあり、片道の高速道路の料金は合計で1,350円。
帰りは1,600円でした。つまり、首都圏と新潟を往復するのにひとり1,000円弱。安ッ。
山屋としてはありがたい話だけど、こんなに極端に価格が変動したらどこかで大きな歪が起きそうな気もする。さてはて。。
翌日の日曜日は巻機山に登る予定だったけれど、朝から生憎の雨。いずれ雨は止むという予報でしたが、出発があまり遅くなるとまずいので、朝8時過ぎに奥只見に転進。
1月から3月末まで閉鎖されてしまう豪雪地帯を縫うように走るシルバーラインを抜けて銀山平へ。
1年のうち半分は雪に覆われる奥只見。秘境感たっぷりで大好きです。
新潟県魚沼市が、新潟から尾瀬へのアクセスルートのプロモーションを積極的に展開しており、「尾瀬まで××Km」という道標が点在していました。70Kmとか67Kmとか。遠いなぁ(笑)。1週間くらい自由な時間がとれたら、いつかのんびりと歩いてみたいものですが。。
9時45分半過ぎに銀山平に到着すると、雪壁の脇に車が5、6台停車中。除雪された道路脇の雪壁は白とグレーを交互に積み重ねた断面。今年の雪の記録。
装備を整え10時半前に歩き出し。今回はFさんの山スキー道具をお借りして、自分も初めての山スキー(ありがとうございますm(_"_)m)。
ここも朝は雨が降ったのか、しっとりぼってりと水を含んだ重い雪。やがて少しずつ雲が切れ、青空が覗いてきました。
当初は柳沢から夏道の尾根伝いに道行山を目指す予定でしたが、雪面に残るトレースに導かれ骨投沢の東からから枝折峠を抜けて大湯温泉に続く国道352号をハイクアップ。
(「骨投沢(こつなぎさわ)」ってすごい名前だよなぁ。。と思って検索したら、伝之助小屋のサイトに由来がありました。江戸時代に栄えた銀鉱山で、銀の不法持出を防ぐために流された風評がもとだというのは面白い)
銀山平森林公園にあるクロカンコースでは競技選手なのか、クロスカントリースキーをしている人たちの姿が見えました。
国道ならぬ「酷道」のひとつとして挙げられる352号も、山スキーだとなだらかなお散歩道。初めて履いた山スキーの板は、クロカンとアルペン板の中間みたいな印象。雪の上を自由に歩きまわれる開放感。惚れました。
←国道352号のスノーシェッドがちらり。稜線に雪庇。傾斜のキツイところはすでに雪がずたずたでシュルンドが開いていました。
標高1,000mあたりでヘアピンカーブする国道352号から離れ、明神峠に向かう夏道に合流。風邪気味で体調のすぐれないNさんは一足先に引き返し。
やや痩せた尾根を登って降りて小ピークをトラバースしたりして13時20分に明神峠(標高1,236m)に到着。
目の前に越後駒ヶ岳のずっしりとした山容。ほれぼれするほど美しく、飽かずに眺めていました。数人の山スキーヤーさんたちが尾根上に見えました。いつか行きたいな。。
周囲を見渡すとどこまでも山山山…。ここはほんとうに山深い場所で人工的な音はもちろん、初春の雪に包まれた季節ということもあって、生き物の声などもまったく聞こえず。駒ヶ岳の山頂付近には雲の塊が流れては消えていくのでおそらく上空は風が強いのだろうけど、標高の低い明神峠は風の音すらせず、無音。
自分たちの会話の声以外は無音。
それでも、頭上にはすっきりとした青空が広がり、明るく眩しい陽射しが降り注いでいて、足元のぐずぐず雪からは随分と大きい雪虫が這い出てきて、新しい季節の始まりのサインに満ちていて、すべてがとても印象的。
しばらくのんびりと休憩した後、いざ下山開始。峠の直下は傾斜があって気持ちいい。けどあっという間に終わってしまう。短い斜面にドロップインしてぐずぐずと雪壁を崩しながら滑る。
国道はアップダウンがあるので滑降というよりも、普通に下山。それでもツボ足よりはスキーの方が断然早いし快適。
来た道を辿り、15時15分に車に戻りました。
お気楽手軽なゲレンデ岩場と、お気楽スノーハイクだったけれど、2日間びっちりで遊んだらすっかりくたくた。。
でも奥只見の深い深い山の中はとても癒されました。
<おまけ>
道端に転がっていた「雪まくり」。
春の訪れを告げる自然現象。
巻き薔薇みたいでかわいい。
日曜日の山スキーの集合が土曜日の夕方だったので、それまで岩でも登りましょうかということになり、FさんとY氏とともに、土曜日のお昼過ぎまで秋川の天王岩でクライミング。
先週はまったく成果なしだったけれど、今回は「クラックジョイ」(5.9)をFL、「涅槃の風」(5.10b)をRP。
成果といってもほんのささやかなものだけど、まぁそれはそれでうれしい。
午後に車に戻り、圏央道経由で関越道に入り新潟の六日町へ。
先週から休日の高速料金が大幅割引されたこともあり、片道の高速道路の料金は合計で1,350円。
帰りは1,600円でした。つまり、首都圏と新潟を往復するのにひとり1,000円弱。安ッ。
山屋としてはありがたい話だけど、こんなに極端に価格が変動したらどこかで大きな歪が起きそうな気もする。さてはて。。
翌日の日曜日は巻機山に登る予定だったけれど、朝から生憎の雨。いずれ雨は止むという予報でしたが、出発があまり遅くなるとまずいので、朝8時過ぎに奥只見に転進。
1月から3月末まで閉鎖されてしまう豪雪地帯を縫うように走るシルバーラインを抜けて銀山平へ。
1年のうち半分は雪に覆われる奥只見。秘境感たっぷりで大好きです。
新潟県魚沼市が、新潟から尾瀬へのアクセスルートのプロモーションを積極的に展開しており、「尾瀬まで××Km」という道標が点在していました。70Kmとか67Kmとか。遠いなぁ(笑)。1週間くらい自由な時間がとれたら、いつかのんびりと歩いてみたいものですが。。
9時45分半過ぎに銀山平に到着すると、雪壁の脇に車が5、6台停車中。除雪された道路脇の雪壁は白とグレーを交互に積み重ねた断面。今年の雪の記録。
装備を整え10時半前に歩き出し。今回はFさんの山スキー道具をお借りして、自分も初めての山スキー(ありがとうございますm(_"_)m)。
ここも朝は雨が降ったのか、しっとりぼってりと水を含んだ重い雪。やがて少しずつ雲が切れ、青空が覗いてきました。
当初は柳沢から夏道の尾根伝いに道行山を目指す予定でしたが、雪面に残るトレースに導かれ骨投沢の東からから枝折峠を抜けて大湯温泉に続く国道352号をハイクアップ。
(「骨投沢(こつなぎさわ)」ってすごい名前だよなぁ。。と思って検索したら、伝之助小屋のサイトに由来がありました。江戸時代に栄えた銀鉱山で、銀の不法持出を防ぐために流された風評がもとだというのは面白い)
銀山平森林公園にあるクロカンコースでは競技選手なのか、クロスカントリースキーをしている人たちの姿が見えました。
国道ならぬ「酷道」のひとつとして挙げられる352号も、山スキーだとなだらかなお散歩道。初めて履いた山スキーの板は、クロカンとアルペン板の中間みたいな印象。雪の上を自由に歩きまわれる開放感。惚れました。
←国道352号のスノーシェッドがちらり。稜線に雪庇。傾斜のキツイところはすでに雪がずたずたでシュルンドが開いていました。
標高1,000mあたりでヘアピンカーブする国道352号から離れ、明神峠に向かう夏道に合流。風邪気味で体調のすぐれないNさんは一足先に引き返し。
やや痩せた尾根を登って降りて小ピークをトラバースしたりして13時20分に明神峠(標高1,236m)に到着。
目の前に越後駒ヶ岳のずっしりとした山容。ほれぼれするほど美しく、飽かずに眺めていました。数人の山スキーヤーさんたちが尾根上に見えました。いつか行きたいな。。
周囲を見渡すとどこまでも山山山…。ここはほんとうに山深い場所で人工的な音はもちろん、初春の雪に包まれた季節ということもあって、生き物の声などもまったく聞こえず。駒ヶ岳の山頂付近には雲の塊が流れては消えていくのでおそらく上空は風が強いのだろうけど、標高の低い明神峠は風の音すらせず、無音。
自分たちの会話の声以外は無音。
それでも、頭上にはすっきりとした青空が広がり、明るく眩しい陽射しが降り注いでいて、足元のぐずぐず雪からは随分と大きい雪虫が這い出てきて、新しい季節の始まりのサインに満ちていて、すべてがとても印象的。
しばらくのんびりと休憩した後、いざ下山開始。峠の直下は傾斜があって気持ちいい。けどあっという間に終わってしまう。短い斜面にドロップインしてぐずぐずと雪壁を崩しながら滑る。
国道はアップダウンがあるので滑降というよりも、普通に下山。それでもツボ足よりはスキーの方が断然早いし快適。
来た道を辿り、15時15分に車に戻りました。
お気楽手軽なゲレンデ岩場と、お気楽スノーハイクだったけれど、2日間びっちりで遊んだらすっかりくたくた。。
でも奥只見の深い深い山の中はとても癒されました。
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春の訪れを告げる自然現象。
巻き薔薇みたいでかわいい。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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