Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2013.03.05,Tue
久しぶりにブログ。
フリークライミングしたり冬壁を登ったりアイスクライミングをしたり山スキーをしたり…と、あちこちでかけてはいたものの、記録を書くのがすっかり億劫になってしまい、長いこと放置していたけれど、たまには。
週末は大町高瀬渓谷の「小町の宿」へ。
金曜日の夜に出発し、途中で高速のインターを降り某宿泊施設にて前夜泊。
途中、安曇野の平野部を車で走っているあたりまでは空も明るく晴れていたものの、葛温泉に近づくにつれ小雪が舞い時折強く風が吹く。目的地は標高も低くゲレンデ的な場所なのでよいけれど、北アの稜線上は荒れているだろうな…と思う。
8時半頃、高瀬渓谷葛温泉先のゲート前から歩き出し。
葛温泉のゲート先から氷柱の見えるポイントまで「1時間弱」とジャンボ氏の記録に記されているものの、地形図をみるに5Kmくらいありそうなので、いくら除雪された舗装道路とはいえ1時間弱は誤りか、たぶん小走り的な速度で、1時間強が正しいところじゃないかと考えつつのんびりのんびり歩く。
1時間ほどで七倉山荘前のゲートに到着。折しも東京電力の作業車が停車中。作業員の方がゲート脇に住み着いた黒猫に餌をあげていた。いったいどこからやってきたのだろう?
作業員の方にご挨拶。「山に行かれるんですか?」こんな暴風雪の日に? と言いたげな表情で問われる。「えぇ。でも、ここからすぐ近くのカミノサワのところまでです」「カミノサワ? あぁ、カミサワですね」との返答。地形図では「神ノ沢」だけど、管理道路のスノーシェッドの表記は「神沢」。
長く暗い山の神隧道を抜けて、連なるスノーシェッドの中を歩いていくと、「対岸にひと目でそれとわかる氷柱」が現れた。あれか。
歩きだしからちょうど2時間。当初の読みどおり。
「水が流れてる」とR氏。えっ、と思いよくよく目を凝らしてみれば、氷柱の上部は黒い岩肌が露出し、上部から勢いよく水流が迸っている。あちゃ。
とりあえず行ってみようと対岸に渡る。昨日の雨のせいか、上は堅くその下はふわふわ潜るモナカ雪。
対岸の細い沢筋はすっかりデブリまくりで、ネットで検索した僅かな記録のどの写真よりも取付き地点の雪が高い。
近づいてみると、氷柱からじゃばじゃばと水が流れている。「これはだめだね。ま、ドライ部分だけでも登りますか」とF氏。昨日の雨がなければ…と、少々悔やまれる。ま、お天気様が相手では仕方ないけれど。
取付き地点は氷柱裏の洞窟。ここはカモシカのねぐらのようで、フンだらけ。牧場のような臭いがする。見える対岸に風が吹き荒れ雪が舞いあがっても、この洞窟内はさほど影響しない。ありがたい。
まずはF氏が「旭(M7-)」をリードでトライ。スタートからいきなりどっかぶりでトルキング連発、らしい。「あぁ、これは効くね、いいね」とフルパワー炸裂で出だしをこなし、微妙なトラバースを危なげなく越えて、ワイドっぽい凹角を上がりトルキングで氷柱に乗り移り…それ以上は氷柱のコンディションが悪く、ドライパートの終了部に捨てビナが2枚あったので、ここで終了。さすが。
さて、自分もトライ。
記録を見る限り、自分にはトップアウトすら無理だろうと思いつつ。なにしろ初めてのドラツー。で、出だしトルキング連発だとか…。トルキングって一体どこの国の王様ですか~なんて、と脳内でひとりぼけてみてひとりで苦笑しながら、お借りしたノミックの刃先を花崗岩の割れ目にこじる。こんな感じ? それともこんな感じ? ピックがびいぃんと微妙にしなる感触がちょっと怖い。大丈夫なの、これ? いや、うん、これなら大丈夫そう。
教えてもらったホールドを教わったとおりのムーブを繋いでみたら核心前半の3手目まで進み、自分でもびっくり。あれ、いけるかな…いってみたいな…と欲が湧く。
しばし休んだ後、再度トライ。今度は3手目のトルキングもしっかり効かせ、「次、遠いよ」と言われたホールドは余りに遠くて届かなさそうだったので、その手は飛ばして右トラバースへ入る。と、スタンスが細かくて目が迷ってしまい右のガバにばっつんで届かせたものの急速なパワーロスでテンション。
再度しっかり休ませてもらい、トラバースから凹角に入りずりずりとワイドムーブ。ドライパートが尽きるところまで一応到達。氷柱に乗り移るムーブを試して終了。
ツナミ壁の入門ルートのようにガバどっかぶりでダイナミック。これは楽しい。
氷柱パートが登れなかったのは残念だけど、こればかりは自然のコンディションだから仕方ないな、と。
一本登ったら各自すっかり満足、お疲れ様、それに時間ももういい頃合いだしね、ということで終了。
小町の宿は首都圏から遊びに行くには遠いのが残念。近くにあったらいいのにな。
フリークライミングしたり冬壁を登ったりアイスクライミングをしたり山スキーをしたり…と、あちこちでかけてはいたものの、記録を書くのがすっかり億劫になってしまい、長いこと放置していたけれど、たまには。
週末は大町高瀬渓谷の「小町の宿」へ。
金曜日の夜に出発し、途中で高速のインターを降り某宿泊施設にて前夜泊。
途中、安曇野の平野部を車で走っているあたりまでは空も明るく晴れていたものの、葛温泉に近づくにつれ小雪が舞い時折強く風が吹く。目的地は標高も低くゲレンデ的な場所なのでよいけれど、北アの稜線上は荒れているだろうな…と思う。
8時半頃、高瀬渓谷葛温泉先のゲート前から歩き出し。
葛温泉のゲート先から氷柱の見えるポイントまで「1時間弱」とジャンボ氏の記録に記されているものの、地形図をみるに5Kmくらいありそうなので、いくら除雪された舗装道路とはいえ1時間弱は誤りか、たぶん小走り的な速度で、1時間強が正しいところじゃないかと考えつつのんびりのんびり歩く。
1時間ほどで七倉山荘前のゲートに到着。折しも東京電力の作業車が停車中。作業員の方がゲート脇に住み着いた黒猫に餌をあげていた。いったいどこからやってきたのだろう?
作業員の方にご挨拶。「山に行かれるんですか?」こんな暴風雪の日に? と言いたげな表情で問われる。「えぇ。でも、ここからすぐ近くのカミノサワのところまでです」「カミノサワ? あぁ、カミサワですね」との返答。地形図では「神ノ沢」だけど、管理道路のスノーシェッドの表記は「神沢」。
長く暗い山の神隧道を抜けて、連なるスノーシェッドの中を歩いていくと、「対岸にひと目でそれとわかる氷柱」が現れた。あれか。
歩きだしからちょうど2時間。当初の読みどおり。
「水が流れてる」とR氏。えっ、と思いよくよく目を凝らしてみれば、氷柱の上部は黒い岩肌が露出し、上部から勢いよく水流が迸っている。あちゃ。
とりあえず行ってみようと対岸に渡る。昨日の雨のせいか、上は堅くその下はふわふわ潜るモナカ雪。
対岸の細い沢筋はすっかりデブリまくりで、ネットで検索した僅かな記録のどの写真よりも取付き地点の雪が高い。
近づいてみると、氷柱からじゃばじゃばと水が流れている。「これはだめだね。ま、ドライ部分だけでも登りますか」とF氏。昨日の雨がなければ…と、少々悔やまれる。ま、お天気様が相手では仕方ないけれど。
取付き地点は氷柱裏の洞窟。ここはカモシカのねぐらのようで、フンだらけ。牧場のような臭いがする。見える対岸に風が吹き荒れ雪が舞いあがっても、この洞窟内はさほど影響しない。ありがたい。
まずはF氏が「旭(M7-)」をリードでトライ。スタートからいきなりどっかぶりでトルキング連発、らしい。「あぁ、これは効くね、いいね」とフルパワー炸裂で出だしをこなし、微妙なトラバースを危なげなく越えて、ワイドっぽい凹角を上がりトルキングで氷柱に乗り移り…それ以上は氷柱のコンディションが悪く、ドライパートの終了部に捨てビナが2枚あったので、ここで終了。さすが。
さて、自分もトライ。
記録を見る限り、自分にはトップアウトすら無理だろうと思いつつ。なにしろ初めてのドラツー。で、出だしトルキング連発だとか…。トルキングって一体どこの国の王様ですか~なんて、と脳内でひとりぼけてみてひとりで苦笑しながら、お借りしたノミックの刃先を花崗岩の割れ目にこじる。こんな感じ? それともこんな感じ? ピックがびいぃんと微妙にしなる感触がちょっと怖い。大丈夫なの、これ? いや、うん、これなら大丈夫そう。
教えてもらったホールドを教わったとおりのムーブを繋いでみたら核心前半の3手目まで進み、自分でもびっくり。あれ、いけるかな…いってみたいな…と欲が湧く。
しばし休んだ後、再度トライ。今度は3手目のトルキングもしっかり効かせ、「次、遠いよ」と言われたホールドは余りに遠くて届かなさそうだったので、その手は飛ばして右トラバースへ入る。と、スタンスが細かくて目が迷ってしまい右のガバにばっつんで届かせたものの急速なパワーロスでテンション。
再度しっかり休ませてもらい、トラバースから凹角に入りずりずりとワイドムーブ。ドライパートが尽きるところまで一応到達。氷柱に乗り移るムーブを試して終了。
ツナミ壁の入門ルートのようにガバどっかぶりでダイナミック。これは楽しい。
氷柱パートが登れなかったのは残念だけど、こればかりは自然のコンディションだから仕方ないな、と。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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