Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2008.12.22,Mon
最近は岩ばかりだったけど、そろそろ冬山に登りたいな。。ということで、週末は八ヶ岳に遠征。
去年の12月に悪天候で敗退した赤岳主稜にリベンジ。今シーズン初の冬山。
出発前の金曜日のお昼に天気予報をチェックすると、土曜日の天気は大丈夫なもののアタック予定の日曜日に低気圧の前線が接近とのこと。
これは微妙だな。。ということで急遽、伊豆方面で岩に変更しようかな。。と思いきや、伊豆の天気はもっと微妙で、まだ八ヶ岳の方が晴れの確率が高いので、迷いが吹っ切れる。
出発当日の土曜日の朝4時にWNの最新の野辺山地方の天気予報をチェック。心配していたよりも前線の発達が遅れている様子。予報によれば、「日曜日の9時までは晴れ、以降曇りで夜9時から雨」とのことなので、お昼過ぎまでに安全なところに戻っていれば大丈夫だろうと、撤退覚悟で出発。
■1日目: 美濃戸口-美濃戸山荘-南沢-行者小屋
朝9時半に美濃戸口に到着。都内には雲がかかっていたけれど、こちらは無風快晴。駐車場はすでに6割方埋まっている。
駐車場管理のおじさんに「お天気どうでしょうね~?」と尋ねると「山の天気は分かんねぇや」とのこと。そらそーだ。おじさんが正しい(笑)。
装備を整えて9時45分に歩き出し。まだ林道にはほとんど雪がなく、ぽかぽかと暖かい陽射しのおかげで暑い。雲ひとつない見事な青空。あぁ、明日もこんな天気だったらいいのね。。ま、無理だろうけど~、と話ながら歩く。
10時45分に美濃戸山荘に到着。遥か前方にばーんとお馴染み、阿弥陀岳。積雪は10~15cmくらいで、去年に比べるとまだ雪が少ないな、という印象。
行動食を少し食べて、早速南沢方面に出発。登山道はまだ土が剥き出しでぬかるんでいる。雪が積もればもう少し平坦になる道も、岩が剥き出しなので厭な感じ。
最近はフリークライミングばかりで重荷を担いで歩き続ける力が格段に衰えているので自分が先頭を歩かせてもらう。南沢はだらだらと長く樹林帯が続き、どこまで歩いても風景が変わらない気がする。
標高1800mを過ぎた辺りからようやく周囲がすっかり雪景色に変わり、冬山気分が盛り上がる。標高2000mを過ぎると気温がぐっと下がり、動いている限りは大丈夫だろうと高を括っていたら、段々と指先がじ~んとしてくる。美濃戸口(標高約1500m)と同じレイヤリングのままだとさすがに冷える。
13時20分過ぎにようやく行者小屋に到着。う~む、のんびりと歩かせてもらったけど、ほんと、歩けなくなってるなぁ。。自分。
行者小屋に到着した時分も無風快晴。
小屋は横岳、赤岳、権現岳、阿弥陀岳と、どーんと山に囲まれた場所なので、あちこちを見回してむは~と喜び写真を撮りまくる。
行者小屋は冬季休業中。ただし年末年始の営業に向けて準備中のためか入口が開いており、小屋名物「おでん」の入れ物が見えました。いいな~、おでん。
小屋前のスペースにはすでにテントが4張。あんまり人の出入りの多いところだとうるさいからと、少し離れたテントサイトにテントを設営。雪がぱふぱふ過ぎてスノーブロックが作れないところ、Y氏が一生懸命ショベルで小さな壁を築いていました。
テントに荷物を収納し、温かい飲み物を頂いて休憩。はー重かった。しんどかった。
しばらくすると赤岳鉱泉からテント代の徴収に係の人がやってきたのでお支払い。ひとり千円也。(高いなぁ
水を作るために雪を集めておいたのだけど、係の人が水場がありますよ、と教えてくれたので、プラティパスをつかんで水を汲みに行く。
外はまだ陽が明るく、ついつい表に出て山を眺める。あれが大同心で、あれが小同心だね~、で、あれが中山尾根? 去年登った石尊稜はどこだろ? 明日登る赤岳主稜のラインはどこだ? と、ということで文三郎道の途中まで歩いてみる。
あの辺りでトラバースなんじゃない? で、あれがチムニー、その上が中間の岩場で、あのでかい三角形の岩の右端が核心の6ピッチの開始地点では~、と、事前に本やネットで調べた情報と照らし合わせて、なんとなく「大丈夫」という気持ちになる。まぁ、なんとなく。
↑赤いラインが今回登ったルート。
その後、テントに戻って夕食の準備。お米を炊いて、粕汁風味の豚汁を作る。鼻詰まりの自分が食担なので、味がどうだかはわからん。生きているから大丈夫なんだろう。同時に、明日の装備の準備。
赤岳主稜は人気ルートでしばしば渋滞するというし、遅い時間になればなるほど天気が悪くなるのは間違いないので、なるべく早めに出発しよう、ということで朝4時起きの5時半出発を目標とする。
日没と同時に急激に気温が下がってきた様子。多分マイナス12度くらい。でもテントの中は温かい。3シーズン用だけどね。
寝る前にトイレに行こうと表に出ると、空には満点の星。風もない。あぁどうか、明日の昼まではお天気がもちますように。。
そんな感じで午後8時には就寝。
■2日目: 行者小屋-赤岳主稜-赤岳山頂-文三郎道-行者小屋-南沢-美濃戸山荘-美濃戸口
目覚ましが鳴った記憶はないけれど、朝4時だよと起こされる(汗。。気付かなかった)。
まだ外はどっぷり暗い。風はなくしんと静まり返っているけれど、時折どこか遠くで人の声がする。もう起きて準備をしているんだろう。3時にトイレに行ったときに、すでに灯りが点っているテントがあった。
ザックにつけてある温度計を見るとテントの中でもマイナス13度くらい? 寒いけど、今年の1月末の極寒の八ヶ岳よりはマシ。見ると、昨日の晩御飯の鍋の中身が凍っていた。温め直してご飯を投入し雑炊にする。ご飯を食べて、靴を履いてトイレを済ませ、装備をつける。
当初の腹積もりよりも少し遅れ、5時45分に出発。歩き出したらすぐに暑くなり、ダウンジャケットを脱いで再び歩き出す。前を歩くパーティがいたので、聞くと阿弥陀北陵を登るとのこと。文三郎道への分岐で分かれる。
ヘッデンの灯りもあるけれど、月明かりが雪を照らしているので歩く分には支障ない。急登を登るとぐんぐんと高度が上がり、振り返ると行者小屋が見える。夜明けの薄明かりの中に広がる山々の風景がすばらしい。
標高2500mを過ぎたあたりから、赤岳主稜の稜線が間近に見える。いよいよだなーと、取り付き地点の場所を探しながら登る。
文三郎道は途中で右に大きくトラバースするので、それまでには必ず取り付き地点があるはず、と登っていくと道が少し右に曲がる小さなコルの先に、左手のルンゼに向かう微かな踏み跡を発見。
(ネットでは取り付き地点への分岐に「登山道の鎖に赤い布が付いている」という情報がありましたが、このときは見当たりませんでした)
この先、ビレイ中は身体が冷えるので、いったんザックを降ろしてダウンジャケットを着込む。いざ、という段になってふと「あぁ早いところ戻って温泉に入りたい」という考えが脳裏をよぎる。まだこれからなのに(笑)
まだ雪が薄いので慎重にルンゼをトラバースし、取り付き地点へ。顕著なチョックストーンの右の岩にペツルのボルトが2つ。
どうやら自分たちが本日一番乗り。準備している間に訪れるパーティもなく、当分は貸切状態でほっとする。
「1ピッチ目は自分が登っていい?」とY氏に尋ねると、「別にいいよ」との返事。「核心の6ピッチ目はお願い」と伝えると、またしても「別にいいよ」という返事。なんでもいいらしい。すっかり周囲は明るくなっているので、ヘッデンをしまい、景気づけに(?)パワージェルを啜る。
7時40分過ぎに登攀開始。阿弥陀岳の上部に朝陽が当たっていてとてもきれい。未だ快晴。どうぞもう少しの間、天気がもちますように。
チョックストーンの隙間を抜けるらしいよー、とY氏のアドバイスを受けるものの、ザックが引っかかって突っ込めない。じゃあ左手から登ろうと岩にあがってみるものの、なんか悪そうですごすごと降りる。そんな訳で、ザックを外して向こう側に放り込み、自分の身体をねじ込む。でもこれ、大柄な人には厳しいかも。
チョックストーンの隙間を抜けて、岩の傾斜を登る。傾斜は緩く、落ちてもチョックストーンのところで止まると思うと安心。まだ雪が少なく岩が露出している。ただ乗っかっているだけの石が多いので、途中で2回落石を落としてしまった。。すみません。
ランニングビレイをとるのに適した岩角が見当たらず、かといってランナーをとらずに登るのもなんなので上りきったところの右手のピナクルにスリングを掛ける。(Y氏いわく、途中にハーケンがあったそうだ。見落とした。。)
そのまま右奥に回りこむと、ペツルの終了点が2箇所。しっかりしていてありがたい。
終了点にかかるロープにヌンチャクをふたつ掛け、ひとつはセルフビレイ用にメインロープをインクノットでセットし、もうひとつは折り返してボディビレイ用にロープを通す。ホイッスルを長吹きし、無事到着を告げる。
ふと下を見ると、1ピッチ目のスタート地点の隣(取り付き点より右)のチョックストーンの上部に古いスリングが掛かっているのが見える。「チョックストーン」違いかな。まぁ、あれもあれで登れなくはないだろうけど、ちょっと難しそう。
2ピッチ目はY氏がリード。直登する人もいるらしく、ビレイポイント左手の岩にハーケンが打ってあるけど、岩を左に回り込んでスタート。手元のロープがほぼなくなりそうになったところで、手元のロープが3回引っ張られる感触。ビレイを解除して、自分も登り始める。ごつごつした岩なので、ガバが多く登りやすい。出だしの岩に上がってしまえば、あとは割と傾斜の緩い岩稜が伸びる。岩が脆いので用心しながらホールドを選ぶ。
2ピッチ目の終了点に到着し、振り返ると阿弥陀岳のずっと向こう、西の上空に直線状の雲がぐんぐんと流れているのが見える。ぬぬぅ、やはり来たな、寒冷前線め。なんだか宮崎アニメの敵軍襲来のシーンみたいだ。
でもまだそんなに近くない。接近のスピードは速そうだけど、まだ大丈夫、急ごう、とY氏と相談し3ピッチ目はコンテで登ることにする。
3ピッチ目はみるからに傾斜の緩い草付き地帯。もう少し雪を被った方がピッケルのピックが効きそうな気がする。文三郎道を登るパーティがちらほらと続いているのが見える。眼下に、1パーティが主稜へのトラバースを歩いている様子が見える。ガイドパーティだろうか。
中間の岩場の出だしにペツルの終了点を発見。ここからは4ピッチ目。岩を乗り越してもよさそうだけど、右に回りこんだ方が安全確実だろうね…ということで、回り込んでみる。回り込むまでの箇所は稜線で風を受けるからか、部分的にトレースが消えている。
急激に冷え込みが厳しくなり、南西から細かい氷の結晶を含んだ突風が吹いてくる。フェイスマスクとゴーグルの僅かな隙間にピシピシ入り込んできて痛い。指先もじ~ん冷える。
このピッチもコンテでも行けそうだけど、ビレイしたほうが安心だよね、ということで、いったんペツルのボルトに戻り、ビレイをセット。4ピッチ目は自分がリードで登る。雪が多ければリッジになるのかもしれないけれど、雪が浅いので草付きの斜面。稜線を忠実に辿ると途中の岩にまたしてもペツルのボルトを発見。背後を振り返り、ここでピッチを切らないとロープが足りなくなるだろうな…と思い、ボルトにスリングをかける。
セルフビレイをセットしようとした瞬間に右からの突風に煽られそうになり「うわ、ちょっと待った。まだビレイとってないよ~」と慌ててヌンチャクを掴む。このとき、左膝をパキってしまった。どうしてこういうタイミングでやるかな、自分。。
セルフビレイはとったので、とりあえずY氏に登ってきてもらい、その間も膝を治そうと屈伸していたけれど、どうもなかなかうまくいかない。まぁ、しばらく何度か屈伸したらようやく治りましたが。。焦った。。(いつもすみません。。
この時点で8時半過ぎ。周囲が一気にガスガスになり、おそらく自分たちはすっかり雲の中。ただ幸いにも視界は50m以上あり、次の5ピッチ目の終了点であり6ピッチ目のスタート地点となるV字の岩の切れ目がはっきり見える。間もなく核心。とにかく先を急ごう。
5ピッチ目はY氏がリード。稜線に沿って左手に三角形の岩の断崖を見ながら進み、ちょっとルンゼっぽいところを登って、三角形の岩の右端へ。三角形の大岩の真ん中を直上するようにハーケンが打ってあったけど、あそこを登る人がいるんだろな。。すごいな。
さても6ピッチ目。いざ、核心。ここは続けてY氏のリード。岩陰に身を潜めてビレイをするけれど、吹き付ける風の冷たいこと、冷たいこと。細い繊維みたいな氷が衣類やガチャに霜付いて育っていく。
Y氏が登り始めて間もなく後続のパーティの人たちが到着。うわ速い。なんでもほとんどコンテで登ってきたとか。
手元のロープが残りわずかになったものの、登っていいのかどうか手応えもコールもない。ただこのルートは50mロープでちょうどよい箇所にボルトが打ってあるみたいなので、多分もう終了点に着いているだろうな。。。と、少し岩の段差を登るとロープが引かれる手応えあり。よし、登ろう。
出だしの岩を乗り越え、ロープの流れに従って少し右にトラバース気味に進むとペツルのボルトがひとつ。これなら万が一の場合も安心。ペツルのボルトの少し右、岩の間の傾斜を登ると終了点。
ビレイポイントでビレイ中のY氏も、ビレイポイントにセットされたギアももれなく霜付き状態。寒そう。てか、寒い。
終了点から先は岩の傾斜。この先は、ロープを出さずにコンテで登ったという記録が多いので、コンテで抜けてしまおうということに。急登なので息が切れる。微かな踏み跡を探しつつ歩きやすい場所を辿ると、間もなく7ピッチ目の終了点に到着。
ロープが邪魔なので仕舞うことにし、引き続きY氏が先頭で岩の斜面を登る。7ピッチ目よりも、8ピッチ目以降は傾斜がより緩やかになるので難しいところはないけれど、横風に煽られないように注意して進む。
ほどなくして、「着いた」の声に目線を上げると、白い雲の中に木の道標がぽつり。赤岳頂上小屋の前にポンと出ました。わーい。
この時点で9時35分。周囲は完全にガスガス。真っ白でなにも見えません(涙)。
比較的風を受けなさそうな小屋の脇の吹き溜まりに退避し、テルモスのお湯を飲む。うう、あったか~い。自分にしては珍しく行動食を食べる気にならず、キャラメルを一粒口に放り込む。
ひとまず安心。この先の登山道にも危険な箇所はあるとのことだけど、登山道に出たという安堵感は大きい。
眺望もないので、そそくさと下山開始。
赤岳山頂を越えて、文三郎道へ。鎖のついた梯子道を降りる。頑丈な鎖があるので安心。
少し標高が下がると、雲の下に出たのか視界がいっぺんに開ける眼下に風景が広がる。阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳に、行者小屋、麓の町まで一望。風もそんなに吹かない。ここならもっと安全だと、ほっとする。
時折空が明るくなり、雲の切れ間にぱっと青空が覗く。あら。赤岳主稜への取り付き地点まで戻り、立ち止まって今登ってきた道をなぞる。どうやら2パーティが取り付いているのが見える。
冬山の美しさは格別で、写真を撮りまくりながらのんびりと下山。あんまりのんびりペースだったので、「Tさんだったら駆け下りているところだろうな」とY氏がプレッシャーをかけてくるので、樹林帯に入ったところで少しだけスピードアップ。
ふと、向こうから登ってくる二人を見ると、おお師匠とY2君だ。前夜初日帰りで赤岳にピストン予定のふたりにばったり。自分たちは先に下りてお茶漬け食べてから温泉に向かうので、後ほど合流しましょう~と別れる。
10時45分にテン場に帰還。ここで装備を解除。ときどき陽射しが差して、なにより風がないので暖かい。手袋なしでも大丈夫なくらい。
昨夜の残りのさらに朝食の残りのご飯をお湯に投入し、お茶漬けにして食べる。あんまりのんびりもできないので、荷物をしまいテントを撤収し、さぁ下山しようかと行者小屋に立ち寄ると、先ほどすれ違ったふたりとまたしてもばったり。調子が思わしくないので降りてきたとのこと。
自分たちはテント泊装備で荷物が重いので、一足先に下山開始。12時20分に行者小屋を出て、長いだらだら道を無言で歩き、13時25分に美濃戸山荘に到着。振り返ってもただ白いばかりで、阿弥陀岳は見えず。14時20分に美濃戸口に到着。車に荷物を積んで、さぁ温泉だと出発した時点でちょうど雨が降り始め、あぁ間に合ってよかったなと思う。
原村の樅の湯に立ち寄り、ほっこり温まる。すぐ後から来た師匠とY2君たちと合流。
そういえば、途中で指先が冷えてたまらず、また凍傷になるかも~とちょっと焦ったけど、その直後に指先がずきずき痛みを伴いながら回復するのがわかった。アイスクライミングでのクライミング中に腕先が冷えた後に腕を下げると、温かい血液が一気に流れ込んできて痛い、という話を聞くけど、こんな感じだろうか。それなら確かに痛そうだ。
今回無事に赤岳主稜にリベンジできホッ。さすがに人気のルートだけあってか要所ごとにボルトがしっかり整備されていて、バリエーションルートといっても割合お手頃なゲレンデのようでした。残置ハーケンもあちこちにあったし。敢えて岩を直登するなど、難易度の高いルートを選択することも可能みたいですが、自分たちはなるべくやさしいところを狙って登りました。
また、まだ雪がほとんどついていなかったので、ガバだらけの(脆いけど)岩の斜面を快適に登りました。2月の雪の深い時期に登るとかなり様子が違うだろうなと思います。
今年の2月に登った石尊稜よりも、今回の赤岳主稜の方が、総合的にも核心箇所でも易しかったかなという印象。
お天気にやきもきさせられたけど、なんだかんだでギリギリセーフ。残念ながら山頂からの展望はなかったけど、かなり風景も楽しめました。冬山の美しさはやっぱり格別。さまざまなリスクや重い荷物を負っても、この風景を見るとすべての苦労が吹っ飛んでしまいます。
それにしても、あぁ楽しかった。
去年の12月に悪天候で敗退した赤岳主稜にリベンジ。今シーズン初の冬山。
出発前の金曜日のお昼に天気予報をチェックすると、土曜日の天気は大丈夫なもののアタック予定の日曜日に低気圧の前線が接近とのこと。
これは微妙だな。。ということで急遽、伊豆方面で岩に変更しようかな。。と思いきや、伊豆の天気はもっと微妙で、まだ八ヶ岳の方が晴れの確率が高いので、迷いが吹っ切れる。
出発当日の土曜日の朝4時にWNの最新の野辺山地方の天気予報をチェック。心配していたよりも前線の発達が遅れている様子。予報によれば、「日曜日の9時までは晴れ、以降曇りで夜9時から雨」とのことなので、お昼過ぎまでに安全なところに戻っていれば大丈夫だろうと、撤退覚悟で出発。
■1日目: 美濃戸口-美濃戸山荘-南沢-行者小屋
朝9時半に美濃戸口に到着。都内には雲がかかっていたけれど、こちらは無風快晴。駐車場はすでに6割方埋まっている。
駐車場管理のおじさんに「お天気どうでしょうね~?」と尋ねると「山の天気は分かんねぇや」とのこと。そらそーだ。おじさんが正しい(笑)。
装備を整えて9時45分に歩き出し。まだ林道にはほとんど雪がなく、ぽかぽかと暖かい陽射しのおかげで暑い。雲ひとつない見事な青空。あぁ、明日もこんな天気だったらいいのね。。ま、無理だろうけど~、と話ながら歩く。
10時45分に美濃戸山荘に到着。遥か前方にばーんとお馴染み、阿弥陀岳。積雪は10~15cmくらいで、去年に比べるとまだ雪が少ないな、という印象。
行動食を少し食べて、早速南沢方面に出発。登山道はまだ土が剥き出しでぬかるんでいる。雪が積もればもう少し平坦になる道も、岩が剥き出しなので厭な感じ。
最近はフリークライミングばかりで重荷を担いで歩き続ける力が格段に衰えているので自分が先頭を歩かせてもらう。南沢はだらだらと長く樹林帯が続き、どこまで歩いても風景が変わらない気がする。
標高1800mを過ぎた辺りからようやく周囲がすっかり雪景色に変わり、冬山気分が盛り上がる。標高2000mを過ぎると気温がぐっと下がり、動いている限りは大丈夫だろうと高を括っていたら、段々と指先がじ~んとしてくる。美濃戸口(標高約1500m)と同じレイヤリングのままだとさすがに冷える。
13時20分過ぎにようやく行者小屋に到着。う~む、のんびりと歩かせてもらったけど、ほんと、歩けなくなってるなぁ。。自分。
行者小屋に到着した時分も無風快晴。
小屋は横岳、赤岳、権現岳、阿弥陀岳と、どーんと山に囲まれた場所なので、あちこちを見回してむは~と喜び写真を撮りまくる。
行者小屋は冬季休業中。ただし年末年始の営業に向けて準備中のためか入口が開いており、小屋名物「おでん」の入れ物が見えました。いいな~、おでん。
小屋前のスペースにはすでにテントが4張。あんまり人の出入りの多いところだとうるさいからと、少し離れたテントサイトにテントを設営。雪がぱふぱふ過ぎてスノーブロックが作れないところ、Y氏が一生懸命ショベルで小さな壁を築いていました。
テントに荷物を収納し、温かい飲み物を頂いて休憩。はー重かった。しんどかった。
しばらくすると赤岳鉱泉からテント代の徴収に係の人がやってきたのでお支払い。ひとり千円也。(高いなぁ
水を作るために雪を集めておいたのだけど、係の人が水場がありますよ、と教えてくれたので、プラティパスをつかんで水を汲みに行く。
外はまだ陽が明るく、ついつい表に出て山を眺める。あれが大同心で、あれが小同心だね~、で、あれが中山尾根? 去年登った石尊稜はどこだろ? 明日登る赤岳主稜のラインはどこだ? と、ということで文三郎道の途中まで歩いてみる。
あの辺りでトラバースなんじゃない? で、あれがチムニー、その上が中間の岩場で、あのでかい三角形の岩の右端が核心の6ピッチの開始地点では~、と、事前に本やネットで調べた情報と照らし合わせて、なんとなく「大丈夫」という気持ちになる。まぁ、なんとなく。
↑赤いラインが今回登ったルート。
その後、テントに戻って夕食の準備。お米を炊いて、粕汁風味の豚汁を作る。鼻詰まりの自分が食担なので、味がどうだかはわからん。生きているから大丈夫なんだろう。同時に、明日の装備の準備。
赤岳主稜は人気ルートでしばしば渋滞するというし、遅い時間になればなるほど天気が悪くなるのは間違いないので、なるべく早めに出発しよう、ということで朝4時起きの5時半出発を目標とする。
日没と同時に急激に気温が下がってきた様子。多分マイナス12度くらい。でもテントの中は温かい。3シーズン用だけどね。
寝る前にトイレに行こうと表に出ると、空には満点の星。風もない。あぁどうか、明日の昼まではお天気がもちますように。。
そんな感じで午後8時には就寝。
■2日目: 行者小屋-赤岳主稜-赤岳山頂-文三郎道-行者小屋-南沢-美濃戸山荘-美濃戸口
目覚ましが鳴った記憶はないけれど、朝4時だよと起こされる(汗。。気付かなかった)。
まだ外はどっぷり暗い。風はなくしんと静まり返っているけれど、時折どこか遠くで人の声がする。もう起きて準備をしているんだろう。3時にトイレに行ったときに、すでに灯りが点っているテントがあった。
ザックにつけてある温度計を見るとテントの中でもマイナス13度くらい? 寒いけど、今年の1月末の極寒の八ヶ岳よりはマシ。見ると、昨日の晩御飯の鍋の中身が凍っていた。温め直してご飯を投入し雑炊にする。ご飯を食べて、靴を履いてトイレを済ませ、装備をつける。
当初の腹積もりよりも少し遅れ、5時45分に出発。歩き出したらすぐに暑くなり、ダウンジャケットを脱いで再び歩き出す。前を歩くパーティがいたので、聞くと阿弥陀北陵を登るとのこと。文三郎道への分岐で分かれる。
ヘッデンの灯りもあるけれど、月明かりが雪を照らしているので歩く分には支障ない。急登を登るとぐんぐんと高度が上がり、振り返ると行者小屋が見える。夜明けの薄明かりの中に広がる山々の風景がすばらしい。
標高2500mを過ぎたあたりから、赤岳主稜の稜線が間近に見える。いよいよだなーと、取り付き地点の場所を探しながら登る。
文三郎道は途中で右に大きくトラバースするので、それまでには必ず取り付き地点があるはず、と登っていくと道が少し右に曲がる小さなコルの先に、左手のルンゼに向かう微かな踏み跡を発見。
(ネットでは取り付き地点への分岐に「登山道の鎖に赤い布が付いている」という情報がありましたが、このときは見当たりませんでした)
この先、ビレイ中は身体が冷えるので、いったんザックを降ろしてダウンジャケットを着込む。いざ、という段になってふと「あぁ早いところ戻って温泉に入りたい」という考えが脳裏をよぎる。まだこれからなのに(笑)
まだ雪が薄いので慎重にルンゼをトラバースし、取り付き地点へ。顕著なチョックストーンの右の岩にペツルのボルトが2つ。
どうやら自分たちが本日一番乗り。準備している間に訪れるパーティもなく、当分は貸切状態でほっとする。
「1ピッチ目は自分が登っていい?」とY氏に尋ねると、「別にいいよ」との返事。「核心の6ピッチ目はお願い」と伝えると、またしても「別にいいよ」という返事。なんでもいいらしい。すっかり周囲は明るくなっているので、ヘッデンをしまい、景気づけに(?)パワージェルを啜る。
7時40分過ぎに登攀開始。阿弥陀岳の上部に朝陽が当たっていてとてもきれい。未だ快晴。どうぞもう少しの間、天気がもちますように。
チョックストーンの隙間を抜けるらしいよー、とY氏のアドバイスを受けるものの、ザックが引っかかって突っ込めない。じゃあ左手から登ろうと岩にあがってみるものの、なんか悪そうですごすごと降りる。そんな訳で、ザックを外して向こう側に放り込み、自分の身体をねじ込む。でもこれ、大柄な人には厳しいかも。
チョックストーンの隙間を抜けて、岩の傾斜を登る。傾斜は緩く、落ちてもチョックストーンのところで止まると思うと安心。まだ雪が少なく岩が露出している。ただ乗っかっているだけの石が多いので、途中で2回落石を落としてしまった。。すみません。
ランニングビレイをとるのに適した岩角が見当たらず、かといってランナーをとらずに登るのもなんなので上りきったところの右手のピナクルにスリングを掛ける。(Y氏いわく、途中にハーケンがあったそうだ。見落とした。。)
そのまま右奥に回りこむと、ペツルの終了点が2箇所。しっかりしていてありがたい。
終了点にかかるロープにヌンチャクをふたつ掛け、ひとつはセルフビレイ用にメインロープをインクノットでセットし、もうひとつは折り返してボディビレイ用にロープを通す。ホイッスルを長吹きし、無事到着を告げる。
ふと下を見ると、1ピッチ目のスタート地点の隣(取り付き点より右)のチョックストーンの上部に古いスリングが掛かっているのが見える。「チョックストーン」違いかな。まぁ、あれもあれで登れなくはないだろうけど、ちょっと難しそう。
2ピッチ目はY氏がリード。直登する人もいるらしく、ビレイポイント左手の岩にハーケンが打ってあるけど、岩を左に回り込んでスタート。手元のロープがほぼなくなりそうになったところで、手元のロープが3回引っ張られる感触。ビレイを解除して、自分も登り始める。ごつごつした岩なので、ガバが多く登りやすい。出だしの岩に上がってしまえば、あとは割と傾斜の緩い岩稜が伸びる。岩が脆いので用心しながらホールドを選ぶ。
2ピッチ目の終了点に到着し、振り返ると阿弥陀岳のずっと向こう、西の上空に直線状の雲がぐんぐんと流れているのが見える。ぬぬぅ、やはり来たな、寒冷前線め。なんだか宮崎アニメの敵軍襲来のシーンみたいだ。
でもまだそんなに近くない。接近のスピードは速そうだけど、まだ大丈夫、急ごう、とY氏と相談し3ピッチ目はコンテで登ることにする。
3ピッチ目はみるからに傾斜の緩い草付き地帯。もう少し雪を被った方がピッケルのピックが効きそうな気がする。文三郎道を登るパーティがちらほらと続いているのが見える。眼下に、1パーティが主稜へのトラバースを歩いている様子が見える。ガイドパーティだろうか。
中間の岩場の出だしにペツルの終了点を発見。ここからは4ピッチ目。岩を乗り越してもよさそうだけど、右に回りこんだ方が安全確実だろうね…ということで、回り込んでみる。回り込むまでの箇所は稜線で風を受けるからか、部分的にトレースが消えている。
急激に冷え込みが厳しくなり、南西から細かい氷の結晶を含んだ突風が吹いてくる。フェイスマスクとゴーグルの僅かな隙間にピシピシ入り込んできて痛い。指先もじ~ん冷える。
このピッチもコンテでも行けそうだけど、ビレイしたほうが安心だよね、ということで、いったんペツルのボルトに戻り、ビレイをセット。4ピッチ目は自分がリードで登る。雪が多ければリッジになるのかもしれないけれど、雪が浅いので草付きの斜面。稜線を忠実に辿ると途中の岩にまたしてもペツルのボルトを発見。背後を振り返り、ここでピッチを切らないとロープが足りなくなるだろうな…と思い、ボルトにスリングをかける。
セルフビレイをセットしようとした瞬間に右からの突風に煽られそうになり「うわ、ちょっと待った。まだビレイとってないよ~」と慌ててヌンチャクを掴む。このとき、左膝をパキってしまった。どうしてこういうタイミングでやるかな、自分。。
セルフビレイはとったので、とりあえずY氏に登ってきてもらい、その間も膝を治そうと屈伸していたけれど、どうもなかなかうまくいかない。まぁ、しばらく何度か屈伸したらようやく治りましたが。。焦った。。(いつもすみません。。
この時点で8時半過ぎ。周囲が一気にガスガスになり、おそらく自分たちはすっかり雲の中。ただ幸いにも視界は50m以上あり、次の5ピッチ目の終了点であり6ピッチ目のスタート地点となるV字の岩の切れ目がはっきり見える。間もなく核心。とにかく先を急ごう。
5ピッチ目はY氏がリード。稜線に沿って左手に三角形の岩の断崖を見ながら進み、ちょっとルンゼっぽいところを登って、三角形の岩の右端へ。三角形の大岩の真ん中を直上するようにハーケンが打ってあったけど、あそこを登る人がいるんだろな。。すごいな。
さても6ピッチ目。いざ、核心。ここは続けてY氏のリード。岩陰に身を潜めてビレイをするけれど、吹き付ける風の冷たいこと、冷たいこと。細い繊維みたいな氷が衣類やガチャに霜付いて育っていく。
Y氏が登り始めて間もなく後続のパーティの人たちが到着。うわ速い。なんでもほとんどコンテで登ってきたとか。
手元のロープが残りわずかになったものの、登っていいのかどうか手応えもコールもない。ただこのルートは50mロープでちょうどよい箇所にボルトが打ってあるみたいなので、多分もう終了点に着いているだろうな。。。と、少し岩の段差を登るとロープが引かれる手応えあり。よし、登ろう。
出だしの岩を乗り越え、ロープの流れに従って少し右にトラバース気味に進むとペツルのボルトがひとつ。これなら万が一の場合も安心。ペツルのボルトの少し右、岩の間の傾斜を登ると終了点。
ビレイポイントでビレイ中のY氏も、ビレイポイントにセットされたギアももれなく霜付き状態。寒そう。てか、寒い。
終了点から先は岩の傾斜。この先は、ロープを出さずにコンテで登ったという記録が多いので、コンテで抜けてしまおうということに。急登なので息が切れる。微かな踏み跡を探しつつ歩きやすい場所を辿ると、間もなく7ピッチ目の終了点に到着。
ロープが邪魔なので仕舞うことにし、引き続きY氏が先頭で岩の斜面を登る。7ピッチ目よりも、8ピッチ目以降は傾斜がより緩やかになるので難しいところはないけれど、横風に煽られないように注意して進む。
ほどなくして、「着いた」の声に目線を上げると、白い雲の中に木の道標がぽつり。赤岳頂上小屋の前にポンと出ました。わーい。
この時点で9時35分。周囲は完全にガスガス。真っ白でなにも見えません(涙)。
比較的風を受けなさそうな小屋の脇の吹き溜まりに退避し、テルモスのお湯を飲む。うう、あったか~い。自分にしては珍しく行動食を食べる気にならず、キャラメルを一粒口に放り込む。
ひとまず安心。この先の登山道にも危険な箇所はあるとのことだけど、登山道に出たという安堵感は大きい。
眺望もないので、そそくさと下山開始。
赤岳山頂を越えて、文三郎道へ。鎖のついた梯子道を降りる。頑丈な鎖があるので安心。
少し標高が下がると、雲の下に出たのか視界がいっぺんに開ける眼下に風景が広がる。阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳に、行者小屋、麓の町まで一望。風もそんなに吹かない。ここならもっと安全だと、ほっとする。
時折空が明るくなり、雲の切れ間にぱっと青空が覗く。あら。赤岳主稜への取り付き地点まで戻り、立ち止まって今登ってきた道をなぞる。どうやら2パーティが取り付いているのが見える。
冬山の美しさは格別で、写真を撮りまくりながらのんびりと下山。あんまりのんびりペースだったので、「Tさんだったら駆け下りているところだろうな」とY氏がプレッシャーをかけてくるので、樹林帯に入ったところで少しだけスピードアップ。
ふと、向こうから登ってくる二人を見ると、おお師匠とY2君だ。前夜初日帰りで赤岳にピストン予定のふたりにばったり。自分たちは先に下りてお茶漬け食べてから温泉に向かうので、後ほど合流しましょう~と別れる。
10時45分にテン場に帰還。ここで装備を解除。ときどき陽射しが差して、なにより風がないので暖かい。手袋なしでも大丈夫なくらい。
昨夜の残りのさらに朝食の残りのご飯をお湯に投入し、お茶漬けにして食べる。あんまりのんびりもできないので、荷物をしまいテントを撤収し、さぁ下山しようかと行者小屋に立ち寄ると、先ほどすれ違ったふたりとまたしてもばったり。調子が思わしくないので降りてきたとのこと。
自分たちはテント泊装備で荷物が重いので、一足先に下山開始。12時20分に行者小屋を出て、長いだらだら道を無言で歩き、13時25分に美濃戸山荘に到着。振り返ってもただ白いばかりで、阿弥陀岳は見えず。14時20分に美濃戸口に到着。車に荷物を積んで、さぁ温泉だと出発した時点でちょうど雨が降り始め、あぁ間に合ってよかったなと思う。
原村の樅の湯に立ち寄り、ほっこり温まる。すぐ後から来た師匠とY2君たちと合流。
そういえば、途中で指先が冷えてたまらず、また凍傷になるかも~とちょっと焦ったけど、その直後に指先がずきずき痛みを伴いながら回復するのがわかった。アイスクライミングでのクライミング中に腕先が冷えた後に腕を下げると、温かい血液が一気に流れ込んできて痛い、という話を聞くけど、こんな感じだろうか。それなら確かに痛そうだ。
今回無事に赤岳主稜にリベンジできホッ。さすがに人気のルートだけあってか要所ごとにボルトがしっかり整備されていて、バリエーションルートといっても割合お手頃なゲレンデのようでした。残置ハーケンもあちこちにあったし。敢えて岩を直登するなど、難易度の高いルートを選択することも可能みたいですが、自分たちはなるべくやさしいところを狙って登りました。
また、まだ雪がほとんどついていなかったので、ガバだらけの(脆いけど)岩の斜面を快適に登りました。2月の雪の深い時期に登るとかなり様子が違うだろうなと思います。
今年の2月に登った石尊稜よりも、今回の赤岳主稜の方が、総合的にも核心箇所でも易しかったかなという印象。
お天気にやきもきさせられたけど、なんだかんだでギリギリセーフ。残念ながら山頂からの展望はなかったけど、かなり風景も楽しめました。冬山の美しさはやっぱり格別。さまざまなリスクや重い荷物を負っても、この風景を見るとすべての苦労が吹っ飛んでしまいます。
それにしても、あぁ楽しかった。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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