Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2009.05.12,Tue
週末は甲府幕岩で外岩の後、乗鞍で山スキー。
Fさん、Nさん、Uさん、とうとうマイスキーを揃えてしまったYさんと自分の5人。
今年は山スキー派が一気に増員。来年は遠征してツアーが組めそうな。
土曜日の朝、FさんとYさんと自分の3人はまずは甲府幕岩でクライミング。
風邪が抜け切らず体調がイマイチなせいか(言い訳)、単に進歩がないだけか(正解)、甲府幕岩では特にこれといった成果なし。朝イチでバルタン(5.9)を登ったことくらい。
自分には限界グレードのクラックルート。ほとんどフェイス登りだったけど。面白かった。でもお腹いっぱい。
思いっきり日の当たるルートで粘っていたら暑くてたまらない。地域によっては30度を越える真夏日だったそうな。
夕方早い時間に増富温泉でひとっ風呂浴びて、一路乗鞍高原へ。
松本ICで中央道を下りて下道をひたひた走る。そういえば、この辺はついこの間来たばかり。
午後8時半過ぎに三本滝レストハウス前の駐車場でNさんたちと合流。満月の夜で、雪の残る山容が白く浮かび上がっていて幻想的。
駐車場は片隅に腐れ雪がちんまり残っている程度。3割強程度の埋まり具合。まだ空きがあってよかった。その後もポツポツと車が到着する。どちらかというと関西方面のナンバーが多い。
駐車場脇でテントを張って宴会の後、就寝。
朝4時半にトイレに行こうとテントの外に出ると、すでに出発の準備をしているスキーヤーさんたちの姿がちらほら。朝8時過ぎのバスを待たずに、早々と三本滝から歩き出すらしい。
朝6時に起床。三々五々朝ごはんを食べながら装備の準備。山頂直下がアイスバーンになっている状況に備えて軽アイゼンとバイルを持参したけれど今日もまた青空の広がる良い天気だし急激な天候の変化は予想されないので、ゴーグルともどもデポすることにする。
「お父さんがいるよ」「ほんとだ、ソフト○ンクのお父さんだ」という会話に目を向けると、白い柴犬。
か、かわいい。おっとりととてもおとなしいけど人懐っこくて、しばし一緒に遊んでもらいました。
さくらちゃんというお名前で、お父さんではありませんでした(苦笑)。
7時半頃からバス停に陣取って順番待ち。今日はお客さんが多いだろうと見込んでか、8時少し過ぎに空のバスが到着。順番に乗車してしばらく出発待ち。
除雪された舗装道路をバスはうねうねと標高を稼ぎ、8時50分に位ヶ原山荘前に到着。なんて楽ちん。
5台のバスから吐き出されたお客さんが続々と歩き出す様子にしばし勢いをのまれ、ぼやぼやっと準備をしたりして出発したのは9時40分過ぎ。
雪はたっぷり、しっとり重め。先週半ばにそこそこ新雪が積もったお陰か雪はまだきれい。
太陽の陽射しがギラギラと照り返し、標高2000m付近にもかかわらず暑いのなんの。てか暑い。
NさんとYさんがいい調子でどんどんペースを上げて歩いていくのに付いて行くことに必死。それにしても暑い。
それから、とにかく人、人、人。山スキーの人、テレマーカー、スノーシューでハイクアップするボーダー、ゲレンデスキーを担いでつぼ足で登る人々。真っ白い広大な雪の斜面は、まるでスキー場のよう。
今年度に閉鎖されてしまうというコロナ観測所を右手に見上げ(すごいところに職場があるもんだ)ながら、南西方面の剣ヶ峰を目指してハイクアップ。
途中、冷たい風がぶわっと吹き抜ける場所があり、この日のような暑いときには清涼感たっぷりでありがたかったけれど、真冬とか悪天候だとけっこう辛いかも。
シールが効かなくなるところはジグザグの傾斜を変えてえっちらおっちら。ふと背後を見たら、割と急斜面でびっくり。11時20分に山頂直下の小ピーク、蚕玉岳(こだまだけ)に到着。ここでのんびりお昼ご飯。
お湯を沸かして各々ラーメンを啜っていると、山頂から見覚えのある一人と一匹のお姿が。。
さ、さくらちゃん。。。えええ。mjd???
「あ、さくらちゃんだ!」 と、ここでもばったり遭遇。一足先に車道を歩き出していらっしゃり、自分たちが乗るバスで途中追い抜いたのに、なんという健脚。。
登山犬さくらちゃんは標高3000mの雪山でも元気。マイペースでとことこ斜面を下り、周囲のみんなに大歓迎を受けていました。癒される~。
お昼ごはんを食べ終わったらスキーをザックに括りつけて最後のひと頑張り。雪がぐさぐさなのでゲレンデブールでツボ足でもまったく問題なし。ありがたい。12時半に剣ヶ峰山頂に到着。
焼山を手前に穂高連峰がくっきり。壮観。
今でこそ車道が整備されていてアプローチは楽々だけど、そういうものがなかった時代はどういう風にこの峰々を越えたんだろ。。
そういえば。松本ICから上高地や乗鞍へ向かう途中に、海がないのに「島々」とか「新島々」という地名があって、「なんで『島』というんだろうね~。山しかないのに」という話をしたら、「平家の落人が故郷を偲んで山々を瀬戸内の島に見立てたんじゃないの?」とYさん。へーなるほど~。と、どうやら咄嗟の思いつきらしい。なんだ。一瞬うっかり信じてしまいそうになった。
でも、穂高神社の主祭神である穂高見命については、「穂高見命は海神族の祖神であり、その後裔であります安曇族は、もと北九州に栄え主として海運を司り、早くから大陸方面とも交渉をもち、文化の高い氏族であったようです。」(穂高神社のサイトより)とあることから、「山を島に見立てた」という発想自体はあながち間違いではないのかも。
「安曇野」の安曇(阿曇)はアマツミ(海人津見)、ワタツミ(綿津見)の転嫁であるということも初めて知りました。いや聞いたことがあるような気がするけど、あんまり深く考えたことはなかったな。
「あずみ」というのは、津軽や北海道の「あずましい(吾妻しい、気持ちが良い)」と似たような語源かと勝手に思い込んでいましたよ。そういえば、安曇野は「あずみの」じゃなくて「あづみの」が正解でした。とほほ。
ひとしきり記念撮影をした後、いよいよ滑降開始。斜面を一気に滑り降りる。う~もったいない。でも爽快。
途中で、ビンディングをきちんと止めていないことに気付いてはめ直し。ビンディングを開放していても案外普通に滑れるんだなぁ。コケたらまずいけど。。
一気に標高2400mまで下り、トレースのない平坦地に到着。これだけたくさんの人が入っていてトレースがないのは変だよな。。沢筋を一本間違えると帰れないし。。
ということで北に向かって進路変更。すると位ヶ原山荘が眼下に見えて、あれれ。もっと南にいるのだと思ったら現在地は予定よりずっと北だったらしい。。滑り出すときにちゃんと方角を確認しておけばよかった。。
元のルートに戻るために斜面を登り返し(すみません)、平坦地を南に向かって漕ぐと、トレースがびっちり。まるでスキー場の林間コース。天然のコブがあったりして楽しい。でも山スキーというよりゲレンデ。
途中からホンモノのスキーゲレンデ(すでに営業終了)に合流し、雪の切れたところは板を担いでフキノトウが顔を覗かせる土の斜面を下り、うっすら残った雪をつないで駐車場に戻ったのは2時半過ぎ。
さくらちゃんとさくらパパさんはとっくに車に戻っていました。3000m級の雪山を往復してきたというのにさくらちゃんは至って元気。えらいなぁ。
うちで昔飼っていたわんこはお散歩の途中で「もう動けません! 抱っこしろ!」とフリーズばっかりしていたけど。。
装備を片付けて温泉に立ち寄り、ご飯を食べて(どの料理もすごいてんこ盛り)、一路帰京。
都内に戻り、重たい荷物を抱えて移動していたら、あまりの暑さと湿度の高さにめまいくらくら。
山の上と麓のこの温度差には体がついていかない。。
Fさん、Nさん、Uさん、とうとうマイスキーを揃えてしまったYさんと自分の5人。
今年は山スキー派が一気に増員。来年は遠征してツアーが組めそうな。
土曜日の朝、FさんとYさんと自分の3人はまずは甲府幕岩でクライミング。
風邪が抜け切らず体調がイマイチなせいか(言い訳)、単に進歩がないだけか(正解)、甲府幕岩では特にこれといった成果なし。朝イチでバルタン(5.9)を登ったことくらい。
自分には限界グレードのクラックルート。ほとんどフェイス登りだったけど。面白かった。でもお腹いっぱい。
思いっきり日の当たるルートで粘っていたら暑くてたまらない。地域によっては30度を越える真夏日だったそうな。
夕方早い時間に増富温泉でひとっ風呂浴びて、一路乗鞍高原へ。
松本ICで中央道を下りて下道をひたひた走る。そういえば、この辺はついこの間来たばかり。
午後8時半過ぎに三本滝レストハウス前の駐車場でNさんたちと合流。満月の夜で、雪の残る山容が白く浮かび上がっていて幻想的。
駐車場は片隅に腐れ雪がちんまり残っている程度。3割強程度の埋まり具合。まだ空きがあってよかった。その後もポツポツと車が到着する。どちらかというと関西方面のナンバーが多い。
駐車場脇でテントを張って宴会の後、就寝。
朝4時半にトイレに行こうとテントの外に出ると、すでに出発の準備をしているスキーヤーさんたちの姿がちらほら。朝8時過ぎのバスを待たずに、早々と三本滝から歩き出すらしい。
朝6時に起床。三々五々朝ごはんを食べながら装備の準備。山頂直下がアイスバーンになっている状況に備えて軽アイゼンとバイルを持参したけれど今日もまた青空の広がる良い天気だし急激な天候の変化は予想されないので、ゴーグルともどもデポすることにする。
「お父さんがいるよ」「ほんとだ、ソフト○ンクのお父さんだ」という会話に目を向けると、白い柴犬。
か、かわいい。おっとりととてもおとなしいけど人懐っこくて、しばし一緒に遊んでもらいました。
さくらちゃんというお名前で、お父さんではありませんでした(苦笑)。
7時半頃からバス停に陣取って順番待ち。今日はお客さんが多いだろうと見込んでか、8時少し過ぎに空のバスが到着。順番に乗車してしばらく出発待ち。
除雪された舗装道路をバスはうねうねと標高を稼ぎ、8時50分に位ヶ原山荘前に到着。なんて楽ちん。
5台のバスから吐き出されたお客さんが続々と歩き出す様子にしばし勢いをのまれ、ぼやぼやっと準備をしたりして出発したのは9時40分過ぎ。
雪はたっぷり、しっとり重め。先週半ばにそこそこ新雪が積もったお陰か雪はまだきれい。
太陽の陽射しがギラギラと照り返し、標高2000m付近にもかかわらず暑いのなんの。てか暑い。
NさんとYさんがいい調子でどんどんペースを上げて歩いていくのに付いて行くことに必死。それにしても暑い。
それから、とにかく人、人、人。山スキーの人、テレマーカー、スノーシューでハイクアップするボーダー、ゲレンデスキーを担いでつぼ足で登る人々。真っ白い広大な雪の斜面は、まるでスキー場のよう。
今年度に閉鎖されてしまうというコロナ観測所を右手に見上げ(すごいところに職場があるもんだ)ながら、南西方面の剣ヶ峰を目指してハイクアップ。
途中、冷たい風がぶわっと吹き抜ける場所があり、この日のような暑いときには清涼感たっぷりでありがたかったけれど、真冬とか悪天候だとけっこう辛いかも。
シールが効かなくなるところはジグザグの傾斜を変えてえっちらおっちら。ふと背後を見たら、割と急斜面でびっくり。11時20分に山頂直下の小ピーク、蚕玉岳(こだまだけ)に到着。ここでのんびりお昼ご飯。
お湯を沸かして各々ラーメンを啜っていると、山頂から見覚えのある一人と一匹のお姿が。。
さ、さくらちゃん。。。えええ。mjd???
「あ、さくらちゃんだ!」 と、ここでもばったり遭遇。一足先に車道を歩き出していらっしゃり、自分たちが乗るバスで途中追い抜いたのに、なんという健脚。。
登山犬さくらちゃんは標高3000mの雪山でも元気。マイペースでとことこ斜面を下り、周囲のみんなに大歓迎を受けていました。癒される~。
お昼ごはんを食べ終わったらスキーをザックに括りつけて最後のひと頑張り。雪がぐさぐさなのでゲレンデブールでツボ足でもまったく問題なし。ありがたい。12時半に剣ヶ峰山頂に到着。
焼山を手前に穂高連峰がくっきり。壮観。
今でこそ車道が整備されていてアプローチは楽々だけど、そういうものがなかった時代はどういう風にこの峰々を越えたんだろ。。
そういえば。松本ICから上高地や乗鞍へ向かう途中に、海がないのに「島々」とか「新島々」という地名があって、「なんで『島』というんだろうね~。山しかないのに」という話をしたら、「平家の落人が故郷を偲んで山々を瀬戸内の島に見立てたんじゃないの?」とYさん。へーなるほど~。と、どうやら咄嗟の思いつきらしい。なんだ。一瞬うっかり信じてしまいそうになった。
でも、穂高神社の主祭神である穂高見命については、「穂高見命は海神族の祖神であり、その後裔であります安曇族は、もと北九州に栄え主として海運を司り、早くから大陸方面とも交渉をもち、文化の高い氏族であったようです。」(穂高神社のサイトより)とあることから、「山を島に見立てた」という発想自体はあながち間違いではないのかも。
「安曇野」の安曇(阿曇)はアマツミ(海人津見)、ワタツミ(綿津見)の転嫁であるということも初めて知りました。いや聞いたことがあるような気がするけど、あんまり深く考えたことはなかったな。
「あずみ」というのは、津軽や北海道の「あずましい(吾妻しい、気持ちが良い)」と似たような語源かと勝手に思い込んでいましたよ。そういえば、安曇野は「あずみの」じゃなくて「あづみの」が正解でした。とほほ。
ひとしきり記念撮影をした後、いよいよ滑降開始。斜面を一気に滑り降りる。う~もったいない。でも爽快。
途中で、ビンディングをきちんと止めていないことに気付いてはめ直し。ビンディングを開放していても案外普通に滑れるんだなぁ。コケたらまずいけど。。
一気に標高2400mまで下り、トレースのない平坦地に到着。これだけたくさんの人が入っていてトレースがないのは変だよな。。沢筋を一本間違えると帰れないし。。
ということで北に向かって進路変更。すると位ヶ原山荘が眼下に見えて、あれれ。もっと南にいるのだと思ったら現在地は予定よりずっと北だったらしい。。滑り出すときにちゃんと方角を確認しておけばよかった。。
元のルートに戻るために斜面を登り返し(すみません)、平坦地を南に向かって漕ぐと、トレースがびっちり。まるでスキー場の林間コース。天然のコブがあったりして楽しい。でも山スキーというよりゲレンデ。
途中からホンモノのスキーゲレンデ(すでに営業終了)に合流し、雪の切れたところは板を担いでフキノトウが顔を覗かせる土の斜面を下り、うっすら残った雪をつないで駐車場に戻ったのは2時半過ぎ。
さくらちゃんとさくらパパさんはとっくに車に戻っていました。3000m級の雪山を往復してきたというのにさくらちゃんは至って元気。えらいなぁ。
うちで昔飼っていたわんこはお散歩の途中で「もう動けません! 抱っこしろ!」とフリーズばっかりしていたけど。。
装備を片付けて温泉に立ち寄り、ご飯を食べて(どの料理もすごいてんこ盛り)、一路帰京。
都内に戻り、重たい荷物を抱えて移動していたら、あまりの暑さと湿度の高さにめまいくらくら。
山の上と麓のこの温度差には体がついていかない。。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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