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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.28,Sun
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Posted by norlys - 2007.10.01,Mon
週末は癒しを求めて瑞牆山へ。
残念ながら甲信越方面は雨に祟られる週末となりましたが、土曜日の1日だけ湯川でクラッククライミングをしました。(写真は後日up)

「瑞牆はとにかく人がいないので、そこにいるだけで癒されるんですよ~」とは同行の癒しキングEさんの弁。
瑞牆山でもカサメリ沢はすっかりフリー化が進んでいるそうだけど、当初目指していた不動沢や十一面はナチュプロ天国。クラック好きにはたまらない場所らしい。

自分にとっては初めてのクラックなので、ナチュプロ天国で地獄を見ることを覚悟の上で出発。

土曜日の朝、駐車場に張ったテントの中で目を覚ますと予報どおりいや~な雨の音。

「もう少し雨脚が弱ければ、岩じゃなくて瑞牆山の登山道を登るというのもアリですけどねぇ」と話し合うも雨が弱くなる気配は見られず。

「いつもこの辺に来ると岩場ばかり行ってしまうので、観光でもしましょうか」とEさんがおっしゃるので、じゃあそうしましょうと車に乗り込み野辺山の駅へ。新しくハイブリッド車両が導入されたという小海線がちょうど駅に入線したところに遭遇。おおーハイブリッド~と鉄分濃い目の自分はホームを覗き込んで写真をパチリ。

駅に隣接した観光案内所で近場の温泉地の紹介を受けている間、ふとEさんが「そうだ湯川なら登れるかもしれない」とひらめく。「えー、こんな雨でも登れるんですか? まさかすごいハングですか?」「というか、上の方に木が茂っているから」

湯川はトラッドなクラックルートオンリーの岩場で、瑞牆や小川山が雨でも登れることが多いそうなので、まぁ行ってみましょうか~、と今度は湯川に移動。すでに首都圏ナンバーの車が3、4台停車していて、装備を整えている一団にも遭遇。

「なんか登れるみたいですね」「まぁ、まずは様子を見てみましょうか」

ということで、岩場を偵察。大地から削り出したばかりのような容結凝灰岩の幕岩に幾筋かのクラックがすううっと直上に伸びています。う、美しい(すごく怖いけど)。

場所によっては水がしみ出していてベストコンディションとは言いがたいけれど、まぁ登れなくもないかということでいったん装備を取りに車に戻りました。

湯川はルート数はそれほど多くないものの、取り付いているパーティも自分たちを含めて数パーティだったので、うまい具合に棲み分け。
雨の予報がでようとももしかしたら…と希望をつないで岩場にやってくる人が、自分たちだけではなかったことに驚くらや感心するやら。

「ガチャ、何が必要ですかねぇ?」とEさんに尋ねると、「トップロープだからいらないよー」とのこと。
「はぁ。。なにからなにまで、ほんとうにすいません」と謝りつつもホっとする自分。

クラックは岩場に走った亀裂を登るものだというのは頭では分かっているのですが、なにしろクラックルートは正真正銘初めてのことなので、まったく要領がわからず。。
「誰だって最初は初めてだから大丈夫」というEさんの言葉を自分に言い聞かせつつ、まずはテーピングの準備。

長くクライミングをしている人にはもう当たり前過ぎることなのかもしれませんが、初めてクラックルートを登るのだとまじまじと岩場を眺めると、なんというかものすごい圧倒されます。

フェイスと異なり一切のケミカルアンカーがなく(当たり前ですが)、自分でカムをセットしながら登る(当然なんだけど)-最後にカムを回収すると、岩場には一切の人工物が残らず、もとの自然の静寂に帰るという極めて当たり前のことが自分にとってとても新鮮でした。(湯川の場合は終了点にアンカーボルトが打ってあるルートが多かったようですが)

インドアジムがテーマパークで、フリーのゲレンデ(フェイス)が西洋庭園だとしたら、クラックのゲレンデはまるで日本庭園だわワビサビだわ…と独りごちました。(この認識が正しいかどうかはかなり不安だけど)

最初は、右の岩場にあるデゲンナー(5.8)にEさんがマスターでとりつきました。
慎重に、でも確実に、あっという間に終了点に到達。

はええぇぇぇ。うは自分の番が来る…やばい、逃げるなら今か今しかないのか、と内心ビビリまくりながら、トップロープをセット。
結果から申し上げますとヽ(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)ノ お手上げです。完敗です。(ノД`)

5.8をトップロープ…それでもテンションかけまくりでした。
ハンドジャムにちょうどいい礼儀正しいクラックがゆるい逆くの字に走っているショートルートなので、グレーディングが辛いということはないと思いますが。。が、だがしかし。

そもそもハンドジャムが決まりません。頭ではわかっていても、ちっとも決まりません。体を上げようとすると手がすっぽ抜けそうになります。こわい~(;´Д`)
片手のジャミングが効いても、次の手が決まらずにもたもたしているうちにパンプしそうに。。こわい~(;´Д`)

足をクラックに突っ込むと安定するよとアドバイスをもらうも、イマイチうまくいかず。かといって、クラックの外のホールドに足を載せてみても苔と雨でヌメっていて安定せず。

でもこれ以下のグレードのルートはないし、せっかくクラックのルートに挑戦するのだから、なんとか登りたい~と必死こいてじりじりと時間をかけてなんとか上まで抜けました。ほとんどロープで引っ張り上げていただいたような気もしつつ。。というか、絶対にそう。

続いて北風小僧(5.9)に移動。こちらもEさんがリードで登ります。「下のところ、落ちるかもしれないから」「まさか。でも大丈夫です。ちゃんとビレイしますから」ということでGo。

コーナーにクラックが走っているルートでクラックというよりもフェイスに近いムーブに見えました。
デゲンナーに比べたら長いルートだけど、これならいけるかも…という甘い期待を抱きつつ、今度も自分はTRでトライ(カムをセットしながら…はまだまだ無理です)。

取り付いてみると確かに出だしがいやらしい。もともと滑りやすい岩質なのに、湿度が高いせいか余計にフリクションが効かない。見た目にはホールドがふんだんなんだけど…まぁ自分の技術の問題か。。
「え、これどーするんですか」「なんか右足はキョンが多かったかなぁ」「ふーむ」
と、なんとか登りだすも、2手くらい進んだところであえなく落ちること2回(笑ってやってください)。

3度目の正直…と、どうにかすぐ上のガバを取って登りだしました。
途中までは手のホールドがふんだんだったので、両足足を突っ張ったり、キョンで体勢を維持しながらどうにかずり上がりましたが、中間でハンドジャムの薄かぶり+足のホールドナシという地点が登場し、あえなくテンション。こわい、こわすぐる。

しばらく腕を休めてどうにかここを切り抜けると、今度はクラックがワイドになりチョックストーン登場。この辺もまた、やや薄かぶり。

このスタンスに足が上がればあともう少しなんだけどな…と頭では理解しているものの、チョックストーンへの乗り込みが…いったんテンションをかけて腕を休ませてから一気に肩ごとワイドクラックに突っ込み半身を捻りこみ、足の感覚だけを頼りにフットホールドを探ってなんとか乗り込みました。
落ちてたまるかの一念で。て、トップロープだから落ちないんですけど、はは。

「ここまででいいですかー?」「んー、終了点はすぐ上だから」「うg。は、はい...~( ̄∇ ̄~)(←脳内イメージ)」

屁のツッパリはいらんですよ(by筋肉スグル)と、身をコーナーに投げ出して終了点を触りました。
まさか実生活においてこの台詞を唱える日が来るとは微塵も考えたことがありませんでしたわ。

いちいち大ゲサですねww いつの日かこんな自分をいじましいわ~と思えるようになりたいものです。心から。

とまぁ、まだ2本目だというのに、すっかり腕がパンプしてしまいました。
しばらく他の人たちが登っているのを眺めたり、Eさんのビレイをして、最後に再びデゲンナーに挑戦(トップロープです。。)。

悲しいことに2回目もテンションかけまくりでしたが、ジャミングがどういうものか、その真髄をほんのちょっとだけわかったような気がしました。

いっぱしのクラッククライマーになる長く険しい道のりを全長53.85Kmの青函トンネルにたとえるならば、今まさに青森県の津軽半島に辿り着いた心境です。て、トンネル入ってないし。orz

気温が低く雨が終始パラついて寒い一日だったので、岩場の近くにある灯明の湯でじっくり温まりました。
ここのお湯はとても良かったです。お湯がぬるめだったので、かなり長時間つかっていました。

次の日も雨かもしれないけれど、癒しキングのEさんが宴会ご飯を仕込んでおいてくださったので(ほんとに至れりつくせりで…申し訳ない)、再び瑞牆山の麓に戻り宴会開始。
野菜たっぷりボリュームたっぷりのメニューが次々登場。うう、わたしも山のおもてなし上手になれるように頑張りたいです。

それにしても「じっくり温泉入ったのに、背中痛いっす」。Eさんも「痛いですよね」とのこと。
「肩甲骨の内側に凝りがあって」「そうそう」「なんか翼が生えそうなところ。あれ、ワタシって天使? みたいな」とわたしが言うと、即座にE氏が「翼? 真っ黒だったりして」との突っ込み。「悪魔かい」

うーむ。「そんなんじゃビジネスで勝てないよ」と常々同居人に文句を言われるくらい正直者なんですが(と自分でいう時点で…)ry

すっかりお腹もいっぱいになり、「何故山に登るのか」とか「何故山が好きなのか」とかのお題目について思想的な意見を交わしていたような気がしますが、とにかく眠たかったのであまり覚えていません。

日曜日の朝、祈る気持ちで目を覚ますとやっぱり雨。。。
まぁまだ筋肉痛が残っているし、癒しと宴会の岩旅だったのでまぁ一応目的は果たしたし、撤収しますか~ということになり、撤収。

お昼過ぎに家に帰って、冷え込んできたのをこれ幸いと毛糸を引っ張り出しました。200mのカセを糸玉にすると、それはもう猫まっしぐらな巨大な毛糸玉になりました。
ちなみに枷繰り機はないので、両膝にカセを置いてV字腹筋状態で糸を巻き取ってみましたw
今度は棒針で(またしても)帽子を製作中~。
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非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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