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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by norlys - 2010.06.09,Wed
週末は瑞牆の岩場。
瑞牆山でのクライミングは以前に雨で断念したことと、別の機会にカンマンボロン周辺の開拓中の岩場にお邪魔したことがあるけれど、登りに訪れたのは実質初めて。

2001年に開催された第52回全国植樹祭に伴う環境整備により、瑞牆山周辺の岩場のアプローチが格段に楽になったのだとか。木を植えるために森を拓くというのは矛盾しているようだけど、なにしろ恩恵を与っている身なので感謝。
植樹祭会場跡地から見上げる風景は圧巻の一言。瑞牆山本峰をはじめとする岩峰群を見上げると、息を呑まずにいられません。この場所を選定した人にも感謝。(登山やクライミング自体が環境破壊行為であるという二律背反。。)

植樹祭駐車場に到着すると芝生広場は獣害対策用に電気柵で囲まれていました。日中は通電しておらず夜間のみ電流が流れているとのこと。

なるほど植樹祭駐車場に向かう途中、道路脇から色々な動物たちに遭遇しました。いたち?、狸、瓜坊、鹿。帰り道ではコギツネにも。

土曜日は初めてのカサメリ沢へ。小川山林道終点に車を停めて、丸太を渡って渡渉。予想以上にアプローチが楽で、すぐにモツランドに到着。沢沿いに杉の葉の絨毯が敷き詰められた小道が続き、広く明るい原生林の中に苔むした岩が点在し、ところどころに奇跡のように美しい花崗岩の巨岩が佇む気持ちの良い場所。

こんな場所でぼ~っと1週間ぐらい過ごすことができたら幸せだろうなぁ…と思うほど。

モツランドは前夜の雨の影響で湿っぽかったので、コセロックへ移動。
空いていた「猫の手(5.10a)」でアップ。何度か行きつ戻りつしつつ無事にOSしたYさんがロワーダウン後に「トップロープにする?」というので、よほど辛いのだろうなぁ…と胃の腑がずっしり重くなりつつもリードでトライ。粘りつつホールドをめがけて手を伸ばすもののバランスを崩してフォール。良くも悪くもこれで吹っ切れました。気負いがなくなったので、マスターだと無理そうなムーブ(苦笑)でなんとか突破。

荷物をモツランドに置いたままだったので、いったん取りに戻り、再びコセロックへ。
他のパーティの方々がアップとして登っていた「トータルリコール(5.10b)」にトライ。下部のバランスがいまいち悪く早速テンション。めげる。ホールドを確認していったん休憩。お昼ごはんを食べてお昼寝。陽射しは暖かいけれど、すぐそばの沢から涼しい風が渡ってくる。

1時間ほどじっくりレストした後で再トライ。今度は無事に下部をこなし、中間部でレスト。中間上部の核心でホールドがつながらず、いったん中間部まで戻ってレスト。上部は一気に抜けてRP。長さもあってルート取りが面白いルートでした。

その後、モツランドに戻り「タヌキ(5.10a)」をオンサイト。「ミルクミルク(5.10c)」をFL。
ぼちぼち夕方だけどまだ明るいので、オランジュ岩を偵察し(登らず)、植樹祭広場へ帰還。

ルートのグレードはネットで調べた事前情報のとおりやや辛目。グレードのばらつきはないので、目処はたてやすいかも。今回は偵察のみで触っていませんが、いつかここを登れたらいいなぁ…と思わせるルートがいくつもありました。

日曜日は植樹祭エリアへ。大面岩下部のやさしいルートを考えていたのだけど様子が分からないのでなんとなくお流れ。
植樹祭エリアは駐車場からのアプローチが近いはずなのに、場所が分からずにうろうろ。明瞭な踏み跡の多くはボルダーで行き止まり。切れ切れの踏み跡とテープを追いかけて随分歩くと、どうやら十一面末端壁方面のアプローチを辿ってしまったもよう。いったん駐車場に戻り、仕切り直して分かりやすそうなしじま谷を目指して歩いていくと、無事に到着できました。

「チビ檜(5.10a)」をYさんが気合の入ったクライミングでオンサイト。自分はといえば、リードで登り始めたものの、ボルトを越えた先に進む勇気が湧かずトップロープにさせていただく。実力の差だな。凹む。

ほかの岩を探して再びうろうろ。しじま谷左スラブは下部の脇に水が流れていたのでパス。チョーサイコールーフ方面を目指してトラバース道を探すものの、どうも踏み跡が判然とせず、あっちかなこっちかなと森の中を歩いていくとしじま谷へのアプローチに合流。あれれ。

三度駐車場付近まで戻り、今度こそ無事にねじねじの岩場にたどり着きました。ほ。
歩き回った疲れがあるので、しばし休憩してから「へなちょこ(5.11a)」にトライ。
ギア満載のザックを背負ってうろうろと森の中をさ迷いましたが、それはそれで自分としては楽しかったです。

登った本数自体はそれほど多くないものの、どのルートも秀逸ですばらしく鮮明な記憶として脳裏に焼きついています。わずかなくぼみ、顕著なスタンス、花崗岩特有の甘い縦ホールド、結晶粒のカチ、etc.
あれこんなにソール薄かったっけ?と思うほど磨り減ったクライミングシューズのソールをまじまじと見つめながら、それでもやっぱり花崗岩はいいなぁ~としみじみ。
ありがとうございましたm(_"_)m

***今回登ったルート***
20100605
/* 瑞牆山 カサメリ沢  コセロック
・ネコの手(5.10a) - ワンテン。ううむ…核心1箇所のムーブのみ、なのですが。。
・トータル・リコール(5.10b) - ×。1便目。下部のムーブがこなせず。「垂壁or薄かぶりで/狭い/縦ホールドやカチ系のバランス」が苦手なのだなぁとしみじみ痛感。うまくバランスを移動・分散させないと消耗するだけで終わる。。
・トータル・リコール(5.10b) - RP。2便目で無事にRP。核心箇所から中間部の大レストポイントまでいったん戻れたのは奇跡(笑)。「小川山の卒業試験みたい」というコメントを見たけれど、ほんとうに似ている。長くて素直で楽しいルート。体感5.10c。

/* 瑞牆山 カサメリ沢  モツランド
・タヌキ(5.10a) - MOS。ホールドを見つけるのが核心かも。登り自体は素直だしグレードは甘め。癒されました。
・ミルクミルク(5.10c) - FL。キレイなフェイス。縦幅のあるムーブが面白い。無性に息が上がりました。100岩初版は10aで改訂版では10cだけど体感5.10b(でもホールドを全部教えてもらったしなぁ。。)。

20100605
/* 瑞牆山 植樹祭エリア しじま谷
・チビ檜(5.10a)NP&B - TR。リードしたかったけれど気力も技術も不足(痛)。クラックがフレア気味なのでザ・観音開き。ジャムしまくりで足先が痛かった。出だしのフェイスも怖い。
・へなちょこ(5.11a) NP&B- FL。下部のNPパートはプロテクションがバチ効き(ありがとう~)、上部のフェイスはボルトなので突っ込める。足使いが肝心で「典型的な足で登るルート」byYさん。面白かった。ルートの途中に小さな晶洞有。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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