週末の2日間は古賀志山でクライミング。
土曜日は自分とYさん、MYさん、Oさん、Sさんの5人。日曜日はYさん、MYさん、Uさんの4人。
古賀志山は以前、都岳連の講習会で来たことがあるけれど、岩場を訪れるのは今回が初めてということもあり、初日の土曜日は登山道をトレッキングして長~いアプローチ。良いアップになりました^^;
100岩のグレードは間違いが多いという噂だったので、MYさんがジム友から頂いたという宇都宮山の会のトポを参考にしました。結構というか大分グレードが違うルートが多く、このトポがなかったらうっかりアップで取り付いて激辛な思いをしたかも。。MYさん、ありがとうございます。
(不動滝エリア以外の岩場はどこかな~と思っていたら、トポの表紙に経緯度の座標が示されていました。でもルーファイ核心になりそう。ううむ。)
岩場に到着するとすでに数パーティが登攀中。不動滝左の岩場が空いていたので、こちらでアップ。
青空が広がっているものの、肌寒い空気。前日の雨の影響も結露もなくコンディション良好。ただ岩が冷たくて、ガバホールドを握り続けていると体温を奪われてしまうことしばしば。
まずは「粉屋の娘(5.9)」にヌンチャク架け。初めての岩場で、朝イチということもあり緊張~…。どうにか無事にMOS。
古賀志の岩場はチャートで、見た目が割とガチャガチャとした印象だけど、このルートはホールドがすっきり。
その後、YさんとMYさんがアップで登った「ウルトラマン(5.10a)」に。粉屋…よりもガチャガチャしているのでホールド探しが楽しい。オンサイトしにくそう。それにしても、なぜウルトラマン?
続けて「さらちゃん(5.8)」に。甲府幕岩のナベちゃん(5.8)みたいな感じで、アルパインちっくというか、ぐいぐい登ることができて楽しい。
ひととおりアップを終えて、休憩。不動滝中央の岩場をしばし見学。ど真ん中にある、かもしかハング(5.11a)がかっこいい。
それにしても、不動滝中央エリアは、左端に滾々と水の湧き出る水場(おいしい水でした)があり、右端に水流は乏しいものの落差のある滝があり、その隣に滝神社があり。。
初めて訪れる自分にとっては、なんというか不思議な空間でした。
午後の1本目は「シェリー(5.10b)」。中間部の、見た目どおりの核心部分が手強そう。教わった左側のホールドを見つけられず、カチをつないで手を伸ばしたらガバがあったのでなんとか越えました。と、思ったら下から聞こえた左にどうのこうのというアドバイスは、ナベちゃんを登っているSさんのためのものでした(苦笑…
最後に「鼻カンテ(5.10b)」にトライ。次第に気温が下がり始め、と同時に岩も冷えてきたので、ガバを握っていると手の感覚が…。うわ~怖、と思うところでちょうど次のボルトに到達するので、導かれるようにして登り、なんとかFL。
ぼちぼち日が傾き始めた頃、MYさんが無事に鼻カンテをRPし、Oさんが粉屋をマスターでRPしたところでこの日は終了。
2日目の日曜日は朝イチでUさんと合流し、下の林道からアプローチ。前日のアプローチは階段が多くて厭になったけれど、こちらからは楽々。アッサリ岩場に到着。
すでに地元の山岳会と思しきパーティが2、3組。まずは空いている不動滝右へ。
「新人クラック(5.8)」でアップ。クラック内部も使えるけれど、主にフェイス登り。ボルト3本と新しいリングボルトが2本。もしボルト3本だけだったら、2本目にクリップするまでどこで落ちてもグラウンドフォールになってしまうというのは考えるだけで恐ろしい。。
続いて、YさんとMYさんがアップで登った「猫またぎI(5.10a)」へ。どうもバランスが微妙でアップ向きではないらしい。。
ビビリながら取り付き、なるほどこれは…と、思いながらどうにか抜けました。自分が「猫またぎって『猫も見向きしないほど不味いモノ』という意味だから、このルートはやっぱりおいしくないんだよ~」と言うと、MYさんいわく「猫またぎって『猫がすっかり骨までしゃぶり尽くした魚のこと』じゃなかったでしたっけ」とのこと。
というわけで後で調べてみたら、実はどちらも正解で、とどのつまり「誰もとりあわないことのたとえ」なのだとか。名は体を現すというか。。ナイスネーミング。
この日は花曇りで…といっても、まだ周辺の桜はちらほら咲き始めという感じでしたが、じっとしていると底冷えする一日。陽の当たる不動滝左に移動するか、いよいよ中央エリアに移動するか…と迷いつつも、すぐ側にあった「凹状フェイス(5.9)」に順番にトライ。
ジムのユーキさんルートみたいだよ! というYさんの感想どおり、外岩なのにジムっぽいムーブの要求される楽しいルートでした。長さもあり、ボルト間隔が短くて安心。
少し休んでいよいよ…という感じで不動滝中央の「かもしかハング(5.11a)」にトライ。中央エリアど真ん中をずーんと走り、どんとハングを越えるルート。かっこいい。さすがは看板ルート。一目見た瞬間に惚れしてしまう。このエリアにある他のルートもかっこいい。でもかもしかハングよりもハイグレードなので自分にはまだまだ。
一番手のYさんはパワフルな登りであっけなく一撃。すごい。
自分はトップアウトできる自信がないので、万が一の場合にはMYさんに回収をお願いするということで2番手で。
下部の長いアプローチは、確かに簡単なのだけど1ピン目にクリップするまで緊張。なんだか神経が研ぎ澄まされる気がする。1便目は核心のところで力尽きてテンション。何度かムーブを試して、4回目か5回目でどうにかトップアウト。
2時間ほどじっくりと休んで2便目。核心のところまでは割合スムースにムーブをつなげたので、一瞬「行けるかも?」と思ったけれど、どうにも次の手が届かずテンション。残念。
力尽きたこともあり、ちょうど核心ホールドをつかむ部分の指から出血してぬるぬるするので、ヌンチャク回収をYさんにお願いして今回は断念。あぁ、夢に出てきそう。。
さて宇都宮といえば! ということで、ラーメンと餃子を食べて帰京。クライミング後のラーメンはうまし。染みます。
古賀志山のルートは限定が多く、地元の山岳会の方でなければ実際のルートはわかりにくいという噂を小耳に挟んでいましたが、今回登ったルートに限っては、それほど限定感はありませんでした。
(新人クラックをクラック限定、カンテなしで登ると猫またぎII(5.10a)だとかなんとか…ということは後で知りましたが)
昔から親しまれている岩場だけに、ボルト位置やグレードがとても絶妙で、足場も広場もしっかりして居心地が良く、外岩なのに良い意味でジムのような印象でした。快適快適。
機会があったらまた登りに来たいな~。
みなさまお疲れさまでした。ありがとうございました。
***今回登ったルート***
・粉屋の娘(5.9) - MOS。すっきりとしたフェイス。垂壁カチ系でパワーとバランスの良ルート。
・ウルトラマン(5.10a) -FL。ジュワッチと伸び上がる下部がウルトラマン? ガチャガチャしているのでOSしにくそう。
・さらちゃん(5.8) -FL。ガバっと登る楽しいルート。
・シェリー(5.10b) -FL。核心らしい核心があって面白い。長さもあって好きな系統。翌日、地元山岳会と思しきパーティが自分と同じムーブを出していたので限定ホールドを使ったわけではなさそうでほっとする。
・鼻カンテ(5.10b) -FL。クラックの中や外にホールドを探すのが面白い。でも岩が冷たくて手が冷えた…。シェリーより難しいような。。
・新人クラック(5.8) -MOS。新人さん向け…かもしれないけれど、リングボルトがなければ(あっても)ランナウトがちと怖い。。
・猫またぎI(5.10a) -FL。そら猫もまたぐだろうな。。面白いけど。。
・凹状フェイス(5.9) -FL。フェイスというけど、コーナーカンテ。立体的で好き。最後の最後でキャラが豹変。
・かもしかハング(5.11a) -×。1便目。見た目どおりのガバに裏切られない楽しいルート。核心を越えられず。。
・かもしかハング(5.11a) -×。2便目。核心までは割とすんなり繋げた。ちょっとしたなにかが絶対的に足りない気がする。ボルダー力を強化しないと、かなぁ。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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