Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2014.07.23,Wed
ゆかじらさんのブログを拝見したところ、いちファンクライマーな自分にとってもまた、とても素晴らしい(と個人的には思う)同時に考えさせられる記述がありました。
「それぞれの、大切なモノを考えてみる」(2014年7月22日付)
チータースティックによるプリクリや、他者のヌンチャク掛けや登りや、動画サイトをフル活用し「より簡便な方法を用いて手短に高いグレードを攻略する」という姿勢でのクライミングへの取り組み方に「本当にそれでいいのかな?」と疑問を投げかける内容です(だと思います)。
自分自身も1ピン目が高いルートではチータースティックを利用することがあります。
だから、チータースティックを使うのはダメでしょw と簡単には言えません。
安全面への配慮…という意味では、1ピン目へのプリクリはルートによってはアリかなと思うし、できればプリクリせずに登れる自分でありたい、とも思います。
もともとクライミングという危険な行為に取り組んでいるというのに、リスクを排除するために安全面への配慮を講じるというのも矛盾があるような気がしますが…。
もともとマスタースタイルでのオンサイトと、クイックドローが掛けられた状態でのオンサイトがほぼ等しく語られることに自分は少なからず疑問を抱いていました。なぜこのふたつのスタイルは同一で語られてしまうのかな…と。
少なくともクイックドローという重量を携えて、ボルトにクイックドローを掛けるための労力を必要とする―それはトラッドクライミングにおけるナチュラルプロテクションの設置よりは多少楽なのかもしれませんが、少なくともただクリップしていけば良いだけのオンサイトとは違うんじゃないかなぁ…と。
海外では岩場に恒常的にクイックドローが掛かっている場所もあり、そういう岩場ではマスターオンサイトは存在しないから…なのかな。
自分の場合、なぜそうなったのか自分でも分かりませんが(ほんとです)、クライミングという活動に触れて間もなくクラッククライミングという存在を知るや無性に惹かれてしまい、外岩では専らクラック三昧です(お付き合いくださるパートナー氏にひたすら感謝感謝)。
クラックルートは自分でプロテクションをセットする手間があり、だからといってプロテクションのセットにかかる手間はグレードには余り加味されません。プロテクションに関する情報は通常、グレード表記に続いてR(ランナウト)とかX(やばいよ)とかPD(プロテクション・ディフィカルト)と記されます。
クラックの場合には、フェイスクライミングとは若干異なるジャミング技術が要求され(もっともフィジカルの強い人ならばフェイス的に登れてしまうこともありますが)、かつ的確なプロテクションのセットも必要とされます。
だから、フェイスクライミングに慣れた人が初めてクラッククライミングにトライした際に「なんでこのルートがこのグレードな訳…!!」と憤慨したり落ち込んだりする(しばしば見聞きします)のも、プロテクションのセット技術が未熟なのにグレードだけを判断材料としてフェイスグレードと同等と勘違い(?)し危ないクライミングに取り組む人がいる(これまたしばしば…)のも、グレード至上主義の功罪なのでしょうか。
で、実際にメジャーどころのクラックルートはじわじわとグレードのインフレーションを起こしていたりするわけで…。
なんかね。
数字に囚われ過ぎなんじゃないかな…って。同時に、目の前のルートをきちんとオブザベしてるのかな…って思う訳です。
そのルートの価値をグレードや評判だけで判断していて、中身を見ていないんじゃないかな…ってね。勿体ないな…ってね。
(まぁ自分もまた、オブザベ甘く安易に取付いて泣きをみた経験があるので、他者を批判する権利などありません。すみません。。)
だからクラックは人気がないのかな…とも思う訳です。最近はそんなこともないような気がするけれど、ジムボルダーや外岩ボルダー人口に比べたら依然として圧倒的少数派。
ま、クラッククライミングは泥臭いし痛いし、なによりナチュラルプロテクションがお安くはないので敷居が高いというのが一番の理由だとは思いますが。
自分など、未だにクラックの10aというグレードでもボロボロになったりポロリしちゃったりして、イレブン台だとTRでもヒーヒーで夢のまた夢みたいな存在で、もし自分が数字だけ追いかけたら達成感なんか皆無なんですけどね。
でもズタズタのボロボロになりながら、自然が提供してくれる割れ目に四苦八苦して、登れたり登れなかったりしながら、少しずつ、ほんとうに少しずつ、去年よりは多少マシになっている今年の自分を発見することがすごく楽しいのです。
こんな駄文に結論などありませんが、敢えて最後っ屁をば。
クラックルートのグレードのインフレ化断固反対~。
「それぞれの、大切なモノを考えてみる」(2014年7月22日付)
チータースティックによるプリクリや、他者のヌンチャク掛けや登りや、動画サイトをフル活用し「より簡便な方法を用いて手短に高いグレードを攻略する」という姿勢でのクライミングへの取り組み方に「本当にそれでいいのかな?」と疑問を投げかける内容です(だと思います)。
自分自身も1ピン目が高いルートではチータースティックを利用することがあります。
だから、チータースティックを使うのはダメでしょw と簡単には言えません。
安全面への配慮…という意味では、1ピン目へのプリクリはルートによってはアリかなと思うし、できればプリクリせずに登れる自分でありたい、とも思います。
もともとクライミングという危険な行為に取り組んでいるというのに、リスクを排除するために安全面への配慮を講じるというのも矛盾があるような気がしますが…。
もともとマスタースタイルでのオンサイトと、クイックドローが掛けられた状態でのオンサイトがほぼ等しく語られることに自分は少なからず疑問を抱いていました。なぜこのふたつのスタイルは同一で語られてしまうのかな…と。
少なくともクイックドローという重量を携えて、ボルトにクイックドローを掛けるための労力を必要とする―それはトラッドクライミングにおけるナチュラルプロテクションの設置よりは多少楽なのかもしれませんが、少なくともただクリップしていけば良いだけのオンサイトとは違うんじゃないかなぁ…と。
海外では岩場に恒常的にクイックドローが掛かっている場所もあり、そういう岩場ではマスターオンサイトは存在しないから…なのかな。
自分の場合、なぜそうなったのか自分でも分かりませんが(ほんとです)、クライミングという活動に触れて間もなくクラッククライミングという存在を知るや無性に惹かれてしまい、外岩では専らクラック三昧です(お付き合いくださるパートナー氏にひたすら感謝感謝)。
クラックルートは自分でプロテクションをセットする手間があり、だからといってプロテクションのセットにかかる手間はグレードには余り加味されません。プロテクションに関する情報は通常、グレード表記に続いてR(ランナウト)とかX(やばいよ)とかPD(プロテクション・ディフィカルト)と記されます。
クラックの場合には、フェイスクライミングとは若干異なるジャミング技術が要求され(もっともフィジカルの強い人ならばフェイス的に登れてしまうこともありますが)、かつ的確なプロテクションのセットも必要とされます。
だから、フェイスクライミングに慣れた人が初めてクラッククライミングにトライした際に「なんでこのルートがこのグレードな訳…!!」と憤慨したり落ち込んだりする(しばしば見聞きします)のも、プロテクションのセット技術が未熟なのにグレードだけを判断材料としてフェイスグレードと同等と勘違い(?)し危ないクライミングに取り組む人がいる(これまたしばしば…)のも、グレード至上主義の功罪なのでしょうか。
で、実際にメジャーどころのクラックルートはじわじわとグレードのインフレーションを起こしていたりするわけで…。
なんかね。
数字に囚われ過ぎなんじゃないかな…って。同時に、目の前のルートをきちんとオブザベしてるのかな…って思う訳です。
そのルートの価値をグレードや評判だけで判断していて、中身を見ていないんじゃないかな…ってね。勿体ないな…ってね。
(まぁ自分もまた、オブザベ甘く安易に取付いて泣きをみた経験があるので、他者を批判する権利などありません。すみません。。)
だからクラックは人気がないのかな…とも思う訳です。最近はそんなこともないような気がするけれど、ジムボルダーや外岩ボルダー人口に比べたら依然として圧倒的少数派。
ま、クラッククライミングは泥臭いし痛いし、なによりナチュラルプロテクションがお安くはないので敷居が高いというのが一番の理由だとは思いますが。
自分など、未だにクラックの10aというグレードでもボロボロになったりポロリしちゃったりして、イレブン台だとTRでもヒーヒーで夢のまた夢みたいな存在で、もし自分が数字だけ追いかけたら達成感なんか皆無なんですけどね。
でもズタズタのボロボロになりながら、自然が提供してくれる割れ目に四苦八苦して、登れたり登れなかったりしながら、少しずつ、ほんとうに少しずつ、去年よりは多少マシになっている今年の自分を発見することがすごく楽しいのです。
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クラックルートのグレードのインフレ化断固反対~。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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