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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by norlys - 2014.04.24,Thu
以前「クライミングシューズ特集は編集しやすくて読者受けもよいので、他の記事が流れた場合に急遽差し替え用として組まれることが多い」という話を聞いたことがあります。
真偽のほどは不明です。

クロニクルや技術的な記事は後日読み返しても面白く、むしろ時間が経てば経つほどに「当時すでにこんなルートが開拓されたのか」とか「当時はこういう技術が主流だったのか」とか、新たな発見があったりして改めてクライミングにおける冒険と安全性をめぐる技術の変遷を考えさせられることが多々あります。

翻って、シューズ特集はソフトウェア(金属系の登攀ギアであるハードウェアではなく、繊維系の衣類やザック等、という意味で)的側面が強く、常に進化し続けるため時間の経過と共に過去のものは陳腐化してしまう傾向があるように思います。

クライミングシューズは決してお安いお値段ではないうえに消耗品なので、読者としては、やはり極力地雷を踏まないように最新情報は欲しいもの。

とはいえ、個人的な偏見かもですが、ばっさり言ってしまえば、シューズ特集の記事は消費社会における鮮度が命であり時間が経つほどにカタログ的な価値(昔はこんな靴があったんだー的な)以外はなにも残らない、ということです。

えー、だからなんなの的な前置きはさておき。

今現在、自分が履いている靴をちょっと考えてみたいな、と。
時間が経てばいずれ陳腐化する内容だし(あー昔はそうだったね、みたいな)、足型は人ぞれぞれなのであくまでも個人的な偏愛的な。

クライミングを始めた当初はファイブテン派でしたが、今ではスポルティバ一辺倒。
足の実寸は22.5cm、普段履きは23.5~240.cm。足型は甲高だんびろのスクエア型。

・スポルティバ、パイソン(35H):現状ジムボルダーのメインシューズ。自分が履いた中で最も素足感覚の高い靴。素足感覚が高い分ジブスはちと痛いけれど、強傾斜でも足が切れないのに、悪いスメアでも足が滑らないし、ヒールフックも良く効く全方位万能シューズ(ぱちぱちぱち)。思えば、パイソンを履いてからヒールフックができるようになったのでした。

外岩も花崗岩のクラック以外ならOK。逆に花崗岩だと靴の柔らかさに負けてしまう(脚力のなさが裏目に出てしまう)し、フットジャムは決めにくい。

・スポルティバ、コブラ(35):現状ジムボルダーのサブメインシューズ。以前はジムも外もミウラーウーマン一本だったけれど、紐締めだとジムボルダーでの着脱が面倒なので、スリッパ(コブラ)orベルクロ(パイソン)が欲しいな~と思っていたところ、パイソンが在庫切れだったため購入したのがコブラ。軽量で足捌きも良く感動。けれど、後日パイソンを購入し、パイソンの足裏感覚の良さにすっかりパイソン派になってしまい、以来コブラは沢登攀用に(て、オツルミズ沢の1回だけだけど)。

で、しばらく放置していたコブラを先日久しぶりに靴下着用にてジムボルダーで履いたら、特に垂壁でのコンタクトの良さに再び感動。ソールとシャンクが柔らかすぎず硬すぎずで、小さいフットホールドにも「つっ」と立てる。素足で履くより靴下アリの方が摩擦が高いためかすっぽ抜けにくくて尚良し。

・ソリューション(36H):ジムでのリードでのメインシューズ。かねてから憧れのシューズで、ジムのショップでも何度か試し履きをしたことがあったけれど、ぼってりとした足裏感覚に「うーん、どうなんだろう…」と毎度お見送り。で、偶々シューズを忘れてジムを訪れた際に勢いで購入。ほんの僅かにサイズが大きいかな(でもハーフ下げるとキツすぎてダメ)という感じがあって靴下を合わせたら良い感じ。これが自分の靴下クライマーへの分岐点でした(靴下最高!w)。

パイソンのような鋭い足裏感覚はなく、ソリューションだとなぜかよく分からないけれどちゃんとフットホールドに乗れてしまい「つつっ」と立てる。ただ、靴が足に馴染んで柔らかさがでるまでスメアが効かず戸惑うなど。

ジムでのボルダーに比べてリードだとフットホールドが多少大味なので(自分がトライできる限界グレードの場合は、です)、足裏感覚が鈍い=ソールが厚くシャンクが硬い分、脚が疲れてきたなぁという場面でも多少距離が出せる気がするので、極力足を切らさずに省エネで登るためにも、リードではソリューションの性能に助けられる感じ。

だからこそ「初心者の人には向かない」靴と言われる所以も、なんとなく分かるような気がしなくもなく。

・カタナレース(36H):外岩、特にクラックでのメインシューズ。「クラックには紐カタナだよ」と薦められていたものの、当時の自分はパイソン最強という考えが頑なでした。でもパイソンは花崗岩には柔らかすぎるなぁ…それにフットジャムが決めにくいなぁ…と思い、カタナレースを購入したところ、薄めのアッパーとP3システムが絶妙なエッジングとフットジャムを可能にしてくれました。なるほど、皆が良いと賞賛するものは、確かに良いものです。

レースできっちり締め上げるので、甲高な自分には薄めのアッパーは合わないだろうという先入観を覆すフィットの良さ。びっくり。

繊細なエッジワークが要求されないクラックルートでは、できるだけ大きめのシューズの方がヒール&トゥや狭いフットジャムでのアドバンテージが高いということで、従来の36Hに加えて37Hを購入してみましたがこちらはまだ未使用。

ソリューションよりも足裏のもったり感が少なく、けれども爪先の感覚は鋭くてエッジングも効くので、現在のところクラック以外でも外岩のメインシューズです。

同じメーカーの靴であっても、やはり数種類の靴が展開されていることには意味があって、それぞれに特徴があり微妙に違っていて面白いものだな、と。

以上、個人的偏愛的クライミングシューズ考でした。
いつかこの記事を読み返す機会があったときに「あー、昔はそうだったねw」と思える日がくるのかな。どうなんだろ。

ともあれ。はー、すっきり。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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