Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2009.10.06,Tue
会社の製品がようやくのこと、とあるシステムに登録されたので、これを良い機会にと専門分野の雑誌にタイアップ記事を打つことに。(しかしまぁ、お役所側が提供するシステムってのはどうしてこうも無駄に複雑でスパゲッティなのだろ。。もちろんシステム自体はHとかFとかの企業作なんだろうけど、これがもうまた…。こんなところに貴重な血税が吸い込まれているのだと思うとちょっぴり涙(以下自粛))
雑誌社の担当さんがお手ずから作成してくださった記事が仕上がったそうなので早速拝見。
「CO2を削減し、環境保護に貢献」というメッセージ。シーオーツー、シーオーツーの連呼。
。。。。。。。。。。う~む。。。
ちょっと待てよ。この製品はCO2削減が主眼ではないので異なるアプローチからの環境保護ならわかるけど、えっと一体、CO2がなにか関係ありましたっけ…?
それに、まるでこの世の諸悪の根源みたいに槍玉に挙げられているCO2の立場を思うと、ほんのり胸が痛むなぁ。。
と、おもむろに赤ペンを取り上げて校正に取り掛かろうとしたけれど、「その方が役所受けがいいので」という添え書きを見て、振りかざした赤ペンをそっと机に戻しました。
なるほど、なるほど。なんでも日本は2020年までにはCO2など温室効果ガスを(1990年比)25%削減する目標を打ち立てるとか新しい総理大臣が国連演説で表明していましたっけ。
だからこそ「CO2削減」なのか、だからこそ「役所受けがいい」方がいいのか、なるほどなぁ。機を見るに敏。さすがです。
それとは別に新製品のカタログを作成中で、締切がないのを良いことにたらたらと遅々として進みませんが、毎度のようにすぐに煮詰まり、日経ビジネスオンラインの「毎日が日直。「働く大人」の文学ガイド」の過去記事をまとめ読み。6月後半以来なので、ずいぶんと未読の記事が溜まっていたな、と。
泣ける
あるある
わかる
という、いわゆる世にウケる大衆文学のツボをぶすっと突き刺す内容でした。多分(自信はない)。
綴られた物語を読んで、泣ける、共感する、分かることで、読み手の多くは癒されたりすっきりする。逆に、癒されたりすっきりしたい読者が多いので、こういう読み物は特に現代の日本においては商業的にウケる。
実際にはさほど因果関係のない事象を連ねた文の羅列にも、人はストーリーやメッセージを探してしまう。
人間の脳はどうやら、視覚や伝聞によって獲得した情報をスキーマ(schema)に嵌め込みたがる傾向がある。いわゆる「腑に落ち」たがる。
なればこそ、最初からパッケージに耳障りが良く簡潔なコピーのラベルが貼付されていれば話は早いし、好まれる。
(でも世の中には正解なんかないし不条理なことだらけだしで、そういう不条理などろどろじわっと滲み出るような形容し難い「アレ」を文学が文字として炙り出してみせちゃうのってすごい面白いよね~、と、本コラム担当の千野帽子氏は言いたいのかなぁと個人的に受け止めていますが、自分にはどうもよくわかっていない気もします。。)
なるほどなぁ。うんうん、わかるわかる(笑)。
で、「CO2削減し、環境保護に貢献」ですよ。
うむ、すばらしい。今まさに時代の趨勢に乗るって感じ。不景気だからこそ、こうドライブ感に溢れて華のある攻めの姿勢は魅力的に映るかも。なによりお役所にもウケがいい。すばらしい。
と、外部から見たパッケージの印象を押し頂いて、あらためて客観的に眺めると同時に、もやもやとブンガク的ななにかが若干胸の内に居残るような気もします。かといって今更赤ペンを振り回す気力はありません。
共感-認知-物語。
なるほど、世の中はやっぱり不条理なんだと思います。
オチはありません。
雑誌社の担当さんがお手ずから作成してくださった記事が仕上がったそうなので早速拝見。
「CO2を削減し、環境保護に貢献」というメッセージ。シーオーツー、シーオーツーの連呼。
。。。。。。。。。。う~む。。。
ちょっと待てよ。この製品はCO2削減が主眼ではないので異なるアプローチからの環境保護ならわかるけど、えっと一体、CO2がなにか関係ありましたっけ…?
それに、まるでこの世の諸悪の根源みたいに槍玉に挙げられているCO2の立場を思うと、ほんのり胸が痛むなぁ。。
と、おもむろに赤ペンを取り上げて校正に取り掛かろうとしたけれど、「その方が役所受けがいいので」という添え書きを見て、振りかざした赤ペンをそっと机に戻しました。
なるほど、なるほど。なんでも日本は2020年までにはCO2など温室効果ガスを(1990年比)25%削減する目標を打ち立てるとか新しい総理大臣が国連演説で表明していましたっけ。
だからこそ「CO2削減」なのか、だからこそ「役所受けがいい」方がいいのか、なるほどなぁ。機を見るに敏。さすがです。
それとは別に新製品のカタログを作成中で、締切がないのを良いことにたらたらと遅々として進みませんが、毎度のようにすぐに煮詰まり、日経ビジネスオンラインの「毎日が日直。「働く大人」の文学ガイド」の過去記事をまとめ読み。6月後半以来なので、ずいぶんと未読の記事が溜まっていたな、と。
泣ける
あるある
わかる
という、いわゆる世にウケる大衆文学のツボをぶすっと突き刺す内容でした。多分(自信はない)。
綴られた物語を読んで、泣ける、共感する、分かることで、読み手の多くは癒されたりすっきりする。逆に、癒されたりすっきりしたい読者が多いので、こういう読み物は特に現代の日本においては商業的にウケる。
実際にはさほど因果関係のない事象を連ねた文の羅列にも、人はストーリーやメッセージを探してしまう。
人間の脳はどうやら、視覚や伝聞によって獲得した情報をスキーマ(schema)に嵌め込みたがる傾向がある。いわゆる「腑に落ち」たがる。
なればこそ、最初からパッケージに耳障りが良く簡潔なコピーのラベルが貼付されていれば話は早いし、好まれる。
(でも世の中には正解なんかないし不条理なことだらけだしで、そういう不条理などろどろじわっと滲み出るような形容し難い「アレ」を文学が文字として炙り出してみせちゃうのってすごい面白いよね~、と、本コラム担当の千野帽子氏は言いたいのかなぁと個人的に受け止めていますが、自分にはどうもよくわかっていない気もします。。)
なるほどなぁ。うんうん、わかるわかる(笑)。
で、「CO2削減し、環境保護に貢献」ですよ。
うむ、すばらしい。今まさに時代の趨勢に乗るって感じ。不景気だからこそ、こうドライブ感に溢れて華のある攻めの姿勢は魅力的に映るかも。なによりお役所にもウケがいい。すばらしい。
と、外部から見たパッケージの印象を押し頂いて、あらためて客観的に眺めると同時に、もやもやとブンガク的ななにかが若干胸の内に居残るような気もします。かといって今更赤ペンを振り回す気力はありません。
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なるほど、世の中はやっぱり不条理なんだと思います。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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