その昔、両親にホームで見送られながら、東京駅から出る寝台特急に弟と2人で乗り込んで(乗り込まされて)熊本まで行きました。いわゆるブルートレインというやつです。
熊本行きだったので、たぶん「はやぶさ」なんだろうと思うのだけど、なにしろ小学校4年生という遥か遠い昔のことなので、よく覚えていません。
夕方6時に東京駅を出て、延々と列車の中。深夜に列車が停車した気配を感じてひっそりとカーテンの隙間から覗くと、京都駅や岩国駅といった、見知らぬ土地のホーム。ブルートレインの停車するホーム以外は人の気配も灯りもないようなもの寂しい風景。
下関のあたりで通路のある左の車窓に海が広がり、太陽が昇ってきたのを見たような見なかったような。
すっかり周囲が明るくなってもまだ延々と列車の旅は続き、熊本駅に到着したのはお昼くらいだったと思います。車内販売のサンドイッチでは物足りなくて困ったな…と思っていたら、同室の女性がおにぎりを分けてくださったことは未だに覚えています。確かに具は塩鮭でした^^;
そんなブルートレインが、廃止の方向だそうで。。。ショック。。。( ̄□ ̄;)!!
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消えゆく東京駅発ブルトレ 「銀河」来春に引退
「ブルトレ(ブルートレイン)」の愛称で親しまれてきたJRの寝台列車が、09年春にも、東京から西へ向かう路線から姿を消す可能性が高まっている。利用客の減少が主な原因で、ほかの路線も同様の事情を抱えている。一部の豪華列車を除き、将来的には廃止の方向にあるという。(以下略)
(asahi.com 2007年11月18日11時02分)
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鉄分濃い目の人間なので、電車の旅が大好きです。空旅も船旅も好きだけど。
旅先の滞在だけではなく、移動の手段や時間も楽しいし、路線図や時刻表を眺めるだけでも楽しい。うふふ。
時間だけは余りある学生時代は、たまにムダに電車に乗って時間を潰していました。
まったく用事もないのに八高線を八王子から高崎までとか、横浜線を横浜から橋本までとか、全然自宅とは方角が違うのに京急や相鉄の路線を制覇したり。て、貧乏なので近郊列車ばかりw
バックパックを担いで格安航空券でヨーロッパに行けば、ユーレイルパスとトーマスクックを旅の友に夜行列車を宿代わりにしていました。宿代が惜しいというだけで、フランスからドイツに、ドイツからイタリアに、イタリアからスペインに、みたいな。まだユーロ導入前だったので、一日ごとに通貨単位が変わるのが一番厄介だったかも。
さて。
これだけ夜行バスの路線が拡大しているのだから、夜行の快速列車も増発してくれたらいいのになぁと思っていたのですが、現状あまり期待できそうになく。。残念。
首都圏のラッシュ時の混雑や分刻みの運行をよそ目に、地方ではゆったりとした座席配置でトロトロと走る列車の風情はまるで別の乗り物。
なんだか今の日本の縮図のような。。
首都圏でぎゅうぎゅうに詰め込んで効率重視で収益を確保しつつ、地方は万年赤字で財源譲渡するも維持が困難で縮小傾向。自治体も仕事も住宅も公共輸送も、なんかそんな感じ。
首都圏と地方は、はて、どっちが植民地なんだろ。
長距離列車だけではなく、航空業界も相変わらず低調? のようで。
今週21日にはJALとANAがストライキを予定しているそうだし、イタリアの国営航空会社アリタリアは未だに買い手が決まらず破産寸前だというし(つか、まだ潰れてなかったのか…)。
どれだけ情報が便利になってリアルタイムに世界各地の人とコミュニケーションをとれる時代にあっても、物流や人の移動が絶えることはないと思うのだけど。。
結局、初期投資と維持管理費が莫大で、小回りの利かない交通基盤の運営は難しいものなんでしょか。
高速バスなら、収益の少ない路線を廃止してもっと人気のある路線にバスを回せばいいのだし、ドライバーさんにしても電車のウテシさんや飛行機のパイロットに比べたら人材を確保しやすそうだものなぁ。。
みんなが携帯電話を持つようになって、街角の公衆電話がみるみる減少したみたいなものだと思えば仕方ないのかな。
スピードとエゴが加速して、サービスがそれを追従したり先行したりして、確かに便利な世の中だとは思うけど、じっくりとゆったりと時間を過ごすことが難しくなったなぁとも思います。
みんな楽しいのかな、疲れないのかな。。
なんて思うのは自分が歳をとったせいかな。。(´・ω・`) はは。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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