「エールフランスKLM、伊アリタリア買収に依然関心」というロイターのニュース。
つい最近、あのアエロフロートにも振られたアリタリアなのに、ずっとアリタリアがラブコールを送り続けてきたエールフランスKLMが今頃になって救いの手を差し伸べてくれるかも。。??
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エールフランスKLM、伊アリタリア買収に依然関心
[アムステルダム 24日 ロイター] 24日付のオランダの日刊紙テレグラーフは、航空大手エールフランスKLM(AIRF.PA: 株価, 企業情報, レポート)が、依然イタリアのアリタリア航空の買収に関心を持っていると報じた。ただ買収をめぐって、厳しい条件をイタリア側に要求しているという。
イタリア政府が7カ月間にわたって進めていたアリタリア航空の株式売却入札は、すべての買収候補が撤退。政府は入札の打ち切りを表明しており、アリタリア航空の売却をめぐる選択の幅は狭まっている。
エールフランスKLMは、イタリア政府に対して、アリタリア航空の民営化や財務再編について、明確な計画を提示するよう求めているという。
エールフランスKLMは、スペインのイベリア航空買収にも関心を示している。
この報道に関するエールフランスKLMのコメントはとれていない。
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「売却価格は1ユーロでもいい by伊ディピエトロ建設相(2007/07/20)」、「エスキモーの買収も歓迎 by伊ボニーノ国貿易相(2007/07/23)」とまぁ、国内からもすっかり見放されてしまったアリタリアですが。。。
さてもこの報道はAZ(アリタリア)がAF(エールフランスKML)の泣き落としに成功しそうだということなんでしょうか。
個人的には、AFに拾ってもらえたらいいのになぁ。。。と考えているイタリア側の希望的観測のリークに過ぎないような気もします。イタリア人ならやりかねんw
かれこれ3年前くらいからずっとアリタリア終了~というニュースが囁かれ続けていますが、今度という今度は本当にお終いみたいです。
それにしても「すべての買収候補が撤退」するって、いったいどれほどひどい財政状況なのでそ。。
とはいえ、Ali(=wings)+Italia= Alitaliaというネーミングとコーポレートカラーが大好きだったので、イタリアのナショナルフラッグが消えることは少々残念です。
「遅れる」「飛ばない」「サービスが悪い」とあまり良い評判を聞かないキャリアですが、私自身は幸運にも被害に遭ったことはありません。
昔イタリアから資材を輸入する仕事をしていたときに、貨物が遅れるはたいていAFのストライキが原因でした。
過去に一度バゲージをロストされたのは、サービスに定評のあるSQでした。
鉄道なら、イタリアでなんども遅延とかストライキに遭遇しました。まぁそういうものだと慣れてしまうものです。
欧州のように他国と地続きで、EUという枠組みの中にいて、ライアンエアのような格安航空会社が躍進する中で、イタリアが航空会社を抱えるメリットはもはや余りないのかな。
イタリアだけではなく、日本の航空会社の経営状態もさほど芳しくはないようですが、だとしたら昔は花形の産業だったのにいったいどこでビジネスモデルが狂ったのでしょう。
格安チケットの台頭と燃料や人件費の高騰が原因だとしたら、そもそも航空産業の根幹から計算し直さないと。インフラとして国で維持するか、あくまでも民間企業として自助努力していただくか。鉄道会社も同様かと思いますが、悩ましいですね。
まぁイタリアは国として決着を出していますが。アリタリア民間化せず国営企業のまま、不透明財政のまま、あぼん。あぁなんてイタリアらしいオチ。
ちょいと話がそれますが、航空関係といえば制服マニアにはたまらない業界かと。
でも、わたしがオスロの空港で見た中で、一番スタイリッシュな制服を着ていたのは清掃会社のクルーでした。
キース-オスロ間の旅客フェリーに乗ったときも、同じ会社の清掃クルーを見かけました。
おそらく彼らは大手の清掃サービス派遣企業に属しているのだと思います。
紺色のブレザーにパンツorタイトスカート、水色のピンストライプのシャツブラウスに、水色に白の水玉のシフォンスカーフ、胸に企業のピンバッチといういでたちでした。身体のラインをすっきりみせるカッティングで、生地もなかなか上質そうでした。清掃クルーはほぼ100%女性で、男性もいたかもしれませんが、(男性が)どんな制服だったのかはちょっと覚えていません。
現地の人(いわゆる金髪の白人)とアジアや中近東出身からの移民と思われる人たちが半々くらいだったので、高いスキルが要求される仕事ではないと推測します。ただ、北欧の場合は職業間での給与格差がそれほど大きくないので、清掃クルーだからといって決して低収入とは限りませんが。
この清掃クルーの制服は、船や飛行機のクルーに負けないくらいというかむしろ上だなと思うくらいスタイリッシュで、だからなのか清掃スタッフの一団が歩く姿は楽しそうで堂々としていました。
機長やCAがもてはやされるのは、その技術もさることながら、制服で見た目120%アップというところもあるのではないかと。なもんで、この清掃スタッフ派遣企業の戦略はすごいなと唸りました。
それにひきかえ、日本の駅構内とかビル構内の清掃スタッフはへんな緑色とかピンク色とかネズミ色の制服を着せられていて、ちょっとどうなんですか、あれ。
まぁ、そんなわけで、どんな産業にも成長と斜陽はつきものですが、余命わずかなアリタリアの行く末をまったり見守りたいと思います。毎度ながら苦しいオチで。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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