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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2024.11.29,Fri
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Posted by norlys - 2008.08.15,Fri
今更ながらに、Day1、Day2に写真を追加。写真はY君寄贈也。Tusen Takk!
自分のカメラは初日にあぼん。せっかく新しいカメラを買ったのに。泣けます。号泣です。

それにしてもダラダラ長い山行記録だな。。(反省)
カエサルみたいに「来た、見た、勝った(Veni vidi vici.)」とまとめられたらいいのだけど。。

■これまでの道のり
・Day1 黒部ダム~平の渡し~奥黒部ヒュッテ
・Day2 奥黒部ヒュッテ~水晶岳~祖父岳~雲ノ平
・Day3 雲ノ平~祖父岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳

三俣蓮華岳の山頂でのんびり休憩していると、ゼッケンをつけた軽装の男性が通りかかりました。
ゼッケン表の下に、"Trans Japan Alps" とあるのを見てY君に「トランスジャパンの選手だよ!!」と報告。

えぇ、えぇ、まさか!! 違うかな? 今レースの時期だっけ?? いつ出発したんだろ!?
と、激しく大コーフン。

トランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)」というのは、2年に1回開催される山岳レースの国内最高峰。当然、参加資格のハードルもものっそい高く、自分のようなナマクラボンクラ山ノボラーには雲上人の世界でございます。

大会公式サイトからレース概要を引用↓
-----------
山岳用の行動用具に加え、露営や炊事用具等の全てを背に、
日本海(富山湾)から北アルプス、中央アルプス、南アルプスを越え太平洋(駿河湾)までを走ります。
その道程、約425km。
一切の交通機関、宿泊施設を利用せず、自信(原文ママ)の足のみで一週間(+予備日1日、計8日)以内に踏破することを目指す、ちょっとハードな山岳アドベンチャ-レースです。

-----------

えーと。。予備日を除くと単純計算で1日あたり60Kmの山道を走らないとダメということでして、しかも丹念に北アルプス、中央アルプス、南アルプスと日本の背骨たる山脈群を横断するわけでして。
そのハードさといったら、

ちょっと☆どころじゃねーよ!!

そう思いますよね。わたしだけじゃないですよね。

そんなわけで鼻息も荒く(?)、三俣蓮華岳から下山開始。三俣蓮華岳から双六岳に続く稜線はとてもゆるやかなカーブを描く道のり。左手の眼下に平行して続く平坦なトラバース道を歩く団体様の行列が、まるでキャラバン隊のよう。

なんだか一瞬、自分が山岳地帯に住まう民族になった錯覚を覚えてみたり。

と、Y君2が「こういうところ、走ってみたら気持ちいいと思うんだよね」と走り出す。
酸素の薄い高地なのに。元気だのぅ、若者よ。

三俣蓮華岳を出発してほどなく、なだらかなその名も丸山に到着。どーでもよさ気な名前を与えられただけあって、山頂には標識すらナシ。丸山、カワイソス。丸山を下り、平坦な鞍部を歩き、いよいよ本日最後の登り坂! ということで気合を入れつつ、11時15分頃に双六岳山頂に到着。

ちょうど日本海側からもくっと雲が湧き上がり、西側の視界が途切れる。むむ、残念。でも西以外の方角の展望はばっちり。槍ケ岳と、槍ケ岳山頂に至る西鎌尾根の稜線がくっきり。小槍もばっちり。

振り返ると、今しがた後にしたばかりの、三俣蓮華岳の山頂も湧き上がる雲で半分隠れてしまった。夏山の行動時間は早いに限りますね。

双六岳の山頂はなだからで、お椀をひっくり返したかのような感じ。山頂直下の東南方面にはなだらかな白い岩屑の台地が広がっている。みな一様に濃紺を基調とした服やザックの一群が、白い岩原に列をなして歩いていく。なんだかペンギンみたいだなーと思いながら見送る(失礼)。

双六岳のすぐ南には双六南峰があるけど、そこに至る道はなく、唯一道となりそうな箇所にはご丁寧に「立入禁止」の札あり。ん~なんで?
双六南峰は、ハイマツに覆われたまるんとしたピークで、花崗岩の岩がところどころイースター島のモアイのように立っている。ただそれだけ。特に危険があるようには思えないけど、双六岳山頂付近は「濃霧の際に迷いやすい」と地図にあるので、道迷い防止のために「立入禁止」なんだろか?

「もうさっさと小屋に行こうぜ」というY君2の掛け声も勇ましく? いざ小屋を目指して下山開始。
白い岩の台地には道を挟んで小さなケルンが並んでいる。もし今ここが濃霧に包まれたら、これらのケルンだけが頼りとなるんだろう。。そう考えて、自分もまた手近なケルンに石を積みながら進む。

台地の端に至り、ケルンと赤布が目印となる入口から道はハイマツ帯に変わる。ハイマツ帯はほどなく終わり、岩がちのジグザグの下り坂。

自分達が通ってきた稜線ルートが、中道ルートと巻道ルートと合流する地点に至ると、さすがに人の往来が増え、山岳地帯のちょっとした交通の要衝といった感じ。

休まず一気に小屋へと続くハイマツ帯の中の道を下り始めると、すぐに双六小屋の赤い屋根とキャンプ地が見える。おー小屋だ、小屋だ、ビールだ~w

12時15分頃に無事、双六小屋に到着。ここのテントサイトは広く、まだちらほらとテントが散見される程度。
とはいえ、これから続々と人が到着するだろうということで、小屋の脇で水を補給し、まずはテン場の確保。

空にちょっとばかり厭な感じの雲が湧いてきたので、荷物を外に出したままにするか、テントの中に入れるか迷う。結局、テントの中に入れておくことにする。後からときどきにわか雨が降ったので、正解でした。

お財布を握り締めて、ビールビール♪と小屋に急ぐ。生ビール(!!) 1杯800円也。
安いか高いといったら決して安くはないけど、街中のオサレなバーで飲むお酒と比べたらとても割安なお値段設定だと思う。でもね、飲みに行くための交通費とかがね、高いのよね。とほほ。

ここでもまたトランス・ジャパンの選手に遭遇。間を空けて2名の方が通過。
小屋の前で寛いでいた人たちから声援を受けて、樅沢岳を登っていきました。
「やっぱりトランス・ジャパンだって」「昨日レーススタートで、今日が2日目だって」「今年は21人の選手が参加だって」と、自分がトイレに行っている間に、Y君ズが選手の方に詳細を伺ったそう。うわ~やっぱりトランス・ジャパンなんだ。すげぇ。
オリンピックもいいけどさ、トランス・ジャパン・アルプスのレースを実況中継してくれたらいいのに~!!

双六小屋はキレイだし、なにかと良心価格でうれしい。「おでん600円、うどん800円、カレー800円、牛丼800円、ラーメン800円」というお品書きをチラチラ横目で眺めては、心がグラグラ揺れる。

うう、は、腹減った~。

ということで、2時過ぎにテントに戻り、早速1st夕飯開始。
この日の食担は再びY君。ガーリックトマトソースのパスタと海草サラダwithアンチョビー。
皆で一気にペロっと平らげました。美味しゅうございました。食後のコーヒーもおいしかったです。

お腹が満たされてとても幸せな気分で、テントサイトの端にある池へ。池の端にクロユリの群生。不思議な花だな。
テントサイトはいつの間にかびっしりテントでいっぱい。Y君が数えたところ80張オーバー。まるでテントの展示会場みたい。どのテントがどーの、どのテントはどーだのと寸評を口にしながら再び小屋の方へお散歩。
トリカブトを見たいというY君2の希望に応えるべく、今度は小屋の周りのお花めぐり。

2nd夕飯に備えて缶ビールを買おうか~と、小屋の中にお邪魔してまもなくパラリと雨。ありゃ。
仕方ないのでしばらく小屋の談話室あたりで時間を潰す。談話室にはオリンピックの中継に釘付けの人でいっぱい。

しばらくして雨が上ったので、缶ビールと手ぬぐいを購入して、テントに戻る。
2nd夕飯は明太子スパゲティー。これまたおいしくいただきました。ありがとうございます。

2nd夕飯を食べ終え、またしても小屋の方に向かい、トイレと歯磨きを済ます。

テントに戻る前に、「あーオレ、ナイトトレッキングとかしてみたいな~」とY君2がポツリと漏らした一言がきっかけとなり、Y君がすかさず「じゃあ2時起床で、3時に歩き出す?」と提案。それいいね~! とY君2も自分もともども賛成。

そんなわけで、テントに戻ってさっくりお休みモード。単独行のテントはさすがに静かだけど、集団さんのテントがいつまでもワイワイガヤガヤと賑やか。

寝るまで3秒の自分は速やかに寝入ったけど、どうやらY君ズ2名はあまり寝付けなかったらしい。

そんな自分も、夜中に足と背中の筋肉痛がひどくて目を覚ました。あちゃ、明日大丈夫かな。まぁ下山するだけだから、なんとかなるかな。。と、こっそりバンテリンを塗って再び就寝。
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norlys
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非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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