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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2025.02.04,Tue
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Posted by norlys - 2007.06.01,Fri
久々に胸のすくニュース♪

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2007/06/01-13:07 IWC脱退も辞さず=沿岸捕鯨拒否は「機能障害を象徴」-日本政府が表明

【アンカレジ(米アラスカ州)31日時事】当地で開催された国際捕鯨委員会(IWC)総会で31日(日本時間6月1日)、日本政府代表団は「日本が提案した沿岸小型捕鯨の解禁案を拒否されたのは、IWCの機能障害とダブルスタンダード(二重基準)を象徴している」と強い言葉で非難した。その上で、IWC脱退も含め対応を検討する方針を明確にした。
(以下略)

(引用元:時事通信社 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007060100268)
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感無量で泣き崩れる捕鯨関係者
2007年06月01日 14:30 発信地:アンカレジ/米国

【6月1日 時事通信社】「IWC脱退も辞さず」との政府代表の発言を聞き、泣き崩れる日本小型捕鯨協会の磯根会長(中央)。磯根会長は和歌山県太地出身。地元の窮状を痛いほど知り、ミンククジラ漁再開を訴えてきた(31日、アンカレジ)。(c)時事通信社

(引用元: afpbb http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2233102/1643297)

うう。見ている方も泣けるわ。

ところで。Afpbbのニュースは内容が豊富でいいのですが。。。フランスの通信社なのに日本参入にあたってYahoo! Japanと提携したせいか、やたらと韓流ニュースが多すぎでゲンナリ。
どうしてそんなにYahoo! Jが寒流ネタに固執するのかとんと理解できませぬ。
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一昨年のお正月にノルウェーに行ったときに鯨を食べました。
ノルウェーは日本と同じくIWC(国際捕鯨委員会)の加盟国ですが、IWCの方針に反発し1993年に商業捕鯨を再開しました。

ノルウェーで鯨がおいしい季節は日本と同じく夏なので(くじらは夏の季語)、残念ながらスーパーには冷凍モノしかありませんでした。
季節外れということもあってなのか、物価の高いノルウェーでも鯨はなかなかのお値段でした。
まぁ日本で買うよりはお安いのですが。

ブロックの冷凍肉をざくざくと厚切りにして、タマネギと一緒に炒めて、カルダモンと塩胡椒で味を整えただけ。
うっまー。

その昔、学校給食で食べた鯨の竜田揚げはボソボソとして歯ごたえがあり、飲み込みずらかった記憶があります。が、所詮は給食ですからね。給食で出たさんまの蒲焼なんて、あまりのまずさに吐き気がこみ上げてきてどうしても手をつけられずにお昼休みも教室に残されたことに比べれば、まだ鯨のほうがマシでした。

ノルウェーの鯨はとてもやわらかくてジューシーでした。
炒める間にも鯨特有の匂いが立ち上りますが、決して臭くはないです。
魚ではなくて獣なんだなぁという匂い。牛肉や鶏肉ではなく、どちらかというと馬肉に近い感じかなと。

鯨は知能が高いのでかわいそうだと捕鯨反対派の人々は主張しますが、まぁわたしにとっては愛玩動物よりは食べ物に見えます。反対派の人が聞いたら卒倒しそうですけどねw

ノルウェー滞在中に、何度かグリーンピースの人たちが抗議行動を起こしている映像をテレビで観ました。
一緒に観ている同居人の家族さんたちは、「なんであんなにアグレッシブなんだろねぇ」とか「あらまぁ。寒い海で、あんな危険なことしなくていいのにねぇ」とか、なんとものどかな反応でした。

ところで、鯨はダメで馬はいいのかと、捕鯨反対派の方々に訊いてみたいです。
その昔、イギリスのホームステイ先のお姉さんがマイ馬を飼っていて、思わず「日本では馬を食べるんだよね」と言ってしまい、なんともいえない顔をされたことがあるのですが。

以前、短期間ですがイタリアの内陸部に住んでいたときは、新鮮な魚介類にありつけず、お肉を食べる機会が多かったです。牛豚鶏はもちろんのこと、イノシシ、ハト、ダチョウ(安いから)、それからウサギ。ウサギの生肉をスーパーで見たときにはかなりギョっとしましたが(耳がないので、一瞬なんの肉かわからなかった)、食べたらとてもおいしかったです。鹿とかトナカイもおいしいですね。アフリカではシマウマを食べました。フツーにおいしい赤肉でした。あたりまえなのですが、肉はシマシマではありませんでした。カンガルーやウミガメは食べたことはありませんがおいしそうだと思います。
猿、犬、猫は生理的にダメです。あ、あとマンボウ(鴨川シーワールドでお刺身定食があったけど)。だからといって、猿や犬を食べる方を非難するつもりはありません。わたしは食べられない、ただそれだけのことです。

きちんと実態を調査したうえでどの程度の頭数であれば自然生態に影響を及ぼすおそれはないから認めてもらえないかという捕鯨国の申し込みに対して、ヒステリックに感情論を振り回す反捕鯨国の意見はなんともはやでございます。
論理的な話が通じないわダブルスタンダードだわ明朗会計じゃないわということで、アイスランドはIWCを脱退し、ノルウェーはさっさと商業捕鯨を開始しました。日本は国際的なパワーバランスを配慮してIWCに残留し、矢面に立たされ続けてきたわけですが。

やー、すっきりした。言っちまえ、もっとぶっちゃけ言ってしまえ。

なにが気に食わないって、エコを食い物にする姿勢が厭。LOHASの商標権をとってまんまとゼニ稼ぎをしているソコトコの出版社と三井物産くらい厭。貧困を売り物にしてホワイトバンドで荒稼ぎしたサニーサイドアップ並みに厭。
プロパガンダをばら撒くお金があるなら、鯨の人工飼育の研究費用にまわせばいいのにと思うのですが。

鯨が日本の食卓から消えてからずいぶんと年月が経っているので、いまさら鯨肉が市場に出回ったところで果たして需要が伸びるかどうかについては、正直なところなんとも言えません。

流通量が限られているせいで、むやみに高級食材になってしまったがゆえに「え、鯨ってこんなモノなんだ」という扱いを受けるおそれもあるかなぁと思います。

日本の農林水産関係は、なんだかここ近年急速に動き出しているような印象を受けます。
今まで放って置きすぎた、というのが正解かもしれませんが。
工業製品の輸出と引き換えに自国の農業や水産業を切り売りしてきたように思えるのですが、ぼちぼちっと新しい冷戦構造が浮かび上がってきたので自国の食料確保を意識し始めているようにも見えます。

ノルウェーはなにしろ極寒の土地なので食料の多くは輸入に頼っていますが、輸入食材の一部は海外の土地を購入して国営農場で耕作しているのだと聞きました。嘘かもしれないけれど、本当だとしたら、なかなか聡いアイデアだと思います。あと、ノルウェーでは主要な食材は国営企業が運営しています。自分の国は自分で護る姿勢です。輸入に頼りすぎたらいざというときにヤヴァイ、という危機感をもっているようです。もっとも人口が少ないので民間資本を創出する余裕がないだけかもしれません。

「これからは守りではなく攻めの姿勢で」と語っていた大臣は先日はかなくなりましたが、この点において彼の意見は正しいと思います。ただ、そのためには抜本的な改革が必要となるでしょう。
より効率的な規模の経済を育成しなければ、ある日突然世界からの供給がストップした暁には、わが国の1億3千万人の胃袋を30%ほど満たすことができません。(実際には市場に流通していない作物もあるのでもう少し大丈夫だったりする?)

それは同時に伝統的な零細経営からの転換を意味するでしょう。すでに着々と布石は敷かれているのかもしれませんが、どうなんでしょう。

でも、今ここで、牛肉や鯨や米や輸入食品だけではなく、もっと全般的な日本の農林水産業のビジョンや国土利用計画をより明確にしてもらえたら、ちょっとは日本の未来に希望を持てるかなぁと思います。

ときどき同居人と「いつかは大規模農場を経営したいね」と絵空事を話し合います。すでに作物は決めているのですが(気が早)、まぁ絵空事です。ただ、3次産業が衰退すると生活は不便になるだけですが、1次産業が滅びると人間は生きていけないので、耕せる土地はいつかほしいものです。

鯨とは関係ありませんが。。
最近わたしがつらつらと心配しているのは、ロシアや中国に日本海側をブロックされたら、ヨーロッパ行きの飛行機はまた南回りとかアンカレッジ経由になるのかな。。。という点です。
そうなったら厭だなぁ・・・。んー世界平和バンザイ。

追記。
中国が「国境なき医師団」のWebサイトへの中国国内からのアクセスをシャットアウトしたとか。国境なき医師団はスーダンのダルフール問題にいち早く取り組んだ団体で、中国は今スーダン政府への関与について欧米から集中非難を浴びている。
でも国境なき医師団はアメリカの強硬姿勢にも懐疑的なのにね。
ところで、国境なき医師団の創設者はフランスの新内閣の外相だというじゃないですか。あーあ、やっちゃった。
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Posted by norlys - 2007.06.01,Fri
このブログは自作クラフトの記録とか山登りの記録用に書き始めたのに、忘備録やらつぶやき(ぼやき)ばかりが溜まっていくというのはなんだかな。。。

「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ」とか言って、のんびりと川の底でやまなしの実が落ちてくるのを待っていたいものなのですが。。。最近編み物の神様は降臨しないし、厭なニュースを目にしてしまうと気分が晴れないので垂れ流してしまいたくなり(またしても)。

ちなみにアイゼンのことをフランス語でクランボンと呼ぶことを昨年の冬に知りました。
アイゼンと呼ぶとガシっと氷を踏みつける重厚な印象を受けますが、クランボ~ン♪とフランス語調で呼ぶのはかなりかわいいです。かぷかぷ笑うんだ~と、押入れのアイゼンを見るたびに独りでほくそ笑んでいます。

さてはて。本日の厭なニュースの垂れ流し。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 5月31日(木曜日)   貳
通巻第1813号  

「中国を虐殺者と呼ぼう」と全米で一大キャンペーンが開始
  ユダヤ人教会からイスラム、福音派、アムネスティなどが大連合組織

 「反日キャンペーン」なんぞ何処かへ吹き飛ばす、大々的な「反中国キャンペーン」が世界的規模で始まった。

「北京オリンピック=ダルフール虐殺」として、世界の一流紙に「意見広告」も掲載され始めている。
 ユダヤ人組織からイスラム教会の組織、エバンジュリカル、国際アムネスティなど数十の有力な団体が、連合を組んで「ダルフールを救え」という連携運動を組織化し(本部はワシントン)、北京オリンピックのボイコットを呼びかけているのである。

 「ダルフールの虐殺に手を貸すのは中国であり、世界がこれほどスーダン政府を非難しているにも関わらず、その政権に武器を供与し、貿易を拡大させている恥知らずな中国」という激烈な文章が並んでいる。
 (たとえば日本で簡単に入手できる英字紙『ヘラルド・トリビューン』、5月31日付け、7面の前面意見広告を参照されたい)。

 これほど大規模な中国非難キャンペーンは、89年天安門事件以来。
しかも北京オリンピックを恥知らず、虐殺者の競技会などと定義し始めていて、今後の北京の対応が注目される。
(以下略)
(http://www.melma.com/backnumber_45206/)
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ほへぇ~。。。と、この"Save Darfur"のメンバー一覧ページを見ると、わさわさとユダヤ教関係協会が並んでいる。いや、ユダヤ教だけではなくて、仏教、カソリックにイスラム教の団体もある。アムネスティ・インターナショナルUSAや人権監視団体もずらずらずら。。。総包囲網キタコレ、という感もあり。

ダルフールの内戦が勃発したのは2003年の2月。
わたしがスーダンの内戦について知ったのはかなり遅れて2005年の夏だった。たまたま訪れた銀座のソニービルで、日本アムネスティ(正笑)主催のアグネス・チャンによるダルフール視察の写真展が開催されていた。ちょどその頃NHKの特集もあったりして(テレビがないので見てないけど)、一時的にダルフール問題の話題が増えていた。

極東ブログさんのようにかねてからこの問題をヲチしているところもあったのだ、ということもこの頃に知った。
(極東ブログのfinalventさんは、ダルフール問題専門の「スーダン・ダルフール情報危機wiki」を管理なさってもいまする)

翻って、この"Save Darfur"が正式に活動を開始したのは、2006年3月。
正直、「ん? 遅いんじゃないの」という気持ちは否めない。国境なき医師団やアムネスティは、ずーっとこのスーダンの内戦について関心を持ってもらおうと声を上げてきた。いや、アメリカだって国連だって、2004年には介入を始めていた。とはいえ、Save Darfurの取り組みは真摯で直球(いい意味です)。短期間のうちにこれだけ組織できたのはなにか秘訣があるのかな。。と勘ぐるのはよくない癖ですね。反省。

スーダンにおけるダルフールの内戦はとても複雑。
wikiによれば、
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ダルフール紛争は、スーダン西部のダルフール地方で、2007年現在も進行中の、スーダン政府に支援されたアラブ人による「ジャンジャウィード」と呼ばれる民兵と地域の非アラブ人住民との間に起きている民族紛争である。
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とある。

もうずっと、かれこれ45年にわたって国内の紛争の火は燻っていて、激化したのが2003年以降。(わたしの理解が間違っていないことを願うけれど。。)スーダン政府側は歴史的に後から入植してきたアラブ系イスラム人が占め、反政府側は非アラブ系イスラム人の原住民族。反政府側が自分たちの処遇を不満として政府軍を攻撃。対する政府側が高度な武器を手に反政府住民を大虐殺、内乱による飢餓、そして民族浄化。国連が両者に対立を収めるように促すも、スーダン国内の問題ということもあり、未だ和解のめどは立っていない。

過去の歴史は勝者の物語。もしいつかこの内戦が終結した未来に、スーダンの過去の歴史として「そういう時代があったんだよ」と知るのであれば、どれだけ気が楽だろう。

内戦で民族紛争なので、正義や善悪の判断はとても難しい。近代武器を用いてジェノサイドを行っていると言われる政府側を完全に悪人にできれば話は楽なのだけど、火蓋を切ったのは反乱側の攻撃といわれているしでもそれも追い詰められた末のテロなら。。。と、堂々巡りが止まない。
いやさ、とにかくまずは今現在起こっている争いは止んでほしい。でもじゃあその後は? なにもなかった顔をして、みんなニコニコと暮らしてくださいって言えばそれでOKなの? などと考え出すとキリがない。うーむ。

民族をめぐる対立をさらに複雑にしているのは、スーダンの石油資源の存在。アフリカの不毛の大地の地下に膨大な石油が埋蔵されていることが、問題の深刻化に拍車をかけた。

アメリカ資本は1980年代後半からスーダンの地下資源開発に着手していたけれど、国内情勢が悪化するに及んでテロリスト国家と格付けしアメリカ政府は米国民間資本のスーダンへの介入を一切禁止した。その隙にするりと入り込んできたのが中国で、非アラブ系住民に弾圧を続ける政府側に武器を供給し(といわれている)中国資本の石油開発公社を建設し、今ではスーダンの石油産出量の3分の2が中国に輸出されているそうな。
もっと詳しい経緯は、日刊ベリタさんの20061123日付けの記事に書かれているので割愛。
 
前述の「Save Darfur」の現在最新のプレスリリース(2007年5月29日付け)は、改めて中国を名指しで非難している。アメリカとイギリス、フランス、ドイツ、そして国連という枠組みと中国の対立図式を示し、オリンピック開催をネタに中国に国際的協調を促している。
世界は今、小さな岐路に立たされていますよ。
大げさかもしれないけれどね。

でも中国は狡猾なので、おそらく抜け目なく欧米諸国、アフリカ諸国、ロシアや中東の各方面に幅広く根回しをするだろう。でも多少は譲歩するだろう。中国はアフリカだけじゃなくて国内の人権問題まで突かれたらたまらない。でも今の世界経済状況では中国を抜きに考えるのはもはや難しくなってきている。だから、欧米の追求は中国を国際社会から追放するのではなく、あくまでも合意を引き出すことを目的にこの問題を転がすだろう。中国は少しの間は強硬姿勢を貫いて、ロシアや中東と米+EU諸国という対立構造を深めるように扇動するだろう。でも落ち着く先では、スーダンの石油資本に欧米が参加して中国とシェアし合うことになるのだろう。そして、オリンピックは結局無事に開催されるのだろう。

んー。。。
なんか厭な未来予想図になってしまった。。。

国際的な政争のコマとして突然大きな扱いをするとか、なんだかあまり人々がスーダンの将来までは思いを馳せていないような気もして気懸かりなんだけど、たぶん気のせいだということにしよう。。。と、思いながら眺めた国境なき医師団のページで、厭な予感にさらに拍車がかかる。

以下、本文のほんの一部を抜粋。
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スーダン・ダルフール地方:「正しい問い、誤った答え」−プログラム副管理者へのインタビュー
情報発信日 2007年04月23日

武力介入を求める声が高まる中、トルヒーヨ(国境なき医師団(MSF)の西ダルフール州におけるプログラム副管理者)が語る一般市民が直面する状況は、人道援助団体「セーブ・ダルフール」などの団体や政治家が語るものとは大きく異なる。

国民の保護を名目として行う軍事介入は、民間人に多数の犠牲者を出すことが多く、援助活動は、たとえ可能だとしても大きな困難を伴います。これは、イラクやアフガニスタンの例でも明らかです。人道回廊の設置の提案に至っては、道理に合っていません。約1万人の援助活動従事者が、すでに大規模な援助を行っているからです。
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複雑です。。。
最悪のシナリオだけは避けてほしいものです。
ある意味、中国の狡猾さが救いになるかもしれないなんて、皮肉なことを考えてみたりします。さてはて。

ところで。「ダルフール」と「中国」をキーワードにしてググってみると、ちょっと面白い結果になったので見出しを並べてみましょう。
順位はグルグル変わっちゃうので、まぁわたしが目にした限りの話ですが。
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3番目は産経新聞の記事(2007年5月11日)
「中国はダルフール虐殺を支援」米下院108人、五輪ボイコット警告

4番目は朝日新聞の記事(2007年5月10日)
asahi.com:中国、ダルフール担当の大使任命 - 中国特集
(中国はスーダンへの)積極的な貢献をアピールすることで、欧米などから出ている「人権軽視」の批判をかわす狙いがあるとみられる。
※見出しだけだとわからんので、本文を一部抜粋。

7番目は中国人民日報の記事(2007年5月24日)
中国政府、スーダン・ダルフール地方に支援物資--人民網日文版--2007.05.24

9番目はJanJan(市民ニュース発信のNPO)の記事(2007年4月30日)
世界・中国、ダルフールへの国際部隊派遣を自らの功績に
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いやはや。ささやかな情報合戦の末端を見た思いです。

わたしの目には、プロパガンダ戦では米+EUが先手を打ち、中国は火消しに必死。
そして朝日新聞は中国の犬だということが鮮やかに浮かび上がってきましたが。どうなんでしょ。

おそらく産経新聞やJanJanのような市民ニュースは中国との日中記者交換協定を結んでいないので自由に発信することができ、他のマスコミは中国様からのお許しがいただけないので報道できないのでしょう。
逆にいうと、日本はこの問題に首を突っ込まなくていいよという中国様のご配慮が働いているのでしょうか。

いやはや。。。
やっぱり清流の水底で泡吹き自慢をしながらのんびり暮らすのが良さそうです。クラムボンが笑ったよ~って。
 
それでも「スーダン」で検索すれば、ネット上にはこの問題に言及する多数のブロガーたちがいることがわかるので、日本のジャーナリズムの多くが自らの機能を放棄しようとも、言論の自由が保障された国に生まれたことは自分にとってささやかな幸いだと思うのでした。
Posted by norlys - 2007.05.29,Tue
世の中の動きに疎いわたしでも、さすがに昨日ZARDの中の人と松岡農水相が自殺したというニュースは小耳に挟む。

最近は紙面を賑やかす事件や話題が多すぎて、きっと瞬く間に消費されてしまうだろうな。
自分が経営者だったらきっとこんなときにこそ臨時株主総会を開くし、自分が政治家だったらこんなときにこそひっそりと重要法案を可決するし、自分が芸能人だったらそそくさとできちゃった結婚を告白してもいいかも。

それにしても。
最近パジャマ着ませんね。首の緩んだTシャツで代用してます。

遺書を8通も書き残す猶予が与えられたのに、なぜ身奇麗に繕わずにパジャマ姿。
後を追った緑資源機構の元理事もパジャマ姿。さらに革靴。
いや、まぁ問題はそこにはありませんが、まぁ。

山の奥深くに分け入ると、ときどき「まぁこんなところまで」と人の手が施された跡があって驚くことがある。すべてが無駄だとは決して思わない。防林も防砂も重要なことだから。国土は国家の礎なのだから。
国家百年の計というからには、百年後のためにソレがあるのだと信じることにしている。

5月28日付けの鈴木宗男氏の日記が興味深い。「西の松岡、北の鈴木」と呼ばれたふたりは大の仲良しらしい(イメージです)。

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今となっては24日夜、熊本の地元の人が出てきたので会食につきあって欲しいと早くから言われていた会合でゆっくり話したのが最期となってしまった。(中略)
ここは国民に土下座し、説明責任が果たされていませんでしたと率直に謝った方がいい」と進言したら、力無く「鈴木先生、有難いお話ですが今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」と、弱気な言いぶりだった。(以下略)
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上の人とやらはいったいどういう計算のもとに、こういうシナリオを書いたのでしょう。。。
さてはて。。。

世界はこんなにも美しいのに、ときどき足元に広がる闇の深さにおののく。
見なければ看過できると思うのに、いやがおうにも忍び込んでくるものがあるのだと痛感する。

  目をつぶって 何かを叫んで 逃げたくなるけれど
  目はつぶれても 耳はつぶれない まぶたはあるけれど
  耳ぶたはないから 耳たぶはあるけれど 耳ぶたはないから
  それで桜の粉と一緒に 耳から何かが入ってくる
  (野田秀樹「贋作・桜の森の満開の下」より)

初代の毬谷友子版をVTRで見た。美しい狂気という文学的存在を体現していた。
なんか急にこのセリフを思い出した。ただそれだけ。
Posted by norlys - 2007.05.18,Fri
サッカーの三浦知良選手が、自民党からの参院選の比例代表出馬の打診を断ったそうな。

所属する横浜FCの広報を通じての談話は、「自民党よりオファーを頂きましたが、お断りいたしました。土曜日の試合に向けてしっかりと調整をして全力で頑張ります」とのこと。

さすがはキングカズ。参議院議員になることよりも、週末の試合の方が大事だなんて。
ぜひまだまだ現役で、ずっとサッカー馬鹿でいてください。

1998年のWCフランス大会直前に日本代表メンバーから外されたときのエピソード。
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岡田武史監督 「外れるのはー、えー市川、えーカズ、三浦カズ。それから北澤。三選手です。 」

カズ  「プライドを持ってね、誇りを持って日本代表でやってきたんで。(中略)
     魂みたいなのは向こうにおいてきたと思っているんで」 
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2010年、次のWC南アフリカ大会で魂を取り戻すことはできるのかな。。。
がんばってほしいな。。。

と。上記のエピソードを改変したネタを発見し、ひとりで大爆笑。

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IAU 「外れるのは冥、冥王星」

冥王星 「プライドを持ってね、誇りを持って惑星やってきたんで。 
              塊みたいなのは向こうにおいてきたと思っているんで」
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ちょ、塊って…www


キングカズとは全然関係ないけれど、サッカーつながりということで(?)。

Monty Python - International Philosophy
http://www.youtube.com/watch?v=xrShK-NVMIU
Posted by norlys - 2007.05.17,Thu

週末は小川山でクライミングの予定。天気が良ければよいのだけれど。

小川山は去年の秋に行ったのが最初で最後。
美しい花崗岩の露岩や岩峰があまたと点在するクライマーたちの聖地。

小川山が水晶の産地として鉱物愛好者の間で有名だと知ったのは家に戻ってからのこと。
花崗岩や珪質岩の空洞にペグマタイトが成長し、露頭に出現した水晶だらけのポイントあるのだとか。運がよければ、日本式双晶(Twin)やアクアマリンが見つかるらしい。ごくり。
前回は、登ることと落ちないことに必死で、鉱物採集をしているゆとりなどちっともなかった。残念。

水晶にもさまざまな種類があって、その中のひとつに「草入り水晶」というのがあるそうな。別名は「苔入り水晶」。水晶の中に緑色のクサとかコケみたいな模様が混ざったもの。

/* わたしはうかつにもずっと、ほんとうに草とか苔とかがクリスタル内に閉じ込められたのか、または後から混入したものだとばかり思っていた。琥珀は有機物ですが、水晶は無機物ですね、はい、これ学校で教わりましたね。(自虐w) ああぁ、浅はか。メソポーラスシリカで逝ってきます。。*/

クサでもコケでもなく、草入り水晶は緑泥石(chlorite)や角閃石(amphibole)が偶然混入(インクルージョン)したものなので、発色は鉄イオンによるものだそうな。なるほど。

img10353745018.jpg 「草入り」とか「苔入り」というと、どうもきこえが悪いようで、パワーストーン屋さんたちはこれを「ガーデン・クォーツ(クリスタル)」という名称で販売している。
なんでも「英語名はGarden Quartz(庭園水晶)。中国では風水で緑幽水晶と呼ばれ事業発展、商売繁盛にとても効果のある水晶」なんだそうだ。ほぉ、ありがたいね。

ところがこの"Garden Quartz"という名称でググってみると、ん?ヒット数がめっさ少ない。へんなのーと思いながら海外のGem屋さんのサイトを検索すると、どうやら草入り水晶はまんま「Chlorite Quartz」が一般的な呼称のようで。ふむ。

あぁ、またか。。。
鉱物は大好きなんだけど、パワーストーンでヒーリング系の怪しいサイトがうようよあって、今では半貴石はおろか合成宝石まで立派な謳い文句をいただいちゃってる。もうなんだかね、アルカリイオン水とかマイナスイオンとかゲルマニウムとかプラチナコロイドみたいなもので、もうあれだ、お腹いっぱいなんですよ。

Garden Quartz、いいんだよ、君は今までどおり草入り水晶でいいんだよって言ってあげたい。
それでも「Garden Quartz (庭園水晶)」の耳触りのよさに、ついついブログのタイトルにしちゃったよ、ごめんよー(へたれ)。

決してファントムや半貴石や合成宝石が悪いわけじゃない。むしろ多彩な色彩や合成プロセスなんかは大好きなんだけど(オートクレーブで合成水晶を作ってみたいぞ)。だけど、壮麗なコピーをつけて法外な値段をふっかける商売人さんたちには閉口してしまう。ティファニーやデビアスを筆頭にね。
(まぁ彼らは石だけじゃなくて夢も売っているんだよね、ということにしておこう。むにゃむにゃ)

Posted by norlys - 2007.05.17,Thu

昼は弟と両親と同居人とで会食。来週父親がゴビ砂漠の植林ツアーにでかけるので、その間母親と一緒に旅行に行こう計画の打ち合わせ。。。のはずが、なぜか大所帯になる。

うちの家系はアモルファスな集合体で、集れば集まったでなごやかなんだけど、話題が四方八方に飛散してなかなか収束しない。まぁわたしも人のことを言えた義理ではないが、いかんせんスコープの定まらない(=オチのない)雑談が続きなかなか困惑する。それでも久しぶりに元気な両親と弟の姿をみてひと安心。週末は山にでかけてばかりで、家に帰らずにいてごめんなさい。きっと近いうちにイモ掘りに行きます。

一日の最後に、山の会の例会に出席。で、例会後の呑み会でホロ良い気分。週末の小川山に向けてお酒は控えておこうと思ったのだけど、目の前にある液体に手が伸びてしまう自分のふがいなさに反省しきり。

そんな日々のつれづれのホロ良い気分での帰り道に、厭なニュースを思い出す。
胸につかえた厭な思いは、早めに排出するに限ろうかと。
て、これ↓

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ロシア、ミャンマーに原子炉建設へ
2007年05月15日22時30分

 インタファクス通信によると、ロシアのキリエンコ原子力庁長官とミャンマー(ビルマ)のタウン科学技術相は15日、モスクワでミャンマーへのロシア製実験用原子炉の提供を含む原子力協力協定に署名した。人権問題で批判されている軍事政権への原子力分野での協力は、国際社会の懸念を招く可能性がある。

 ロシア側によると、ミャンマーの原子力研究センターに、産業用の20%濃縮ウランを燃料とする10メガワットの軽水炉を建設する計画。国際原子力機関(IAEA)の査察下で計画を進めるとしている。 

引用元: 朝日新聞 http://www.asahi.com/international/update/0515/TKY200705150429.html
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うはは。いきなり爆弾投下みたいなネタw。

科学技術万歳派のわたしでも、核については穏健派。それなら宇宙開発とかキレイそうなお題目なら賛成なのかなどと問われたらすっかり答えにつまるほど弱な理論しか持ち合わせてないし、声高に原発反対を唱えるつもりはさらさらないけれど、核をめぐるパワーバランスのネタにはすっかり食傷気味。それだけのこと。
このニュースを読んでそそくさと忘却できるほどには人間ができていない。
あぁ、やっぱり君はそんなに核が好きか大好きなのか、ロシア、まぁどうせ糸引きはあれだろ君だろ中国、とうんざりしてしまう。

ミャンマーは天然ガスの輸出国なんだぜベイベー。でもちまちまと一次産品の稲作で世界最大の輸出国を名乗るよりも、エネルギー輸出の旨みを知ってしまったら、もう元には戻れないってことなのかい? なんて、久しぶりに国際記事に登場したミャンマーの国名に慌ててWikiをたどるくらい事情に疎いので、なんともいえないけど。。

ミャンマーにおけるロシア主導の核開発についてつらつら検索してみると、2002年にはすでに着々と準備を進めていたらしい、とか。今年の4月26日に24年ぶりに北朝鮮との国交を回復したミャンマーは、実は2000年頃から水面下で準備を進めていた、とか。なんとかかんとか。

ふーむ。。。

ミャンマーのお隣中国はもちろん、インドも原子力発電が稼働中。ライバルとも言われるタイも長いこと及び腰だった原子力発電にようやく本格的に検討するかも。。という計画が今年発表されたところ(さすがはライバルで、タイの原子力発電は米日主導らしい)。

ふーむ。。。

まぁ、原子力発電の恩恵にあずかっている国の人間が、ミャンマーのことをとやかくいう筋合いはなかろ。
それでもまぁ核をめぐるパワーバランスのネタがまたひとつ増えたりして、はぁなんともはや。

先週末に両親が祖母を訪ねたところ、齢90歳を越える(レイディーなので実年齢は明かしませぬ)祖母が言うには、
「こんな幸せな世の中なんだ、長生きしなけりゃソンだ」だそうな。
彼女のポジティブな思考を、孫たるわたしはもっと見習うべきかもしれない。やれやれ。

Posted by norlys - 2007.04.13,Fri
今までもBlogを垂れ流してきたことはあるけれど、いつも3日坊主で終わるので、今回はどこまで続けられるのかとても不安だったり。

とはいえ、世間様に物申すとか、みなさまにコレだけは知ってもらわないと、とか、そういう壮大な志はこれっぽっちもなく、ただ淡々とつれづれな日々のできごとを綴りたいな。。と思うこともしばしば。

思えば、更科日記や蜻蛉日記などの日記文学や、ゲーテのイタリア紀行のような紀行文学も、現代ならBlogで配信されるのかなぁ。。などと、不埒なことをもほんのり考えたりするのですが、書いては消し、書いては書き換えることのできるBlogと、発表までに長い時間と手間のかかる古の名作とを比べることは難しいかと。

まぁ、ぼちぼちやっていこうと思うのでした。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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