週末は小川山でクライミングの予定。天気が良ければよいのだけれど。
小川山は去年の秋に行ったのが最初で最後。
美しい花崗岩の露岩や岩峰があまたと点在するクライマーたちの聖地。
小川山が水晶の産地として鉱物愛好者の間で有名だと知ったのは家に戻ってからのこと。
花崗岩や珪質岩の空洞にペグマタイトが成長し、露頭に出現した水晶だらけのポイントあるのだとか。運がよければ、日本式双晶(Twin)やアクアマリンが見つかるらしい。ごくり。
前回は、登ることと落ちないことに必死で、鉱物採集をしているゆとりなどちっともなかった。残念。
水晶にもさまざまな種類があって、その中のひとつに「草入り水晶」というのがあるそうな。別名は「苔入り水晶」。水晶の中に緑色のクサとかコケみたいな模様が混ざったもの。
/* わたしはうかつにもずっと、ほんとうに草とか苔とかがクリスタル内に閉じ込められたのか、または後から混入したものだとばかり思っていた。琥珀は有機物ですが、水晶は無機物ですね、はい、これ学校で教わりましたね。(自虐w) ああぁ、浅はか。メソポーラスシリカで逝ってきます。。*/
クサでもコケでもなく、草入り水晶は緑泥石(chlorite)や角閃石(amphibole)が偶然混入(インクルージョン)したものなので、発色は鉄イオンによるものだそうな。なるほど。
「草入り」とか「苔入り」というと、どうもきこえが悪いようで、パワーストーン屋さんたちはこれを「ガーデン・クォーツ(クリスタル)」という名称で販売している。
なんでも「英語名はGarden Quartz(庭園水晶)。中国では風水で緑幽水晶と呼ばれ事業発展、商売繁盛にとても効果のある水晶」なんだそうだ。ほぉ、ありがたいね。
ところがこの"Garden Quartz"という名称でググってみると、ん?ヒット数がめっさ少ない。へんなのーと思いながら海外のGem屋さんのサイトを検索すると、どうやら草入り水晶はまんま「Chlorite Quartz」が一般的な呼称のようで。ふむ。
あぁ、またか。。。
鉱物は大好きなんだけど、パワーストーンでヒーリング系の怪しいサイトがうようよあって、今では半貴石はおろか合成宝石まで立派な謳い文句をいただいちゃってる。もうなんだかね、アルカリイオン水とかマイナスイオンとかゲルマニウムとかプラチナコロイドみたいなもので、もうあれだ、お腹いっぱいなんですよ。
Garden Quartz、いいんだよ、君は今までどおり草入り水晶でいいんだよって言ってあげたい。
それでも「Garden Quartz (庭園水晶)」の耳触りのよさに、ついついブログのタイトルにしちゃったよ、ごめんよー(へたれ)。
決してファントムや半貴石や合成宝石が悪いわけじゃない。むしろ多彩な色彩や合成プロセスなんかは大好きなんだけど(オートクレーブで合成水晶を作ってみたいぞ)。だけど、壮麗なコピーをつけて法外な値段をふっかける商売人さんたちには閉口してしまう。ティファニーやデビアスを筆頭にね。
(まぁ彼らは石だけじゃなくて夢も売っているんだよね、ということにしておこう。むにゃむにゃ)
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
Powered by "Samurai Factory"