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フィンランドの子はなぜ賢いのか 応用力が世界1位
北欧のフィンランドに熱い視線が注がれている。3回目の結果が4日に発表された国際的な学習到達度調査(PISA)でトップクラスを維持しているからだ。日本の教育界では「フィンランド化現象」が進みつつある。
(以下略)
(asahi.com 2007/12/6)
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んー。確か去年の今頃にも同じようなキャンペーンが一部で盛り上がっていたような気がしますが。はて。
前回はPISA 2006の実施前で、今回はその結果が発表されたというタイミングの問題なんでしょうか。
「フィンランドの教育に注目!!」している教育関係者はなにも日本だけではなく、全世界的な潮流だそうです。
まぁ、こんな風にランキングされたら、上位を目指したくなるのが人情です罠。
「おまえらバーカ」と言われて黙って耐えるなんて、イチ国家としての沽券にかかわります。
教育費の安さ(義務教育すべて無料)、少人数学級、自主性を重んじるNON詰め込み教育体制、教職のあり方。。。と、フィンランド的教育方針に学ぶべきことはあると思いますが、なにしろ流行に敏感な日本国ですので、「すわっ、フィンランドの教育最高~!!」と換骨堕胎した教育方針が蔓延りそうで、ちょっとイヤ。
「当校はフィンランド式学習方法をベースにより高度な学力を…うんぬん」みたいな謳い文句が飛び交いそう。
うーむ。。
そこは民間資本の出番じゃないのよ、国家プロジェクトでなくては意味がないのよ。とか、ちょっと思う。
フィンランド式教育を受けたら、もれなく日本の最高学府にするっとパスして、海外に留学せずとも国際的な知識人として社会に貢献できる人物になるというキャリアパスが前提になければだめじゃん、とかも思う。
あくまでも個人的な意見だけど。
そもそもOECDの用意したテストの内容がフィンランド向きだったというだけじゃないの~、なんて疑いの眼で2003年の読解力の試験内容をほんの少し覗いてみました。
こちらのサイトを参考にさせていただきました。→ 「PISA型読解力のための教材」
(最新の2006年度のテスト内容はまだ掲載されていません)
うむ。。。なかなか、まっとうかも。。
同居人がノルのニュースで拾った話では、フィンランドは過去に一度も教育改革が行われなかったそうです。
ほんとうかどうか検証するのは面倒なので、まぁそういうことにしておきましょう。
ノルニュースいわく、「フィンランドが特別なのではなくて、単純に豊かになったことで他の国の教育レベルが競争力をなくしてしまったのではないか」ということです。なるほどな。
ヒトコトで「教育改革」と言ってもベクトルはまちまち(ゆとりになったり、詰め込みになったり)なので、一概に改革の是非は問えません。
ですが、方針がブレることなく、かつこのようにPISAの結果として評価を得ることはフィンランドにとって大きな成果だと思います。自らの理想に忠実であり続けることは、けっこう難しいですからね。ぱちぱち。
近年、日本の学生さんたちの学力低下という危機を煽る報道が多いような気がします(そうでもない?)。
社会に警鐘を鳴らすのは確かにジャーナリズムさんたちの使命かもしれませんが、扇動するばかりじゃなくてマスコミさんたちももっと基礎研究特集! とか組んだらいいのになぁ。
「フラーレン最強伝説」とか「もうナノは古い、これからはピコオーダー」とか、あまり派手に一部門だけをクローズアップすると、またゾロそっちにばかり研究助成金が流れ込むので、地味な分野から順番にバランスよく開拓してほしいけど。
さぁ視聴率とか公表部数という呪縛から逃れて、延々と24時間ライフサイエンス特集番組とか組んでみやがれ。いや、そういうのは専門チャンネルがあるからウチは。。とか言い逃れしないでさ。科学系ばかりではなく、人文系もよろしうお願いいたします。
資源に乏しく地理的にも極東の辺境にある国にとって、次世代を背負って立つ人材は国家の宝なのだから。
まぁ結局のところ、キャピタルの大小が人間の存在価値を決定しがちな高度資本主義社会でかつ、現状より小さな政府を目指している日本においては色々なことがなかなか難しいかも、ですね。
なーんて。なんか風呂敷を広げすぎたかも。。自粛しよう。。
skatt(スカット)とは、ノルウェー語で税金のこと。
自分は「スカっと税金(を払う)」という語呂合わせでこの単語を覚えました。だからなんだという意味はないけど。
skattには宝物という意味もあって、"Du er min skatt."(どぅ あーる みん すかっと) 「あなたはわたしの宝物よ」と、まぁたいていは親が我が子に向かってささやくときにも使用します。
taxとtreasureが同じ単語というのはイマイチ納得しがたいものがありますが、言語とは実に奥が深いもので。
夕べ家で同居人のPCを覗き込むと、なにやら人の名前をフォームに入力して検索中。
検索実行ボタンをクリックすると、Inntekt、Formue、Skattの3項目の下にするっと金額が表示されました。
Inntekt(年収)、Formue(貯蓄額)、Skatt(納税額)です。
あー。Skattelister(スカットリステル、納税額リスト)ね、と。
ためしに、ノルウェーの現首相であるJens Stoltenberg(イェンス・ストルテンベルグ)氏の名前をSkattelisterに入力してみました。
結果はこんな感じ。ご丁寧に居住地域(オスロ)の平均値と比較するグラフまで表示されています。
↓
年収が1,101,918 NOKということなので、約2千2百万円くらい?
(1NOK≒20円として)
1国の首相の収入が、ほんとに?
税金は483,083NOKなので、およそ9百66万円。年収の約半分弱にあたりますね。うは、厳しい~。。
貯金がゼロというのは、ちょっと。。?です。ほんとかな。
Skattelisterは、新規取引を始める前に取引先の情報調査の一環として用いたりするようです。あとは、やはりアレでしょう。最近いやに羽振りのよいご近所さんや知人をチェックして当局にチクりを入れる、と。
まー、なんてアケっぴろげ。
いやむしろ、日本よりも厳しい相互監視社会なのかな。
「社長、なんで自分の給料はこんなに低いんですか。納得できません(#・∀・)」
「君の貢献には感謝している。だが残念ながら、わが社の業績は厳しいんだ(´Д`υ)」
「なにいってるんですか、社長、こんなに貯めこんでщ(゚Д゚щ)」
「Σ( ̄□ ̄lll)!! 」
そんな会話が聞こえてきそうな。。w
いや、たぶんお国柄あまり表面立って攻撃材料にしたりしないんじゃないかなとは思いますけど。
日本にも「高額納税者公示制」いわゆる長者番付というのがありますが、個人情報保護法の施行に伴い2006年度から廃止されたそうです。
ビバ、ブラックボックス。
いやさ、ノルウェーだってそんな馬鹿正直に生きている人たちばかりじゃないだろなと思います。
納税額はお役所から、収入は勤務先などから、貯蓄額はどうやら銀行からデータを収集しているようだけど、さすがに海外の銀行口座まではチェックできないみたいだし。
わたし個人としては、このSkattelisterは悪くないんじゃないかと思います。
年収や貯金残高や納税額を公表されたところで後ろ暗いことはあまりしでかしてないので、さほど痛くも痒くもありません。
でも同時に、ぜひ今すぐ日本にも導入すべき~とは思えないです。
日本でこういうデータベースを公開したら、ここぞとばかりに先物取引やら証券やら不動産やら宝飾などの高額商品の営業のネタにされそうで、ちょっと怖い。。(偏見?)
逆に言うと、かのお国では、あまりそういうコールセールスは盛んではないのかな。よくわからないけど。
すべからく個人の情報を秘匿することが個人情報の保護であるという論理には肯じえないけど。。
都市部のように、誰もが匿名という無個人の蓑をまとうことで、その足元にはより深く大きな闇が口を開けて待ち構えているような気もするので。
ただ、先に述べたように、人を騙して金を巻き上げてやろうと考える輩がこの国にはあまりにも多すぎるような。。(真面目なコールセールスもあるのかもしれないけど、不幸にしてわたしは巡り合ったことがない。。)
じゃあどうしたらいいのか?
正直者が馬鹿をみない社会は存在しうるのか?
うーむ。。。
ちょっとわかりません。すいません。
なんだか下手な芝居を見せられているような気分でゲンナリ。。
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米国務省、調査捕鯨の自粛求める(産経ニュース、2007/11/20 09:28)
(省略)
マコーマック報道官は、ナガスクジラと今年調査対象に加えられたザトウクジラについて、「特段の配慮」を日本側に求めた。同報道官は、国際捕鯨条約に基づく日本の調査捕鯨の権利は認めるとしながらも、クジラの生態に関しては「非致死性の調査技術が利用可能だ」として、「別の方法」を促した。
ただ、国際環境保護団体が抗議船を南極海に派遣し、実力で調査捕鯨を妨害することについては、「この海域で船舶が沈んだり、損壊すれば悲惨な結果を招く」として、団体側にも自制を求めた。
(以下略)
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「日本はあまり他人を刺激しないように」「国際環境保護団体(=青豆)は暴力行為の自制を」と、一見遠山の金さんバリのアメリカ様のご高説はごもっともかもしれませんが、
黙れ、この牛食いどもが。(あー、スッキリw)
できる限り米英豪産の精肉を我が家の食卓から排除してやる。
そんなささやかな決心をひとり胸に誓ってみました。
とはいえ、難しいだろうな。。
なにしろ今月は年末の旅行代やらレーシックの手術代やらで素寒貧(すかんぴんって、なんてキャッチーな響きなんだろ)。
ま、できる範囲でぼちぼちっと。。
鯨、おいしいですよ。良質な蛋白源です。
だからといって絶滅に追い込むまで乱獲オッケイなんて考えていません。
生態系への配慮はとても大切なことだと思います。
今の時代、サスティナブルな社会を創出するためによりエコ・コンシャスであることは、全世界規模でエンゲージしなくてはならない最重要課題です。(棒読み。というか、へんな翻訳文みたいw)
鯨はクレバーでソーキュートだから残虐なことはやめてと主張する方々にも、ぜひ一度「いのちの食べ方」という映画をご覧いただきたいなと思います。原題は"Unser Täglich Brot"(Our daily bread)だそうです。
もっとも自分は全部観たわけではありませんが(おいこら)。
映像があまりにクリーンで淡々としていて、途中を飛ばしてしまいました。機会があったらまた後日。。
「いのちの食べ方」は、オーストリアのニコラウス・ゲイハルター監督が2005年に制作したドキュメンタリー映画。現在日本でも公開中、だそうです。
←
一見、薬品などを扱っている化学工場のようにもみえますが。。
通路の先で後ろ向きの女性が牽引しているトレーには、ひよこがぎっしり。
まぁ、そういうことだ、と。
人の業はあまりに深く、殺生を避けずに生きていくことは困難なんだと、他の生物の犠牲の上にわたしたちの生活は成り立っているのだと、じっくりとじわじわと再認識。
牛、豚、鶏などの家畜だけではなくて、魚や野菜、果物など、普段わたしたちの食卓に馴染みの深い食材が次々に現れます。オートメーション化の進んだプランテーション(とはいえ自然が相手なので、どうしても人間が介在せざるをえないみたい)、そこに働く人々、そこで「生産」される生き物(動植物)たちの姿が、実に淡々と描かれています。
ナレーションはなく、ときおり現場の音声が入るのみ。
野菜とか果物はまだいいのですが、家畜がらみはさすがにちょっとキツイかも。
ただ、残虐だとは思いません。
少なくとも自分の親の世代の幼少期には、ごく普通に家庭に鶏などの家畜がいて家人が屠ることが身近に行われていたと聞いています。
そういう光景があまり一般的ではなくなったというだけで、そういう行為がなくなったわけではないんだと。
あぁ、これが現実なんだなぁと。
その昔、地元のスポーツクラブの野外活動でニジマスを手づかみするという企画がありました。
みんなで「ぎゃーぬるぬるする~」「びちびちはねる~」と大はしゃぎしながらニジマスを捕まえて得意気に大人たちに差し出すと、あらら炭火の上で焼きだすじゃありませんか。
え。。。
「おいしいぞ、さぁ食べなさい。みんなで捕まえた魚だぞ」と大人たちに促されても、子供一同ぽかーんとしたまま押し黙ってしまいました。さっき手の中でビチビチ跳ねていた感触が鮮明で、食べ物に見えない。。
なぜか一番先に箸をつけるという役に自分が名指しされ、恐る恐る食べてみました。「あ、おいしい」
いや、ほんとにおいしかったんです。振り塩の加減が絶妙で、炭火焼だし。
ということで、ほかの子供たちも少しずつ手を伸ばして食べ始めました、とさ。
そんな古い記憶をほじりだしてみたり。
生きるということ、食べるということを、いま一度見つめ直すことは大事だなぁと思いました、とさ。
さて、
人間がこの世にいなければ、自然にとって一番やさしいのでは?
なんて、そんなアンビバレンツなことを言い出したらキリがありませんので、この辺でおよろしく。
その昔、両親にホームで見送られながら、東京駅から出る寝台特急に弟と2人で乗り込んで(乗り込まされて)熊本まで行きました。いわゆるブルートレインというやつです。
熊本行きだったので、たぶん「はやぶさ」なんだろうと思うのだけど、なにしろ小学校4年生という遥か遠い昔のことなので、よく覚えていません。
夕方6時に東京駅を出て、延々と列車の中。深夜に列車が停車した気配を感じてひっそりとカーテンの隙間から覗くと、京都駅や岩国駅といった、見知らぬ土地のホーム。ブルートレインの停車するホーム以外は人の気配も灯りもないようなもの寂しい風景。
下関のあたりで通路のある左の車窓に海が広がり、太陽が昇ってきたのを見たような見なかったような。
すっかり周囲が明るくなってもまだ延々と列車の旅は続き、熊本駅に到着したのはお昼くらいだったと思います。車内販売のサンドイッチでは物足りなくて困ったな…と思っていたら、同室の女性がおにぎりを分けてくださったことは未だに覚えています。確かに具は塩鮭でした^^;
そんなブルートレインが、廃止の方向だそうで。。。ショック。。。( ̄□ ̄;)!!
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消えゆく東京駅発ブルトレ 「銀河」来春に引退
「ブルトレ(ブルートレイン)」の愛称で親しまれてきたJRの寝台列車が、09年春にも、東京から西へ向かう路線から姿を消す可能性が高まっている。利用客の減少が主な原因で、ほかの路線も同様の事情を抱えている。一部の豪華列車を除き、将来的には廃止の方向にあるという。(以下略)
(asahi.com 2007年11月18日11時02分)
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鉄分濃い目の人間なので、電車の旅が大好きです。空旅も船旅も好きだけど。
旅先の滞在だけではなく、移動の手段や時間も楽しいし、路線図や時刻表を眺めるだけでも楽しい。うふふ。
時間だけは余りある学生時代は、たまにムダに電車に乗って時間を潰していました。
まったく用事もないのに八高線を八王子から高崎までとか、横浜線を横浜から橋本までとか、全然自宅とは方角が違うのに京急や相鉄の路線を制覇したり。て、貧乏なので近郊列車ばかりw
バックパックを担いで格安航空券でヨーロッパに行けば、ユーレイルパスとトーマスクックを旅の友に夜行列車を宿代わりにしていました。宿代が惜しいというだけで、フランスからドイツに、ドイツからイタリアに、イタリアからスペインに、みたいな。まだユーロ導入前だったので、一日ごとに通貨単位が変わるのが一番厄介だったかも。
さて。
これだけ夜行バスの路線が拡大しているのだから、夜行の快速列車も増発してくれたらいいのになぁと思っていたのですが、現状あまり期待できそうになく。。残念。
首都圏のラッシュ時の混雑や分刻みの運行をよそ目に、地方ではゆったりとした座席配置でトロトロと走る列車の風情はまるで別の乗り物。
なんだか今の日本の縮図のような。。
首都圏でぎゅうぎゅうに詰め込んで効率重視で収益を確保しつつ、地方は万年赤字で財源譲渡するも維持が困難で縮小傾向。自治体も仕事も住宅も公共輸送も、なんかそんな感じ。
首都圏と地方は、はて、どっちが植民地なんだろ。
長距離列車だけではなく、航空業界も相変わらず低調? のようで。
今週21日にはJALとANAがストライキを予定しているそうだし、イタリアの国営航空会社アリタリアは未だに買い手が決まらず破産寸前だというし(つか、まだ潰れてなかったのか…)。
どれだけ情報が便利になってリアルタイムに世界各地の人とコミュニケーションをとれる時代にあっても、物流や人の移動が絶えることはないと思うのだけど。。
結局、初期投資と維持管理費が莫大で、小回りの利かない交通基盤の運営は難しいものなんでしょか。
高速バスなら、収益の少ない路線を廃止してもっと人気のある路線にバスを回せばいいのだし、ドライバーさんにしても電車のウテシさんや飛行機のパイロットに比べたら人材を確保しやすそうだものなぁ。。
みんなが携帯電話を持つようになって、街角の公衆電話がみるみる減少したみたいなものだと思えば仕方ないのかな。
スピードとエゴが加速して、サービスがそれを追従したり先行したりして、確かに便利な世の中だとは思うけど、じっくりとゆったりと時間を過ごすことが難しくなったなぁとも思います。
みんな楽しいのかな、疲れないのかな。。
なんて思うのは自分が歳をとったせいかな。。(´・ω・`) はは。
岩ではなく木に登ってロープワークの復習。
フリークライミングならぬ、ツリークライミング。
(ツリークラインミング(いわゆる木登り)は自然に親しむスポーツとして確立されているようですが)
エイトノットのように基本中のキという頻度の高い作業はいいのですが(当たり前か…というか、当たり前じゃないと困る…)、あまり馴染みのない結び方とか「いざというとき」のための技術はなかなか覚えられません…ちゃんと予習復習しよう。。
木に登っていると、必ずといっていいほど子供たちの注目を浴びます。
遠巻きにガン見する子供たちが多数だけど、中には近くに寄って来て「ねぇねぇ、なにやってるの?」と声をかけてくる子供たちも。
単に珍しい変わったことをやっているというだけではなく、やはり「木に登る」という行為が目を引くんでしょうか。
木登りって、人間の本能に刷り込まれている行為なんだろうなぁ…としみじみ思ってみたり。
そんなほのぼのとした一日を過ごしつつ、最近気になっていたネタのヘッドラインをクリップ。
アメリカとロシア、それから関係諸国の、東欧におけるミサイル防衛(MD)システム配備をめぐる報道あれこれ。
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MD稼働延期をロに提案 米国防長官が明言
東京新聞 - 2007年10月23日
米の東欧MD計画を批判、露大統領「キューバ危機と同じ」
読売新聞 - 2007年10月26日
MDはキューバ危機と同様の事態、ロシア大統領が表明
CNN Japan - 2007年10月26日
米のMD施設、ロシア兵士の駐在認めずと チェコ首相
CNN Japan - 2007年10月26日
欧州通常戦力条約、ロシア下院が履行停止決議・12月以降
日本経済新聞 - 2007年11月7日
NATO、露に譲歩案示す…グルジア駐留を事実上容認
読売新聞 - 2007年11月13日
ベラルーシにミサイル配備とロシア、米MD計画に対抗
CNN Japan - 2007年11月14日
ロシア:軍幹部が新型対空ミサイルの中距離化を示唆
毎日新聞 - 2007年11月14日
ポーランド新首相が就任 対欧関係修復目指す
東京新聞 - 2007年11月16日
ロシア上院、欧州通常戦力条約の履行停止を可決
AFPBB News - 2007年11月16日
国民投票実施と米製品ボイコット訴え=米MD配備で反対デモ-チェコ
時事通信 - 2007年11月18日 06:16
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ふーむ。。
最近ドルの貨幣価値が落ち目なので、イラクやイランを口実にアメリカが欧州にちょっかいを出している…?
そんな三文芝居(?)をまともに買ってでるロシアの思惑は奈辺に…?
2大大国の冷戦時代を演出して不安を煽って自らの覇権を維持したいとか…?
国際情勢は気の向いたときにしかヲチしておらず、この辺りの問題や動向に詳しいわけではないので、あくまでも勘(よく外れる)とか思いつきといった類の意見。
そういえば。
遭難対策講習会&「芋煮会」だったのに、お鍋の中に芋が入っていなかったことをいまさらながらに思い出しました。
おいしく頂いたので、それはそれでいいのですが^^;
鉄筋不足の件に関して、現場JVをとり仕切る清水建設の説明によれば、
(1)鉄筋業者が柱の骨組みを作る際、鉄筋の数を間違えた(2)施工担当者が設計図面との十分なチェックを怠った――と説明、「ミスが重なり、起こりえないことが起きた。大変申し訳ない」としている。
だそうで。
今日取引先の方がご来社されたときも、やはりこの件が話題に。
「テレビでもかなり大きく採り上げられていますよ」とのこと。
我が家にはテレビはなくニュースはもっぱらWeb頼みなので、テレビ各社がどんな調子で報道しているのかはわかりませんが、折りしも耐震偽装の件で姉歯被告に実刑判決が下されたばかり。
耐火偽装の発覚もあったばかりだし、なんてタイミングの悪いこと。
おそらくまぁ、テレビ報道の論調はこんな感じなのではないかと推測。
ありえない。どうせいつもやってるんでしょ。ばれなきゃOKだと思ったんでしょ。
みたいな。
ホントのところはよくわかりませんし、建築についてはシロートですが、個人的には「ミスが重なり、起こりえないことが起きた。大変申し訳ない」という清水建設のコメントを見て、「ちょおま、正直過ぎwww」と思ったり。
でも「そんな言い訳で世間が納得すると思っているのか~」と、マスコミ各社おおはしゃぎでしょうか、たぶん。
まぁ、モノがモノだし。。マンションって一生のお買い物なので誰もが実感しやすいですからね。。
これがどこかの橋脚とかトンネルの話で、施工後に崩壊したのではなくあくまでも事前に問題が発覚したということなら、それほどには祭りにならなそうだけど。さてはて。
建築分野に長年携わっていらっしゃるお客様もいわく、「ちょっと考えられないですよね」。
さらに、「清水建設だけで、日建の名前がちっともでませんね。(監理が)通いじゃなくて常駐している現場だそうなのに、見落とすというのはちょっと。。」「しかも中間検査の調査対象の物件で、鉄筋の数をわざわざ減らすなんてしないでしょう。計算が変わってしまうし。。」
設計の変更が現場に伝わっていなかったとか。。ですかね、と問うと、「その可能性もありますよね。今の段階ではなんとも言えないけれど。ただ、対処策としてハツッて不足分の鉄筋入れるから大丈夫というのは。。」
ムリがありますよね。「ちょっとねぇ。。」
むしろ、今のままにした方が十分な強度が保たれていたりしてww。「まぁその可能性もないとはいわないけれど、それではまず世間が納得しませんよね」そうですよねぇ。。。
「とにかく、ちゃんと説明しないとマズイと思いますけどね」でも説明したところで、ちゃんとみんなに理解してもらえるかというと、それはまた。。「そうなんですよね。。」
鉄筋をケチってその分懐にしまっているんだろ~という憶測も飛んでいるようなんですが、ホントのところはどうなんでしょう。事が明るみに出たときの損害額を考えたら、鉄筋128本のお値段なんて微々たるものだと思うのですが。。
建物とか工場とか土木構造物とかメタルカラーなものが大好きな自分としては、ゼネコンというと悪の土建屋~みたいな世間様のイメージにそれはちょっと違うんじゃないの。。と思います。
「日本はモノづくり大国」だとのたまうくせに、モノづくりの範疇には建築・土木は含まれないとでも?
「【改正建築基準法】忍び寄る「建基法不況」の足音、破たんや廃業が顕在化」(日経アーキテクチュア、2007/10/23)という記事にあるように、建築業界は新しい改正建築基準法(2007年6月20日施行)の煽りを受けて青色吐息。公共事業の縮小で土木業界も四苦八苦。
まぁ、今までさんざん甘い蜜を吸ってきたのだから、ここいらで健全化しましょう~なにしろGDP比率で建築・土木に携わる企業や人間が大杉なのでいっちょ産業構造の転換を~という考え方もあって良いかとは思いますが。が、だ。
庶民の憧れの的である首都圏のタワーマンソンのお値段が高いのは、なにも建築費用だけじゃないと思うのだけど。首都圏の土地の価格はほんとうに適正なのかな。
なにを今更~なんですが、首都圏の駅周辺の土地や建物なんて、ひどいありさまで。もう。
地主さんがいてフロアごとに利権者がいて、さらにまたアレコレ間に入っていたりして、土建屋さんよりもよっぽど甘い蜜を吸っている人たちがいて、そりゃお値段も高くなる罠。
laissez-faire というなら、それはそれで。(ry
残念ながら本当に起こってはいけないことが起こってしまったので、企業責任は果たすべしと思います。でも、国とか地方自治体は失敗しても責任を取らないで済むんだもんなぁ(責任者のクビはとぶだろうけど)。。と思うと、ちょびっとうんざり。
あぁ。世知辛い世の中を離れて山に庵でも結びたい(ヘタレなので実行できないのだが。。)。
2chの清水建設スレで拾いもの。。
工事一部ストップしてるけど・・・
217 :(仮称)名無し邸新築工事 :2007/10/16(火) 01:06:04 ID:???
詳細求む
218 :(仮称)名無し邸新築工事 :2007/10/16(火) 13:32:14 ID:ThO4UFUT
219 :(仮称)名無し邸新築工事 :2007/10/16(火) 15:26:51 ID:???
220 :(仮称)名無し邸新築工事 :2007/10/16(火) 17:34:42 ID:???
お偉いさん方がなんやかんややってるみたいだけど、詳しくはシラネ。
もう完売してるのに大問題だな。
2chでリークされちゃうのってどうなんですかね。。。チェックしますよね。。
しかも問題発覚から1ヶ月もの猶予があって、ありえないことが起きちゃったごめんねコメントしか出せないという点で、ちょっと目頭が熱くなってきました。。。
実はすでに関係者とかマスコミ対策とかの手は打ってあるのだと思いますが。
さてはて。。
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耐火偽装、認定建材すべて再調査・国交省
建材メーカーのニチアス、タイヤメーカーの東洋ゴム工業が相次いで建材の耐火性能を偽装した問題を受け、国土交通省は6日、すでに大臣認定を受けている1万数千件の防耐火建材の性能を改めて調べることを決めた。
同省などによると、ニチアスは大臣認定の試験で、耐火性能が30―60分の建材に試験基準よりも多い水分を含ませ、住宅の軒裏天井などに使う建材の耐火性能を偽装し、不正に認定を取得した。偽装した大臣認定建材は20件で、うち16件は耐火性能が試験基準の3分の2程度しかなかった。
(NIKKEI NET 2007/11/06)
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試験機関の人の目に留まらないように隙をついて供試体に水を含ませた社員の方はドキドキものだったでしょうねぇ。
それに比べると東洋ゴム工業の手法はもう少しスマート(?)。
同社のプレスリリースによると「製品の芯材になるウレタン材料に、実際の製品には使用しない燃えにくくなる物質を混入して認定を得ました。」とのこと。
具体的な内容は、PRの別紙資料(2)に下記の説明がありますた。
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【不正の内容】公的機関での受験時、生産品とは異なったもので性能評価を受けて
認定を取得した
【その方法】①燃焼を抑える水酸化アルミニウムを混入した
・・・準不燃材料、防火構造、準耐火構造
②難燃剤の増量・・・不燃材料
【水酸化アルミニウム混入による効果の説明】
2AL(OH)3 → AL2O3 +3(H2O)
水酸化アルミニウムは300~350℃になると酸化アルミニウムと水になり、その際
の吸熱作用によりイソシアヌレートフォームの温度上昇や発火が抑制されます。ま
た、酸化アルミニウムは燃えにくく、その相互作用により燃焼を遅延させるというも
のです。
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うーむ。。。なんというか。。
水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムは、無機系難燃剤の代表格。
ならば生産品にも水酸化アルミニウムを混入すれば良かったのでは。。
東洋ゴム工業だけではなく、ニチアスの研究所の方たちだって知らなかったハズはないと思います。
材料物性には詳しくないのでなんとも言えませんが、上記の2つ以外にも難燃性の材料はありますし。
それだけコストダウンの圧力の方が強かったということなのでしょうか。
建材は試験データと価格で決まってしまう部分が多いようなので、しかも国の定める基準をクリアしなければならないモノとなっては、試験データの捏造はほんとにまぁ。。
まぁより優れた試験結果を得るために、試験方法に合わせて多少調整。。みたいなことは、多かれ少なかれ行われているかなとも思います。
あーあやっちまったな。。。そう思っている同業他社や関連企業は、おそらくほかにもあるのでしょう。
でも許容範囲を逸脱してしまっては、企業の社会的責任が問われるのは当然至極の結末。あーあ、やっちゃった。。
偽装は決して許されることではありません。
とはいえ、個人的にはなんというか複雑な気分。。
クリアしなければならない基準こそないものの、うちの会社の製品も建材の一種なので、お客様からよく「試験データはありますか?」とリクエストされます。
民間の案件なら試験データがなくてもGoがでることも多々ありますが、公共事業の場合は試験データの提出はほぼ必須。
幸いなことに今でこそ割と成績の良い試験データがあるので問題ないのですが、以前は試験方法も試行錯誤の段階で「なんでこんな方法で試験してんの?」みたいな手順で行われたら当然のように数値が芳しくなくて困った時期もありました。
効率良く試験を行うことを追求したら、現実とは異なる環境でのテストになってしまった、みたいな。
シロートながらに、試験方法を定める研究機関側と現場の認識にズレがあるんだなぁ。。と思いつつ。
「いや~製品がいいことは分かっているんだけどね、お役所の場合そうはいかないんですよ。もし万が一問題が起きたら、誰が責任をとるのかって話になるからね。自分たちの判断だということになって責任をとりたくないんですよ」
そんなわけで、見栄えの良い試験データが出るまでのしばらくは、こんなセリフを何度も聞きました。
いわゆるお役所仕事なのは、ある程度は仕方ないかなとは思います。
税金が投入されるのだから、できるだけ失敗のない方法を選んでほしいし。
でも失敗のないイイモノって、それなりに高くつきます。
高いにはそれなりに理由があるってもので。はい。原材料名は同じでも、原材料の品質と価格は一律じゃないんですよ。
試験データをとるのだってタダじゃないです。時間だってお金だってかかるんです。
ノーリスク・ハイリターンをメーカー側に押し付けるのはちょっとちょっとどうなの。。と、時々思います。
挙句に、コスパを考えたらそんなに高いハズはないのに、吉○家でサーロインステーキを期待するくらいそもそも見積もりが甘すぎるんじゃゴルァという現場もあったり。。
まぁ、途中でアレコレ中間業者が入って最終的に「ええ~そんなばかな」という価格で販売されていることもあったりしますけどね。。あのねずみ講みたいなの、どうにかなりませんかね。
あと。製品の機序について詳しい説明を求めて納得してくださる方も多いのですが、逆に専門的な能書きを長々と垂れると「ま、いいから。とりえあえず、試験データと価格表をちょうだい。それで納得させられるから」と早々に切り上げてしまう人も多いような。。
これが医薬品だったら、とてもじゃないけどそんな態度はとれないはず。。なのにねぇ。
なんというか、今回の耐火偽装事件は(耐震偽装もか)、メーカー側が悪意を持ってエンドユーザーや元請企業を騙くらかすために打った悪事というよりは、被害に遭われた個人消費者の方々を除くすべての関係者による構造的な問題かなぁ。。とも思ったり。。
かなりむかーしに読んだNEWSWEEKに、アメリカ・ホンダのエンジン開発担当者のインタビュー記事がありました。
経営陣からアメリカの新しい排気ガス規制よりもさらに厳しい基準を課題として与えられ、試行錯誤を繰り返すもなかなかトップからのOKは出ず。
たまらずアメホンの当時の社長に向かって「消費者はエコロジーかどうかで車を選んだりしませんよ」と不満を述べると(まだトヨタのプリウスが発売される前の時代だったような)、社長からやんわりと、「今はまだエコかどうかで消費者が車を選ぶ時代ではないかもしれない。でも、自動車会社には売れるかどうかを考えるだけではなく、環境を守るという社会的責任があるんだよ」と諭された、とか。
かなりうろ覚え。。
まぁ提灯記事かもしれませんが。
一個人としては、今回の事件では、基準を楽々クリアできる製品を余裕で開発できるはずなのに、価格の壁とかそういうものに阻まれて(あくまでも邪推に過ぎません)偽装するしかなかった研究者の人たちがほんのり不憫です。
それだけアスベストが(危険性はずっと昔から唱えられていたので禁止措置には賛成です。日本は残念ながらあまりにも対応が遅すぎました)、安価で優れた耐火材だったということなんでしょうかね。。
どうなんでしょね。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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