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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2026.04.10,Fri
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Posted by norlys - 2014.12.25,Thu
週末は飛び石連休をむりくり4連休に仕立てて今年4回目の名張へ。さすがに寒かった~。
寒さで体が動かず相変わらずワイドでこてんぱんにされました。

今朝もしっかり筋肉痛が残っていたものの、前日登っていなかったので、今日は荻へ。
登ることよりも一番の目的だったReal Rock 9 "Vally Uprising" のDVDを購入。

名張遠征の疲労感は未だ満載ながらも、チャボさんのウィークリー課題にトライ。赤は2便目でどうにか。紺は保持力が足りずダメ。

大西壁の一番易しい紺を何度か目でどうにか完登。残り2つの紺は圧倒的に自分には足りないものが多すぎて太刀打ちできない感じ。がんばらねば。

一階奥の杯&蔵(?)が少し前にリニューアルされたそうで、まだ触っていなかったのでお触り。
赤を3つ一撃。紺を2つお片付け(ほ)。

今日登れた紺色課題のうち2つは、ゴールホールドが自分には少し遠くて少し悪くて、しかも高い位置なので厭だな…と思ったけれど、それでも思い切って手を出したら届いた…という感じ。

自分の中の距離感では(高い位置で悪くて遠いホールドは厭だなぁ…)と、諦めて封印せずにトライして良かったなぁ…と。

クラックの場合も実はどこでもホールドになりそうでいて、フェイスやスラブのルートと同じように実際にはジャミングが効く場所が個人の体格差によって結構限定されていたりするので(この個人差が曲者で、それがまたクラックの難しさ、かも)、「悪い部分を飛ばして、良いホールディングから大きく遠いムーブを起こす」ことは、自分的には結構重要なのではないかな…と思います。特に、ド正対ムーブになりがちなクラックの場合には、引き付け力は絶対不可欠(なのに足りてない…とほほ)。

まぁ、ぼちぼちっと頑張ろう、うん。





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Posted by norlys - 2014.12.19,Fri
今日は中で自主練。
前日は忘年会で呑みすぎてしまったのか、なんだか気持ちがパっとしない。今日は一日中やたら眠かったし…。

気合が入らずモチも上がらず、火曜日はどっかぶりボルダーにトライしたから、今日は垂壁で長い系でいいよね…と、なんとなく垂壁に逃げてしまうなど(弱)。

タワーと一反木綿の間に新しく設定されたまっちょ氏のおそらくは置き土産的11aが登れなくて凹む。

壁の傾斜がさほどない部分なので、必然的にそのグレードならこうなるだろうな…という感じで、それなりに長くて淡々とじわじわと吸われていくルートで、なのに自分は上手にレストができなくて最後の最後に足が上がらなくて…あぁ苦手だわ。

11aなのに登れないなんて…などと不遜なことを考えるなんて、いつから自分は強くなったつもりでいるのやら。。

強い人やコレ系が得意な人ならきっと「登りやすい」と評価するんだろうなぁ…と、思う。そういうルート。単に自分が弱いだけ。

思えば、まっちょ氏のルートは、以前の自分はすごく苦手でした。今でも決して得意ではないけれど。でも好きです。ある程度のグレードまではとても登りやすく快適この上なく、それ以上のグレードになると途端に自分にとっては厳しく感じてしまう、ある意味パワーとテクニックがストレートに試される感じで、自分の苦手な部分(保持力の弱さや長い壁の中を登る技術の不足)をひしっと痛感させられるとてもルート的なルートなので。
(新たな挑戦に向けて頑張ってほしい。でもやっぱり寂しいなぁ…。)

後半40分ほどはボルダーで締め。
まずは先週のスクール課題をリプレイ。ほとんど垂壁しか触っていないので、ボルダーなら余力があるのでは…? と思ったけれど、内臓が弱っていて指皮のコンディションが悪いとダメダメ度120%。先週できた課題がなかなか再登できず、これまた凹む。
結局何度か撃って再登できてひと安心したけど…。ヒデさんのスクール課題は目的が明確で距離とホールディングのバランスが良く毎度絶妙です。(できそうでできないから壁の中にいる時間が必然的に長くなって指先と背中と足にくる…つまり保持力と同時に持久力トレになる的な意味で)

最後に傾斜壁で白を食い散らかし。
最近はようやく紺色のホールドが概ね手に馴染んできたような気がするけれど(登れるか否かは別として)、白になると途端に悪く感じてしまう。全部が悪い訳ではないけれど、自分にとっての核心部分の保持力が圧倒的に足りていない感じ。

自分にとって悪いホールドが手に馴染むと感じられるようになっても、今度はまた長いルートでの持久力不足という壁にぶち当たるのだろうけど…。

まぁ、ぼちぼちっと。
Posted by norlys - 2014.12.17,Wed
今日は大寒波到来の雨予報だったのでドラツートレは中止。
代りに、残置してしまった洗濯物(すみませんすみません)とリソールした靴を受け取りに荻へ。

ゆるりとアップをして、ウィークリー課題にトライ。赤は一撃、紺は中間部の引き付け力と距離が不足してダメ。白は…なんかすっとぼけたムーブになってしまい周囲の笑いを誘うなどw。

最近なかなか荻に来れていなかったので、手つかずだった新時代壁の紺を2つお片付け。ラブリー。

それから大西壁と新時代壁とR壁の白を食い散らかし。ファイル課題も少し。

どれもまぁ結局登れてはいないのだけど、傾斜強めの壁の中でダイナミックなムーブを起こすことができた瞬間は気持ちいい。

最後に短管キャンパなど。
ドラツートレができなかった分、少し背中に刺激を入れておこうと思ったのだけど、背中よりも前腕がハリハリ。

ドラツートレでもそうなんだけど、背中の筋肉は大きいからか背中の疲れは「なんとなく怠いなぁ…」という感じで遅れて認識することが多く、一方で前腕は速攻でパンパン、みたいな。背中が使えていないのか、単に力不足なのか…。多分両方なのだろうと思うけど、今更突然力が急成長したりはしないので、まぁぼちぼちっと。


Posted by norlys - 2014.12.16,Tue
先日(11月20~23日)にイギリスで開催されたKendal mountain festivalにて初公開された、"Redemption - The James Pearson story" (Hot Aches社) をDLで購入。
15ドルでした。ストリーミング視聴なら4ドル。

DVD化されるのを首を長くして待とうかな…と思っていたのですが、なんとなくパッケージ販売される気配がなさそうなので、とうとう我慢たまらずポチリ。

"Redemption" (リデンプション)という聞きなれない単語は検索してみると、
【名詞】【不可算名詞】
1買い戻し,質受け; 償還.
2a身請け,救済.
b【神学】 (キリストによる)(罪の)贖(あがな)い,救い.
3(約束・義務などの)履行; 補償.
とありました。
つまり「贖罪」ということのようです。

クライミング動画のタイトルにしては随分と重々しい印象を受けますが、この動画のラストには先日ジェームス・ピアソンが第4登を果たした"The Rhapsody(E11)" の完登シーンが含まれると知り、「あ」と思いました。その理由は追々述べていきます。

ジェームス・ピアソン(JP)氏は英国を代表するトラッド・クライマーのひとり。
「Redemption」は、そんな彼の幼少期のホームビデオや写真でとにかく登ること高いことろが好きという微笑ましいエピソードの公開とJPへのインタビューを織り交ぜながら始まります。
(以前、ご両親へのインタビューの中で「(ジェームス・ピアソンは)歩き始める前からキッチンテーブルを登っていたの」とお母様が仰ったように born to be the climberなんですね)


そんなジェームス・ピアソンは「Hard Grid(1998年公開)」の動画に強く感銘を受け、トラッドクライミングに傾倒。2003年2月には17歳にしてE9のルート(The Zone)を完登。
あどけなさの残る10代後半からトップトラッドクライマーとしての地位を確立した30代前半までに登った数々のラインの映像と、その当時の映像と当時を振り返りながらのコメントが続きます。

JPの順風満帆な栄光の日々に転機が訪れたのは2008年10月の終わり。Devonのシークリフに拓いた48mに及ぶ"Walk of Life"というルートに対し、世界で初めてE12 7aというグレードを付けたことで、トラッドグレード論争が湧き上がりました。「JPはE11を登っていないのに、なんでいきなりE12なんだ?」とか。

2009年1月に、トラッドクライミング界の王ともいうべき存在のデイブ・マックリード(世界で初めてE11というグレードを初登した方)が"Walk of Life"の第2登を果たし、自身のブログの中で「Walk of LifeのグレードはE9 6cが妥当」だと詳細なコメントを残します。

その結果、JPに対し「ヤングスターにありがちな傲慢さ」「グレーディングから勉強し直したほうがいいのでは?」等々と更なる非難の矢が放たれました。


前後して2008年には、アメリカやカナダのトップクラッククライマーたちがイギリスを訪れて、高難度のトラッドグレードのルートを次々と攻落するというアメリカンショック(?)も。

メンツが面子なので(チーム・アメリカはアレックス・オノルド、ケビン・ヨルグソン、マット・シーガル。カナダからはソニー・トロッター)、そりゃもうツヨツヨ揃い踏みという感じだけど、もし自分がイギリス人でハードグリッドなハードトラッドルートこそ至高…!というある種の矜持を持っていたとしたら、やっぱりちょっとショックだよな…とは想像に難くなく。

そして湧きあがったグレード論争が収まらぬ英国のクライミングの舞台からひっそりと身を引き、ジェームス・ピアソンはヨーロッパに活動の拠点を移しました。

大陸の岩場を巡る中で、トルコにてJPはキャロライン・シャバルディーニと出逢い、やがて共に過ごし一緒に登るようになります。キャロラインは仏領レユニオン島出身の元コンペティター(フランス代表)。ばりばりスポートクライマーなキャロラインはジェームスからトラッドを学び、ジェームスはキャロラインからスポートクライミングを学んだそうです(「自分はトラッドの経験がゼロだったし、最初のうちは彼はスポートクライミングがヘタだったわー、だからお互いが先生であり生徒であり、ちょうど良かったの」とキャロラインの回想にあるなどwこの2人、ほんとお似合いです)。

で、まぁキャロラインさんのお陰もあって意欲的に世界各地の岩場でのクライミングや冒険を楽しむ訳ですが、それでも各地でトラッド・クライミングを実践してしまうのは、ジェームス・ピアソンが根っからのトラッドクライマーだからなのでしょうか。

イタリアでの"Is not Always Pasqua" (最小トライカムをポケットに、5番のデカカムを浅いクラックに縦置きからのどーんとボルダームーブが印象的)、トルコでの"Cobra crack"(スモールカムが決まりそうなのに敢えてナッツ連発!が印象的なフィンガークラック)など。
最近では南アフリカのロックランズでもトラッドを実践したり。

スポートクライマー出身のキャロラインさんもトラッドに取り組んだ初めの頃は「クライミングは自分にとってスポーツであって、命を賭けるとかそういうものではない」というようなことを述べていましたが、今ではすっかり最強トラッド女性クライマーのひとりに名を連ね「イギリス人になれた気がする」とのこと。ほんとにキュートでステキな人です。

そして「Redemption」の最後はRhapsodyの登攀シーンへ。

きっかけはキャロラインさんだったそうです。彼女が「Rhapsodyを登らなくていいの?」とジェームス・ピアソンに尋ねたことが。

それがJPの背中を押し、「Rhapsodyを登ろうと思うんだけど、撮影することに興味はないかな?」とHot Aches社に連絡をしたことが今回の映像作成のきっかけになったそうです。

E11というグレードのルートを、Rhapsodyという、ハードトラッド界におけるマイルストーン的なルートをきっちりと完登することで、それが過去に引き起こしたことのRedemption=贖罪になるではないか、と。

ジェームス・ピアソンがRhapsodyにトライする当日、かのデイブ・マックリード氏も現場に登場。そう、"Walk of Life" を巡るグレーディング論争に論理的な裁きを下し、若きトラッドクライマーの旗手の一躍に決定的な終止符を打ったデイブ・マックリードが。なんというお膳立て。

このルート、上部約三分の一はノープロテクションなのに、核心は最上部。なので核心のムーブを繋げられない限りロングフォール必至。トライを重ねる毎にメンタルが擦り減ってしまいそう。

動画の中でジェームス・ピアソンは一度はロングフォールを喫するものの、続くトライでは休むことのできない壁の中で遠く細かいカチを繋ぐボルダームーブをこなし、そして…ガバを掴んで乗り上がり草原へ。

無事に完登を果たしたジェームス・ピアソンとデイブ・マックリードの二人はがっちりと握手。うるる…。
ビレイヤーを務めたキャロラインの下に降りて、ジェームスさんががばっと抱き寄せると、キャロラインさんが腕の中でぴょんぴょんぴょこぴょこ飛び跳ねて、もうね、なんてかわいいの!

RhapsodyをRPしたジェームス・ピアソンは、動画の最後に、"I feel like...the end of chapter."(ひとつの章が終わった気がする)と述べています。それは、"Redemption"-贖罪、救済、約束・義務の履行-を遂に果たしたことで、新たなステップを踏み出せるということなのかも。これからの2人(ジェームス・ピアソンとキャロライン・シャバルディーニ)の活躍に大いに期待したいところです。

クライミング動画にはロードトリップ的なものが多いかな…と思いますが(どうなんでしょう)「Redemption」はひとりのクライマーに焦点を当てたライフヒストリーです。

映像はとてもきれいですし、派手なフォールシーンは多数あって、結構心臓に悪いです。スモールカムをプロテクションに、カンテの甘いスローパーを抑えて極小エッジに乗り込んでランジ一発決めて…と、ムーブの強度は高く、なによりもプロテクションワークがすごく難しそうなのですが、余り派手さを感じないのはジェームス・ピアソンの人柄を反映して、なんでしょうか。

フォールした時も無暗に罵らないし、完登した時もぐっとこみ上げるものを少し抑制した感じのコメントを出すので。これが英国紳士ってやつ?

なので「Redemption」は、どちらかというと、というか完全に篤志家向きだと思います。

それでも、できればクライミングを愛する多くの人が観る機会があったらいいなぁと願いつつ。。


若気の至りと揶揄され炎上沙汰になり、世知辛いグレード論争の果てに親しみ慣れたハードグリッドの舞台を去らざるをえず、そこでとても素敵な奥さんを見つけたりスポートクライミングを楽しんだけれど、結局トラッドの世界を完全に断ち切ることはできなかった一人のクライマーの姿に、クライミングという行為に人生のすべてを捧げた登攀に、静かで深い情熱の炎を見る思いがします。

(情熱大陸だったら神回になりそうな…)

それにしても、だ。JPさんがインタビューの間中ずっと上裸で、いつになったら服を着るんだろ…と考えてしまったわ…。
「Odyssey」のレビューに「JPがサングラスをかけっぱなしで、ヘイゼルの帽子の影が濃くて、せっかくのインタビューなのにクライマーの表情が見えなくて残念」みたいなコメントがあったから、その反動で思いっきり見せつけてみたんですかねぇ…。寒波到来を予想させる冬の夜にひんやりとした部屋の中で観ていたら「早く服着てくれないかなー」と思うこと幾度がw
Posted by norlys - 2014.12.16,Tue
週末の土日は足尾へ。

当初の予定は八ヶ岳の東面でアイスクライミング…でしたが、寒波襲来にてラッセル祭りに終始しそうだったので変更。伊豆でフリークライミングというのも考えたけれど、どのみち寒そうだよね、ということで。

足尾は「足尾讃歌」の記録を拝見した時からずうっと長いこと訪れたいと思っていた場所。けれどもなかなか機会に恵まれず徒に年月だけが過ぎました。行きたいところ登りたい場所はたくさんあるし、なにより「ボロい」という評判に二の足を踏んでしまったり。

そんな足尾に去年ようやくアイスクライミングをしに訪れることができ、けれども目的は氷だったので岩場は横目に眺め通り過ぎただけ。あれがジャンダルムか、これが滑り台か、そしてこれが中央岩壁か…と。

金曜夜発で都内を出発。土曜日は黒沢の先の堰堤の手前の平地にテントを設営。雪は欠片もなく、強い冬型の気圧配置だと松木渓谷の奥は冬景色になるだろうと予測していたものの午前中は青空が広がるのどかさ。寒暖の差によるものか、時折自然落石の音が響く。

装備を整え、ウメコバ沢へ。
F1、F2はベルグラが貼っていたのでフィックスロープに簡易アッセンダーを噛ませて越える。
2本ずつフィックスロープが設置されていたけれど、使えるのはどちらも寒色系の1本のみ(ロシアンルーレット状態のロープは撤去すればよかったと後の祭り)。

F2から上は水流脇の踏み跡を辿って中央岩壁の前へ。お目当ての「チコちゃんルート」を同定し、登攀準備。

この時点では壁は完全にドライ。気温もそれほど低くはないので、これならフラットソールを持参すれば良かった~と思うことしきり。

1P目はスラフェイス。ホールドもクラックも豊富で楽しそうだったのでリードさせてもらう。最近登られたのか、アイゼンで削られた跡が満載。カムもバチ効きだし、見た目通り傾斜も緩くホールドも満載で楽しい。ロープが屈曲すると流れが悪そうなので、クラック沿いから少し右上したテラスにてピッチを切る。

登り始めた頃に北風が強まり雪が降り始め、ビレイをしている間に黒かった壁が見る見るうちに雪化粧の様相に。

2P目はまに氏。ガレ場歩きから垂壁を4mほど登り小テラスまで。手袋ハンドジャムとアイゼンフットジャムが決まって楽しい。

3P目はLさんリード。弱点を突きルンゼの右壁から小テラスまで。大きな浮石まみれだけど氷化してパックされているので取りあえず大丈夫。でも夏はガレガレなんだろうなぁ…。

4P目は自分がリード。一段登ったところですっきりとした凹角が目に入り、しばらく奮闘してみたもののプロテクションが乏しく思い切れず。「悪いと思ったら違うから~」という声に押されてあっさりカンテラインに変更。弱いです。すみません。
雪の積もったカンテはホールドの判断が難しく、手袋もスリッピーな感じで一手一歩に慎重になりもっさり時間をかけてしまいました。本当にすみません。カンテをそのまま登ろうとしたところで左手に立派なビレイステーションが目に入ったのでトラバース。

で。これはもう登ったらシビレそう…なダブルクラックのフェイスが目の前に立ちはだかったのですが、この時点で3時を過ぎていたので、日の短い今の時期では時間切れということで登攀終了。残念だけど、これは夏の宿題ということで。

岩の黒さと空と雪の白さだけのモノクロームの世界。吹き付ける北風は冷たく、テン場の温かさを思い浮かべながら、あぁ早く温まりたいなぁ…と。

ハーケン3枚が打たれたラペルステーションから2.5ピッチの懸垂で取付きに帰還。
荷物を片付ける頃にはすっかり周囲が暗くなってきたので、早々と撤退を決めて正解でした。

テントに戻り夕飯。到着時には枯草の平地だったテン場もうっすらながら雪に覆われこの天候では焚火はできそうもないので断念。

翌日はウメコバ沢末端尾根へ。昨日それなりに満足したので、そのまま撤収という案もでたけれど、軽く1、2ピッチだけ登りましょう、ということで。

1P目はLさんリード。ワンポイントの乗り越しからガレたルンゼを詰めたところでビレイ。
2P目はまに氏リード。同じくワンポイントの乗り越しから少し歩いてベルグラの張った涸れ沢の右壁を5mほど登りガレ沢を歩いて灌木まで。

夏だったらとても登攀の対象にはなりそうもないガレガレのルンゼだけれど、冬場ならではの弱点という感じで楽しかったです。その先のスラビーなヘッドウォールがなかなか魅力的だったのですが、この日は軽くゆるく~の予定だったので継続はせず。

さっくりテン場に戻り撤収。温泉に入って温まり、いつしかこの山行の最大の目的と化したレモン牛乳を無事にゲットし帰京。あー楽しかった。

時期が少し早かったのか、それとも忘れられた岩場だからなのか、他に誰も人の姿を見ることはなく岩場は静かで貸切でした。

残置はほとんどなくラインもビレイ点もラペル支点もナチュラルプロテクションで作成せねばならず、どこでも登れそうでいて浮石多数だったり自らの登攀力の不足のため決してどこでも登れる訳ではなく(あの凹角ルートを鮮やかに登り切りたかったのにできなかったことが悔やまれます)、登る前から皆で「あのラインでこう行ってあの辺りから戻ってこれるはず」と話し合い、そして登りながらも色々と考えさせられ、自分としては充実した時間を過ごすことができました。

残置を追いかけるのではなく、登ったところでもしも行き詰ったら果たして戻れるのかな…と思いながら目を凝らして自らラインを繋いでいくことも、フラットソールで素手だったらきっともっとずっと快適なのになーと思いながら雪を払ってホールドを探してバイルやアイゼンの先をカリリと噛ませてじりじりと登る不自由さも。楽しい。

多分、この場所で展開されるクライミングはまったく流行のスタイルではないし、これからも流行らないだろうなぁ…と思います(流行らないでほしい…という幾許かの期待を込めて)。もう少し岩が硬ければ違うのかもしれませんが、いかんせん少しばかり(というか、かなりw)岩がルースなので。そして万が一にも流行れば流行ったで事故が多発してしまい立ち入り禁止の憂き目にあうのかもなぁ…とも。実際、貸切だったお陰で気兼ねなくぽんぽんと浮石を投げ落とすことができましたが、後続パーティがいたらそんなことは無理だし。

所詮、自分が行っているクライミングは趣味の範疇に過ぎません。それでも「このカンテから右上してバンドからあのクラックに繋げてあの木でビレイできるんじゃない? 」とか、そういう風にラインを見出したり、仲間と話し合ったりすることが、自分は大好きで、そういう時間を共有できることがこれほど貴重で楽しいのだと改めて気づかされました。本当にありがとうございました。
Posted by norlys - 2014.12.12,Fri
昨日はパンツーでヒデスク。

まずはボルダーエリアで軽くアップ。

前日レストしたのに身体の動きがイマイチ。なんかこう、悪いor遠いホールドを取りに行くとか強傾斜に入る気持ちになれない。
勿論アップの時点でそんな動きはしないのだけど。。なんというか、登りたい欲求のゲージが枯れているというか。レストしたのになぁ…。

もしクライミングではなくて、野球だったらぼーっとしている内に三振しちゃうだろうし、ボクシングだったら速攻TKO負けしちゃうだろうな…という感じ。

以前、ヒデさんに「格闘技のように相手が向かってくるわけではないので、ホールドが人を殴ってくることはないでしょう? だからこそ、自分から積極的に意識を集中していかなくてはいけないんですよ」と言われたことを思い出しました。

なかなかに難しいことです。

スクールが始まり、まずは入念にストレッチ。それからみっちりボルダー。
垂壁でどスラブ課題を2つ。ハリボテに載せた足がスリップしてしまい脛を擦りむいてしまいました。痛かった…けど、花崗岩じゃなくてよかった。それにしても、スラブ下手すぎて凹む…。

それから垂壁~薄被り課題を3つ。パワーだけではなく、こちらも柔軟性やバランスがポイント。
テープ課題だとリーチ差がでやすいタイプだけど、女性陣が多いこともあってかリーチ―ではなくて、逆に狭い中で壁から剥がされないように動く感じ。

後半は薄被り~傾斜壁での課題を3つ。
ホールド間隔が近いのでとりあえず手は出せるけど、壁の中にいられる時間が長いことでかえって足と背中がヨレてしまう的な。いわゆる「壁の中で筋トレ」系。

ゆっくりと時間をかけて身体を動かしつつ強度を上げていくことで、どうにか最後まで登り続けられたのかな…と。
Posted by norlys - 2014.12.11,Thu
週末は八ヶ岳でアイスクライミング。
12月6日の土曜日は裏同心ルンゼへ。7日の日曜日は峰の松目沢へ。
今シーズン最初のアイス。良い足慣らしができました。

土曜日は朝から小雪。久しぶりの雪山テン泊装備がずっしり(重)。今回は3人パーティなのでギア類は最小限だというのに。。
美濃戸口からえっちらおっちら歩いている途中でピックアップしてもらい助かりました。

7時に出発。美濃戸から北沢を歩いて赤岳鉱泉へ。
ところどころ足元に岩が出ている箇所もあるけれど、木曜日から断続的に雪が降り続けていて一面銀世界。雪山に来たのだから当たり前なのだけど、その前の週まではしばし里山でのフリークライミングをしていたので、自分の中の季節感の調整が難しい。2週間前の名張は紅葉の真っ盛りだったのに…と。

10時に鉱泉小屋に到着。明るいけれど空は雲に覆われていて小雪がちらりと舞い、山並みは見えず。気温はマイナス5度くらい。

テントを設営し、裏同心ルンゼへ。
当初はジョーゴ沢に向かう予定でしたが、ジョーゴ沢は混みそうなので歩きながら目的地を変更。

裏同心ルンゼに到着すると、こちらも結構な賑わい。
週始めの温かさでいったん氷が落ちてしまったとのことでしたが、部分的に薄い箇所もあったけれどそこそこコンディションは良さそう。

どの滝も2、3パーティ待ちという感じでしたが、自分達はロープを出さないのでラインとタイミングの隙間を縫いながら大同心基部へ。大同心稜から歩いて鉱泉小屋まで下山。

夜は小屋で色々な方とご挨拶したり、お話したり。ビールに焼酎に日本酒に…さらには、裏同心ルンゼのツメでお話を交わしたパーティの方にワインとウィスキーをお裾分けしていただき感謝(ありがとうございます)。ラフロイグ、すごくおいしかったです。てか、呑みすぎ…w

日曜日は暗いうちに起床したものの、外は依然として雪が降り続いていたので明るくなるのを待ってしばし沈。今日は天気が回復する予報だったのになぁ…と思いつつ。麓は晴れでも山頂はずっと雲の中というパターンかな。

すっかり外が明るくなった頃、「とりあえず三叉峰ルンゼの取付きまで見に行ってダメそうだったら転進しよう」ということで出発。

石尊稜への道はトレースがあり、ありがたく拝借(すみません)。降り続いた新雪の深さは40センチ程度。八ヶ岳の雪は嵩が軽いので沈降したらそれほどの量はないのだろうけれど、吹き溜まりは腰上までもふもふ。

ルンゼ地形には雪が吹き溜まり、石尊稜のあの特徴的なM字の下部岩壁も雪にパックされてイマイチ不明瞭。その上は雪により視界不良。そんなコンディションなので、取付き箇所がイマイチ不明。先行パーティさんたちも進み過ぎて引き返してきて、一様にあっちかどっちか状態。

結局、少し戻って沢地形をラッセルしたところで三叉峰のルンゼに架かる滝が見えました。ともあれ、諸々時間がかかりそうなので、自分たちはここで撤収。

テン場を片付けて、峰の松目沢へ。ようやく雲が切れて青空が広がり始めました。

自分にとって峰の松目沢は初めて。初めて訪れるところはやっぱりわくわく&緊張。もっともアイスはコンディションがその時々によって異なるので、同じ場所を何度か訪れてもその都度緊張はしますが。

F2は高さはないけれど、なんとなく悪相だったので「ロープ出すよね?」とお願いし、リードさせてもらいました。ところどころ雪氷で、ロープを出してもらって良かった(ほ)。

後はさくさくっとフリーで。こんな風に登れる滝が続く場面は楽しい。
最後の滝はまに氏がリード。なかなかテクニカル。フォローで良かった(鶏心)。
上には抜けず、懸垂とクライムダウンを交えて取付きまで。

沢登りやアルパインアイスクライミングのルートでは、ルンゼ状やゴルジュ地形は危険がいっぱいなので「こんな場所にいてはいけない」と本能的な危険信号が明滅する中で、そこから安全に脱出するためのルートを見出して先へと進むことが楽しい…といってもリスクはあるので語弊があるかも…だけど、無事に下山するとやっぱり楽しいなぁ、と。

今回は、道端で、小屋で、ルートで、温泉で、ご飯どころで、あちらこちらで知り合いの方にお会いしてお話ができて楽しかったです。ありがとうございました。


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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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