「裸島」です。
ノルウェー産の日本酒、だそうです。
"Et norsk sakeeventyr"
(DN.no 2010/08/06)
ラベルの「裸島」というネーミングにブフッと吹きだしてしまいましたが、なんでも製造元(蔵元?)がNøgne Ø社。この社名を日本語訳したら「裸島」。(Nøgne Ø=裸島)。
Nøgne Ø社の名称は、ノルウェーの劇作家イプセンの韻文詩"Terje Vigen"(タリエ・ヴィーゲン)の一節からとったとのこと。
そういう色々なモロモロが、廻りまわって「裸島」。
何度も繰り返し文字にすると段々と慣れてくる不思議(笑)。
色々と日本のニュースを検索してみると、なんでも製造元の社長さんは元SASのパイロットで、おいしいビールが呑みたい! と自らビール醸造所を興したとのこと。さらには日本フライトの際に飲んだおいしい日本酒をノルウェーでも呑みたい! と、7号酵母発祥の蔵元である真澄で修行されたらしい。
いやはや、すごいな。行動力と実行力に脱帽。。
酒米は輸入した山田錦と北海道の吟風を使用。
Yamahai nama nigori、Yamahai genshu muroka shiboritate nama junmai-shu、Yamahai Muroka Junmai-Shuの3種類…って、横文字で並ぶと一瞬??? あ、山廃仕込か。
ヨーロッパのエノテカやスーパーで、いわゆる紙パックの清酒がベラボーなお値段で並んでいるのを見たことがありますが、大枚叩いてまでワンパックO関を呑みたいかどうかというと。。
ぜひフレッシュでおいしい日本酒をヨーロッパの皆様にも味わっていただきたいもので。
ただ、ノルウェーだとアルコール度数5%超になるとスーパーでは扱えず、わざわざVinmonopolet(国営アルコール専売所)に買いにいかなくちゃならないそうなので、それはちょっと(かなり)面倒そう~。
先日、台風4号のもたらすぽってり大粒の雨の中をぽくぽくと歩いてたどり着いた金木戸川の広川原発電所で、停滞中のパーティにお会いしました。
雨とはいえ気温は高いものの、濡れそぼった身には豪勢な焚き火の炎がありがたく、ちゃっかりお邪魔。
停滞中のパーティを率いていたのは沢の遡行図集を多数著している豊野氏。
色々とお話をしている中で、昨年10年越しの念願がかない剱沢大滝の登攀を完遂したことを伺いました。
家に帰ってから登山大系を繰り、登山大系ならではの簡素にして素っ気無い記述ながらも、行間から滲み出る圧倒的な困難さを想像して鳥肌。
そのときは剱沢大滝という名称を聞いただけで興奮してしまい、具体的なお話を聞きそびれてしまったことを激しく後悔。また、豊野氏の登攀記録は今年のヤマケイ3月号に掲載されているようですが、ペラリと立ち読みしただけだったので知りませんでした。残念。
以来、剱沢大滝の記録をあれこれネットで収集し。まず間違いなく大滝を登攀することはないけれど。
そういえば。記録を浚っているときに、知っている方の記録を見つけてちょっとびっくり。またどこかでバッタリお会いしたら訊いてみよう。
行く・行かないは別として、山の情報を集めて計画を練っているときは本当に楽しい。机上の空論、エア登山だとしても。
今期のクライミングのスクールが終了。期間中に2回お休みしてしまったので、来週以降にあと振替が2回あるけど。
気付いたら6月中盤の#6を最後にログっておらず。あら。。
ボルダー強化トレの日とか、課題ルートへのトライを動画でチェックした日とか、色々と盛りだくさんだったけれど、残念なことにすでに記憶がごちゃまぜ。。
ここ2週間ほど、お盆休みを挟んだこともあって、ルートを登っていなかったことを伝えると、リハビリプログラムを組んでくださいました。ありがたし。
・今回のメニュー
(warming up) やさしいルートから1つずつグレードを上げて7本
(main menu) 2グレード下げたルート ×2
(cool down) 時間が余ったのでTRで1本
overall: 自分はお盆の期間を挟んですっかりクライミングモードがリセットされてしまったので、限界グレードへのトライを控えてリハビリプログラムに。
memo: トレーニングのインターバルが空いてしまったときは、やさしいグレードから始めて丁寧に登る(ゆっくりとという意味ではなくて、必ず完登という意味で)。
久しぶりにルートを登ったら腕がじんわりと張って、「おお、懐かしい感触~」としみじみ。たかが2週間、されど2週間。その間にボルダーを1回やっているけど、持久系の筋肉の疲れは久しぶり。
お盆休みは雨で敗退して身体が疲れていないこともあって、つい背中と腕で登ってしまい、「おお、力強いな~」と苦笑を誘ってしまった(凹)。
先週末は小川山。2週間前の週末も小川山だったので、まとめて記録。
・7月24日(土)
金曜日の夜に廻り目平キャンプ場にキャンプイン。夜遅く到着したので朝遅くまでのんびり寝坊…のつもりが、日が昇った途端にテント内が暑苦しくてたまらず。冷え症なのに汗っかきで、快適生存温度域が狭い自分にとっては灼熱地獄。暑いときはさすがの花崗岩もぬめる。
弟岩、兄岩周辺でクラック練習の予定だったけれど、志半ばで早々に戦意喪失。
登ってみたいな~というルートもあったけれど、西日のよく当たるテリッテリのテラスでカチホールドに触る意欲が湧かない。
・7月25日(日)
はるばる八幡沢まで遠征。予想よりも遠かった。「さよなら百恵ちゃんルート(5.8)」だけを触り、核心でテンション。めげる。
100岩に掲載されていない八幡沢大滝左脇に打たれたアルパインルートを見上げ、昔のクライマーの心意気に呑み込まれる。八幡沢左岸スラブ周辺は混雑していたのでパス。早々に帰路に着こうとするものの、まだ時間が早かったので、ストリームサイドエリアを探索。しゃくなげ遊歩道を離れるタイミングが早すぎて、やたらと渡渉を繰り返す。途中にきれいな淵があった。灼熱地獄のときはあそこで泳いだらきっと楽しい。
無事にストリームサイドエリアに到着するものの、2本目を登っている間に大粒の雨に降られ終了。
・8月7日(土)
妹岩へ。マラ岩への踏み跡が丁寧に整備されていた。
このエリアにしては珍しく空いていてラッキー。「愛情物語(5.8)」を再登し、「龍の子太郎1P(5.9)」をRP。ついでに、後続パーティがいないことを幸いに、龍の子太郎の2Pをフォロー。2P目の方が1P目よりもムーブが多彩で難しいような気がする。楽しい。
マラ岩の「レギュラー(5.10c)」の核心でフォール。行けると思ったんだけどなぁ。。
夜にKさんたちがテントに合流。露が降りてきて夜半は冷え込んだ。9月になったらスリーシーズンのシュラフかな。。
・8月8日(日)
屋根岩4峰を探索。うろうろ迷いながらも4峰南陵神奈川ルート1P目下に無事到着。4峰南陵神奈川1P目はゴツゴツコケコケしていてまさにアルパインルートという印象。今回は登らなかったけれどチョーク跡があった。
屋根岩4峰で「ノイズイノ(5.10b)」をMOS。長く斜上するダイクを淡々と登る。しびれるランナウト。
屋根岩の下部は樹林の中なので涼しい。ただ虫はやや多いのか、蚊取り線香持参のパーティが多かった。
4峰の無名ルートを触る。トポには未掲載。ルンゼを上がり南陵神奈川3P目を見学するなど、周辺をうろうろした後、屋根岩2峰のセレクション1P目でクラック練習。
最後にソラマメスラブに移動してクールダウン(?)。
***今回登った(触っただけの)ルート***
20100724
/* 小川山 弟岩
・ジョイフルジャム(5.8)NP - 再登。ジョイフル?というには必死だった。でも良いルートです。
・春の雨上がり(5.9) - 再登。出だしジャミング、後はフェイス。こんなルートだったっけ?
/* 小川山 兄岩
・金太郎(5.9)NP - 再登。Yさんはオールナッツで。チキンな自分はオールカムで…でも案外クラック内部がガタガタでセットに迷った。こんなルートだったかな?
・Sunday(5.9) - ×。クラック内部のぬめりに気落ちし、外の細かいスタンスも拾えず、意気消沈して途中敗退。。辛目かも。
・八王子ルート1P目(5.9) - FL。見た目短いのに、登ってみたらそうでもなかった。金太郎、Sunday、八王子ルート1Pは同じ5.9でもルートの個性がてんでバラバラで、それはそれで面白い。
20100725
/* 小川山 八幡沢右俣
・さよなら百恵ちゃんルート(5.8)NP - 1テン。湿り気味でお疲れテンション。このルートのためにえっちらおっちら来たのになぁ。。
/* 小川山 ストリームサイドエリア
・マリリン(5.9) - MOS。出だしが細かいカチフェイス。小川山というより凝灰岩っぽいルート。
・Love or Nothin' (5.10a) - FL。長くて楽しい。ガバフレークと細かいスタンスの連続で、これまたあまり小川山っぽくないけど。途中で大雨に降られてびびった。
20100807
/* 小川山 妹岩
・愛情物語(5.8) - 再登。下部が湿っぽくて出だし鈍行。でも楽しい。
・龍の子太郎1P(5.9) - RP4。ようやくRP。モゾモゾ這い上がる際のフットジャムが痛かったけど、楽しかった。
・龍の子太郎2P(5.8) - フォロー。Yさんに1P目をフォローで上がってきてもらい、そのまま継続。2P目の方がワイドで長くて難しい(けれど、その分楽しい)と思う。ハンド5.9=ワイド5.8くらいの換算なのかな?
/* 小川山 マラ岩
・レギュラー(5.10c) - 1テン。そろそろイケルだろ~と思ったのに、核心でバランスを崩してフォール。スタンスが全然見えてなかった。。あう。
20100808
/* 小川山 屋根岩4峰 南壁下部
・ノイズイノ(5.10b) - MOS。顕著に斜上するダイクを繋げるスラブの1本。しびれるランナウトの好ルート。落ちたらもう一度登るのが厭でたまらず最後まで頑張った(苦笑)。
・無名ルート(5.10a) - FL。屋根岩4峰 南壁下部の右にある2本の無名ルート右。下部のムーブが面白い。上部は岩コケまみれ。この辺り、オールアンカーのボルトが打たれていくつかルートがあるものの未発表らしく詳細不明。やさしめっぽいのからガチンコそうなのまで色々とありそうなのにもったいない。。
/* 小川山 屋根岩2峰
・セレクション1P(5.8) - 1テン。初めて登ったときはフォローだったのと、未だにジャミングがうまくできないので、ジャミング練習。要領を得ずにクラックの縁をパーミングで保持したら案の定お疲れフォール。。
・セレクション1P(5.8) - RP3。ハンドジャムを決めて体勢を整えたら、なんとか抜けられました。ふー。
/* 小川山 ソラマメスラブ
・Long long ago(5.10b) - RP2。かつてTRで引っ張り上げていただいたのが1回目。TRだと上部は階段だったけれど、リードだと階段ではなくメンタルトレーニングでした。。(苦笑)
・やわらかソラマメ(5.8) - 再登。何度登っても、これでいいのかな~とちょっと思う。
ネタかと思いましたよ。
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堀内・富士吉田市長:山ガールの呼び名について「もっと可愛い名前に」 /山梨
富士吉田市の堀内茂市長は4日の定例記者会見で、富士登山をする若い女性が最近目立ち、「山ガール」と呼ばれ始めたことについて「何か、いかつい、ごつい感じ。もっとチャーミングな可愛い名前を付けてもらいたい」と笑顔で語った。「若い女性が集まることは華やかになり、ありがたいこと」とも述べた。
(毎日新聞 2010年8月5日 地方版)
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「いかつくて、ごつい」ですか、そうですか。
壁女(身体特徴的に)から言わせていただくと、山ガールは十分やわらかそうな感じがしますが。
平和ですね(ふ
そういえば。
先日、南アルプスで遭遇した別パーティに山スカを着用された女性の方がいらっしゃいましたが、チラリと横目で見た某氏がぼそっと一言、「あれは山スカじゃない、腰巻だ」と切り捨てておりましたっけ。。
む~ん。。
正直ですね(ふ
週末は白根御池ベースで北岳バットレス4尾根を登ってきました。
今年は例年よりも雪渓が多いらしく、下部岩壁からの取り付きが自分にとっては核心でした。
て、海の日の3連休に歩いた槍穂の最終日の記録を忘れてた。。
もう2週間前のことだなんて。夏という季節は短くて忙しい。。
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■DAY3(2010/07/19(月))
殺生ヒュッテ-飛騨乗越-白出沢出合-新穂高温泉
4:00 起床 - 5:16 殺生ヒュッテ 歩き出し - 6:00 槍ヶ岳山荘 着 - 6:20 飛騨乗越 - 7:06 千丈分岐 - 8:02 槍平小屋 着 - 8:15 槍平小屋 出発 - 8:43 藤木レリーフ - 8:46 滝谷避難小屋 - 9:35 白出沢出合 - 9:40 奥穂高登山口 - 10:10 穂高平小屋 - 11:00 新穂高ロープウェイ下 着
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3連休最後の日。前夜のうちに、双六や笠ヶ岳まで足を伸ばす予定を割愛し、飛騨乗越から新穂高まで下山することに決めたので、特に急ぐ理由はなく4時に起床。
気持ちのよい青空が広がる中、朝ごはんを終えて撤収開始。
すでに周囲は明るく、ちらほらと動き始める人たちで賑わい出す。
何度見てもカッコいい。
幡隆上人が憧れて止まず、3年越しで初登頂に挑んだ気持ちがなんとなく分かるような気がする。でも本当のところは分からないけど。
10人強のパーティを引率中のガイドさんが、「絶対に道を譲らないぞ」という気迫の籠もった足取りで突っ込んできたのが印象的だった。殺伐としているなぁ。
槍ヶ岳山荘の前には、名残惜しそうに風景を眺める人たちで溢れていました。
焼岳の手前に見えるのは…まさかの新穂高ロープウェイ乗り場…。随分遠くまで歩いてきたと思ったのだけど。。
槍ヶ岳山荘から飛騨乗越までのダラダラ坂の下りがキツイ。左の外側側副靭帯と思しき箇所が痛い。
どうも6月に会のイベントで箱根の山を走ったときから下り坂で膝が痛むようになってしまった。困ったなぁ。。
飛騨乗越から飛騨沢へ。ガレで埋め尽くされたなだらかなカール状の地形で、ここもまたスキーで滑降したらとても気持ちがよさそう(アプローチが問題だけど…)。右手に、西鎌尾根に続く楽しげな登山道を見上げながら、大きなすり鉢状の地形の底をめがけてただただひたすら下り。下りでもめげるけれど、この道を登るのはさらにめげそうな気がする。
千状出合から先は樹林帯の中の山道に変わる。もう稜線からの風景のような楽しみがないのでざくざくと先を急ぐ。
8時過ぎに槍平小屋に到着。ここで初めての休憩。しばしのんびり。
再び歩き出し、長い山道歩き。ふと気付くと、周囲は原生林の巨木と苔に覆われた明るい森で、急いで過ぎ去るのがもったいないような気もする。
遥か遠くに見えるのは北穂のドーム。「仰ぎ見る」という言葉がぴったりで威圧的。もしも「今ここからあそこを目指すぞ」と考えただけでキュッと胃の腑が重たくなる。
滝谷もそうだけど、ここもまた沢にゴーロが堆積していて、自然のダイナミズムに圧倒される。
それにしても、奥穂の稜線が遠い。
あの場所を昨日歩いたんだよなぁ~と思うと、ちょっと感慨深い。
穂高平避難小屋を過ぎ、小鍋谷付近の堰堤から南岳を望む。昨日は残念ながらガスの中だったけれど、今日はくっきり。
峻険な岩稜の多い穂槍の縦走路で、ある意味特異ななだらかな南岳の形状と、直下の切れ落ちた部分が印象的。
11時ちょうどに新穂高温泉に到着。山頂付近でも昨日は暖かかっただけに、さすがに麓は暑い。じりじりと夏の気配。
ロープウェイ乗り場の入り口にある売店で飛騨牛の串焼きを食べる。に、肉うま~。
一瞬で胃袋に消えました。はかない。
途中、飛岳の湯という日帰り温泉施設でさっぱり汗を流し(なぜかここの温泉は、うまい棒が食べ放題)、一路帰京。
あぁそれにしても、夏山の縦走はやっぱり楽しいな~、と。
なだらかで癒しの稜線もとてもすてきですが、どこまでも続く岩稜をひたすら登って降りてまた登って…というのも、とても楽しい道のりでした。ありがとうございます。
先週末は小川山でのんびりフリー。夏バテと寝不足と縦走の疲れがトリプルパンチでかなり不調。。
まぁ、それはそれとして、海の日の3連休の日記の続き。
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■DAY2(2010/07/18(日) )間天のコル~奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳~南岳~大喰岳~槍ヶ岳
2:00 起床 3時過ぎには準備が整うもののまだ外が暗いので待ち - 4:00 間天のコル 歩き出し - 4:20 天狗岳 山頂 - 4:53 天狗のコル - 5:40 コブ尾根の頭 - 6:13 ジャンダルム下 - 6:19 ジャンダルム上 着 - 7:10 馬の背 - 7:30 奥穂高岳山頂 着 山頂付近で休憩 - 8:33 穂高岳山荘 着 - 9:00 穂高岳山荘 歩き出し - 9:16 涸沢岳 - 10:04 最低コル - 11:00 北穂分岐 - 11:10 北穂高岳山頂 着 - 11:15 北穂高岳山荘 着 - 11:40 北穂高岳山荘 歩き出し - 12:10 長い鎖 先行P待ち - 12:20 飛騨泣き - 12:40 A沢のコル - 12:51 長谷川ピーク - 13:38 南岳直下 第1梯子 - 14:12 南岳山荘 着 休憩 - 14:30 南岳山荘 歩き出し - 14:43 南岳 山頂 - 15:17 2980mピーク - 15:33 水場 - 15:52 雷鳥に遭遇 - 16:00 中岳 山頂 - 16:36 大喰岳 山頂 - 17:08 槍ヶ岳山荘 着 テントサイトはすでに満員御礼 - 18:00 殺生ヒュッテ 着 - 20:00頃 就寝
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北アルプスは幕営指定地以外は原則キャンプ禁止ですが、降雨の中岩稜帯での行動を強行することを避け間天のコルで緊急ビバーク。
朝2時に起床。ご飯を食べて出発の準備を整える。まだ3時。外は暗く最後の星が瞬いている。もう少し周囲が明るくなってから行動しようということで4時まで待機。
4時前になると北穂の向こうに曙光の兆し。岩と空の境目が区別できるようになったので行動開始。岩はすでにしっかり乾いている。
まずは長い鎖場。越えるとすぐに天狗岳山頂。朝焼けの光の中に、特徴的なシルエットですぐにそれと分かる槍ヶ岳。まだ遠い。遠くに八ヶ岳や富士山の山並みが良く見える。
岳沢に続く天狗のコルへ降りる。落石で崩壊した避難小屋跡はまだ健在。上部に残る雪渓には岳沢まで降りるトレースは見当たらず。稜線を右に左にとペンキ印を追いかけながら進むと出ました、目の前にジャンダルム。てっぺんに人影はなし。
←西穂側から見たジャンダルム。
信州側への巻き道地点にザックをデポして飛騨側からよじ登る。特に難しいところはなく、あっという間にジャンダルムの上に到着。朝陽を受けて360度の展望。奥穂高岳山頂に人影がいくつか。予定した全ルートの踏破は難しくなってしまったけれど、ジャンダルム前後の「おいしい場所」はやっぱりコンディションの良いときに来て良かったなぁ~と思う。
←ジャンダルムの上から。左のとんがった峰が槍ヶ岳。
しばしジャンダルムからの眺めを満喫した後、ジャンダルムを信州側から巻いて先を急ぐ。奥穂方面から続々と人が降りてくる。鎖場や狭い岩稜は相互に譲り合いながら通過しなくてはならないので、もっと遅い時間に歩き出したら渋滞に難渋したかもしれない。
馬の背をよじ登り、そのまま奥穂高岳山頂に続く辺りは、この西穂-奥穂のフィナーレを飾るにふさわしく絵になるところ。振り返るとジャンダルム。やっぱりジャンダルムは奥穂から見る方が絵になります。
←奥穂側から見たジャンダルム。恐竜みたい。
奥穂山頂直下の登山道脇でしばし休憩。濡れたシュラフや銀マットを広げて干しながら風景を満喫。
結構歩いてきたような気がするのに、西穂高岳も新穂高ロープウェイ乗り場もすぐ間近に見える。むしろ、これから目指す槍の穂先の方がよほど遠い。うむう。
8時半過ぎに穂高山荘に到着。新宿駅のホームのように人でごった返している(ちょっと大げさ)。小屋の前には雪渓が残っていて照り返しが眩しい。水を補給して再び歩き出そうとしたところ、ちょうど荷揚げのヘリが到着したので5分ほど待ち。風の影響の少ない場所で退避していたにも関わらず、ものすごいダウンバースト。
気温が上がってきたこともあって涸沢岳への登り返しがキツイ。おまけに登りを歩いている途中でトイレに行きたくなってしまったけれど、この先どこにも隠れる場所がないので我慢。結局、北穂山荘まで我慢しました(汗)。
↑
涸沢岳山頂から。左が通って来た道。右がこれから進む道。どちらも岩岩岩岩岩岩岩岩。
地層は滝谷花崗閃緑岩だそうです(なので濡れるとちょっとイヤ)。途中の鞍部ではちょっと違う感じの岩になる(チャートとか流紋岩かな? 不明)。
涸沢岳の山頂からは鎖や梯子の急な下り。これまでもアップダウンの激しい道のりだったけれど、最低コルまで降りてまた登り返すのか~と思うと、ちょっとゲンナリ。同時に、岩場を歩くこと自体はとても楽しいので、いつまでも終わってほしくないような気もする。右手に涸沢カールが広がり、色とりどりのテントを見る。
←最低コルから。去年のGWは、北穂からえっちらおっちら下りてきて、ここから涸沢小屋までショートスキーで滑ったのでした。
涸沢小屋のテラスでビールを呑みながら、九州から来られたパーティの皆さんと楽しい時間を過ごしたことを思い出して大笑い。
最低コルから北穂へは主に滝谷方面を絡んで進む。途中で懸垂下降用と思しきペツルのハンガーボルトを見る。滝谷はかつてはクライマーで賑わったと聞く、自分にとっては一種の憧れの場所。耳を澄ましてみても、滝谷方面からはひっそりと静か。「鳥も通わぬ」どころか、最近は登攀に訪れる人も少ないのかな。どうなんだろう。
←北穂山頂から。ふむ~槍が近くなったような気は…とてもしない。。
11時過ぎに北穂山頂に到着。ちょっとしたテラスになっていて、10人くらいの登山者が思い思いに休憩中。槍ヶ岳が、さっきよりはわずかに近くになったような気がする。北穂小屋に降りて大休止。
まだ早い時間だけど生ビールを1杯買ってYさんと半分こ。すでに行動開始から7時間が経ち、カラカラの身体は一瞬でアルコールを吸収分解したのか、あまり呑んだ気がしない。けど、おいしかった。
ふと気付くと、ふわりと飛騨側からガスが上がってきて槍ヶ岳を隠し始める。夏山の展望は店じまいが早い。まだ先は長い。いざ大キレットへ。北穂から槍までの道は初めて歩くところ。楽しみ。
しばらくはざくざくと岩がちの斜面をジグザグに降りる。降りるということは、もれなく登り返すということ。今日の累積標高差はどのくらいなんだろう…と思う。狭いトラバースを過ぎて、長い鎖の上に出る。足場がガレガレで落石多発地点。お互いに譲り合い、しかも間隔を空けないと危ないので、プチ渋滞。
鎖場を過ぎると足場のついた狭い岩場。通過時はよく分からなかったけれど、長い鎖からこの岩場あたりが「飛騨泣き」という難所のひとつ、らしい。高度感はあるけれど、スタンスが大きいので怖さはない。ただ、逆ルートだと急な下りの最後に足場の悪い長い鎖となるので、より難しいような気がする。
A沢のコルに降り、長谷川ピークを過ぎる辺りは残念ながらガスが立ち込めていたので目の前の岩しか見えず。しばし岩のリッジを離れて長い下りになる。どこまで降りるんだろう…て、また登るんだよねぇ…と若干不安になる。視界は悪くないけれど遠望が効かない。
←と、写真を整理していたらA沢のコルに下りるずっと手前から長谷川ピークが見えていました。(長谷川ピークがどれだかわかっていなかった。。(汗))
次第に道が登り基調になり、梯子が現れる。「南岳直下に梯子が2箇所ってあったっけ」とYさん。なるほど。登山道は一番弱点を突いて整備されているけれど、周辺にはキレイなクラックがあちこちに走っていて岩も硬そう。あそこを登ったら楽しそうだよねぇ~、誰か登った人はいないのかな、でもアプローチが遠いよね~、などと話し合いながら歩く。
←南岳山頂直下にある獅子鼻岩はキレイなクラックがたくさん走っていて、登ったら面白そう。
14時10分過ぎに南岳山荘に到着。ここでまた大休止。反対側から来るパーティの通過待ちなどで休んだ以外は北穂からノンストップ。つ、疲れた。
テントサイトにはテントが10張弱ほど。以前、明け方の弓折岳から槍穂の稜線を眺めたときに、南岳の山小屋に朝一番の明かりが灯るのを見た。険しい稜線が続く断崖の上にぽつりと灯る明かりはとても印象的だった。ここが、そこかぁ。
小屋の方が表に出てきて、南岳方面を指差して言う。「あの人、今雷鳥を撮っていますね」と。「花の写真を撮るならば、姿勢が違いますから」言われてみれば、なるほど。雷鳥か~。今回は遭遇していないなぁ。
槍ヶ岳まではエアリアマップのコースタイムであと3時間。双六までは無理そうだけど、今日のうちに槍ヶ岳までは行きますか~と、再び歩き出し。
南岳まではなだらかな砂礫の道。ここで今回初めて、ずっと岩稜帯だったため出番のなかったストックを使用。軽いはずの荷物もさすがにずっしりと重さを感じるようになり、緩い下りになると左膝裏の筋が痛むのでうれしい。もっとも、2980mピークを過ぎたらまた岩場がちになり即座に折り畳まれる運命でした(哀)。
信州側は切れ切れに風景が覗くものの、稜線から飛騨側はガス。それでも時々前方に槍ヶ岳が見える。うう、まだ遠い~。。
右手に槍沢のカールと屏風岩を眺めながら、稜線をぽくぽく歩く。
南岳を過ぎてからかなり登山者の姿は減ったものの、それでも前後に時々人を見る。中岳直下の水場で水を飲む。生き返る。途中で第1次雷鳥遭遇。今回はこの1羽のみ。イワヒバリは何度も見た。どちらもかわいい。
←中岳と大喰岳の途中の稜線。歩けども歩けどもガレガレ岩岩で感覚が次第に麻痺してきた。
それにしても槍ヶ岳の存在感の激しさは異常。
中岳を過ぎ、砂礫の登山道を歩いて大喰岳へ。この辺り、エアリアマップでは「南岳->槍ヶ岳」のコースタイムをまとめてざっくり3時間と表記。それぞれ特徴的なピークなのにちょっとかわいそう(?)。南岳から先の道は砂礫が多くかなり荒涼とした印象。ハイマツなどの植物もあるのだけど、全体的にグレー。おまけに真正面に聳える槍ヶ岳といい、すべてが灰色の世界。かなりハードボイルド。
←槍沢のカール地形。規模が大きすぎてわらかなかったけど、なるほどカール。ハーフパイプみたい。
←飛騨乗越から槍ヶ岳。このドヤ顔っぷりがたまらない。
槍ヶ岳山荘のテン場に点在する色とりどりのテントを見上げながら最後の登り。辛いなぁ。。
槍ヶ岳山荘のテン場は、さすがにこの時間ではすでに満員御礼で、殺生ヒュッテに行きやがれと貼紙があるということで、殺生ヒュッテへ。もう歩かなくていいと思ったのになー。とほほ。しかも下り坂基調だと、左膝裏が痛くて涙が出そう。
と、かなりヘロヘロで殺生ヒュッテまで到着。500mlの缶ビールが売切れと聞いた瞬間、心が折れそうになった。あぁ、ここまで来たのに。仕方がないので350ml缶を2本購入(でも700mlもいらなかったなー)。
早速テントを設営し、夕ご飯。さすがにバテバテであんまり食べられず。風の影響も受けず、気温もほどほどで過ごしやすい。雨の中岩稜の隙間でひっそりとビバークした昨日の幕営地に比べると、人で賑わうテン場はなんとなく街中にいるような気分。
半分眠りに落ちながらビールを無理やり呑み終えて、就寝。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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