Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2015.03.29,Sun
先日のジムにて、まだ植樹祭広場へと続くみずがき林道は閉鎖中ながらも、すでに瑞牆の岩場のコンディションが良くなっているとのお話を伺い、気持ちだけはそわそわと花崗岩のクラックへ。
残念ながら当初の雪稜の予定が中止になってしまったこともあり、今日は瑞牆の十一面末端壁の「調和の幻想」へ。
クリスタルラインのゲート前に車を停めて、植樹祭広場方面へぽくぽく。
ところどころ若干雪は残っているけれど、特に支障となる場所はなし。30分弱で植樹祭広場に到着。
そこからはいつもと同じ夏道を歩く。陽のあたる場所は土がでているけれど、陽当たりの悪い沢沿いの残雪は踝から場所によって膝下くらいまで。滑りそうな凍結部分を避けて、なるべく露岩沿いに、ところどころざくりざくりと雪を踏みながらアプローチをこなすと、久しぶりの末端壁。時期が早いこともあり貸切。
まだまだ残雪の残る八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスを遠望。あぁまだ山は冬なんだなぁ。
気温がかなり高くなるとの予報だったけれど、午前中は高曇りでしっとり寒い。幸い風はないけれど、時折ふっと空気が動くと残雪の詰まった沢沿いから冷気が吹き上げる。
岩は乾いてパリパリ。だけど、指先の体温があっという間に奪われる。
自分には想像もつかないけれど、もしかしたら標高の高いヒマラヤやパタゴニアの花崗岩で行われる登攀とはこんな感じなんだろか。(どうなんだろ)
久しぶりに末端壁を訪れて陽射しの乏しさに気温もあまり上がらず、同時にモチも余り上がらず、のろのろと準備。
「調和の幻想(5P、5.10a)」を登るのは1年半ぶり。1P目だけは何度もリピートしていたけれど、その上を登るのはまだ2回目。
今回は3人で。前回とオーダーを変えて、奇数ピッチは自分がリード、偶数ピッチはまに氏がリード。それから末端壁お初のFさんがセカンドで。
1ピッチ目。
登り始める頃にようやく陽射しが降り注ぎ始め、それでも岩壁下部のワイド部分は氷の冷たさで、かじかむ指先がどうにか動いてくれることを確認しながらじわりじわり。今期のアイスクライミングでもこんなに指が冷えたことはない…というくらい、冷え冷え。
初めての外岩が瑞牆の不動沢のワイドクラックだったというFさんもしっかりノーテンでワイドパートからフォロー。さすが。
2ピッチ目。
沢沿いを離れたためか、雲が晴れてきたためか、太陽の熱量を感じる。クラックの内部は若干湿り気があったけれど、ここは濡れていることが多いこと考えるとコンディションは良い方かも。左側に回り込んで、小テラスへ。
3ピッチ目。
自分にとって初めてのリード。フェイス的なムーブとジャムを交えながら、リングボルトにクリップし、一段上がって上のテラスへ。内容を全然覚えておらず戸惑うものの、記憶よりは少し短くて、あぁこんな感じだったけ…と。
4ピッチ目。
木を使ってのワイドムーブから、右に左にと花崗岩のスラブをじんわり登り、クラックを直上。この辺りのコンディションは最高で、触れる指先の感触が嬉しい。
とはいえ、花崗岩のスラブ(カチ多めだけど)は独特の緊張感を強いられるので、ここのピッチが自分的には全体の中で一番難しい。たとえフォローでも。
5ピッチ目。
長いワイド、短いフレア、からの緩傾斜のフェイス。
このピッチのコンディションは最高で、陽当たりは良く暑くもなく寒くもなく。50mロープをほぼいっぱいに伸ばすだけの長さもあり、登りながら脳内に幸せ物質がダダ漏れになりました。
もっとクラックの中に入りたかったのにギアが多すぎたせいか吐き出されてしまい、レイバック多用で登ってしまいちょっと残念。
5ピッチ目の終了点から3メートルほど上の岩棚に上がり、登攀終了。
先日参加した黒ヒゲさんのバダルピーク報告会の登頂写真を真似て、3人でトップアウト記念写真をぱちり(つまり、変顔w)。
貸切なのをいいことに、のんびりと登ったこともあり陽が傾き始めた時分。
5ピッチ目の終了点に戻り、あとは3ピッチの懸垂下降で取付きまで。今回は50mのダブルロープだったので、実質高低差150m弱。
以前登ったときは、自分にとって未知のルートだったこともあり、結構お腹いっぱいだったけれど、今回は2度目なのでムーブは忘れていてもやはりメンタル的な負荷は減り、純粋に楽しむことができました。お初のFさんもとても頑張っていて、一緒に登れてよかったな、と。
ほんとに楽しかったです。ありがとうございます。
そして。
今年の花崗岩の季節が始まります。
残念ながら当初の雪稜の予定が中止になってしまったこともあり、今日は瑞牆の十一面末端壁の「調和の幻想」へ。
クリスタルラインのゲート前に車を停めて、植樹祭広場方面へぽくぽく。
ところどころ若干雪は残っているけれど、特に支障となる場所はなし。30分弱で植樹祭広場に到着。
そこからはいつもと同じ夏道を歩く。陽のあたる場所は土がでているけれど、陽当たりの悪い沢沿いの残雪は踝から場所によって膝下くらいまで。滑りそうな凍結部分を避けて、なるべく露岩沿いに、ところどころざくりざくりと雪を踏みながらアプローチをこなすと、久しぶりの末端壁。時期が早いこともあり貸切。
まだまだ残雪の残る八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスを遠望。あぁまだ山は冬なんだなぁ。
気温がかなり高くなるとの予報だったけれど、午前中は高曇りでしっとり寒い。幸い風はないけれど、時折ふっと空気が動くと残雪の詰まった沢沿いから冷気が吹き上げる。
岩は乾いてパリパリ。だけど、指先の体温があっという間に奪われる。
自分には想像もつかないけれど、もしかしたら標高の高いヒマラヤやパタゴニアの花崗岩で行われる登攀とはこんな感じなんだろか。(どうなんだろ)
久しぶりに末端壁を訪れて陽射しの乏しさに気温もあまり上がらず、同時にモチも余り上がらず、のろのろと準備。
「調和の幻想(5P、5.10a)」を登るのは1年半ぶり。1P目だけは何度もリピートしていたけれど、その上を登るのはまだ2回目。
今回は3人で。前回とオーダーを変えて、奇数ピッチは自分がリード、偶数ピッチはまに氏がリード。それから末端壁お初のFさんがセカンドで。
1ピッチ目。
登り始める頃にようやく陽射しが降り注ぎ始め、それでも岩壁下部のワイド部分は氷の冷たさで、かじかむ指先がどうにか動いてくれることを確認しながらじわりじわり。今期のアイスクライミングでもこんなに指が冷えたことはない…というくらい、冷え冷え。
初めての外岩が瑞牆の不動沢のワイドクラックだったというFさんもしっかりノーテンでワイドパートからフォロー。さすが。
2ピッチ目。
沢沿いを離れたためか、雲が晴れてきたためか、太陽の熱量を感じる。クラックの内部は若干湿り気があったけれど、ここは濡れていることが多いこと考えるとコンディションは良い方かも。左側に回り込んで、小テラスへ。
3ピッチ目。
自分にとって初めてのリード。フェイス的なムーブとジャムを交えながら、リングボルトにクリップし、一段上がって上のテラスへ。内容を全然覚えておらず戸惑うものの、記憶よりは少し短くて、あぁこんな感じだったけ…と。
4ピッチ目。
木を使ってのワイドムーブから、右に左にと花崗岩のスラブをじんわり登り、クラックを直上。この辺りのコンディションは最高で、触れる指先の感触が嬉しい。
とはいえ、花崗岩のスラブ(カチ多めだけど)は独特の緊張感を強いられるので、ここのピッチが自分的には全体の中で一番難しい。たとえフォローでも。
5ピッチ目。
長いワイド、短いフレア、からの緩傾斜のフェイス。
このピッチのコンディションは最高で、陽当たりは良く暑くもなく寒くもなく。50mロープをほぼいっぱいに伸ばすだけの長さもあり、登りながら脳内に幸せ物質がダダ漏れになりました。
もっとクラックの中に入りたかったのにギアが多すぎたせいか吐き出されてしまい、レイバック多用で登ってしまいちょっと残念。
5ピッチ目の終了点から3メートルほど上の岩棚に上がり、登攀終了。
先日参加した黒ヒゲさんのバダルピーク報告会の登頂写真を真似て、3人でトップアウト記念写真をぱちり(つまり、変顔w)。
貸切なのをいいことに、のんびりと登ったこともあり陽が傾き始めた時分。
5ピッチ目の終了点に戻り、あとは3ピッチの懸垂下降で取付きまで。今回は50mのダブルロープだったので、実質高低差150m弱。
以前登ったときは、自分にとって未知のルートだったこともあり、結構お腹いっぱいだったけれど、今回は2度目なのでムーブは忘れていてもやはりメンタル的な負荷は減り、純粋に楽しむことができました。お初のFさんもとても頑張っていて、一緒に登れてよかったな、と。
ほんとに楽しかったです。ありがとうございます。
そして。
今年の花崗岩の季節が始まります。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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