Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2007.05.21,Mon
週末は小川山。
半年前、生まれて初めてクライミングをした記念すべき土地。
初めてのクライミングがインドアでもなく、近場の岩場でもなく、いきなり小川山デビューということで、会社の上級山ノボラーに驚かれたことがある。まぁ、それはそうだよねと、後日しみじみと痛感。
5/18(金) 夜、各駅で集合し出発。韮崎の道の駅の裏側にある川べりでテント泊。下草がやわらかく快適。
5/19(土) 土曜日の早朝は生憎の雨模様。ときおり遠雷が鳴り響く。南からの暖気と北からの冷気が衝突する前線が通過中なのだろうと思う(天気図は確認してないけど)。幸い、雨は8時過ぎにはあがったものの、岩場が乾くまで時間もかかるだろうし。。。と、途中で牛乳工場を見学したり、スーパーで買出しをしてのんびり金峰山荘に向かう。テント場に到着したのはお昼少し前。
テントを張り、夜の焚き火にそなえて枯れ木を集める。小川山はまだ春浅い雰囲気で、木の芽もまだ淡く、下草もまだ伸びていない。明るい林のなかにワラビが健やかに伸びていた。
そんなこんなでのんびりと支度を整え、マラ岩に向かったのはお昼過ぎ。
川上小唄(5.8)組と卒業試験/センター試験組の二組に分かれる。
朝の雨のせいと半年振りの小川山ということで、若干モチベーションが下がっているので、いきなりの川上小唄は少々厳しいなぁと思い、自分はセンター試験に向かった。ヘタレです。
センター試験(5.8)をマスターで登る。Uさんが先にマスターでRP。自分も後からRP。
半年前に小川山を訪れた時は、なにしろ生まれて初めてのクライミング体験で、すべてのルートをTRで「登らせていただいた」。
半年前に訪れたときよりも確かに一見やさしく見えたけれど、やはりマスターで登るのはそれなりにかなり緊張しますな。。
隣の卒業試験(5.10b)をOさんがRP。続いてYさんもRP。
半年前は、こんな垂壁をどうやったら登れるのかと、口をあんぐりあけながらポカンと眺めていただけだった。
残念ながらリードで登る勇気はなく(ジムでもまだこのグレードに達していないし。。)、ホールドを教えてもらいながらのTRで登らせていただく。ほとんど引っ張り挙げてもらいながら(。。。)、どうにか終了点まで至る。下方に広がる景色がすばらしい。次回はぜひマスターで。。。行けるくらいになっていたいものです。
その日はこれにて店じまい。
テント場に戻り、盛大に焚き火を燃やして(それでも木が余ったほど)、夕飯を楽しむ。食担のNさんの料理は今回も見事で、盛大に呑んで食べて、あっという間に夜が更ける。
人工灯の少ない谷間のテント場なので、見上げれば満天の星空。5月中旬というのに、息を吐くと白くなるほどの冷え込み。底冷えのする星空の下で白樺の木が燃える甘く爽やかな香りに包まれていると、一瞬ノルウェーにいるような錯覚をおこす。
5/20(日) 朝6時に起床。朝ごはんを食べ、準備をすすめる。この間に、マルチピッチのトップのセッティングの予習をする。机上の学習だけで、ちっともロープワークが身についていない自分の技術不足に激しく後悔。精進せねば。。。
マラ岩方面とガマルート方面の二組に分かれる。自分はガマルートに向かう。
半年前に訪れたとき、山の会の人がガマルートの入り口にケロちゃんの人形をくくりつけた。「ガマ」スラブへの入り口にちなんで、ガマ→カエル→ケロちゃん。
今でも残っているかな、いやさすがにもうないだろうな。。と期待半ばで取り付きに至るも、まぁ当然ながら人形は影も形もありませぬ。
でも、Webで小川山のネタを拾ってみると、ケロちゃんを見つけてくれた人がいるようです。
こちらとか(コルゲンコーワの回し者ではありません。。)、こちらとか。
わたしたちが前回小川山を訪れたのは去年の10月最終週だから、少なくとも3週間は無事だった模様。
ガマルート隊は、Yさんと小川山初めてのHさん、Sさんの三人組と、Uさんと自分のペア。
奇数ピッチを自分、偶数ピッチをUさんがリード。
1ピッチ目はガマスラブの端からスタート。見た目はスラブの緩斜面、という感じでさほど難しくなさそうなんだけど、わずかな岩のくぼみでホールドをとるのが予想外に難しい。ひえぇ。。。これで上まで登れるのか自分?と思いながら、なんとか抜ける。セカンドのビレイについてYさんに確認&アドバイスしてもらいながら、なんとかセット。Uさんがすいすいと登ってくるので、ロープの引き上げに焦る。
2ピッチ目はUさんがリード。ここが今回のガマルートで一番難しい箇所だった。後から来たガイドさんたちご一行がイライラしながら待っている。お客様もいらっしゃるので、イラっとするのはわかるけど。。。まぁ。あまりお待たせすると申し訳ないので、先に登っていただくことにする。
3ピッチ目。それほど難しい箇所はない。先行するYさん組は、上部の階段状岩を抜けたけれど、ガイドさんご一行とかぶるので、ひとつ前の終了点で終わりにする。半年前もここでピッチを切ったことだし、と。
岩場のうえをトラバースし、小さな岩場を登り、4ピッチ目の下部に出る。
4ピッチ目。短いカンテ状の岩場。
5ピッチ目。前回は左側のルートを登った覚えがあるが、今回はガイドさんご一行の後を追い、短い丸いスラブを登る。
左側のルートは、クラックを登った後に、小さな張り出しを乗り越さなくてはならず、このピッチをリードすることになるとは。。と、かなりトホホに思っていたのだが、右側のルートになって正直とてもほっとした。丸みを帯びたスラブは多少いやらしいけれど、ホールドを確かめながらなんとかクリア。
5ピッチ目の終了点から岩場を歩き、最後の6ピッチ目に至る。
6ピッチ目はそれほど困難もなく、終了点に到着し、セルフビレイをセット。
すでに時刻は2時半。予想よりもかなり時間が経過している。あらら。クライミングの技術だけではなく、ロープワークのテクも向上しなければ。。。と痛感。まぁ、無事にみんな登ることができて、ほんとうに良かった。
(ほぼ)初めて懸垂下降を経験することになるSさんとHさんと、懸垂下降の手順を確認し順番に降りていく。
懸垂下降は、最初の一歩を踏み出すときにいつも緊張する。でも降りはじめるとだんだん楽しくなる。
SさんとHさんも同様に、一歩を踏み出す直前はかなり緊張していたようだけれど、下に無事に着いたときは、とても楽しそうだった。
やっぱり小川山はいいなぁ、ガマルートは楽しいなぁ、とココロからそう思った。
半年前にオールフォロワーで登らせていただいたときも楽しかったけれど、今回リードで登ることができ前回以上に楽しかった。反省点は多々あって、それらはすべて今後の糧にしなければ。。と深く自戒をこめつつも。
半年前、生まれて初めてクライミングをした記念すべき土地。
初めてのクライミングがインドアでもなく、近場の岩場でもなく、いきなり小川山デビューということで、会社の上級山ノボラーに驚かれたことがある。まぁ、それはそうだよねと、後日しみじみと痛感。
5/18(金) 夜、各駅で集合し出発。韮崎の道の駅の裏側にある川べりでテント泊。下草がやわらかく快適。
5/19(土) 土曜日の早朝は生憎の雨模様。ときおり遠雷が鳴り響く。南からの暖気と北からの冷気が衝突する前線が通過中なのだろうと思う(天気図は確認してないけど)。幸い、雨は8時過ぎにはあがったものの、岩場が乾くまで時間もかかるだろうし。。。と、途中で牛乳工場を見学したり、スーパーで買出しをしてのんびり金峰山荘に向かう。テント場に到着したのはお昼少し前。
テントを張り、夜の焚き火にそなえて枯れ木を集める。小川山はまだ春浅い雰囲気で、木の芽もまだ淡く、下草もまだ伸びていない。明るい林のなかにワラビが健やかに伸びていた。
そんなこんなでのんびりと支度を整え、マラ岩に向かったのはお昼過ぎ。
川上小唄(5.8)組と卒業試験/センター試験組の二組に分かれる。
朝の雨のせいと半年振りの小川山ということで、若干モチベーションが下がっているので、いきなりの川上小唄は少々厳しいなぁと思い、自分はセンター試験に向かった。ヘタレです。
センター試験(5.8)をマスターで登る。Uさんが先にマスターでRP。自分も後からRP。
半年前に小川山を訪れた時は、なにしろ生まれて初めてのクライミング体験で、すべてのルートをTRで「登らせていただいた」。
半年前に訪れたときよりも確かに一見やさしく見えたけれど、やはりマスターで登るのはそれなりにかなり緊張しますな。。
隣の卒業試験(5.10b)をOさんがRP。続いてYさんもRP。
半年前は、こんな垂壁をどうやったら登れるのかと、口をあんぐりあけながらポカンと眺めていただけだった。
残念ながらリードで登る勇気はなく(ジムでもまだこのグレードに達していないし。。)、ホールドを教えてもらいながらのTRで登らせていただく。ほとんど引っ張り挙げてもらいながら(。。。)、どうにか終了点まで至る。下方に広がる景色がすばらしい。次回はぜひマスターで。。。行けるくらいになっていたいものです。
その日はこれにて店じまい。
テント場に戻り、盛大に焚き火を燃やして(それでも木が余ったほど)、夕飯を楽しむ。食担のNさんの料理は今回も見事で、盛大に呑んで食べて、あっという間に夜が更ける。
人工灯の少ない谷間のテント場なので、見上げれば満天の星空。5月中旬というのに、息を吐くと白くなるほどの冷え込み。底冷えのする星空の下で白樺の木が燃える甘く爽やかな香りに包まれていると、一瞬ノルウェーにいるような錯覚をおこす。
5/20(日) 朝6時に起床。朝ごはんを食べ、準備をすすめる。この間に、マルチピッチのトップのセッティングの予習をする。机上の学習だけで、ちっともロープワークが身についていない自分の技術不足に激しく後悔。精進せねば。。。
マラ岩方面とガマルート方面の二組に分かれる。自分はガマルートに向かう。
半年前に訪れたとき、山の会の人がガマルートの入り口にケロちゃんの人形をくくりつけた。「ガマ」スラブへの入り口にちなんで、ガマ→カエル→ケロちゃん。
今でも残っているかな、いやさすがにもうないだろうな。。と期待半ばで取り付きに至るも、まぁ当然ながら人形は影も形もありませぬ。
でも、Webで小川山のネタを拾ってみると、ケロちゃんを見つけてくれた人がいるようです。
こちらとか(コルゲンコーワの回し者ではありません。。)、こちらとか。
わたしたちが前回小川山を訪れたのは去年の10月最終週だから、少なくとも3週間は無事だった模様。
ガマルート隊は、Yさんと小川山初めてのHさん、Sさんの三人組と、Uさんと自分のペア。
奇数ピッチを自分、偶数ピッチをUさんがリード。
1ピッチ目はガマスラブの端からスタート。見た目はスラブの緩斜面、という感じでさほど難しくなさそうなんだけど、わずかな岩のくぼみでホールドをとるのが予想外に難しい。ひえぇ。。。これで上まで登れるのか自分?と思いながら、なんとか抜ける。セカンドのビレイについてYさんに確認&アドバイスしてもらいながら、なんとかセット。Uさんがすいすいと登ってくるので、ロープの引き上げに焦る。
2ピッチ目はUさんがリード。ここが今回のガマルートで一番難しい箇所だった。後から来たガイドさんたちご一行がイライラしながら待っている。お客様もいらっしゃるので、イラっとするのはわかるけど。。。まぁ。あまりお待たせすると申し訳ないので、先に登っていただくことにする。
3ピッチ目。それほど難しい箇所はない。先行するYさん組は、上部の階段状岩を抜けたけれど、ガイドさんご一行とかぶるので、ひとつ前の終了点で終わりにする。半年前もここでピッチを切ったことだし、と。
岩場のうえをトラバースし、小さな岩場を登り、4ピッチ目の下部に出る。
4ピッチ目。短いカンテ状の岩場。
5ピッチ目。前回は左側のルートを登った覚えがあるが、今回はガイドさんご一行の後を追い、短い丸いスラブを登る。
左側のルートは、クラックを登った後に、小さな張り出しを乗り越さなくてはならず、このピッチをリードすることになるとは。。と、かなりトホホに思っていたのだが、右側のルートになって正直とてもほっとした。丸みを帯びたスラブは多少いやらしいけれど、ホールドを確かめながらなんとかクリア。
5ピッチ目の終了点から岩場を歩き、最後の6ピッチ目に至る。
6ピッチ目はそれほど困難もなく、終了点に到着し、セルフビレイをセット。
すでに時刻は2時半。予想よりもかなり時間が経過している。あらら。クライミングの技術だけではなく、ロープワークのテクも向上しなければ。。。と痛感。まぁ、無事にみんな登ることができて、ほんとうに良かった。
(ほぼ)初めて懸垂下降を経験することになるSさんとHさんと、懸垂下降の手順を確認し順番に降りていく。
懸垂下降は、最初の一歩を踏み出すときにいつも緊張する。でも降りはじめるとだんだん楽しくなる。
SさんとHさんも同様に、一歩を踏み出す直前はかなり緊張していたようだけれど、下に無事に着いたときは、とても楽しそうだった。
やっぱり小川山はいいなぁ、ガマルートは楽しいなぁ、とココロからそう思った。
半年前にオールフォロワーで登らせていただいたときも楽しかったけれど、今回リードで登ることができ前回以上に楽しかった。反省点は多々あって、それらはすべて今後の糧にしなければ。。と深く自戒をこめつつも。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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