というニュースを今頃知る。
あららー。Ruetersって買えるんですねー。
へぇ、約2兆円ですか。ソフトバンクがVodafoneを買収した金額に近いですね。
VodafoneとRuetersなら、どっちがお買い得かしら。はて。
5月の頭に、4日にRueters側から「買収の打診を受けている」というニュースが出て、3日後の5月7日に「それは実はボクたちなんだ」というPRをThomson社側が発表。5月11日にはThomson社が教育部門を77億5千万ドルで英・加系投資ファンドに「現金」で売却との記事。で、5月15日に買収に合意、と。
ほほーお。さすが世界最大手の通信企業。さすがにコトの進め方がスマート。
これだけの規模の企業同士のM&Aなら、1年がかりのプロジェクトではないかと勝手な憶測をしてみるけど、最終段階での畳みかけかたがうまいなぁ。ぱちぱち。
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新会社名はThomson-Reutersを予定しており、カナダ、英国、米国の各証券取引所に重複上場する。
今後もThomsonとReutersのブランド名を残すことになっており、Thomson FinancialやReutersの金融・メディア事業の新名称にはReutersが用いられる。またThomsonにおける法務、税務、会計、学術研究やヘルスケア分野関連の残りの事業ではThomson-Reuters Professionalの名を用いる予定。
(中略)
「新会社の最高経営責任者(CEO)にはReutersの現CEOであるTom Glocer氏が就く。Thomsonの現社長兼CEOのRichard J. Harrington氏は買収の完了とともに退任する。」
2007/05/15 CNet Japan: トムソン、ロイターとのビジネス統合に合意
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いかんせんネットの普及で一般ニュースの価値が下がっている今では、Reuters側の金融情報サービス分野のさらなる強化という方向性は、今回の買収劇がなくとも避けられなかったかも。
まぁすでにロイターは、バリバリ金融情報というイメージだし、そのサービスの一部はすでに1998年からトムソンのサービスと連携しているそうだし、おまけにThomson社の創業社はイギリス男爵の爵位を持っていることだし。
それにしても、現Reutersの社長兼CEOがトップに残留ですか。この辺もなんか思慮深い感じですね。
また、新会社の53%の株式を保有するトムソン一族がロイター側の「編集権の独立」の維持に合意したということでM&Aが一気に加速した、という記事もあって、えThomsonが買収した側なんだよね。。。と思う。
いやまぁいいんだけどさ、大金を払うのに、自分たちの会社名を残すこともなく(一部)、トップも相手方に譲って。。。て、なにか裏があるのかな。。と勘ぐるのはよくないですね。2年くらいじっくりと経過を見ましょう。
ただ、本国カナダやアメリカでは大手のThomsonも、日本では残念ながら知名度ではReutersの方が上だし規模だって違うだろう。
Thomsonがたまたま前にいた会社のクライアントだったので、私自身は社名を耳にしたことがあるけど、その程度の認識しかありませぬ。ごめんなさい。
それぞれの日本支社にいる人たちは、たいへんだろうなぁ。。。と、1年前の自分を思い出してなんとなくしみじみしてしまう。
Thomson社について、Wikiをあさってみた。
なかなかに興味深い。
Thomson社について
Thomson社の創業者、Roy Herbert Thomson氏について
ラジオの販売をきっかけに、ラジオ局立ち上げからテレビ、新聞のメディア買収。。。と、よほどメディアが大好きだったんですな。
2代目、Kenneth Thomson氏について。
彼のことはまったく知りませんでしたが、わたしはこういう華美を好まぬ人物、好きです。
↓
"Rich as he was, he was also known for his down-to-earth demeanor: he bought his suits "off the rack", was once seen wearing shoes with holes in them, and one was just as likely to bump into him walking his dogs in the Rosedale area near his home than at any High society party. "
3代目の社長は今回のM&A完了をもって退くRichard J. Harrington。この人もすごいな。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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