ちょっくら石油輸送貨物列車を爆破してみたけれど、誰も釣られなかったので再開してみますた。
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爆発で不通となっていたグルジアの石油輸送鉄道が再開
[トビリシ 25日 ロイター] 24日の石油輸送貨車の爆発で不通となっていたグルジアの鉄道が運行を再開した。同鉄道のスポークスマンは25日ロイターに対し、線路への被害は限定的で「輸送は再開された」と述べた。
爆発は中部ゴリの西方で発生、警察は地雷によるものと考えている。
この鉄道は、アゼルバイジャンから欧州市場への石油輸送に使われている。
アゼルバイジャンの政府関係者は24日、爆発により石油輸送列車がグルジアとの国境で立ち往生している、と述べていた。
(ロイター 2008/08/25 17:19 JST)
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ちょ。。。早杉www
線路の周辺にまだ地雷が残っているかもしれないのでは? え、もうチェック済み?
炎上して高温になった軌道は敷設し直さなくていいのかな? 一日で作業完了? それとも検査して問題なし?
8月6日にトルコ領内で爆発炎上(8月11日に鎮火)が伝えられたBTCパイプラインの方がよほど重要で別に西ルート(グルジア国内鉄道輸送→ポチ港)じゃなくてもいいよ~んという見方が強いのと、あまりに自作自演臭いのとで、あまり釣れなかったのかな。。
8月16日に爆撃を受けて鉄橋が落ち、復旧に10日から数週間がかかる見込みと言われていたのに、貨物列車が地雷を踏むとはどういうことなんでしょ? (しつこくてごめんなさい。でも、センセーショナルな部分だけを切り取って発表されても、語られない部分が多すぎると、なんだか疑心暗鬼になってしまうま)
というツッコミを敢えてしない日本のマスコミさんたちは、実に心やさしいなぁ~と思います。
日本だけじゃないけどね。
そういえば。8月12日の時点で、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が次のようなプレスリリースを発表していました。
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なおロシアがこの地域の石油・ガス輸送の主導権を握りたいという意図を持っているとの報道もあるが、それはあまり現実的ではないように思われる。グルジアにとってBTCパイプラインからの経済効果は年間、最大でも1億ドル程度と見積もられ、その他の利権はすべてBP、ExxonMobil、Totalなどの欧米企業や日本企業、あるいはアゼルバイジャン政府やトルコ政府が抱えている。ロシアにとってみればBTC/ACGプロジェクトは外国政府・国際石油会社の利権の固まりであり、民族問題に端を発する今回の紛争で、ロシアが欧米他諸外国からの厳しい批判を覚悟してまで、BTCパイプラインへの攻撃や接収などの過激な行動に出るとは到底考えられない。
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=0808_out_j_southosetia_revised.pdf&id=2070
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紛争勃発直後でまだまだ状況に予断を許さない時点でしたが、現地の情勢等に精通している専門機関が冷静なトーンでこのような道資料を報じたことから、
「あーこれはそんなに深刻な事態にはならないかもな。でも石油価格が経済の中心である事態は変わらんな」という印象を受けました。
それでもあくまでも予測に過ぎませんし、今回の貨物列車爆破事件のように偶発的か意図的かは不明にしても、事態に波紋が生じる可能性は否定できないので、今後どちらにブレるのかは未だに予断を許さない状況ですが。。
まぁ、今ガチで第三次世界大戦なんておっぱじめたら、本当にシャレにならないことは米露EU各国首脳陣みな重々承知の上でしょう。だと思います。たぶん。
なお、BTCパイプランは間もなく復旧の見通しとのこと。
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BTCパイプラインの続報 2008/8/21
BTC(Baku-Tbilisi-Ceyhan)石油パイプラインのトルコ区間の第30バルブ・ステーションの修理はほぼ完了した模様であり、グルジア国内の情勢が現在よりも悪化しなければ、この週末(8月23、24日)にも原油の通油が再開される見込み。
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「グルジア国内の情勢が現在よりも悪化しなければ」という但し書きつきですが、BTCパイプラインの場合は、問題はグルジア情勢だけではないような。
そもそも爆破・炎上の原因ってまだ解明されていなかったように記憶しているのですが。はて。。
あぁ、どうか世界に平和を。
■Related Entry:
A broken hallelujah (2008/08/25)
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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