うっそ~ん。
展開が急過ぎる。。
リハーサルも万全で、あとは筋書き通り予定したプログラムを淡々と消化していくだけ、ということなんだろか。。
同じ内容だけど、ソース2つ。
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ロシア上院、南オセチアとアブハジアの独立求める決議案を全会一致で可決
[モスクワ 25日 ロイター]
ロシア上院は25日、同国のメドベージェフ大統領にグルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国を独立国家として認めるよう求める決議案を全会一致で可決した。議会のスクリーンに表示された投票結果によると、賛成130票、反対ゼロだった。
これにより、グルジアへのロシアの軍事介入ですでにこじれていた西側諸国との関係は、さらに悪化するとみられる。
下院でも同様の決議案が25日午前中に可決される予定。
ただ、この決議には強制力がなく、グルジアに駐留するロシア軍の地位について、メドベージェフ大統領が西側と交渉する際の切り札にすることを狙ったものとみられる。
(ロイター 2008/08/25 16:44 JST/ 18:20 JST Updaed)
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↑
まずは、上院で可決。それから、下院でも可決↓
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南オセチアなどの独立承認を=上下両院が決議採択-ロシア
【モスクワ25日時事】ロシア上下両院は25日、グルジア領の南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立承認をメドベージェフ大統領に要請する決議をそれぞれ全会一致で採択した。上院はまた、南オセチアへのロシア平和維持部隊増派を求める同大統領の提案を承認した。
南オセチア紛争後、グルジア領内への緩衝地帯設置など、ロシアの一方的行動に対して国際的批判が高まっているが、ロシア側は一段と態度を硬化させた形だ。
(時事通信 2008/08/25-20:31)
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あとはメドベージェフ大統領の承認待ちだけど、所詮は出来レースですんで、えぇ。
ぽちっとな、と。
しかしまぁ。。
分離併合ではなくて、いきなり分離独立ときましたかー。
しかも、南オセチアだけじゃなくて、アブハジアもって。。。
なんてもう、まわりくどい。
欲しいものは欲しいと最初からちゃんと言え。
グルジア国内を通る石油パイプラインでも、南オセチアだけでもなくて、「アブハジアと、黒海の制海権」が欲しかったのだ、と。
かねがね、南オセチアは位置的にはグルジアの目の上のたんこぶみたいな場所だけど、かなり山岳地帯のようなので、どうにも使い勝手悪そうだな。。。と思っていたのですが、そうですか「アブハジア」が本当の狙いだったんですね。(と、勝手に決め付けてみる)
それなら、少しだけ話がスッキリするような気がします。アブハジアもまた山がちな土地だそうですが、黒海に沿って長く延びた海岸線は、リゾート地としても軍事拠点としてもかなり魅力的だと思うので。
ロシア併合ではなくとも、分離独立して親露の傀儡政権を擁立すれば、親米政権の旧東欧諸国との緩衝地帯としてもってこいだ、と。なるほどなるほど。(と、勝手に決め付けてみる)
まぁ、ただの憶測ですが。
(所詮、与えられた報道内容から推測するしかないので。ホントのところはロシア首脳陣に本音をぶっちゃけてもらわないとわからないけど、そら~無理ぽww)
南オセチアの歴史もかなり複雑ですが、アブハジアもこれまた複雑で、外部の人間にはむむ難しい。。
↓
・世界飛び地領土研究会「アブハジア」
この日を迎えるために、ロシア側が何十年もかけて着々と布石を敷いてきたのだと考えると、なかなかぞっとします。いえ、本気で怖くなりました。
おそロシア(ぽそっ
ひとまず、ロシアが認めただけでは世界は変わらないけど、西側諸国が認めたら世界地図は変わるかもしれません。
・それでロシアが牙を引っ込めるなら仕方ないからアブハジアと南オセチアを独立を認める。
・グルジアにはNATOとEU加盟承認ということで納得してもらう。
これで両者痛み分けということでどうかな? と。そんな感じで。
ここまでロシアが大きく出てくると、とにかくその物騒なシロモノを仕舞って、まま和やかに場を収めましょ~やという雰囲気にはなるかもな。
ここのところずっと、ロシアも米EU、旧東欧諸国の勢力随分と押されっぱなしだったもんな。
ちょっとロシアが外資を取り入れてもいいかな~とお誘いしたら、ものすごい勢いでハゲタカどもが飛び込んできたもんな。
「強気の攻撃? とんでもない、我が国がされたことを思えばまだまだ甘い(ニヤリ」なんてプーチンがほくそ笑んでいそうで怖いよー。
「国内市場を開放しても、ロシアにとっては得になりそうもない」と判断して、株式市場下落も織り込み済みで、WTOに加盟しても旨みないから脱退するわダスビダーニャ、ということなんでしょか。。
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ロシア、WTO加盟交渉凍結も グルジア巡り米欧と対立姿勢
グルジア紛争で和平合意に反して同国領の一部を占拠し続けるロシアのプーチン首相は25日、「世界貿易機関(WTO)加盟の利益は見られない」と述べ、WTO加盟交渉を凍結する方針を表明した。メドベージェフ大統領も同日、北大西洋条約機構(NATO)との関係断絶も辞さない強硬姿勢を示した。(以下略)
(日経ネット 2008/08/25 00:16)
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しかしまぁ。
結局、チェチェン問題もコソボ独立問題も棚上げにしたままなんだけどな。。
(それどころか、南オセチアもアブハジアもグルジアも、一般市民の生活はどうなっているんだろ。。)
大国の大義名分にしてみれば、人権すらカードでしかないって現実ってあまりにも非情だ。
それが現実だと言われればそれまでだけど。
そうやって大義の前に無辜の人を殺戮していたら、いつまでたっても憎悪の連鎖が止まらないじゃないか。
それでも、原油先物の価格が下落傾向(でも依然として高値推移だと思うけどな)ということは、市場は今回の紛争は拡大しないと読んでいるから? 拡大しても結構との思惑があるから?
なにがなんだかもう><
一方で、こんなニュース。
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イスラエル、パレスチナ人198人を釈放
米国のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官が中東和平に向けた協議のためイスラエルを訪問することを受け、イスラエル政府は25日、パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長との友好関係構築のしるしとして収監中のパレスチナ人198人を釈放した。
(AFP 2008/08/25 18:55)
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なぜライス国務長官が突然イスラエルに飛ぶかな。これほどまでに緊張が高まったグルジア・ロシアの情勢を差し置いて?
なにかしら意味があるのかも。(ないのかも。事前に決まっていたとか)
訪問先がイスラエル、というのがちょっと興味深いです。
イスラエルはとにもかくにも今回のグルジア軍への深い関与が囁かれているお国なので。
たとえば、グルジア国防相のDavit Kezerashvili氏(30)はイスラエルとの二重国籍を持ちヘブライ語を流暢に話す人物でありイスラエルコネクションを活用していること。
↓
・阿修羅掲示板、グルジア戦争とイスラエルの”コネクション”(伊Megachip)
(まぁ、眉唾ですが。火のないところに煙は立たないので話半分くらいで斜め読みがよいかと)
そのほかにも、グルジア軍には紛争開始時点で1000人のイスラエル軍事顧問と200人のアメリカ軍事顧問が軍事作戦を支援していたといわれていると言われていますが、真偽は定かではありません。
「ちょっと黒海周辺で騒動起さないでくれる? いいから落ち着くまでオタクら黙っていなさいね、もう口出しすんじゃないわよ」とライス米国務長官がお叱りに参上するんでしょうか。
で、イスラエル側が「ボクたちも中東の平和を望んでいるんだよ、ほんとだよ」ということを示すために、パレスチナ人捕虜一部開放、という形で表明したのでしょうか。
なんて、妄想を広げてみました。
AFPで、ライス国務長官で記事をソートすると、こんな感じになりました。
南オセチア、ロシア軍とグルジア軍が交戦 08月09日 12:54
ライス米国務長官、グルジア支持をあらためて確認 08月13日 03:06
ブッシュ大統領、ロシア軍のグルジア撤退を強調 08月14日 08:26
ライス米国務長官、グルジアに到着 08月15日 21:16
グルジア、和平案に署名 ロシア軍は首都まで40キロに進攻 08月16日 10:10
ロシアも和平案に署名、軍の撤退期限は設定せず 08月16日 20:40
「欧米はロシアが持つ懸念を理解すべき」元英陸軍参謀総長 08月17日 21:04
NATO外相理事会、ロシアへの説得強化で合意 グルジア情勢 08月19日 20:42
米ミサイル防衛のポーランド配備、両国が合意文書に調印 08月20日 19:23
ライス米国務長官、米軍地位協定合意まで「極めて近い」 08月21日 21:17
イラク駐留米軍、来年6月に撤退開始か 08月22日 18:36
イスラエル、パレスチナ人198人を釈放 08月25日 18:55
グルジアから中東へ。この動き、グルジア問題と中東和平に関連がないとは断言できないような。
それにしても。うはー。夏休み返上ですな。最後の最後まで、ホントご苦労さまです。ブッシュ政権が終了したら、早く回顧録を執筆してくれないかな。
あと、それで今日、中韓首脳が北朝鮮の核問題解決で協力を表明したんですね。とりあえずこの国際情勢の変動期に、調子に乗って動き出しそうな勢力を抑えておく、と。日本は拉致問題があるので(それはとても重要なことだけど)、ひとまず中韓で北朝鮮を見張っておけ(by米国。なぜなら中韓首脳共にヤケにうれしそう~だから。ボク達アメリカに頼られちゃいましたうふふwwとね)、ということなんでしょうかね。(と、勝手な推測)
しかしなぁ。。もう人権なんて空虚な言葉遊びもいいところだな。所詮、手駒でしかないってことなんだな。
唐突だけど。
あの時代の趨勢の中で、「君死にたもうことなかれ」と歌った与謝野晶子はすごいよな。
日露戦争に出征する弟のために詠んだ歌。打算も妥協もなく、「死ぬな、殺すな」と歌う詩。
ああおとうとよ 君を泣く
君死にたもうことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとおしえしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや
(中略)
君死にたもうことなかれ
すめらみことは 戦いに
おおみずからは出でまさね
かたみに人の血を流し
獣の道に死ねよとは
死ぬるを人のほまれとは
大みこころの深ければ
もとよりいかで思されん
(以下略)
この詩に対して母性の表現という評価がありますが、女性だから母性本能があるからと片付けずに、これが人間の本音だと思いたいのですが。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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