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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2026.09.14,Mon
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Posted by norlys - 2007.09.07,Fri
昨日の夜、初めてお会いするお客様とのアポの帰り、猛烈な雨風の中タクシーをつかまえようと新宿駅南口を出たところでレインスーツの一群に出会いました。台風中継のために待機していたテレビのクルーでした。

台風中継を伝える記者らしき人(たぶん)は定番のペラい半透明の雨合羽でしたが、クルーの人たちはちゃんとレインスーツ着用なんだなぁと、細かい演出に感心。

自分も朝家を出るときに、雨と風が強いのでふっと「傘を差すよりも、いっそレインウェアで…」なんて考えたのですが、レインスーツの一団を街中で見るとなんとも違和感があるなぁと改めて思いました。

いつか、山だけではなくビジネスシーンにもバシっと決まるオシャレチャンプなレインウェアが登場することに期待。

ところで。
コロっと話が変わりますが、さおだけの移動販売員が恐喝まがいの販売方法で逮捕、というニュース。

さおだけ屋:恐喝まがい高額売りつけ…販売員を逮捕 (2007/09/07 毎日新聞)」

この販売員の所属する企業の人材募集広告。冗談みたいですが、どうやらホンモノです。

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株式会社 ×ンチャーズ○ーデン  「物干し竿の移動販売員」募集
職種
物干し竿の移動販売  新規事業スタートに付き、緊急大募集!!
仕事内容
【幹部候補・独立候補生】
弊社は平成15年2月8日に設立したまだ新しい会社です。 しかし、設立2年で年商1億8000万円となり従業員・委託販売員含め、現在42人を越える事業を展開しております。

(中略)
  給与   月給 2500001000000 円、
名古屋支店長は入社3年目で年収固定給1200万円 高額歩合
(以下略)
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Web魚拓はこちら

募集企業の本業は住宅リフォームと防犯用品の販売が主体のようですが、なぜかさおだけの移動販売部門での人材募集。その新規事業もスタート早々にして社会問題を起こしてしまうとは。

いったいこの会社はどこで道を誤ってしまったのかしら。。

謎。。

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Posted by norlys - 2007.09.05,Wed

昨日ジムに行ったのはいいのですが、ハーネスとシューズを忘れてしまいました…orz

普段自分が履いているのはファイブテンのモカシムですが、ジムのレンタルシューズはボリエールでした。
ソールが柔らかめで、ちょっと立ちこみが怖いなぁという印象がありましたが、柔らかい分ホールドに吸いつく感じがしました。まだいくつもの靴を履き潰した経験のない自分なので、なるほどシューズごとに性格が違うものなのだなぁとようやく実感しました。

今日こそは! と狙っていた5.10aのルートも、保持力が続かず途中でテンション。
週末の山登りの疲れが抜けきっていないのか、その先はどんどんパワーが落ちていくばかり。
面白いくらい登れません。まぁ、いつも登れていないんですけどね。はは。

最後には5.8のルートまでも、ルートを間違えてワンテンするというたいへんお粗末様な結果となりました。
無理せずにぼちぼちっと続けていけば、いつかは。。。と思うのですが。いつかっていつなんでしょ。さてはて。

ジムの受付に最新号のRock&Snow、通称ロクスノが積まれているのを見つけて早速購入。
前号から価格が値上がりしましたが、その分ページ数が増えています。
季刊紙なので、このくらい厚みがあるとうれしいです。

ひとつだけ残念なのはRock&Snowという割にはクライミングの記事が多いなぁということ。海外のハードクライミングやエクスペディションの記事もありますが、なんだかRock&Rockという感じ。
今月末には日本でクライミングのワールドカップが開催されますし、夏の暑さも和らいで外岩シーズン到来ということもあってか、どうしてもクライミング特集に力が入るのは仕方ないのかもしれませんが。

ただ自分としては、今年の冬山はどこに行こうかなぁ…と考え始めていたりするので(早い?遅い?)、最新ギアの紹介とか、もう少しSnow関連の記事があったらよかったなぁ、と。

とはいえ、自分はヘタレなのでグレードの高い雪山ではなくて、スキーでぼちぼちっとツーリングを楽しめればいいなぁという感じですが。

かぐらみつまたのスキー場のリフトから苗場山の山頂まで歩いて滑降~とか、アクセスの良い谷川や八ヶ岳で山スキーとか、GWに行った守門岳も山スキーに良さそうだったなぁ…とか、太平洋から近づいてくる台風の影響でむわむわムレムレの都内にいながらも、すでに気持ちは雪の季節に。

ヴァーティカルな世界もすてきですが、見渡す限り一面の白という風景がやっぱりいいなぁ。。

むわ~んと、これぞアジアのモンスーン気候という日には、ひたすらに白銀の白の再現を追求した画家、富岡惣一郎氏の作品を眺めるとココロが落ち着きます。
吸い込まれそうな白と黒のモノトーンの風景は(後年の作品にはカラーもありますが)、静と動や生と死といったマージナルな世界。
雪国で育った自分にとっては郷愁を呼び覚まされる作品群です。

いつかはトミオカホワイトミュージアムを訪れてみたいのですが、なかなか機会がありません。まぁ、いつかは。

Posted by norlys - 2007.09.04,Tue
週末の山から帰ってきたら「遠藤農相辞任」のニュース。て、いまさらなんですけどね。
新しい農林水産大臣が就任する度に、金銭的なスキャンダルが発覚してあぼーんというのは、なんかちょっとできすぎなような気が。

一見のどかな日本の農村や漁村が、実は永田町以上に魑魅魍魎の跋扈する日本の暗部…てなわけではないですよね。
人の良さそうなお百姓さんや漁師さんが日本の政治の裏側でキャスティングボードを握っている…なんて考えたら、それはそれでちょっと面白いけど。

大臣だから裏金を受け取ってはダメという問題以前に、国会議員としてどうなのよとは思いますが、議員を動かして甘い汁を吸おうと虎視眈々の野のハイエナもろとも一層しないことにはどうにもこうにもならんじゃろなぁ。

国内利権か海外のからの圧力か…。食品産業、農林水産業、産業保護、国土利用計画、土木港湾…と分野が広すぎて、この次々と展開される大臣交代劇の結果いったい誰が得をするのか皆目見当もつきません。単にマスコミが「呪われたポストと安部内閣」と騒ぎたいだけなのかもしれないし。

ちょいと関係ないけれど、遠藤元農相の辞任のきっかけとなった補助金不正受給団体が置賜農業共済組合と知り、個人的にびっくりしました。

縁あって以前、山形の置賜地方にはよく遊びに行きました。
駅前の市街地はさすがにありふれた街並みですが、郊外の農村にはまだ茅葺屋根の農家が残っていて、土間をあがると囲炉裏があって、水がきれいで野菜も果物もとことんおいしくて、しみじみとできる良いところでした。

まさかあの日本の原風景のような農村が今回の大臣辞任劇の舞台になるとはな~。

「これ食え~」と、雪深い地方だけに真冬のために乾燥させたり塩蔵させておいた山菜や夏の野菜や秋のキノコを水でもどして炊いたおいしいおばんざいを分けてくださった、朴訥として物静かな忍耐強そうなあのおばあさんたちやおじいさんたちが、まさか日本の政治の変動に一役買っていたのかも…なんて、考えるとちょっと不思議な感じです。まぁ、違うと思いますが。
Posted by norlys - 2007.09.03,Mon
週末に上高地→西穂高山荘→西穂高→奥穂高→北穂高→上高地と、穂高連峰の岩稜地帯を縦走してきました。
岩峰に次ぐ岩峰。岩を登っては降り、降りては登るをひたすら繰り返すという岩スキーにはたまらないルートです。特に西穂高から奥穂高、北穂高にかけての滝谷花崗閃緑岩地帯は、まるで恐竜の背びれのように荒々しく峻険で、針山地獄とはこんなトコロかな~という印象でした。
滑落事故も多数発生しているところなので十分な注意が必要ですが、好きな人にはたまらないかと。

相変わらず長い山行記録です。。忘れやすいので、自分。。

山域: 穂高連峰 山行形態: 小屋泊まり 縦走
コースタイム:
(1日目) 上高地BS 6:30 → 田代橋 6:50 → 西穂山荘 9:25  (停滞~)
(2日目) 西穂山荘 3:00 → 西穂独標 4:25 → ピラミッドピーク 5:00 (大休止) → 西穂高岳 5:55 → 赤石岳 6:45 → 間ノ岳 7:45 → 間天のコル 8:15 → 天狗岩 8:30 → 天狗のコル(避難小屋跡) 9:05 → コブの頭(立ち寄り) → ジャンダルム 巻き道手前 11:10 → 馬の背 手前 11:50 → 奥穂高 12:30 (休憩) → 穂高山荘 13:10 (途中、団体様通過待ちアリ) (昼食) →  13:38 穂高山荘 出発 → 涸沢岳 14:00 → 最低コル 14:55 → 南峰 直下の分岐 16:05 → 北穂高山頂(北穂高小屋) 16:15
(3日目) 北穂高小屋 5:18 → 南峰 直下の分岐 5:28 → 涸沢小屋 7:20 (大休止) → 本谷橋 8:40 → 横尾山荘 9:25 → 明神館 10:45 → 上高地 BS 11:30

木曜日の夜、家を出る直前までひたすら天気予報とにらめっこ。
出発前の天気予報では、週末は雨と曇りのマークオンリー。秋雨前線が停滞しているためなので、いっそ台風が来て前線を吹き飛ばしてくれないかな~とたわごとをのたまっていたら、出発の前々日に台風9号が太平洋の東海上に発生。。
いや、あの、来てほしかったのはそっちの方面からじゃないんだけど。。。と、気持ちはますますトーンダウン。

西穂高から穂高連峰を抜けて槍ヶ岳まで至る縦走路は、岩稜地帯の連続で難易度の高いルートとして有名だそうです。山の会の集会では「天気が良ければ大丈夫でしょう」と言われていましたが、なにしろ天気予報が優れないこともあり、わたしたちの出発に前後して山の会の人たちからも「気をつけて」メールが舞い込み、迂闊なことはできないなぁ。。。と、気持ちをきゅっと引き締めるばかり(でも、実際にはどれほど困難なルートなのかという点はまだ実感できていませんでした…反省)。

もともとの予定では、2泊3日+1日予備日ということで、上高地→西穂高→奥穂高→北穂高→槍ヶ岳→上高地と縦走する予定でした。ただ、岩場が連続する岩稜地帯を雨天の中歩くのは厳しかろ~ということで上高地から槍ヶ岳に向かい様子見…という案も出ていました。

早朝、上高地への乗り換えバスに移る沢渡に到着すると案の定小雨がパラパラ。
上高地に到着すると、幸い雨は降っていませんでしたが、お山はすべて雲の中。

ところが、観光案内所で天気予報をチェックすると、翌日の土曜日の予報が曇りのち晴れに変わっていました。
これなら今日のうちに西穂山荘まで上がって、次の日に北穂高まで抜けられるかも? ということで、急遽、西穂山荘を目指すことに。

DSCF4108.JPGバスステーションから梓川沿いに田代橋を目指し、登山道の入口に到着したところで、またしても雨が降ってきました。レインウェアを着こんで、いざ出発。
田代橋から西穂山荘までは中尾根という樹林帯の急登。同行のYさんがサクサクっと歩く一方で、わたしは寝不足のせいか(単に弱なだけかw)、歩き出しの1時間は20分歩いては5分休憩をリクエストするというていたらく。1時間ほど歩いたらようやくエンジンがかかり、ペースがあがってきました。

斜面は急ですが、巻き道が細かく刻まれているので淡々と標高を稼ぐうちに屋根を上りきり岩の多い地形に到達。雨が登山道を流れ落ちていく中、じわじわ浸入した雨が靴の中でガポガポと鳴りはじめました。ひえ~。

登山道が狭まりトリカブトの群生地を通り過ぎ「あれ、トリカブトの群生地って、誰かの山行記録で見た覚えが…。もしかしてもうすぐ到着?」と思った次の瞬間には稜線に達し、割谷山からの登山道の分岐に至りました。
稜線をさらに10分ほど上がると西穂山荘に到着。昭文社の5万分の1の地図ではコースタイムが3時間50分となっていますが、約2時間半で上がりました。「んーあれ? 上高地の地図はコースタイムが甘いのかな…?」と、同行のYさんと顔を見合わせつつ西穂山荘の別館に入りました。ふー。

雨でぐっしょり濡れた状態で人心地のつく温かい山荘に入った瞬間、本日はここにて停滞!ということになりました。当初の予定では(もちろん天気が良ければ)、コースタイムであと6時間ほど歩き続け、天狗の頭の直下にあるというビバークサイトでフォーカストビバーク(予定した露営)をするつもりだったので、西穂山荘での停滞は予備日1日の消化を意味します。

DSCF4115.JPG本館の宿泊受付は午後1時からということで、それまでは喫茶室と自炊場を兼ねる別館で待機。別館にはすでに15人ほどの登山客の方がいらっしゃり、ストーブを囲んで暖をとっていました。
前日には西穂山荘に到着し、今朝奥穂高に向けて出発の予定だったそうですが、生憎の雨模様のためみな西穂独標まで行って引き返してきて停滞中とのこと。

わたしたちは樹林帯を歩いてきたので雨ばかり気にしていましたが、いわく「稜線に出たら雨ばかりか風が強くてとても歩けない」とのこと。さらに、「こんな天気で、なにか(事故が)あったら笑われる」と。この言葉をずっしりと実感を伴う楔の重さに感じました。

まぁひとまず濡れた服を乾かしつつ、宿泊受付の開始を待ちつつ…と、まだお昼まではちょいと間があるけれど早速おでんとビールで乾杯。窓の外は横殴りの雨。やだなー。。

天候がすぐれないこともあり、山荘は主に前日から停滞している登山客がメイン。まだいちおう夏山終盤の時期なのにひとりあたり布団1組ということでラッキーでした。
受付時間が早まったおかげで早々に布団にもぐりこみ、さーて漫画でも読むか~と思う間もなく即寝オチ。前夜の高速バスではあまり睡眠をとれなかったので、これ幸いと寝溜めモード一直線。

山荘の受付にあるテレビでは常時ウェザーニュースが垂れ流されていました。どうやらやはり明日は低気圧の狭間でなんとか大丈夫かも…! と、望みをつなぎつつ、午前2時半にアラームをセット。

翌朝アラームに起こされ、ほかにはまだ誰も起きる気配がないひっそりとした山荘の入り口でモソモソ準備をしていると、一足早く装備を整えたYさんが外の様子を見に行き「月が出ているよ」とのご報告。おおー。

日の出は5時20分頃なので、まだ外は暗いながらもキーンと鋭い星灯りの下、3時ちょうどに山荘を出発。5分くらい歩いたところで、ぐんぐん道が下っているのでおかしいぞ、ということでいったん山荘に戻ると、山荘を出てすぐの分岐を間違っていることが判明。3時13分(細かいなw)に、改めて西穂高に向かう登り道を踏み出しました。

歩き出しすぐはごく普通の山道ですが、しばらくするとゴツゴツとした岩場の道に変化しました。ところどころ岩に白丸でルートが示されているので、ヘッドランプで足元を照らしながらこの白丸を追っていきます。

ザレザレな岩場の道をじわじわと登り詰め、ほぼコースタイムどおりに西穂独標に到着。

空と君との間には今日も冷たい雨が降るそうですが、このときのわたしたちは高層雲とガスの間のわずかな晴れ間?にいました。気温は15度程度。動いている分には快適。

西穂独標のピークから先は、すとーんと岩場が切れ落ちた鎖場でした。谷間を挟んで目の前には暗い次のピークのシルエットが聳え、岩にスプレーされた白丸の道標が点々と高みに続いています。

視界が暗くてよく見えないのはこれ幸いかもね…と、切れ落ちた谷がぼんやりとしか見えない幸せを語りつつクライムダウン。幸いなことに、昨日の雨はどこへやらというくらい、岩は十分に乾いていました。でも「雨だったら(この岩場)厭だよね」「…だよね。昨日登った人たちすごいよね」「…すごいよね」という会話を交わしながら、ふと来た道を振り返ると、西穂山荘のオレンジ色の灯りがぽっちりと点っているのが見えました。また、わたしたちより1時間くらい後に出発した後続の登山者のものらしきヘッドランプらしき灯りがちらちらと動いているのも見えました。

DSCF4148.JPGうっすらと明るさを増す東の空を見やると、群青色の空に黒い稜線のシルエットが走り、その向こうにオレンジ色の光が横切って眼下には真っ白な雲海…と、幻想的な風景がありました。

きれいだねー、きれいだねー、と互いに何度も繰り返しながら、岩場を登っては降り、降りては登り。周囲は一気に明るさを増し、白丸のマークや足元が見えやすくなってひと安心。

出発から約3時間後、西穂高岳の山頂に到着。ここでお湯を沸かしてココアタイム。ほっ。


西穂高を過ぎると、ひたすらに岩峰の連続。ひとつの岩山をよじ登ったと思ったら、すぐに急降下のクライムダウン。赤岩岳ってあれかな、あっちじゃないかな赤いし…と言いながらヨジヨジ、オリオリ、ヨジヨジ d.c.。

しばらく歩いた後、ひとつのピークの巻き道に明瞭な一張り分のテントサイトがありました。あれ、これってビバークしようって言っていた間ノ岳直下のアレ? へーもうここまで来たんだ~。と、なかなかに余裕のふたり。

間ノ岳のピークを過ぎたあたりから、岩のガレガレ度と浮石度が120%増に。
「カモシカならこんな岩場でもヒョコヒョコ行っちゃうのかなぁ」と、カモシカのような美脚の持ち主であるYさんがサクサク岩場を越えて行きます。前世がペンギンだった(と信じてやまない)自分は、雪上のようにはいかないまでもなんとか後をついていきます。

浮石の多い箇所では、自分は後続だったので登るときはまだいいのですが(直後には人がいないから)、降りるときには落石を起こさないよう神経を使いました。ふたりとも念のためにヘルメットを被っていましたが、それでも足や腕に落石が落ちて怪我をして行動不能になったら…? と考えるだけでぞっとします。わたしたちのパーティはふたりだけで、直前直後のパーティもいませんでしたが、混雑期や大人数だったら、ヘルメットを着用した方が無難だと思います(でもメット率低かったです。安心と安全のお代としては安いものだと思うけどなぁ)。

地図に「逆層スラブに長い鎖」や「垂直の鎖」と書かれた箇所も、岩場が乾いているお陰もあって、階段状の楽しい岩登りでした。逆層とはいっても、手も足もふんだんにホールドがあり、乾いている分には花崗閃緑岩はフリクションがよく効きます(でも濡れていたらこの種の岩は本当にいやらしいです…)。

Yさんも自分も日頃のフリークライミイングの練習成果をいざここにとばかりに、楽しく岩を登りましたが、それでもある程度高度がありながらロープによる確保がなく鎖の補助のみという状態は、一歩間違えれば真っ逆さまに転落するので、ひとときも緊張感を抜けません。

ぐっと高度を下げて天狗のコルと呼ばれる避難小屋跡に到着。「落石で崩壊したんだって」というYさんの言葉にふと見上げれば、モアイ製造所ですかこれはというくらい見事な斜方形に亀裂の入った岩の壁。
これが一片でも落ちてきたらひとたまりもないよなぁ…と岩造りの基礎だけが残る避難小屋後の様子に納得。長時間立ち止まって、万が一落石にぺしゃんこにされてもかなわないので、束の間の間の休息の後に歩みを進めます。

「ルンゼ内の岩場」の箇所で、岩壁を見上げると雷鳥がひょこひょこ顔を出していました。
「わー雷鳥だ~」と、初めて雷鳥を見た自分は大感激。

またしてもザレザレガレガレな岩峰の登り降りを繰り返すと、目の前にコブノ頭が現れました。実はこれはコブノ頭だったのですが、おおこれがジャンダルムか~と下に荷物をデポしててっぺんまで登りました(すいません、わたし全然勉強不足でした)。これなら荷物をデポしなくても行けるかもね~と余裕たっぷりで話し合いながら、岩峰の巻き道を辿り、ピークの岩の隙間をよじ登って這いつくばって越えて(巻こうとしたら飛騨側が切れ落ちていました(汗)、さらにコルに下りると、正面の石峰に、左に黄色の丸印、右に白丸印が。ん?

それまで黄色丸と白丸は仲良く互いに補完しあいつつ同じ道を示していたのですが、ここに来て仲違い? まるで「パパとママと、どっちが好き?」と訊かれた子供のような気持ちになったり…(しませんが)。

DSCF4258.JPGと、白丸印の隣には白スプレーで文字が。自前の細い目をよく凝らしてみると、なんと「ジャンダルム」とあります。
あれジャンダルムってまだだったの? え、じゃあこの岩場の後ろかな? と、てっきりここはジャンダルムへの分岐点かもねぇと思い込みながら、白丸を辿り、左頭上の懸垂下降ポイントを「アルパインルートかなぁ」と見上げつつ通過し、振り返ると、あら、ジャンダルム。
信州側を巻いてきたってことですね、これ。

戻る? いや、いいでしょう。コブノ頭に登ったし。青空の下に聳えるジャンダルムはとても秀麗。西穂高側からだとただの岩山にしか見えなかったのに(苦笑)。


DSCF4260.JPG続く馬ノ背にも「ウマノセ」と白スプレーで書かれていました。難易度が高いと言えど、さすが一般縦走路。これがバリエーションルートだったら、岩場のルートをいちいち選択している間に日が暮れてしまうかも。
要所要所にマークがあるので、歩く(登る&降りる)ことに専念できて助かります。

馬ノ背は信州側が少し切れていてやや高度感がありますが、意外と幅があって、このときは下がガスっていたおかげもあり難なくクリア。クライムダウンすることもなく、そのまま一路奥穂高の山頂に通じていて、まるで山頂へのレッドカーペットのようです。

12時半ちょうどに奥穂高山頂に到着。青空に切れ切れの白雲が流れ、時折谷間からガスが吹き上がってくる中、とんがった槍ヶ岳の山頂が間近に見えました。

DSCF4278.JPGさぁ、そろそろお昼も過ぎたしお腹も空いたし、一気に穂高岳山荘へ~と、ガレた道を少し登ると山荘の赤い屋根が見えてきました。緩やかなジグザク道を下り、最後は一気に梯子で降りると、穂高岳山荘に到着。

当初から小屋泊まりの縦走といっても、朝と夜の食料は自前で用意し(つまり素泊まり)、昼食だけは割安な小屋ご飯にありつこうという計画でした。

Yさんはラーメン+ご飯で残ったご飯を夕飯にTo Go。どんぶり飯が200円なので、これはコスパ高いです。次回はぜひマネしたいと思います。わたしはカレーライス。てんこ盛りのライスもあっという間に完食。カレーのルゥがたいへんおいしゅうございました。

すでに一日の行程を終え、のんびりと寛ぐ登山客が三々五々談笑している姿を見ていると、今日はもうここで(停滞しても)もいいかなぁ~という気持ちにもなりつつ、いや明日の天気は分からないからと、1時38分(細かいってばw)に出発。

涸沢岳まではなんてことのない登山道なのに、どうやら食べ過ぎた直後で血流が胃袋に集中しているようで登りがキツイ…。

あらーこのペースで北穂まで行けるのかなぁ…と内心不安にかられながらも、涸沢岳の山頂を越えて新たに岩稜ゾーンに突入すると俄然調子が戻ってきました。よほど自分は岩場ラブなようです(または消化活動が沈静化したのか)。
DSCF4287.JPG岩、鎖、鎖、岩、鎖、梯子…と、西穂-奥穂間よりは若干整備されているものの、決して易しいとはいえないアップダウンの連続。逆層やハングが多いという点では、奥穂-北穂もかなりいやらしいルートだと思うのですが、西穂-奥穂間を怯んでもこのルートを通行する登山者は多いというYさんの言葉に「うーむ」と首を傾げました。もっとも、眼下に広がる涸沢カールの風景は筆舌に尽くしがたいので、ぜひ通ってみたいと思う人が多いのもさもありなんかなぁ。

こんなうすぼけた写真じゃ伝わらないかも…ですが、高度差約600メートルの大スロープです。


最低コルまではいい調子で歩いてきたのですが(下りが多いので)、そこから先は登り要素が増えるためややペースダウン気味。南陵への分岐の南峰から先は、さらにアップダウンが強烈に。「5時前には小屋にたどり着かないと無謀な登山者だと思われる~」という妙な強迫観念にかられながら(5時でも遅いと思いますが…)、最後に岩畳のように整備された道を登りきると、北穂高山頂の道標が。。

DSCF4294.JPGうわー着いた~。と、右手を見ると北穂高小屋の屋根がすぐ下に。うわー小屋だ~。よかった~。と感動。最低コルあたりまではガスも切れていたのですが、北穂の山頂はすっかりガスに包まれていました。
山頂の先客に「どこから来たの?」と問われ「前穂からです」と答えると、「すごいね~。いや、すごい、感動したよ」とのありがたいお言葉。「写真撮ってあげるよ、いや感動した」と、Yさんの到着を待って山頂で記念撮影。

北穂小屋で宿泊手続きを行い、へろへろ~としながら外で夕飯の準備でも…と思っていたところ、山頂の先客の方がコーヒーを入れてくださいました。ありがとうございます。

夕刻になってすうっと寒気が降りてきた中、外のテーブルで夕飯の支度。少し前にがっつりとカレーを食べたのと岩場の連続で緊張し続けた一日の終わりということで、あまり食欲はなかったのですが、「食べなきゃ生き延びれない」みたいな、またしても変な強迫観念に追われてラーメンを啜りました。でもおいしかったです。

夕食後部屋に入り(宿泊客が少ないこともあり、ラッキーなことにふたりでひと部屋を割り当てられました)、地図を見ながら次の日の行程を相談。
西穂から槍までの大縦走はYさんの念願なので申し訳ないと思いながらも(ほんとうにごめんなさい)、あと2日間の晴天が確実ではないのならもうここで下山しましょうと、ごめんなさいをしました。

残りの行程の所要時間、不確実な天気、北穂から南岳間の大キレット越え、帰りの交通手段の確保…等を考えると、バッファのない行程は辛いなぁ…と。予備日の消化を取り戻す意味で西穂山荘から北穂高小屋まで歩き通してHPがかなりレベルダウン。ごめんなさい、ヘタレです。

夜半に布団の暑さで目覚め、まどろみの中で小屋のトタン屋根を叩く厭な雨の音を聞きながら「うーむ…」。
朝4時半にセットした目覚ましが鳴り、昨日の疲れの抜けないままにのろのろと支度(いつも遅くてすいません。。。)。階下に下りるとこれから出発する登山者のみなさんが一様にレインウェアを着込んでいました。
雨は降っていませんでしたが、山荘の周囲は濃厚なガスがたちこめ、湿度オーバー100%といった状態。飽和水蒸気が水滴になるほどの具合で、これでは岩場がすぐに乾くとは思えず。

そんなわけで、北穂高小屋から昨日登ってきた道を下り、ガスの中を南陵を辿りました。途中でパラパラ雨が降り始め、前日のコースほどの難易度ではないにせよ濡れた岩場に「いやだなぁ…」と思いながらクライムダウン。涸沢に着く頃にようやくガスの下に出ました。
(途中でまた雷鳥を見ました。うれしい)

DSCF4316.JPG涸沢を過ぎて、本谷橋から横尾山荘までの道のりは、山頂が雲に包まれた屏風岩を右手に眺めつつの歩き。あまりに素敵な山容に、うっかり道を曲がり損ねて脇の笹薮に飛び込んでしまいました(岩場じゃなくて良かった…まぁ、岩場でよそ見はしないと思うけど)。いつかはあの屏風岩に登ってみたいです。でも天気が良い日がいいです(まぁもちろん)。

お昼過ぎに到着すればいいかな…と思っていた上高地に、気付いたらお昼前に到着。平坦で長いだけの道程なので、退屈じゃ~と唸りながら、ですが。もっとも、それなら濡れ岩の大キレットを越えられていたかというと、そそそれは…。なのですが。

上高地に着いたらなんと朝から停電で…ということで、バスの予約ができず。たぶん空いているから大丈夫ですよと言われても、確約もなしにはいそーですかとは立ち去れません。まぁ仕方ないかと、近場の売店でおやきと缶ビールを購入。
しばらくウロウロとバスステーションをうろついていたら、観光案内所の蛍光灯がパッと点りました。すぐにはコンピュータが立ち上がらないのでしばらくしてからまた来てくださいと応対されながらも、またしてもウロウロうろついて粘ると、今度は大丈夫でした。

バスの座席を確保したら、後は温泉とご飯でしょと(さっき食べたおやきは一瞬にして胃袋の中で抹殺されました)。出発のときと同様に上空に雲の垂れ込む梓川沿いに田代橋方面へ向かい、対岸に渡って上高地温泉ホテルへ。ここの外湯は(上高地のほかの温泉もそうですが)源泉かけ流し。ひゃー贅沢、贅沢。

とっぷり温泉に漬かり、さてご飯ご飯…と、宿の方に伺うと「今朝の停電の影響でランチは中止です」との答え。えええ~。梓川沿いに立ち並ぶ旅館や飯処を端から覗くも、みな同様の張り紙が。

DSCF4332.JPG幸い、西糸屋山荘さんがランチをやっていたので、お蕎麦と生ビールで乾杯。きゅー。(写真はYさんのオーダーしたお蕎麦^^;)

久しぶりに(といっても4日ぶりなだけだけど)お風呂に入り、椅子でのんびりしていたせいか、立ち上がると全身が筋肉痛。「なんかロボットみたいにしか歩けないんだけど」「今ここで、どの観光客よりも歩みの遅い登山者だよね」とふたりしてギクシャクと歩きながらバスステーションに戻りました。

次の機会には、奥穂から槍を目指したいなぁと思います。再度、西穂から槍ヶ岳でもオッケイです(でもやっぱり天候次第かなぁ。。)。

(反省点)
・ラジオを持っていきましょう。天気が変わりやすい時期だったので、ラジオを携帯していればリアルタイムに天候が把握できて良かったかも(て、持ってないんかいと怒られそうな…あぁごめんなさい)。
・荷物は少なめにしましょう。当然といえば当然なんだけど…。3泊4日補給なしの前提で食料を詰め込んだので重(バカ。北アルプスではお金さえ出せばいくらでも補給できることを知りませんでした(大バカ。あと、シュラフカバーが重かった(さらにバカ。素泊まり寝具なしという設定はないようなので、ビバークの前提が崩れた時点でBSにデポしておけばよかったのかも(でも万が一の事態が起きたらなぁ。。。
・ザックは細身がいいです。これまた当然なんだけど、岩稜地帯でザックが詰まると悲しいです。まぁ、テント泊装備の方もいらっしゃったので、技術の問題もあるかな。
・平坦な道でもよそ見をしない。よそ見すると笹薮に突っ込むので。

その他にも色々ありますが、それはまぁ独り反省会で。
Posted by norlys - 2007.08.29,Wed
最近、事務所のポストにフジ○経ビジネスiというビジネスペーパーが突っ込まれています。1面の上にぺったりと「試読」の赤いスタンプが押されているので、気に入ったら購読してちょーだいということなのでしょうけれど、チラ読みしても残念ながらさっぱり購読意欲が湧きません。

ゴミが増えるからやめてほしいのですが、面と向かって伝える勇気がありません。なのにネットで愚痴を垂れてごめんなさい。
「オレの目をみて言ってみろよ」と言われたら、涙浮かべて全速力で逃げてもいいですか。

昨日の1面で紹介されていた記事が面白かったので、こちらに転載。無断で本当に申し訳ない。

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名古屋発エコ提案 電通と名大が産学連携

電通中部支社(名古屋市中区)と名古屋大学大学院環境学研究科の竹内恒夫研究室は24日、環境をテーマとする産学連携プロジェクト「ECO LABO(エ コラボ)」を立ち上げた。両者が共同で実施する環境問題に関する調査などをもとに、名古屋発の新しい環境コミュニケーションを発想し、「生活者が楽しめる エコ」など環境ビジネスの新企画を提案していく。
(中略)
電通や竹内研究室に所属する学生のアイデアをもとに新しいエコのあり方や環境コミュニケーション企画をプロデュースする。
具体的には放置自転車に企業広告を付けたレンタサイクル事業などを検討している。
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一読して、はぁ??
これが一面下段の記事でした。そりゃもう購読意欲も猛烈に削げちゃいますってば。

放置自転車に企業広告…??

いっそよくある音楽イベントでも開催して「みんな、地球を守ろうzeeeee!!」とアーティストに言わせておけばいいのに。その方が学生たちだって喜ぶでしょうし。

もういい。これ以上、広告で街を汚さないでYO。
エコとはなにか、環境とはなにかを本気で考えたいなら、オマイラまとめてちょっと山に来い。と言いたい(でも面とは向かっては言えないチキンなの。ごめんね)。

都内を歩いていると、夥しい数の広告が溢れていてうんざり。新宿歌舞伎町とか渋谷のセンター街とか、自分はかなり苦手です。なのでよほど切迫した用事でもなければ近づきません。
まぁ、ああいうのが好きな人は好きなんだろうなぁとは思うので、積極的に棲み分けしているわけですが。

地方に行っても、道端にごちゃ~とセンスの悪い看板が犇いていたりすると、これまたうんざり。
商売なので仕方ないのかもしれませんが、雰囲気台無しで内心がっかり。

ウソかマコトか知りませんが、同居人いわく、ノルウェーでは家の周りや建物を汚いままにしておくと、近隣住民が役所に通報して、お役所から改善勧告が届くそうです。
また新築の建物を建設する場合にも役所の都市計画に従う必要があり、それはまぁ日本も同じですが、ノルウェーの方が制限が厳しいようです。

う~む、相互監視で制約の多い社会は窮屈かなぁ~とも思いますが、まぁその成果もあってかノルウェーの街並みはとてもきれいです(オスロは首都だけあって、あんまりキレイじゃないと思うけど)。

エコから都市計画に話が逸れつつあるような気もしますが、つまり、看板とかネオンサインとかの広告をとっぱらって、みんなが住まいをきれいに保ってよく手入れされた植物とかを飾れば、日本の街並みだってもう少しマシになるんじゃないかと思うわけです。

自分の住まいを大切にして、コミュニティーの調和を保つように務めて、幸いなことに日本は自然の豊かな国なのだから折々に自然に触れて、もしその生活がとても意義のあるものなら、じゃあこの環境を守ろうよ次の世代のためにも維持しようよ、という話になるならわかるんですよ。

理想とすべき社会の姿を描かずに、放置自転車に企業広告つけて、それがなんのエコなんだよ。

えー、だって、街をキレイにしようよじゃあお金儲けにならないも~ん。

という声が聞こえてくるようなこないような。

もう電通とかの広告屋さんがエコって言ったら1回ごとに罰金100円とかだったらいいのに。
三菱商事のロハスとか伊藤忠のMOTTAINAIとかも。

ヨーロッパの街並みってきれいよね~というなら、なぜ日本の街並みもきれいにしようと思わないのか不思議です。もっとも、そんなおキレイなヨーロッパの都市に住んでいるともう退屈でたまらなくて、東京の雑然とした街並みはエキサイティングで最高と感じる外国の方も多いようなので、カオスな都市にはそれなりに人を惹きつける魅力があるのかもしれませんね。

なんか自分でもよくわからないまま、暴言垂れ流しの内容になってしまい本当に申し訳ございませんでした。


Posted by norlys - 2007.08.28,Tue
週末の旅の宿で大浴場から部屋に戻ると、ちょうどNHK BS1で「リサ・ランドール 異次元への招待」が放送されていました。

米ハーバード大学教授の理論物理学者リサ・ランドール博士が発表し話題となった5次元時空についての説明を交えながら、博士が先月(2007年7月)に来日した際の東京大学で講演や学生たちとの交流を描いた番組でした。
リサ博士はチャーミングで聡明で理解力に溢れたとても魅力的な人物のようでした。物理学のニューヒロインとしてジャーナリズムがこぞって取り上げるのもごもっともという感じです(いい意味で)。

1999年にランドール博士がサンドラム博士と共同で発表した"warped extradimensions(邦訳「ワープする宇宙」)" という本は物理学の書籍としてはバカ売れしたのだとか。

ランドール博士の理論によれば(といっても論文を読んだわけではありませんが)、わたしたちが住む3次元の世界を取り巻く形で「5次元世界が無数に隠されて」いて、この3次元世界から核分裂によって生まれた素粒子が5次元の世界に消滅したり、また5次元世界からこちらの世界に出現したりするのだそうな。

理論上ではこの5次元世界の存在が証明されたとかで、実際に観測実験を行うべく、スイスにある欧州原子核研究機構(CREN)の施設内地下100メートルに世界最大規模の
陽子衝突型加速器(LHC)を建設中とのこと。
LHCの完成は2008年。はたして3次元世界から忽然と消滅する素粒子は観測されるのでしょか。

ちょっと話は逸れますが、このLHCが完成したら、日本の物理学博士、杉立徹広島大教授による「宇宙の誕生を再現」の実験も行われる予定だそうです。

いやはや・・・5次元世界の証明とか宇宙創生の再現とか、すごいですね。

わたしはバリ文系人間なので、ランドール博士の提唱する5次元世界の証明について漠然としか理解できないのが残念です。ランドール博士と日本酒でも酌み交わしながら「5時限目って昼休みの後で、すっごい眠かったよね~」「ちょオマ、それ5次元違うしww」と5次元について語り明かせたら楽しそうなんですけど。

またしても話が逸れますが、まだ自分が小さい頃、紙を切り抜いて組み合わせる工作遊びをしていた時にハサミでキレイに切り抜くにはキリトリ線の内側と外側のどちらに合わせればよいのか悩んだことがありましたっけ。
点は1次元、線は2次元、立体は3次元、3次元に時間という要素が加わると4次元と定義されていますが、線もまたミクロの視点で見ると幅があるのだけどこれは2次元じゃないのかなー厳密な1次元とか2次元って存在するのかなーと子供ゴコロに思いました。

また、夏休みが終わりに近づいて「時間が止まればいいのに~」と思いつつ、ふと「時間が止まったらこの世から音楽がなくなってしまうかも。いや時間軸は不可逆性だから(なんて難しい言葉は知らんかったが)そもそも言葉で人に伝える方法がなくなるかも」とか考えて怖くなってみたこともありましたっけ。

ランドール博士の理論には足元も及びませんし、自分は根っからの文系体質なので論理的に数式で解を求めるよりはテツガク的に陥りがちですが(哲学が非論理的という意味ではなく)、こういう「何故」が突然頭に閃いたりそれを突き詰めて考えることが楽しい、世界にはまだワクワクする発見がいっぱいあると語るランダール博士が印象的でした。

さて、本日は皆既月食だそうですが、東京の空は生憎と曇り模様。別次元の今日の空は晴れていたりするのでしょか。



Posted by norlys - 2007.08.27,Mon
週末は久しぶりの家族サービス強化週間。両親と弟家族とわしらの計8名で奥上州へ。

両親も元山男&山女なので当然のごとく目的地は山。もっとも弟夫婦のところに赤子がいるので、山登りはせず高原リゾートなわけですが。

上信越自動車道を走り軽井沢碓氷ICで高速を降り、北軽井沢方面へ。
碓氷峠は両親が若かりし頃のデートスポット。とはいっても、優雅な軽井沢族だったわけではなくて、単に遠距離?恋愛をしていたふたりの中間地点だったというだけ。

「愛の碓氷峠だね~」と茶化す両親もすでに還暦前後。時の流れは早いもので。

宿泊地はパルコール嬬恋。冬のスキーリゾートとして有名なところですが、夏も
四阿山(あずまやさん)への登山道として百名山ゲッターが訪れるようで、トレッカーで賑わっていました。

DSCF4068.JPG窓から写した四阿山。
今年の春に、長野の菅平方面から四阿山のお隣の根子岳を登ってスキーで滑りました。
反対の群馬側からだと、
四阿山(2332.9m)より標高の低い根子岳(2207m)は見えません。残念。

翌朝はロープウェーに乗って山頂駅(浦倉山)に。
四阿山までは片道徒歩1時間弱の道のり。もっとも家族サービス強化週間につき山頂までは行かず。

晴れてはいたものの薄く靄がかっていたため、本白根山や浅間隠山、榛名山、浅間山といった近場の山しか見えませんでした。

ロープウェーの下の斜面はとても緩やかなスロープで、アルペンスキーだけではなくて、クロスカントリーでツーリングをしても楽しそうだなぁと思いました。

DSCF4082.JPG翌日は浅間山の山麓にある鬼押し出し園に。ここは小さいときに何度も来たことがあるハズなんだけど、「鬼」という言葉の響きが怖いなぁ。。ということしか覚えておらず。

浅間山は現在も活動中の活火山で、有毒ガスが発生するため入山禁止(隣接する前掛山までは自己責任において入山可)。
有毒ガスのためか山腹から山頂にかけては樹木が生えていない荒涼とした風景が印象的。大島の三原山を思い出しました。


榛名山同様に浅間山もかつては3,000m級の山だったと推測されていますが、もし今も3,000m級の山として残っていたら、ただでさえ山深い奥上州は今以上に秘境の地だったかも。

DSCF4094.JPG家族サービス強化週間なので、行き先はみんなの決定に従う前提でいましたが、自分としては途中でどうしても立ち寄りたいトコロがありました。
吾妻渓谷です。

来た道と同じではつまらないし、上りの上信越自動車道は混むよ~ということで、帰りは嬬恋から北軽井沢に戻って上野原を抜けて渋川方面に向かうことに。吾妻渓谷はちょうど通り道になる国道145号線沿いにあります。

上野原駅を通過し車中から振り返ると、川原湯温泉の入り口がありました。川原湯温泉は、すでに周辺工事が進行中の八ッ場(やんば)ダムの底に沈んでしまう予定の土地です。

川原湯温泉は源頼朝に由来すると言われる古い歴史を有する温泉地。ここがすべてダムの底に沈むのか。。。と考えると、なかなか感慨深いものがあります。

駐車スペースが限られていて遊歩道の入り口がすでに埋まっていたことと、弟夫婦の赤子も疲れてぐっすり眠り込んでいたため、探勝遊歩道までは降りずに道路端の遊歩道を束の間のお散歩。

国道沿いの遊歩道から渓谷に降りる道は現在閉鎖中(下に降りれるポイントもあるようです)。残念ですが、はるかに上の歩道から木々の隙間を縫って必死で渓谷を覗き見。
眼下に見える渓谷は、ダム工事の影響かかなり水流が細くなっている模様。ただ、水流に削られた両岸の岩肌を見ると、水流の激しいときは相当水嵩が増すのだろうなぁとつらつら思ったり。

水は清流と呼ぶのをためらう神秘的な灰青濁の色。おそらく硫化水素を多量に含んでいるものと思われ。地元の人もこの吾妻川の水は飲まず、飲料用には近くの山から湧水を汲んでいたのだそうな。
この渓谷を遡行したら(て、しないけど)、水が呑めないから辛いなぁと漫然と考えてみたり。

一番興味のあった「八丁暗がり」(水流が狭まって幅3m高さ50mの谷底に水がごうごうと流れるのだそうな)も、この様子では水涸れているんだろうなぁ。。と自分を慰めつつ車に戻り、一路帰京。

もともとの計画では、川原湯温泉だけではなくこの吾妻渓谷もダムの底に沈む予定だったそう。地元や環境保護派の反対の声を受けて、この渓谷の3分の2を残す上流位置にダムサイトを移動させることに変更したそうな。
まだダム本体の正式工事は着工していないらしいけれど、道路やダム上にかかる橋脚などの周辺工事は着々と進行中でした。

首都圏の人口増加に伴い水資源の確保が重要。。。ということは理解できますが、今回ようやく吾妻渓谷を実際に訪れて思ったのは、「なにもここにダムを造らなくても」ということでした。

「関東の耶馬渓」と呼ばれる国指定名勝の地でありながら、なぜ未来に遺そうとしないのだろ。
たとえ3分の2が残るとはいっても、直上にダムができたら現在の様相を維持できるとは思えないし、ましてやダムの底に沈んだ部分は永久に元の姿には戻らないのに。

じゃあどこにダムを造ったらいいのか。。。と問われると答えに窮してしまうのですが。。。
原子力発電所や原子力処理場、産業廃棄物処理場、そしてダム…と、首都圏が機能するために地方が犠牲になる図式は仕方のないことなんでしょうかね。と、なんとも複雑な気持ちになりました。

ところで。吾妻渓谷は辺鄙な(すいません)土地ですが、ご年配の方よりも乳幼児連れの家族が多かった点が意外でした。
失われるものを今のうちに見ておこうという気持ちは、年配の人よりも若い人の方が多いのかなというのは、ちょっと考えすぎかな。たまたまわたしが訪れたタイミングの問題かもしれないし。

きっといつかまた家族でここを訪れて「昔、ダムができる前にもここに来たんだよ。覚えてないと思うけど」という話をするのかな…と勝手な妄想を膨らませてみたり。

機会があったら近いうちにじっくりと散策したいなぁ。。。と思います。まだ間に合ううちに。



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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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