忍者ブログ
Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2026.09.01,Tue
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by norlys - 2007.10.30,Tue
生活の木のモミのバスミルクを購入。

140mlの容量(6回分)で1,575円と、コスパが良いとはいえないけれど、これはかなり気持ち良いです。
和精油シリーズ(薄荷、柚子、樅)のうちのひとつで、モミシリーズには北海道下川町産の樅の木から抽出されたエッセンシャルオイルが含まれているそう。

うっすらお湯が白濁して、浴室の中に森の香りが広がります。
(白濁するのはたぶん油と界面活性剤のせいだと思うけど、まぁ、にごり湯には見た目の癒し効果があります罠)

ヒノキ風呂よりももう少し穏やかで深い感じの匂いで、まさに北国の針葉樹の森にいるような気分。
(いわゆるウッディーな芳香で、お父さん系の匂いともいえるかも?)

モミの香りは呼吸器系に良いそうなので、今の(と、これからの)季節にぴったり。
山からは遠い街中にいても、森の中にいるみたいでほんのり幸せ。デトックス、デトックス。
PR
Posted by norlys - 2007.10.29,Mon
ハセツネも終わったことだし、週末は小川山でクライミング~と、それはそれは楽しみにしていたのに直前の金曜日になって台風20号が発生(;^▽^)

金曜夜発から急遽土曜日の昼出発に変更。天気予報では午後9時に関東の東に再接近する見込みとのことなので、うまくいけば午後6時には雨脚も収まるかも…なんて希望的観測を抱きつつ廻り目平に到着したのは夕方の4時過ぎ。

えぇ、それはもう。絵に描いたような土砂降り(というほどではないけど、大粒の雨には違いなく)。
それなのに、テントサイトにはちらほらとテントの姿が。みんなすごいなぁ。

冷たい雨の中でテントを張るよりはバンガローを借りてしまおうよという声があがり、受付で聞いてみるもすでに満室御礼とのこと。

どんどんとみんなのテンションも急降下。それではと、空いているバンガローを求めて瑞牆山の麓に移動しました。新たな目的地はE氏ご推薦のみずがき山ヘルシーランド。
名前だけを聞くとなんとなくイマイチのような気もしたりしなかったり…ですが、結果から言うと、とても快適なキャンプ場でした。

屋根もある、電気もある、ファンヒーター(レンタル)もあるし、トイレも水洗。
厳しい自然と対峙する山ヤ魂はどこへやら、文明礼賛でございます。ぬるいです。ごめんなさい(誰に向かって?)。

yatsugatake_s.JPG台風一過の翌日の日曜日は見事なまでの快晴。
まさに抜けるような青空。どこまでもどこまでも、一辺の雲もない青空。

信州峠を越えて再び小川山を目指す途中、冠雪した八ヶ岳が見えました。青空の下、紅葉の低山と雪化粧の高山と…目にごちそう。(* ̄▽ ̄*)




bjoerk_s.JPG青空を背景に葉の色づいた白樺の樹。
bjørk(ビャルク=白樺)の木はよく燃えるので暖炉の薪や焚き火に最適。
燃焼時の匂いもほんのり甘くて透明感があって(煙が少ないから?)大好きです。ホッとします。

momiji_karpet_s.JPG落ち葉をさくさく踏んで山に分け入り、目指すは屋根岩。

見るものすべてがどこか懐かしいようなキレイな風景で、たった1日の滞在時間しかないのがもったいない。。




さて。屋根岩2峰を眺めてから「ソラマメスラブ(5.9+)」に移動。
soramame_s.JPG
スラバーにはたまらない? ツルツルっぷり。
E氏が朝一番のアップでと、早速ソラマメスラブにトップロープを張りに行きました。

下から見上げていると全容がわかりにくかったのですが、登ってみるとこのソラマメスラブのこわいこと、こわいこと。
1ピン目まではガバがあるのだけど、その先はひたすらフリクションを信じるしかありません。まさに、「(花崗岩の)結晶に乗る」感じで。
指一本のポケットや爪の先がかかるカチがあるだけで「ラッキー」と思えるほど。



ソラマメスラブ下部に移動して、「生木が倒れたよ(5.9)」に挑戦。戦慄の(?)ソラマメスラブに比べたら、こちらの5.9は簡単。なのにOSを落としてしまい、RPになってしまいました。。( ̄△ ̄;) 
もったいない。。

みんながそらまめハングにトライしているところを見学し、しばらくして「やわからソラマメ(5.7)」をリードで挑戦。ルートも短く、クリップするところにちょうどスタンスがあり安心感もばっちりで、こちらは特に問題なくOS。スラブらしいのは3ピン目のクリップ後ガバを掴むまでのところと終了点手前くらい。5.7ですからね。。

続いて「そらまめハング(5.10c)」を「触らせてもらう」も、当然ながらワタクシごときが核心越えをできるはずもなく。面白いルートだけど、自分にはまだまだ難しいっす。

その後、「ロング ロング アゴー(5.10b)」を「トップロープで」挑戦。
(ヘタレっぷりが露な記録ですな。。とほほ)
「下部は意外とテクニカル、上部は快適なスラブ」と、1本で2度おいしい?ロングルート。
下部ではなかなか離陸できずに苦戦。外岩の10bを舐めてはいけませんね。。
どうにかこうにか途中まで登るといきなり全面スラブ。ランアウトが長いのでそれはそれで怖いとのことですが、なにしろTRだし、フリクションは抜群、風景も最高♪

最後にもう一度ソラマメスラブをTRで。朝一のような圧倒的な恐怖感はないものの、だからといってリードできる自信は。。。。。。。

ogawayama_sjpg.JPG日が傾きかけたので駐車場に戻り帰り支度。一日中好天に恵まれて、おそらくは今年最後の(?)小川山を堪能しました。1日だけではもったいないですね。
1週間くらい滞在できたらいいのですが。。(´―`;)
Posted by norlys - 2007.10.26,Fri

ユーティリティソフトを探しにちょっくらVectorのサイトを訪れたところ、Windows用のユーティリティーソフト一覧トップに「Back to 2003 【30日体験版】」というのがありました。
Vectorのレビューはこちら

「MSオフィス2007に「メニューバー+ツールバー」が帰ってくる!」のだそうです。ほ~。
なんてニッチな。
いや、日本全国のMS Office2007ユーザーがターゲットだとすれば、マーケットは大きい?

自分のPCに入っているのはOffice2003なので、Office2007の使い勝手についてはよくわかりませんが、Office2007で採用された新インターフェイス、リボンに未だに馴染めずに時々頭を掻き毟っている社長に教えてあげようかな。かえって混乱するかな。そもそもWordもExcelもたいした機能は使用していないしな。。ソフトはお手頃価格だけど。。

うーむ。。

個人的にはWordに関しては"Back to 2003"よりも、ぐっと一気に"Back to 2000"を希望したい気も。

うーむ。。

閑話休題。

年末の航空券をようやく手配しました。
燃料費特別追加料金がover2万円です。うはー。高。。

渡航先の為替相場も、乱高下はあるものの基本的に高値維持。
為替相場が原油価格と(ほぼ)連動しているので、交通費にしろ滞在費にしろ原油価格の高騰の余波をもろかぶり。(車は持ってないけど)ガソリン代以外にも、スーパーなどでじわじわっと輸入品の価格が上昇しているのを目にしますが、ぐっと原油価格高騰の影響を噛み締めました。

宿代と食費を切り詰めるしかありませんが、なにしろ世界一物価の高いトコロだし(感覚としては東京の1.2から1.5倍)、東京のように選択肢が多いわけでもないのでツライ。。

「テント持ってく?」と同居人に尋ねたら、「冗談じゃない」と一蹴されました。
そりゃそうか。日によってはマイナス10度以下まで冷え込む季節なのに、冬用のフライがないもんな。
ガスカートリッジも、飛行機の預かり貨物除外品なので現地調達しないといけないし。
て、そういう問題ではないか。はは。

さてはて。どうなることやら。。

Posted by norlys - 2007.10.25,Thu
タービンを使わない風力発電だそうです。

----------------------------------------------------------------------------
タービンを使わない風力発電『Windbelt』 (日系Ecolomy 2007/10/17)

風の力は偉大だが、タービンは実は効率的とはいえない(ベアリングが多くのエネルギーを吸い取ってしまう)し、大型タービンに鳥が飛び込む事故も多い。

そこで、カリフォルニア州に住む28歳の発明家Shawn Frayne氏は、タービンを使わずに風力発電を行なう『Windbelt』を考え出した。既存のマイクロタービンと比べて、10倍から30倍効率的だという。
(中略)

Windbeltは、フレームの内側にプラスチック製の紐を張り、その紐の両端に磁石を取り付けた構造になっている。風が吹くと、(草笛がなるのと同じ原理で)紐が震え、磁石がワイヤーコイルの中で動いて電気が発生する。

写真の卓上モデルの場合、風速4.5メートルほどの風で40ミリワットの電力を生み出し、LEDを1個灯すことができる。
(中略)

安上がりで単純な作りなので、途上国にとっては理想的な装置だ。Frayne氏は、ハイチで働いた経験があり、危険な灯油ランプに代わる安価な電力の必要性を目の当たりにしていた。構造が単純なため、故障した場合自力で直せるところも途上国向きだと評価されている。
----------------------------------------------------------------------------

2chのν速にスレが立ったのを見て「おや」と思って検索をかけてみたところ、風力発電関係のあちこち(というほどの数はないが)に、Popular Mechanicsというアメリカの先端工業技術系ポータルサイトでのこの装置に関する紹介記事へのリンクが貼られていました。(リンク先はこちら)

だいたいにおいて地味な話題なので、さほど(というか、ちっとも)盛り上がっていませんが、はたしていったい誰がせっせとリンクを(しかも英語のニュースソースに)置いていったのかな。。

匿名掲示板だからわからないけど、どこかで誰かが話題にしようとせっせとリンクを書き込んでいく足跡を、自分もまた辿っていくことが、とても不思議な感じ。創元推理文庫のミステリー小説みたい(オオゲサな。

んで、Windbelt.
なるほどなー。
面白いことを考える人がいるんですね。

プラスティックのバンドの耐久性はどのくらいか、とか、カットインと定格電力がどの程度なのか、とか、騒音はどの程度なんだろ、とか、そういう点はちょっと気になりますが。。
騒音については、従来のウィンドミルも問題になっているので、まぁひゅんひゅん音がするのは仕方ないとして(洋上に設置するとか、なるべくウィンドファームは人里離れたところにする方向性が強まっているそうですが)。

夕方になると浜風がいっそう強くなって、マリーナ中にヨットのマストのロープがひゅんひゅん鳴り響いて、その音を聞きながら昼寝をするのが好きでした。
あぁいう感じの風切音ならいいのだけど。

関係ありませんが、晴海にある船の科学館と、浜松町の日の出桟橋そばのインターコンチ裏手もお気に入りのお昼寝スポットです。最近はあまり足を運んでないけど、読みかけの本を片手に夕方のこのこ出かけてお昼寝して、夕陽が沈むまでぼーっとするのに最適です。なにより人が少ないし(今はどうだかわからないです)。

さて。このWindbeltが実際どの程度の性能なのかはいまいちわかりませんが(風速4.5mmで40mWってどうなんじゃろ?)、「安上がりで単純な作りなので、途上国にとっては理想的な装置だ」という点は魅力的かも。
ただ、あまりにシンプルな装置なので、小学生の工作でも作れそうで、これで発明家さんは儲かるのかな。。と、イマイチ不安になりますが。どうなんだろ。

中国とか嬉々として我が物顔で大量生産しそうな気もしたり。。するする。すごくする^^;

クリーンエネルギーであること、廃棄までのライフサイクルコストを含めると割安感があること、小回りのきく小規模なネットワークを構築することで僻地においても独立した電力供給網の構築が可能になること(他の電力と組み合わせて運用する必要があるみたいですが)、それから昨今の原油価格上昇がまさに「追い風」になって、世界的にいよいよ機運の高まりつつある風力発電。
(この分野にはそれほど明るくないので、わたしの理解にはかなり誤謬があるかとも思いますが。。)

一方で、落雷や倒壊による風力発電機の故障、バードストライク、近隣からの騒音苦情、不安定な電力供給…と、課題も山積みのようです。

なにしろ24/7、年中無休のシステム運用が当たり前になってしまった先進国においては、風力発電はあまりにも「風任せ」で信用できない、ある程度将来の電力供給の見通しが立たなければ困る…という声もあるとか。

水力、火力、原子力…と、人間社会の体系に合わせてある程度自然を加工して、できるだけ安定した電力を供給するために努力を続けてきたのに、いまさら風力発電や太陽光発電のように自然という気まぐれでいい加減な事象を相手にすることを苦々しく思う人たちもいるのかも。
(かくいう自分だって、前触れなしに長時間の停電が起きたら困るひとりに違いない)

そう主張する人の気持ちもわからなくはありませんが、天気予報の信頼性ですら100%ではないのに1日、1時間、1分、1秒先の局地の風速を保証するなんて、そりゃ難しいでしょう。

でも、眠らない都市(苦笑)や、止まらないシステムのためだけではなくて、眠っても止まってもいいんだけどあると便利なモノのためにちょいと気軽にWindbeltを使えたら、これはなかなかGoodなんじゃないかなぁと思います。形状的に従来の風力発電装置よりも持ち運びしやすそうだし。手動のダイナモよりはロマンチックだし(?)。

風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みよ、みたいな暮らしの夜に、ぽっと灯りを点すためだけにでも、風が吹いたら発電してその電力を充電池に蓄電しておけたら、ちょっと便利かなと。たとえば山の上で。
Posted by norlys - 2007.10.24,Wed

夕陽(朝陽?)を受けた雲の映像です。

きれいだなー。。

Posted by norlys - 2007.10.23,Tue

先日ふらりと立ち寄った古本屋で手に取った本。
高野秀行著「アヘン王国潜入記」。

ジャーナリスト的立場よりも秘境探検マニアの視点から、この世に残された数少ない政治的秘境を求め、ミャンマーのゴールデンランド(世界最大の阿片栽培地)で現地の人と生活をともにして芥子を栽培し阿片を収穫することを目的としてとある小さな村に7ヶ月滞在する旅の記録。
著者はかねてからの希望になるべく沿う場所を求めて、ミャンマー政府と対立する独立ゲリラ軍が掌握しているワ州の僻村にたどり着く。

この世には自分たちの国(ミャンマーではなく、ワ州のこと)と中国の存在しかないと信じて疑わず、原始共産制のように相互扶助で米や芥子を栽培する村人たち。日本はおろか、アメリカさえ知らない。

電気、ガス、水道はもちろんない。ラジオもない。学校もない。
自分たちが収穫する阿片が、精製されてより高価なヘロインとして全世界の闇市場で取引されていることすら知らない。

外界とのつながりは、少し離れた町に立つ市に出かけることと、政府軍との戦闘を行っているというワ軍の軍人が村人を徴兵しに訪れたり、年に一度軍の人間が阿片を買い取りにきて現金収入を得ることだけ。
(かつてワ州には首狩りの風習があったため、そのために他部落とのつながりが希薄なのではないか、とのこと。それもまたすごい話なんだけど。。)

村人とともに芥子の種を巻き、雑草を抜き、子供たちのために学校を開き、閑農期には1ヶ月にわたって祭りが続き、芥子の実から阿片を収穫し、労働の対価として受け取った阿片にハマってしまう一連の体験談がものすごくリアル。

村にはつつましい農村の日常があり、昼は畑で働き、夜は酒を酌み交わし、婚礼があり、葬式があり、諍いがあり、病があり、戦争があり、阿片がある。

こちらの常識がぶっ飛びそうな世界なのに、割合淡々とした筆致で綴られる文章を読んでいると、んーまぁそういう社会もありかなぁ。。。と、すっと馴染めてしまうのが不思議(ただし自分も行きたいとはあまり思わない)。

そして、著者が日本に帰国する段となりまずはタイに移動して既知の友人に再会し、手土産として「自分が収穫した阿片塊」を気楽に鞄から取り出して見せた時、相手の慌てた拒絶反応に、著者とともにふっつりと現実に引き戻される。
あ、そうか。麻薬所持は普通の国では犯罪なんだった、と。

著者の高野氏は、そこを、ワ州の小さな農村を「善悪の彼岸」と呼ぶ。

善悪の彼岸、Jenseits von Gut und Bose、ニーチェですね。

道徳的現象などというものは全く存在しない。ただ現実の道徳的解釈のみが存在する――

うーむ。深いなぁ。。。

著者は絶妙のタイミングでその地に滞在することができ、この本を書き下ろしたそう。
でも最初はどの出版社もなかなか取り扱ってくれなかったそう。なにしろマイナーな地域におけるちょいとヤバめな体験だったからとか。
英語版の出版も自ら駆けずり回って手がけたそうです。

その後、世界情勢の趨勢の中でこの地域がにわかに注目を集め、文庫本化されて、ちょうどミャンマーの反政府デモ鎮圧事件だなんだで世の中が騒がしい時期に、自分がひょっこり手にした次第です。

わたしの個人的偏見ですが、資本主義経済と民主主義を至上命題とする欧米人にはおそらく千年経っても理解できないであろう、著者のアジア的視点に好感をもてます。

議論を構築する以前に、善も悪も罪も誉れも良きことも悪しきことも、すべてが溶けて混じりあうような、曖昧なアジア。

この「アヘン王国潜入記」を読んだ後、なぜだかふっと、「シルトの岸辺」というジュリアン・グラックの小説を思い出しました。

舞台は架空の都市国家オルセンナ。その東方に広がるシルト海を隔てた対岸にある敵国ファルゲスタンとは、300年もの間長い休戦状態のまま対峙している。長い休戦状態は偽りの安寧と怠惰の影をオルセンナに落とす。

我々はいったい誰と戦っているのか? この状態はいつどのように収束するのか?
この岸辺の向こう側に、ほんとうに敵はいるのか? それすらも幻ではないのか?

主人公である若く職務に忠実な青年将校をめぐり、この泥の眠りのような均衡が崩れる瞬間のカタルシスが素晴らしい、20世紀のフランス文学の傑作。

「アヘン王国潜入記」は現実世界のできごとで、「シルトの岸辺」のような甘美な幻想の物語じゃあありません。
それはわかっているのですが。。

かつての芥子畑は、アメリカ政府の目に留まり(なにしろ世界最大規模のヘロイン原料供給地だったので)、今では日本のODAによって蕎麦畑に生まれ変わったそうです。
(ワの農村の人たち、蕎麦でちゃんと現金収入得られるのかな。。)

でもなぜか、「善悪の彼岸」という匂い立つ言葉のイメージが、「シルトの岸辺」に重なってしまいます。
ちゃんとそこに存在した現実のものが、とても非現実的に見えて、あまりに自分から遠いんですよね。。

表紙の写真の、芥子畑の中で小銃を胸に抱いてにっこり笑っている少年兵士たちの笑顔が、もうなんか色々なものを象徴的に超越しちゃってます。

それでも、この本を手に取るまで存在そのものを知らなかった地域の素の姿を知ることができて、それは有意義だったなぁと思いつつ。

Posted by norlys - 2007.10.22,Mon

ハセツネこと「第15回 山岳耐久レース 長谷川恒夫カップ」が終了しました。
24時間の制限時間内に、71.5Kmの山道を走る、というレースです。
コース全体の概念図はこちら

結果は、18時間43分24秒でなんとかゴールイン。
完走というよりも、わたしの場合は無事「完歩」というのが正しいのですが。

山の会からは自分を含めて4名が参加し、みんな無事にゴール。
みんな、ほんとうにすごい。パチパチ。

山を登るようになってからネットで情報を拾ううちに、ハセツネなるレースがこの世にあることを知り、かねがね「いつかは参加してみたい。。」と思っていました。

興味があった一番の理由は、夜に山を歩いてみたいけれど、ヒトリではちょっと怖い。。ハセツネのような大きな大会なら人がたくさんいるから怖くないかも~と。なんて、ビビリな動機^^;

あと、学生時代はマラソン大会や長距離走が大の苦手だった自分ですが歩くことは大好きなので、ハセツネなら時速3Kmペースをキープすればなんとかゴールできる、つまり歩いても完走(言葉が矛盾しているような)できるかな、と。

大会3ヶ月くらい前からジョギングやコースを試走して体をつくっておいたほうがいいと言われつつも、やはり走ることは苦手でほとんど練習らしき練習はしていませんでした。

まぁ参加することに意義があるということで…と半ば自嘲気味になりつつ、当日の朝大会会場に着くと、周囲にいる人がみなトップアスリートに見えて(まぁそうなんですが)、びびりまくり。

過去の大会に参加した実績のあるY君やH師匠、ハセツネは初参加だけどマラソン大会の出場経験のあるSさんのアドバイスやサポートを受けてぼちぼちと支度を進めるも(みなさま、本当にありがとうございました)、会場の雰囲気に呑み込まれそう。あまりに圧倒されてもう鼻血がでそう(でなかったけど)。

午後1時に、本部会場のある、あきるの市立五日市中学校校庭の校門からスタート。
前日の晩に雨が降ったものの、大会当日は見事な秋晴れ。暑くもなく寒くもなく、まさにトレラン日和。

自分はのっけから歩く気まんまんだったのですが、周りの人々が走り始めるのにつられて足を運んでいました( ̄ー ̄;)
出だしのロードから今熊神社の山道に入ると一気に団子状態。
楽器を奏でる人も歌う人もいないけれど、なんだか昔テレビで見た南米の巡礼登山みたいだな。。。と思うと、なんだか楽しくなったり。

途中でSさんが走る方が(ペースが)いいみたい、ということでさっと前に出て行くのを見送りながら、自分も行列の中で歩みを進めました。Sさん、さすが。早いなー。

H師匠いわく、醍醐丸あたりで団子状態が解消するとのことでしたが、今年は参加者数が多かったせいか、団子状態はなかなか解消せず。無理して追い越しをかけるとかえってヘバりそうだったので、団子の一員になって黙々と歩き続けました。
アップダウンがありながらも生藤山までは登りの方が多いので、割合のんびりしたペースで歩き続けたのは良かったのかも。

徐々に周囲が暗くなり始め、連行峰でヘッデンを装着。これが初めての休憩。「長く休憩をとらない方がいい」というY君のアドバイスが脳裏をよぎり、ヘッデンを取り出しただけで再び歩き始めました。

生藤山は1年ちょっと前に山の会のお試し山行で軍刀利(グンダリ)沢を遡行したときに踏んだ山頂で、懐かしいなぁ~と思いながら通過。

ここまできたら、第1チェックポイントの浅間峠(22.66Km地点)まで休憩ナシで午後6時半には到着できるかな。。。と、歩き続け、第1チェックポイントに到着したのはスタートから5時間34分53秒後(ICチップで計測しているのでリアルタイムで速報がでます。便利ですね)。
このペースを維持できれば24時間以内にゴールできるかも。。でもまだコース全体の3割かぁ遠いなぁ。。と逡巡しつつ、チェックポイント脇の休憩所で10分ほど休憩。

第1チェックポイントまではトレッキングポールの使用が禁止されていますが、いよいよコイツの出番だとポールを伸ばして再始動。

浅間峠から三頭山に至る笹尾根はとても気持ちの良いルートだそうで、いつかは歩いてみたいなぁと思っていたところ。
この機会に歩けてうれしいなぁ。。でもまわりが真っ暗でなにも見えないやー( ̄▽ ̄;) と、ココロの中でヒトリぼけ&突っ込み。

微妙にまったりペースなので、もう少し速度を上げたいなぁと思いつつも、集団の先頭の方がちっとも道を空けてくれません。後ろを見ればヘッデンの灯りの列がずらり。先頭のストッパーの人、マナーが悪いなぁ…と内心文句をたれるも、第1チェックポイントを過ぎたあたりから左膝が痛み始めていたので、一気に抜け駆けする気力はなく。

結局、笛吹峠で集団が一瞬バラけた隙を突いてようやくストッパーを追い越しました。
しばらくは行けども行けども前を歩く人がいません。ストッパー、恐るべしw
さらに、木々の隙間から星や月が見え隠れするのに、周囲はガスガス。50m置きに設置されているというルート案内を見るたびにホっとしながら夜道を走り…もとい、歩きました。

西原峠に到着したところでしばし休憩。だいぶ冷え込んできたので上着と手袋を装着。
それまでも足を痛めたのか小休止…という人が道端にちらほらいましたが、この辺りの道端ではどうやら本気寝している人が増えてきました。
ちゃんと起きれるんだろうか。。。と自分まで不安に。

しばらく行くと、今度は別のストッパーに捕まりました。この先三頭山まで急登が続くのでペースが落ちるのは仕方ないし、山道が狭いので道を譲るのが難しいのはわかりますが。。
ストッパーさんのペースで歩いていると時折ふら~っと眠気が襲ってきて、これはマズイなぁと登り斜面でひとりずつ抜いていくようにしました。山女の意地の見せ所!と、下りで一気抜きをしたかったのですが、左膝がどうにも調子悪く。。残念。

なんとか三頭山避難小屋に到着した時点で残りの水がわずかになってしまい、「指定水場以外で補給を受けたらアウト」という大会規則を噛み締めながらも、運営の方のテント脇に並んだポットやペットボトルを心底羨ましく眺めたり。

まぁ気温もだいぶ下がってきたし(手元の時計で6.6度でした。体温も計測されているので、実際の気温はもっと低いはず)、三頭山を過ぎれば下りメインだから第2チェックポイント(42.09Km)まで頑張ろう。。

スタートから約38Km地点、水の補給を受けられる第2チェックポイントまであと4Kmというところで、ついに水がなくなりました。
まぁあと4Km、あと1時間なら水ナシでも大丈夫、でも今一番なにがほしい? と聞かれたら、「水、とにかく水」と答えるだろうなぁ。。と自問自答。

スタートから11時間4分2秒、約24時過ぎにようやく第2チェックポイントに到着。やったー、水だ、水が呑める~と、喜び勇んで水の補給を受け、トイレに行き、しばらく休憩。食欲はあまりないけど、とにかくなにかお腹に入れておこう。。と思ったら、あれ、行動食袋がない。。

おかしいなぁ。。と水の補給所に戻って尋ねると、ありました。ほ。
喜び勇んでプラティパスを引っ張り出す際に転げ落ちたようです。危なかった。。

さて、もうちょっと休憩しよう。。。と、地べたに座り込んだとき「あれ?」という声が。おおーH師匠ではありませんか。なんて奇遇。

動くと暑いのに、停滞するとたちまち身体が冷えるので、ぼちぼちと再出発。
第2チェックポイントを過ぎると人もまばらになり、ようやくのびのびと歩けるようになりました。

山道の幅も広くなだらかな登りが続き、いつの間にかガスも晴れて暗闇の中に山のシルエットが浮かび、山頂に誘うようにヘッデンの灯りがちらちらと揺れて動き、見晴らしのよい場所からはオレンジ色の絨毯のように街の明かりが見えました。

さて。御前山の手前の急登を登っているときに、ふっとお腹の中で真っ黒い塊が暗い穴の中に落ちていくイメージが浮かびました。親指と人差し指を輪にしたくらいの大きさの暗い塊が、真っ暗の底なしの穴にすーっと落ちていくのを俯瞰している。。という感じ。

大会の1週間くらい前から、胃の上部、右肋骨の直下辺りが猛烈に痛くなり、しばらくぼりぼりと胃薬を飲み続けていました。食欲はあるし、その他に顕著な症状はないけれど、とにかく胃が痛い。
なので、このイメージが頭に浮かんだ瞬間、「あ、できものが落ちた」と妙な確信を得ました。

あまり神経質になっていた自覚はありませんが、どこかで気に病んでいたのかな。実際、大会が終わってからは胃の痛みは収束気味。
過去のさまざまな場面でもこれほど胃が痛んだことはないので、気持ちよりも身体の方がナイーブになっていたなんて…と思うと、我ながら不思議。

登りはともかく下りになると左膝の痛みがいよいよ増してきたので、御前山の山頂直下の休憩所の端っこでテーピング。ちょっとだけ楽になったようなならないような。膝頭のあたりを押すと、ちょっとぷよぷよしていて、うーん水が溜まったかもなぁとガッカリ。

歩けないわけじゃないし、毒食わば皿まで。
行けるところまでいってみようと歩き続けました。
それでもまぁ、大ダワまでの下りの連続の辛いこと、辛いこと。
よく踏まれている登山道だけにトゥルントゥルンです。雨が降らなくてほんとうに良かった。。

さすがに12時間近くも行動し続けているので、ところどころ睡魔の波に襲われて、道端やベンチの上で5分ほど睡眠をとりつつ、じわじわと前進。

鋸山から大岳山、大岳山からゴールまでの道のりはかつて歩いたことがあり、未知の山道も楽しいのですが、既知の山道を真夜中に歩くことが新鮮で楽しかったです。
また大岳山の山頂直下には簡単な岩場があり、良い気分転換になりました。

午前5時過ぎに大岳山山頂に到着。そうそうここは見晴らしの良いところ~と、束の間眼下に広がる夜景を堪能。

さぁ次は御岳~と歩き続けると、御岳に近づくあたりで空が白んできました。
地平線間際に一条の雲、それ以外は雲ひとつない快晴の空。

地平線上にタンジェリンレッド、オレンジ、レモンイエロー、エメラルドグリーン、スカイブルーの色彩が薄い帯状に重なり、そこから天上までは群青と濃紺のグラデーション。
うは、朝焼けでグリーンフラッシュ! と大感動。眠気もすっかり吹き飛びました。

hasetsune_mitake.jpg←もうちょっと明るくなってから携帯で撮ったピンボケ写真。
とにかくキレイでした。

夜間登山、本気でハマりそうです。
というか、ハマってますな。すでに。




周囲が徐々に明るくなって、ヘッデンのお世話にならずに歩けるようになり、とにかく気持ちの良い朝。
こうなったらご来光は、その名にし負う日の出山で…! と、頑張って歩き続けました。

hasetsune_hinode1.jpg日の出山の山頂手前で運営の方から「最後の登りだよ、ガンバレ」という声をかけていただき、よーしそれならパパがんばっちゃうぞ~、と再奮起。て、パパじゃないけどw

日の出山山頂の見晴らし台で、しばしぼーっと昇る太陽を眺めていました。
(走れよ、というツッコミはナシでよろしくです)



hasetsune_hinode.jpg10月21日の日の出は5:52でしたが、地平線すれすれに雲の層があり、雲の層から太陽が顔を出したのは6時ちょっと前。間に合った~。

さぁ、後はアップダウンも緩いし、一気に下るのみ。相変わらず左膝は痛みますが、ひたすらゴールを目指して頑張ってみました。
日の出山からゴールまでは、トレイルランニングらしく、下りと平地でちゃんと走りました。




金比羅尾根の登山道入り口を抜けると「あと1.5Km」という声。
普段なら1.5Kmでさえ走るのは厭だなぁ…と思うのに、すでに70Kmの道のりを辿ってきた自分なので感覚がかなり麻痺しているのか「うは、もうちょっと~」とのろいながらも本気で走りました。

そんなこんなで午前8時ちょっと前にゴール。
ゴール直前で自分が落とした手ぬぐいを拾ってくださった方、すいません。ありがとうございました。

その後はしばらく待機場所の体育館でゴロ寝。もうとにかく眠いのなんの。
先にゴールしていたY君やSさんはすでにひと眠りし終えてスガスガしい様子。すごいなぁ。

とにかく着替えだけでも済まさねば。。とヨロヨロとトイレに行き、顔を洗って、ふー。少しだけすっきり。
少しの間寝て、起きると全身筋肉痛。もうボロボロ。
再度眠りこけて起きたら、今度は少しだけ復活していました。が、歩き方は完全にロボット。

会場近くのメシどころで簡単な打ち上げをして、疲労と眠気に襲われつつなんとか家までたどり着き、念願のお風呂に入ってあとはコンコンと眠り続けました。

ハセツネの大会運営の手際の良さには定評がありますが、今回自分が参加してそのことを実感しました。
要所要所に運営の方が控えていて声援を贈ってくださったり、ルートミスをしないように全コースに渡ってチェックがなされていたり。。
事前の準備から大会当日までに割く時間を考えると、参加者以上にたいへんだったのではないでしょか。
とにかく走り(歩き)続けることができたのは、運営の方のご尽力が大きかったなぁ、と思います。
自分の力だけではなく、運営の方々、一緒に参加してくださった方々、応援メールをくださった方々、みなさんに「走らせていただいた」、という気持ちが大きいです。
ほんとうにありがとうございました。

また来年も参加しようとはあまり思いませんが(今のところ。。)、今回ハセツネに参加してほんとうに良かったなぁと思います。
無事に完走(いや完歩)することができたことで、なんというかすごい達成感。
大げさにいえば、Before ハセツネとAfter ハセツネで、なにかが自分の中で大きく変わったような。。
いや、実はあまり変わってないんだろうと思いますが、なんとなく。
最近マラソンに嵌る人が多いそうですが、この達成感が人気の理由なのかな。
(あ、あとお肌には良いかも。なんかそれはもう色々と出まくった気がします。デトックス?)

ただ、普段あまりハードな運動をしない自分にとっては身体の負担が大きいので、個人的にはもうちょっと短いルートで楽しくオーバーナイトトレッキング♪とかが良いかも。。

最後に。
今回のレースではたいへん不幸なできごとがありました。謹んで故人の方のご冥福をお祈り申し上げます。楽しいはずのレースでご不幸が起きたことはほんとうに残念です。

 

おまけ。左膝の痛みですが、サポートタイツを履いてストレッチしたらめきめき回復中。階段の上り下りの痛みがなくなりました。良かった。。

Calendar
08 2026/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新記事
(07/27)
(07/13)
(07/10)
(03/18)
(03/17)
(03/16)
(03/16)
(03/16)
(03/12)
(03/10)
Profile
HN:
norlys
性別:
非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
つぶやき。
Search
Meteo
Look down on Earth
↑陸域観測技術衛星ALOS(だいち) 「P」ボタンを押すと衛星画像になりますyo
Ads
Comments
[09/23 ヨシ]
[02/06 kacky]
[09/22 kacky]
[07/31 vini]
[07/06 FilsNoel ]
Trackbacks
バーコード
Tool
Log
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]