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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2026.07.18,Sat
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Posted by norlys - 2009.01.13,Tue

新島への旅の記録が途中だけど、週末のクラック三昧のログ。

■DAY1 ユガマク
土曜日は湯河原幕岩へ。とりあえず伊豆方面に岩旅でも~と考えていたら、Kさんご一行が八ヶ岳からユガマクに転進するとのことなのでご一緒させていただく。
公園内はぼちぼち梅の開花時期を目前に控えて剪定作業中。早咲きの梅が僅かに開花。ぼちぼち梅の季節かな。この日は、まだ訪れたことのない正面壁へGo。

正面壁は今回初めて訪れたので、トポと岩場を照合してどれがどのルートなのかを判別するのに手間取る。幕岩はルートが立て込んでいるのでなかなか分かりにくい。
案の定うっかり間違えて5.8+のルートだよ! とKさんたちを5.10dのルートに誤誘導してしまいました。申し訳ありませんm(_"_)m 隣のルートの終了点が途中にあったので事なきを得ましたが。。ほ。

まずはアップで、ということでY氏が「ポニーテール(5.9)」にヌンチャクかけ。割合長めのスラブルート。100岩場には「少々腕力のいる5.9」という説明があったけれど、パワー系というよりも細かい系。Y氏に続いて自分もFL。全体的に寝ている壁だけど、朝イチということもあってスラブのランナウトが怖い。。でも長めのルートなのでそこそこにお腹いっぱい。

その後、お隣の「No.7ルート(5.10b)」へ。「スラブ後の立ったフェイスがポイント」と100岩に説明があるけれど、この立ったフェイスが曲者で、2回触ってみたけれどどうも越えられそうにないので、左のフレークに逃げる。逃げると今度はクラックセクション。クラックがワイドで身体を突っ込んだら頭がひっかかって苦しい(笑)。ふと外を見ると結構スタンスが豊富だったので、身体を半回転させて半身をクラックから出して登る。FLだけど途中でフレークに逃げたのでグレードは5.9くらいかな。スラブ+フレークのフェイス(本来は薄かぶりのフェイス)+クラックと1本で3つの顔を持つルートでした。

P1100614_s.JPG1本1本が長いので結構時間がかかり、この時点ですでにお昼過ぎ。Y氏がすっきりとキレイなコーナークラックの「コナン(5.9+)」に目をつける。きれいなラインだし、あまりかぶっていないのでぜひ自分も登ってみたいけれど5.9+というグレードなので今いち不安。まずはY氏がリードで登る。スムーズに上まで抜けてOS。

続けて自分もトライ。クラックでジャミングを効かせようとするけど、いまいちジャムの利きがよくわからない。クラック内部が案外ガタガタでカムのセットに手間取るもののコーナーの両脇にスタンスがいっぱいあったのと、コーナーなのでステミングでなんとか上まで抜ける。ふ~。

その後、コナンにトップロープを張ってKさんたちもトライ。みんなするすると突破し、「これは面白い」と楽しんでいただけたようでなにより。最後にもう一度コナンにトップロープで自分もトライし、レイバックでのムーブを試してみる。なんかわかったようなわからないような。。

長めのルートが多かったので、この日はこれにて終了。小田原で打ち上げをするというKさんたちを駅まで送り、自分たちは城ヶ崎へ。
お昼過ぎにFさんが翌日城ヶ崎で合流するというお話だったので、では城ヶ崎に行こう~ということになったのだけど結果としてFさんとは合流できず。残念。

■DAY2: 城ヶ崎、カメノテ
そんなわけで日曜日は城ヶ崎。自分たちでも登れるような初心者向けクラックがあるというフナムシロックエリアを目指してぐるぐる。そもそも初心者だけで岩場に行くことを想定していないのか100岩のアクセスガイドは大層分かりにくい(笑)。おそらく本日も大混雑だろうなと思われる大人気のシーサイドエリアと違って、ほとんどクライマーらしき人の姿を見かけない。おそらくこの辺だろう。。と思われる踏み跡を辿って浜辺に下りると、先行パーティさんが1組。ほっとしたのも束の間、尋ねてみるとここはイサリビロックエリアとのこと。
このエリアだと自分たちが登るにはちょっと難しそうなので、お隣にあるというカメノテエリアに移動。

カメノテエリアに移動。。といっても、岩場にはほかに誰もおらずここがどこかを確認する術はなし。
浜辺に下りると目前に岩場が広がり、岩をまじまじと眺めるとほんのりチョーク跡が残っているし、上の方にボルトと残置スリンゲが見える。でも事前にプリントアウトしてきたエリアの写真と様子が違う。。う~ん。どこだろう。

まぁ、ボルトもあるし残置物もきれいそうだし、短いクラックがあってここなら登れそうじゃないかな。。とY氏が無名ルートにとりつく。自分も登ってみる。見た目どおりお手頃なクラック。安心できて楽しい。

ふと海を見ると向こうに伊豆大島が見える。海に突き出した岩場には釣り師さんの姿がちらり。釣り師さんがいるということは、奥の岩場にまわりこめるんだろうな。。と、岩場をよじよじと伝って回り込むと、岩場にボルトがいくつか。どうやらカメノテはこちらでした。先ほど触った岩場はカメノテボルダーエリアと判明。
足元は海に突き出した狭い岩場で、先客は釣り師さん2名のみ。

近くにいた釣り師さんに潮の様子を尋ねると、今は大潮の時期だけど時間的に引き潮で夕方までは大丈夫だろうとのこと。なるほど、それなら早めにこちらのエリアを登りましょう、ということに。

P1110641_s.JPGまずは「イソカイメン(5.7)」をY氏がリード。かぶったところはなく、屈曲した中間部がちょっといやらしそうだけど上部は安心かなぁ。。と、自分もトライ。見た目どおりの印象でした。でも、先ほど触ったカメノテボルダーエリアよりもぐっと高さがあるので緊張。。カムの効き具合が少しわかったような気がするけど、気のせいのような気も。。

←イソカイメン。大室山から流れてきた溶岩流。うに~と曲がっているのは後から垂れてきた部分かな。

上でセルフビレイをとって懸垂下降のセットをするときにけっつまずいて右脛を強打。懸垂下降で降りるときにどうも足がぬるぬるするなーと思ったら、脛からだらだら血が流れていました。あぁ流血の三時(惨事、です)。
ファーストエイドキットなどの一式はカメノテボルダーエリアにデポしたままなので、海水で洗い流してテーピングテープでグルグル。ひとまずこれでオッケイ(あんまりよくないのですが、まぁ大丈夫でした)。

流血沙汰にめげずに続けて「晦日(5.8)」にトライ。中間部でちょっとしたハングの乗越があり、前回城ヶ崎のファミリークラックにある同グレードのルートでランディングに苦心したので、内心ちょっと怯みつつも、降りてきたY氏が「見た目より辛くない。面白い」というので、挑戦。なるほど、中間部のハングはハンドジャムがばっちり決まり、乗り越す際にもフットホールドがしっかりあるので、自分のようなヘタレにも安心。楽しい。

P1110635_s.JPG←すぐそこは海。うねりが強く、大潮なので足場が狭し。

ぼちぼち潮が満ちてきたので、カメノテボルダーのエリアに移動し、短いクラックやボルダー課題で遊ぶ。ほかにもクラックが走っているけれど、トポがないのでグレードがわからない。上手な人ならとりあえず登ってみるということもできるのだろうけど、自分には無理。。
そんな訳であのラインも登れそう。。いや、あそこが難しそう。。と、うろうろとラインを観察しているうちに日が暮れたのでこの日は終了。

立ち寄り湯でお風呂に入ってさっぱり。クラックに突っ込むと指や腕や足のあちこちに切り傷ができてしみて痛いのだけど、ここのお湯は傷に沁みることなく温まりました。しかし、立ち寄り湯に訪れる人はどこからどうみてもクライマーとしか思えない筋肉質な女性ばかりで、会話を小耳に挟むと指皮が痛いとかそんなお話^^;

■DAY3: 城ヶ崎、フナムシロック
3日目の月曜日(祝)、張り切って朝早く起き今度こそフナムシロックへ! とイマイチ不親切なアクセスガイドを頼りにうろうろ歩いて岩場探し。
今回はどうにか無事にたどり着きました。しかも誰もおらず本日も貸切~なんて喜んだのも束の間、なんと雨がポツリポツリ。。
がーん。。

天気予報をチェックすると午前中に曇り、お昼過ぎから晴れのマーク。それなら一時的なものだろう~ということでひと安心。実際小一時間ほどで雨は止み、陽射しが差してきました。まだ少し小雨の残る中、雨の影響の少ない「パープルシャドウ(5.8)」にトップロープをセットしてアップ。とてもキレイなコーナークラック。雨の影響が少ないということはほんのり被っているからだけど、被りはあまり感じない。ただ、クラック内部がちょっとシミシミ。トップロープで正解だったかと。

雨もすっかり上がり青空が覗き、北の岩場南面の岩場は陽射しを浴びてほどなく乾いたようなので、まずは一番短い「樹氷(5.8)」にトライ。ルートが短い分、ワンムーブが肝でした。実は最初これを5.5のルートと勘違いし、5.5でこんなムーブが出てくるなんて! と涙目になったものの、後で5.8だと判明^^;

なので次は「初孫(5.5)」へ。まぁ無事にFL。壁は寝ているけど高さはそこそこあるので、落ちたら大変なのに5.5だなんて少し腑に落ちない。。

P1120680_s.JPGP1120681_s.JPGそれから「純(5.8)」にトライ。下部は2本のクラックが中間部で1本に。左のクラックをメインにカムをセットしながら、左のクラックをホールドによっこらせ。中間部の乗越が下から見るよりも辛く、途中で足がずるり。「ゲッ」と思うものの左手のハンドジャムがびっしり決まっていたお陰で体勢を取り直し、どきどきしながら終了点へ。

体勢が安定していると安心して先に進んでしまいそうになりますが、そういうときこそちゃんとプロテクションを決めるべきなんだと自分を戒めつつ。

↑同じルートでもプロテクションのセットが微妙に違う。比べてみるとなかなか興味深いかも。(写真が小さすぎて見えないけど、カムセットのセンスとか、クラックとの相性(指とか掌とか)とかがよくわかる。。)

お次は「鬼ごろし(5.7)」に。先ほどの5.8と見た目同じような印象だけど、グレードが低い分それなりなんだろ。。と期待と不安がない混じりになった気持ちでトライ。フィンガージャムが気持ちよく決まる感じで、無事にFL。
ジャミングのなにかが見えてきたようなそうでもないような。。

ぼちぼち日が傾いてきたけれど、南の岩場に移動して偵察。「トライアングル(5.8)」が見た目「登れそう」とのことで挑戦。Y氏がその辺に落ちている石にスリンゲを巻き付けてリアル「ナチュラルプロテクション」を作成(前日も活用)。

5.8にしてはこの日の中で一番易しいルート。でも終了点がない。懸垂下降するにも適した支点が見当たらない(離れたところまで歩けばあった)。少し離れたところに頑丈そうな木があったので、そちらにロープを回して懸垂下降をしたら思いっきり振られてしまった。危ない。良い子は決して真似しないでください。
まぁ冗談ではなくて、結果として無事だったのでよかったのだけど、安全確保のためには決してひと手間を惜しんではならないということを肝に銘じました。

ぼちぼち陽が暮れそうなので急いで撤収し、車に戻って帰京。
クラックは自分でプロテクションを決めていくので、精神的な要素がとても高いなぁ。。と、すっかりヘタヘタ。
グレードはさておき、無事に完登できるとなんともいえない手応えがずっしり。クラック面白いなぁ。
でも同時に、自分の限界点(かなり低いけど)をまざまざと思い知りました。無茶は禁物だな、と。はい。

それにしても。今の時期なら大盛況のはずの幕岩や城ヶ崎で、3日間篭って見かけたクライマーさんは2パーティと釣り師さん数名のみ。ひっそりと貸切の岩場でクラック三昧。ハイグレードなルートは登れないのでマイナーエリアを選んだからの結果だとは思うけど、自分は混んでいる場所が苦手なので良かったな。

*** 今回登ったルート ***
湯河原幕岩
・ポニーテール(5.9) - FL。長めのスラブ。ちょっとルート取りがわかりにくい。直登が正解らしい。 面白い。
・No.7ルート(5.10b) - FLだけどフレークに逃げたのでグレード不明。核心の立ったフェイスは5.10bのムーブじゃないと思う。最後のクラックが高度感もあって面白かった。
・コナン(5.9+) - FL。コーナークラック。ステミング、ジャミング、レイバックと色々なムーブを試すことができて面白い。コーナーなのでなんとなく安心感がある。

城ヶ崎
・無名クラック(不明) - FL。ボルダーらしき岩の右側にある短いクラック。
・イソカイメン(5.7) - FL。見た目どおりで裏切られない。ジャミングを使わずフェイスちっくに登ってしまった。
・晦日(5.8) - FL。中間のちょっとした乗越が快適。面白い。
・無名クラック(不明) - FL。ボルダーらしき岩の左側にある短いクラック。上に繋げようとしたら蜂の巣があった。こわい。。
・無名ボルダー(不明) - TR。たぶんちゃんとした名前があると思う。6級くらい? カブリ系でワンテン(涙)。初めての外岩ボルダー。
・無名クラック(不明) - FL。バンブー対岸にあるワイドクラック。終了点となる支点がなく、上まで靴をもってきてもらう羽目に。。

・パープルシャドウ(5.8) - TR。アップで。キレイなコーナークラック。内部がシミシミ。
・樹氷(5.8) - FL。ワンムーブの短いクラック。
・初孫(5.5) - FL。なかなか快適。でも高度感があるので5.5じゃなくて5.6でもいいと思う(あまり変わらないかな^^;) 満ち潮になると足場が波で濡れそう。
・純(5.8) - FL。ハンドジャムがしっかり決まると足がスリップしてもフォールしないのだということが分かった。でも焦った。。
・鬼ごろし(5.7) - FL。純よりもクラックが細めで、自分の指にはフィンガージャムばっちり。
・トライアングル(5.8) - FL。下から見るより短くて割とやさしい。この辺の溶岩流はとても面白い形をしていて、観察していて飽きない。終了点がないのでそのまま上にあがるべきだった(反省)。
 

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Posted by norlys - 2009.01.09,Fri
新島2日目の記録。(前日のログで黒根港を黒浜港と間違えていたのでこっそり修正。。)

PC290181_s.JPG夜半過ぎにトイレで目を覚ましたら、風はすっかり収まり昨日の晩が嘘みたいな静寂。ところどころ雲があるけれど、良いお天気。なにより風がないのがありがたい。

朝8時過ぎにテントを抜け出して、ひとり羽伏浦までお散歩。

都立羽伏浦公園にあるコーガ石のモニュメント。ストーンヘンジ調。両脇には定番のモヤイ像。
モヤイ像とかギリシャ神殿風の露天風呂とかストーンヘンジとか、あまりにカオスで方向性が不明w いいんだけどもさ。


PC290194_s.JPG羽伏浦海岸を南の方に向かっててくてくお散歩。羽伏浦海岸は6.5Kmの長さに渡って続く白い砂浜。海岸を埋める砂はよく見ると透明なガラスビーズ状。海の底も白い砂なので、水の色がきれい。浜辺に迫るように風や浪に浸食された火山灰の断層が延々と続く。

海岸には地元の方の車が2台ほど停車。釣りスポットではないので、波の様子をチェックしにでも来たのかな。でも見渡す限り、はるかに続く白い浜辺は前を見ても後ろを振り返っても自分だけ。

←遠く先の浜辺のど真ん中になぜかコンクリート製のテトラポットが半分以上埋もれていました。なんというか、「世界の終わり」みたいな風景。
好きな人にはたまらないかも。自分はこの風景だけでご飯3杯いけます。どんぶりで(笑)。

ところどころに波で削られたまん丸くて真っ白いコーガ石が落ちている。石英の結晶粒を殆ど含まずスポンジみたいなものもあるし、気泡跡(内部の水分が蒸発した跡)が特定の方向に伸びているものとか、よく見ると色々なタイプがある。遠い昔の噴火の物理的記録。

キャンプ場に戻りテントを撤収して前浜に移動。徒歩でも30分もかからずに島の反対側に出ちゃうというのが、ほんとうに面白い。式根島もそうだけど、「島」にいることを実感できる。黒根港のそばの海岸でテトラポットに座って適当に朝ごはん。

黒根港から湯の浜露天温泉を過ぎて少し歩くと、本日のお宿、新島村温泉ロッジに到着。内装に木材をふんだんに用いた小奇麗な村営のお宿。お風呂は温泉で、立ち寄り湯も可。
どなたが設計されたのかはわかりませんが、各部屋が離れ風に独立していて面白い建築。見取り図をみるとまるで館系ミステリーの舞台になりそうな感じ。

チェックインの手続きをして荷物をデポ。レンタサイクルを借りて、いざ目的地に出発。基本的になにもせずぶらぶらするだけのつもりでも、出発前にネットで新島のことを調べていたら1箇所ぜひ訪れてみたい場所があった。白ママ断崖壁。
宿の受付で行き方を尋ねたら「今は入れないんです。昔は船で海から見学するクルージングもあったそうですが」とあっさり回答。うーむ、やはり。。

国土地理院のうぉっちずからプリントアウトした地形図を眺めて、この辺から浜辺に降りられるんじゃないかなぁ。。というところに目星をつけておいたので、心許ないながら地図とネット上に転がっていた切れ端の情報を元に自転車で探索。

1つ目はアウト。アスファルト舗装が終わり、車の轍の残る砂道をへろへろとママチャリで進んだら、次第に道幅が狭くなり、山道程度の幅になるところに烏骨鶏の群れ。ええ、なんでこんなところに烏骨鶏?? 新島おそるべし。(近くの農園で放し飼いにされているそうです)

こうなると是が非でも行きたくなるってもんで、やや意地になりつつ2つ目のポイントに向かうと、道端にぽっちりと「シークレット」という手作りの道標。「シークレット」というのは、サーフィンをする人たちの間で用いられた符牒らしい。人が多い羽伏浦から少し離れたシークレットポイント。宿においてあった大雑把な新島の地図にも、ちゃんと「シークレット」と書いてあった(道は記入なし)。なんだ、ちっとも秘密じゃないじゃんw

PC290228_s.JPG小道に分け入ると車が3台。ここに自転車を止めて、小道を歩くと、ありました、ありました。
海岸に下りるための「天国への階段」(笑)が。
(ちなみに羽伏浦海岸を延々と歩き続けても辿りつけてしまうのだけど、それだとかなり遠い道のり。この階段の存在が秘密なのはなぜなんだろう?)

いわく、「このエリアは『神ヶ森』)と呼ばれ、地元の方たちにとって神聖な場所なのでアクセスする場合は十分配慮すること」とのこと。

神聖な土地だから内緒なのか、断崖の側で万が一崩落すると危険だから秘密なのか、自衛隊のミサイル試射場に近いから不明としているのか、理由はちょっとよくわからない。(たぶん、神聖な場所だし、崩落や高波の危険がゼロではないからなんだろう)

そうえいば。お正月に実家に帰った際に、自分の部屋に残しておいた20年前の伊豆諸島ガイドブックを見たら「神見森海岸」と記載されていて(「神ヶ森」の誤記?)、浜辺に下りる道も載っていた。今の地図には地名がない。島の人は知っている。新島郷土カルタ(というものがあるらしい)にも詠まれている。新島の最南端の突端部は「神渡鼻」という名称で、この呼び名は昔も今も地図に載っている。神ヶ森だけが今の地図にない。神聖な土地だから文書に残さず口伝だけ? なんか不思議。

PC290239_s.jpgシークレットポイント。海岸蝕の断崖は遺跡みたい。
人が造ったものではないのに、古代の白亜の宮殿の遺跡にも見える。なんだこれは。

なんだろう、なんにもない。水際に打ち上げられて色褪せたくしゃくしゃのゴミ以外、現代社会の手がかりがどこにもない。すごい。ここも東京都です。念のため。

断層面は基本的に白いのだけど微妙に幾条もの筋になっているのは、堆積した火山灰の構成成分が多少異なるんだろか。また、ところどころにひと抱えほどの玄武岩系の捕獲石が混ざっていたりして、これはいったいどこからやってきたのかなぁ。

PC290241_s.JPG岩が硬ければ攀じ登ってみたいところですが(神聖な場所なので荒らしてはいけません、はい)、いかんせんモロモロ。軽く触れるだけで、ホロリホロリと崩れそう。

←魅惑的なディエードルなんですが、残念ながら見るだけ。大雨や大時化が来る度に少しずつ削られて形が変わっていくのだろうな。一期一会だなぁ。
それにしてもこんなに厚い層ができるほど、膨大な量の火山灰が降積したとは、すごい。


PC290259_s.jpg奥にちらりと見えるのは、早島(はんしま)という無人島。カンムリウミスズメの生息地。

真冬だというのにサーフィンをする人たちが何名かいらっしゃいました。すごいな。寒くないのかな。
しかしよく考えたらサーファーの方がクライマーよりよほど自然にやさしい存在なのかも。波は消えるけど、踏み跡は残るからね。

浜辺には色々なものが漂着していました。靴とかタイヤとか。椰子の実もひとつ。圧倒的に多いのはペットボトル。それだけ丈夫だということなのかな。ほとんど日本のものだったけど、中には韓国や中国のものもありました。太平洋側なのにな。黒潮に乗ってきたのかな。

こうして無事に(? 勝手に、か)白ママ断層壁の末端を眺めることができ、大層自己満足。自転車で来た道を戻り、再び湯の浜露天温泉へ。風がないので、島の西側にある前浜も今日は穏やか。

PC290286_s.JPG目の前に地内島。それほど多くはない新島のダイビングのスポット。ふたつの島がつながった無人島で、猿と鹿がいるのみ。けれど、餌が不足しているので鹿が海を渡って新島本村に住み着き、村の農園を荒らして困っているのだと、島の方がおっしゃっていました。

「鹿が海を渡る?」「はい」「泳いで?」「えぇ」「なんで鹿が?」「昔、鹿肉で一儲けしようと放牧した人がいたとか」「そうなんだー。。」
あっちの島なら生き延びれると考えて海を渡る、鹿の生存本能にびっくり。なにより、鹿が泳げることを知らなかった。。

この日は風がないためか、露天風呂の温度は昨日よりもやや熱め。
一番熱い浴槽はアツアツ過ぎて自分には無理。

いったん宿に戻って荷物を置いた後、今度はひとりで(まぁなにもしないために来たんだけど、それにしても寝てばかりの同居人)宿の周辺や間々下浦海岸のあたりをお散歩。

PC290300_s.JPGコーガ石が採石される向山を見上げてみる。
宿からもよく見えたけど、とても荒涼としていて良い感じ。

コーガ石の採掘場自体は上の方にあって、海岸に近いこの場所では白ママ断崖壁や間々下浦海岸と同じ火山灰層(なのかな?)が露出してます。地層のことはよくわからないのだけど、この島の起源をたどると続日本後記とか日本略記とか古代の史書が元ネタになるという点はとても興味深いなー、と。

「(向山が噴火して)新たに島が生まれたという報に対し、そういえば先日土佐のあたりで土地がなくなったので、きっと神様が土地を移したのだろうと伝えられている」とか、現実と幻想が融合したおぼろげな時代まで遡ってしまう。

PC290294_s.JPG白ママ断層壁よりも小規模だし、色味も多少黄がかっているけど、間々下浦の断崖もなかなか。

なにより夕陽が西の空と海の狭間に沈んでいく様をぼーっと眺められるのが良いです。

夏はおそらく観光客で溢れるのかもしれませんが、ほとんど人のいない冬もいいもんだな~と。
もっとも海では遊べないし、西風の強い日はちょっとたいへんだけど。



■Related Entries:
新島へ #1
新島へ #3
新島へ #4
Posted by norlys - 2009.01.08,Thu

年末の旅の記録をぼちぼちと。

年末は伊豆七島のひとつ、新島へ。
伊豆大島、式根島、神津島、八丈島は過去に訪れたことがあるけれど、新島は今回が初めて。

本当は小笠原に行こうかな~と考えていたけど、間際になって東海汽船に問い合わせたら案の定船は満席。
ご利用は計画的に(笑)。

また、当初は宿をとらずにテント泊の予定だったので通年営業しているキャンプ場がある島とか、冬場は海が荒れやすいので就航率の高い島とか、できれば徒歩やレンタサイクルで回れる(レンタカーではなく)手頃な広さの島とか、そういう諸条件で選んでいったら、新島が一躍筆頭候補に。

新島は「サーファーのメッカ」という先入観があってなんとなく行きそびれていたのだけど、冬ならサーファーさんたちや賑やかな観光客の集団もそんなにいないだろうし。。な、と。

そんな訳で、東海汽船のWebサイトで船を予約。宿代を節約する分、船旅をちょっとランクアップ。実は、調布から飛行機に乗ったほうが安かったのだと後から気付いてちょっとショック(笑)。まぁやっぱり島に行くなら旅情溢れる船旅ですよ、船。と、自分を慰めてみる。
ところが出発直前になって、ひよって宿を予約することに。ただし、運悪く到着日のみ満室。なので1泊のためにテントを担いでいくことに。もう出発前からいきあたりばったり。

出発当日の12月27日の夜、浜松町駅から竹芝桟橋へ。夏ならもう少し人が多いのだろうけど、旅客ターミナルは閑散とした様子。乗船客は釣り人さんが多いかな。サーフボードやマウンテンバイクを抱えたグループもちらほら。

PC270012_s.JPG定刻22時にかめりあ丸が出航。デッキに出て東京湾を眺める。東京タワーや晴海、お台場の夜景が一望。しばらくしてレインボーブリッジの下をくぐる。ごちゃっとした電飾ワンダーランド。昼間のゴミゴミした風景よりはキレイだけど、正直安っぽい。
週末便なので23時25分に横浜港に寄航。横浜港は海からのアプローチを考えてちゃんとデザインされているのがわかる。ターミナルもきれい。この都市デザインのセンスの違いはなんだろな。

横浜港を出てしばらくすると風が強くなってきたので、部屋に戻って就寝。夜明け頃ふと目が覚めると、ぐねぐねと船が揺れている。強い冬型の気圧配置だったので風が強いらしい。乗り物の揺れには割と強いほうだけど、さすがにちと気持ち悪い。

PC280085_s.JPG朝6時に大島の岡田港に着岸。下船完了を待つうちに、島影の向こう側の空に曙光の兆し。岡田港を離れて船が再び走り出す頃には空がすっかり白み、東の洋上からご来光。波浮の港を右手に見送ると、大島の島影を出たためにうねりが強くなる。おえっぷ。

←伊豆大島の三原山を裏砂漠方面から。

利島への就航は条件付だったけれど、うねりが強いので今回は欠航とのアナウンス。利島、御蔵島、青ヶ島のように就航率の低いところは、離島好きにとっては憧れの島(上陸できない確率も高いし、逆に帰れなくなる可能性も高いので)。

PC280094_s.JPG船室でもう一度寝こけていたら、朝8時20分過ぎに右手の船窓に島影が。あれ、右舷に島影? と、慌ててデッキに出てみると、どうやら新島のメインポートである黒根浜(前浜港)ではなく、羽伏浦港に接岸する模様。
通年オープンしているキャンプ場があるスポーツ広場に行くには羽伏浦港の方が近いので、なんかちょっとラッキー。

なんてほくほく思いながら8時半過ぎに下船したものの、港には猛烈な風が吹き抜け、潮の飛沫が飛んでくるわ、砂がバチバチ顔面に当たって目が開けられないわ、風に煽られて海に落ちそうだわ。ひー。

慌てて港に戻るとすでにタクシーは1台もなく、巡回中のパトカーが停車しているのみ。ほかにすべがないのでパトカーに駆け寄りドアにしがみつき(風が強いので)、中にいたお巡りさんに「タ、タクシーを呼んでください!!」とお願いしてしまいました。その節はほんとうに、どうもありがとうございましたm(_"_)m

PC280102_s.JPG5分ほどしてタクシーが1台港に到着。「冬は西風が強いんだけど、今日はいつもより風が強い」というドライバーさんの言葉に少しだけほっ。港からキャンプ場までは車で5分ばかり。風がなければ港からでも余裕で歩ける距離なのに、わざわざ申し訳なかったです。でも助かりました。

「そこで受付してね」とドライバーさんに言われた建物に向かうものの、入口は施錠され中は無人。ま、朝早いからまだ人が来ないんだろね、と、テントサイトに向かう。宮塚山に連なる丘陵の麓にあり、羽伏浦海岸まで徒歩10分というロケーションの良さもさることながら、ここのキャンプ場はとてもきれいに整備されていて、トイレやシャワー(水のみ。海の潮を落とすため)、炊事棟にBBQ用のコンロ、分別ゴミ箱などが完備。でもタダ。すごい。ちょっと住民税のモトがとれたような気がする(深い意味はありません)。

キャンプ場には先客さんが1組のみ。挨拶を交わし、自分たちのテント装備をデポし、炊事棟で朝ごはんの支度。朝食を済ませた後は、新島本村の中心部をぶらりとお散歩。
羽伏浦から、町の表玄関になる前浜までは徒歩で30分弱。ほとんど平坦な道なので歩きやすい。

空はすかーんと快晴でいい天気なんだけど、風さえなければ。。という感じ。
ただ、横殴りの風が吹き付けてもあまり寒くないのはありがたい。

宮塚山と向山の2つの山に挟まれた平坦地は、886年(仁和2年)に起きた向山の噴火で噴出した火山灰が宮塚山との間に堆積したのではないかと言われているそうな。向山の噴火が本当に886年かどうかはほぼ定説らしいが現在でも証明はされておらず、伊豆国が「新たに1島を生じたという」「銀岳」の絵図を朝廷に献上したという古文書の記録に基づいて考察するとどうやら新島近海で噴火があったのは間違いないんじゃないか。。ということらしい(古文書の文献は残っているものの、「銀岳」の絵図は残っていないとかetc. 。。ということを、宿にあった新島の歴史の本で読みました。面白いですな))

なるほど、それで新島というのかと合点。でも、もうかれこれ約1100年以上前の記録が未だに名前に残っているというのもすごい。いつまでも新しい、永遠のヤング。

宮塚山の「宮塚」とはいわゆる「古墳」のことかな。おそらくは遠い昔に島外の人がもたらした名前、なのかな。で、宮塚山の向かい(集落を挟んで反対側)にあるから向山(むかいやま)で、宮塚山の奥(北東)にあるから阿土山(あっちやま)。シンプルで即物的で好きです。こういう地名。

PC300348_s.JPG道の両側には新島特産のコーガ石(抗火石)で造られた家や塀が続いていて、この島独特の景観。明治初期以降、火事の延焼を防ぐために木造ではなくコーガ石を用いるようになったとか。

←コーガ石ブロックで造られた家。一見軽量コンクリートにも似ているけどより深い趣がある。夏の陽射しならもっと白く輝くんだろうな。

コーガ石は黒雲母流紋岩。学名は石英粗面岩。成分の約80%がシリカ(二酸化ケイ素)、約15%がアルミナ。多孔質の溶岩(いわゆる軽石)で、鋸で切れるほど柔らかく、発泡性なので軽くて水に浮くらしい(良質と分類されるもの。神津島や天城山のコーガ石は比重が重いのと埋蔵量が少ないらしい。でも新島でも比重の軽い良質のコーガ石はもう少なくなってきたのだとか)。

PC280107_s.JPG非晶質のガラス繊維が主体で、飴細工みたいな石。石板を叩くとカンと澄んだ金属質の音がする。極めて小さい石英と黒雲母の結晶粒が含まれていて、風化しているものはさらさらさらと結晶粒が零れてくる。これが新島の白い砂浜の元。

あっという間に集落を抜けて前浜に出る。観光客はおろか町を歩く人自体ほとんどいない。浜辺はやっぱり風が強くて吹き飛ばされそう。防波堤に豪快な白波がぶつかっては砕ける。そんな荒れた海でも水の色がきれい。沁みる。。


PC280119_s.JPG海岸沿いの道端にはコーガ石を彫ったモヤイ像(渋谷駅南口にあるアレ)が並んでいて、なんか不思議な風景。切り出した状態とか自然な造型のままでいいんじゃないかと思うんだけど。まぁいんだけども。

←並び立つモヤイ像より断然グレイトなコーガ石で覆われた公衆トイレ。中は極めて普通だしキレイ。アルパインだとしたらII級程度(中は覗けませんよ)。コーガ石はガラス質なので結構手に痛い。

海岸沿いにてくてく歩くといつの間にか黒根浜に到着。今日は船が島の反対側の羽伏浦に接岸したし、海が荒れているので新島と式根島を結ぶにしき号も出航を見合わせたのか、島のメインポートも閑散としている。ラッキーなことに島の人に拾ってもらい、車で富士見峠や若郷の集落を案内していただく。車じゃないと遠くてなかなか行けない場所だけにうれしい。本当にありがとうございました。

PC280136_s.JPG←富士見峠から。式根島、神津島が見えました。

「隣村にも行ってみる?」と島の人に問われて、「隣村?」と尋ねると「若郷」とのこと。あぁ、なるほど。若郷は浜に開けた西側を除き、三方を山に囲まれた小さな集落でした。玄武岩質の黒い岩肌が路頭していて、脆そうだけど登れそうな気もする。それに脆いといってもコーガ石よりは硬そう。

もともとそのつもりで水着を仕込んであったので、島の案内の最後に湯の浜露天温泉で降ろしてもらう。浜辺にある無料の露天風呂。24時間いつでもタダでお風呂に入れます(要水着着用)。

中途半端な時間だったので貸切。ここの温泉の泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉だそうで、すごくしょっぱ苦い。にがりみたい。海の水をさらに濃縮した感じ。

PC280149_s.JPGここの浴槽やギリシャをモチーフにした神殿(なぜ神殿?)もコーガ石。石の階段を上がって神殿部分に行ってみたけど、オフシーズンのためか空でした。残念。

小さく仕切られた石造りの浴槽が4つ。一番上が一番熱くて順々に温くなる。それと別に、足湯がひとつ。源泉かけながしだけど、温度が高いので加水している。それでも一番上はアツアツ。

風が強い日だったためか、一番下の浴槽はほどよくぬるめで、ざぶんざぶんと砕ける波飛沫を眺めながら1時間以上も入っていた(ナトリウム分が強いのでたぶんそんなに長湯をしないほうがよいかも)。
お湯から上がったあともずっとぽかぽかと温かくて湯冷めしない。いいお湯でした。

PC280152_s.JPG←手前が温泉、真ん中が海、その上が空。寄せては返す波のリズムが心地良くて、ぼけ~っとするのに最適。

来た道(島の方いわく「山の道」)とは別の、平らな道を歩いて羽伏浦浜に戻る。道の途中にスーパーがあったので立ち寄る。生鮮食料品や日用雑貨などたいていのものが揃っている。お菓子などは定価販売のものが多いのでちょっと高いかなという印象だけど、べらぼーというほどでもない。
船の自販機で買ったビールが1本のみだったので、追加でお酒を購入。

ぷらぷらと歩いて羽伏浦のキャンプ場に戻る。夕陽を背に受けて島の反対側へ。山の麓は緑が濃くて、鬱蒼としている。相変わらず風が吹いているけど朝よりは少し穏やか…かな。

炊事棟でラーメンを作り、ビールで乾杯。いつの間にか陽が落ちて、空には満点の星。
ヘッデンを灯してぷらりとひとり羽伏浦の浜辺までお散歩。羽伏浦側には家がほとんどないし、風の強い冬の夜の浜辺にわざわざ来る人もいない。

ここにもコーガ石の石像が並んでいて、NHKのキャラクターである「どーもくん」の石像が薄暗がりの中でひときわ怖い、すんげぇ怖い(笑)。ふと遠くを見ると草原の中に緑色の目が光っていた。なんだろ、動物かな? なんか奇妙な感じがして街灯のあるメインゲートの方に戻る。振り返ると緑色の光は海の方に移動したらしく、でもまだこっちを見ている。

さっきはヘッデンの灯りを反射したのだろうと思ったけど今回は直射していなし、夜の山道で出会う小動物の目の反射とは違って蓄光塗料みたいにぼーっと光っている。ひー、なんか怖い…。怖かったので、来たときとは別に街灯の点る道路を経由してキャンプ場に戻った。あれはなんの動物だったんだろう。。

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新島へ #2
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新島へ #4

Posted by norlys - 2009.01.06,Tue
円高還元記念ということで、年末に海外通販でお買い物したギア類が本日お手元に到着。年明けの城ヶ崎には間に合わないだろうな~と思ったけど、やっぱり間に合いませんでした。ま、いいや。

50e09971.JPGBlack Diamond キャメロットC4の#3と#4をひとつずつ買い足しておこうかな~と外国為替相場を見たら、1USD=95JPYだったので、おおこれはこれは。。とポチった次第。

ついでにDMMのWallnuts Set 1-10と、DMMのProwire Q/D(クイックドロー) 12cmを4本。

DMMのProwire Q/Dは、重量が2.9oz(約82g)なので、現時点で最新の超軽量タイプ(12cmスリングで60g台)と比べると入門モデル、なのかな。
セールじゃなくて通常価格で17.25ドル。

一時期円に対して英ポンドがべらぼうに高く、自分にとってはDMM(イギリスのメーカーさん)は高嶺の花でした。なんだか相場成金の気分満載。

まぁ、送料込みでトントンよりちょっとお得かな、という感じ。
で、今日の為替相場を見たら1USD=93JPYだとか。らら、ちょっと早まったかも。
Posted by norlys - 2009.01.05,Mon
2009年の登り初めで、週末は伊豆の城ヶ崎へ。

P1030564_s.JPG土曜日のまだ暗く寒い早朝にごそごそ起き出し、お風呂を沸かしてご飯を炊いてゴミをまとめて~なんてのんびりしていたら、あららびっくり間もなく集合時間だ。。ご飯をラップに包んで、ゴミ袋をひっつかんで、ザックを背負って慌てて家を出て駅に向かいました。
ひー。2009年の初うっかり。。

20分ほど遅刻し、Y氏とNさんに合流。新年早々ほんとうに申し訳ありません。
前日に別の岩場を登っていたT氏とTさんと現地で合流し、初日はファミリークラックエリアへ。

ファミリークラックは、城ヶ崎の海岸沿いの遊歩道に架かる吊橋の下にあるこじんまりとした岩浜。
すでに先客さんたちが3組ほど。冬の城ヶ崎は激混みと言われるけれど、さすがに松の内なので、今日はまだ空いているほうらしい。

岩浜は海に向かって開けていて、駿河湾の波がざぶんざぶんと押し寄せて来る。空は快晴。
左手に伊豆大島、目の前に利島、その少し右に新島と式根島、神津島の島影まではっきり見える。
陽射しは暖かいし眩しいけれど、この日は1日中少し風が吹いていたので、日陰に入るとほんのり肌寒い。

城ヶ崎は黒くずっしりと堅牢な安山岩の岩場。大室山の溶岩流の露頭が、海の潮や風に浸食されて形成された波食崖。他の岩場と違って独特な岩質。

P1030580_s.JPGまずはアップで、と、エリア内で一番簡単な「ビギナーズ・クラック(5.6)」に。
登り自体はグレード通りでとても易しいルート。それでも、自分でプロテクションを決めていくので緊張。。
トップで登ったT氏のカムセットのサイズや場所をじ~っと眺めて、自分は2番手でトライ。
いかんせんビギナーなので、カムの選択や、カムのセットが効いているかどうかのチェックなどに時間がかかるので、スタンスやホールドのしっかりした易しいルートがうれしい。ほとんどフェイス登りでFL。

自分が登った後に、クラックはほとんど登ったことがないというTさんと、クライミングに復帰したばかりで無茶は禁物のNさんのために、Y氏が登りトップロープをセット。

T氏は続けて「ベビー・クラック(5.7)」へ。なんでも「さっきのより面白い」とのこと。
そうなのか~と、自分も取り付いてみる。クラック周辺にガバが多いので、フェイスちっくな登り方になってしまう。下から「ジャミング、ジャミング」との声がかかる。う~む、頭では分かっているんだけど。。
下部はハンドサイズのクラック、上部はフィンガーサイズのきれいなパラレル。ここも無事にFL。

トップロープで取り付いていた先行パーティの方々が一巡し、「シスター・クラック(5.8)」が空いたのでこちらに。
下部のスタンスが磨かれてツルツル(でもみんな普通に足を乗せていたので、自分が下手なだけなんだろな。とほほ)。必死でハンドジャムを決めようにも、なんかどうもうまくない。
とにかくカムをセット。。。した後で、青キャメをラックにセットしていなかったことに気付き、いったんロワーダウン。ラックに青キャメを追加して、再びツルツルのスタンスと効かないハンドジャムに苦心。上部は易しいけれど、下部がとにかくダメ。なんかどうにも手のジャミングが効かない。
Nさんいわく、女性の手だといまいちジャミングが決まりにくいサイズのクラックなんだとか。そうはいっても、うまく登れないのは自分の力量不足なんだろな。。とガッカリ。。

フェイスでは12を登るT氏が「アンクル・クラック(5.9)」のハング越えで少し苦労している様子を見て、ここはトップロープをセットしてもらうことにする。トップロープなら落ちる心配もないし、プロテクションを取る手間で消耗することもないので登ることに専念できるなら。。!! と思ったけど、ダメでした。
まぁ一応上まで抜けましたが。。う~む、クラッククライミングは難しいなぁ。。でも面白いなぁ。

最後に「サム・クラック(5.8)」にT氏がリードで登ってトップロープを張ってくれたので、みんなで登っておしまい。遠くの山の端に陽が落ちて周囲が暗くなり始めたけれど、ぎりぎりヘッデンなしでも足元が見える夕暮れ時の中、車に戻りました。ほんの少しだけど、年末の頃に比べると日が暮れる時間が遅くなってきたのを実感。

翌日はシーサイドのエリアへ。遊歩道から海岸の際にある岩場に降りる地点ですでに行列。順番を待って岩場に懸垂下降すると、いるわいるわ。まるでジムが丸ごと屋外に移動してきたかのような混雑っぷり。いやはや。

ここは中上級者向けのボルトルートがたくさんあるけれど、万年ヘタレな自分には登れるルートが少ないののが残念。まぁ、昨日の疲れも残っているし、ぼちぼち岩に触れればいいかな~。。と。

まずはアップで大磯ロックのエリアにある「ハジノライン(5.10a)」へ。これはボルト3本の短いルート。「短いけれど舐めちゃだめよ」と前のパーティの方に声援(?)を頂き、まずはY氏がマスタートライ。1手核心のムーブが肝という後続パーティの方のアドバイスを受けて、自分も挑戦。なるほど、核心のムーブはアドバイスどおりだし、黒々とした岩に白いチョーク跡がバッチリ残っているお陰もあって無事にFL。

グレード的には順番が逆になってしまったけれど、お隣の「名探偵登場(5.8)」が空いたので、今度は自分がヌンチャク掛けにトライ。ほぼ1年前にここを登った記憶を掘り返してみるけれど、あんまりよく覚えていないような。。まぁここもすでにチョーク跡がびっしりで、ひときわ白い箇所を掴むとガバ。うっすら白いところはダミー。いいのかそれで(苦笑)。

T氏がサンセット・エリアにあるルートの順番待ちをしている間、自分とY氏とNさんは「名探偵登場」の隣にある「パークラック(5.7)」に登ろうか~ということに。クラックのラインに土が詰まって草が生えているので、誰も登っていないのかなーと近づいてみるとところどころにチョーク跡。
ちょうど通りかかったジムのインストラクターさんが自分たちの様子を見て「ここ登るの? 上のほうは岩がボロボロだから気をつけて。この間登った人も岩を抱えて降りてきたから」と声をかけてくれました。

傾斜は緩いし、ナッツやカムがばっちり決まり、自分のようなヘタレでも快適に登れましたがなるほど上部は岩がボロボロでガサガサ。注意して登ってもロープの動きで浮石が落ちてしまうので下に人がいるときは危険かも。自分たちが登っているときは幸い他のパーティはいませんでしたが。

他のルートは自分には難しいので、どうしたもんかな。。と、サンセット・エリアでぶらぶら他のクライマーさんたちの登る姿を眺めつつまたーり。
午後になってちょうど空きそうだったので、「ピーターパン(5.10b)」に。
これは城ヶ崎を訪れるハイグレードなクライマーさんたちのアップルートと言われるルートですが、自分には限界グレードです。とほほ。

1年前に挑戦して、核心箇所のムーブがなかなかこなせずに苦労したルート。今回はどうかな。。と、ちょっと自分試しのつもりでうっかり手を出しましたが、やっぱりダメでした。そもそも前回は無事にクリアした下部でテンション。核心手前でルートミス(覚えてなかった。。)。上部の核心は気力で突破しましたが。オーバーオールでダメダメ感満載。
う~む。1年経ってもちっとも進歩してないよなぁ。。と、がっかり。
手首の故障により1年ほどブランクが空いたNさんは、無理をしない程度ということでクライミングモードを再起動中だけど、ブランクが空いたといっても断然自分よりも上手。自分にはよほどセンスがないだけかも。。とほほ。まぁ、ぼちぼち。

P1040594_s.JPG最後にT氏がトップロープを張ってくれた「ティンカーベル(5.10b)」でクールダウン。て、ちっともクールダウンになりませんでしたが。トップロープだからこそ取り付けたものの、リードではまだまだ無理。
ランナウトが怖いし(TRなので、あくまで脳内)、ルートが分かりにくい(涙目)。
陽が傾いてしまったし、みんな待っているし、とにかく早く登らねば。。とジタバタ上を目指しつつも、焦りで手がじっとり汗ばむと岩がぬめりますます悪循環。なんとか残置を回収し、ロワーダウンしたら、岩場にはもう殆ど人の姿はありませんでした。あんなに混雑していたのが嘘のよう。

遊歩道に戻る下降点にたどり着くと、そこにはロープを登る人のプチ行列。順番を待っている間にすっかり周囲が暗くなりました。先に片づけを終えて上に上がったY氏がみんなのザックを引っ張りあげてくれたので、ありがたく空身でゴボウ。ヘッドランプの灯りで足元を照らしながら遊歩道を歩いて駐車場に戻り、一路帰京。

1年経ってもちっとも上達していないことがよく分かりましたが、まぁ安全で楽しくやっていければいいかなと思う年の初めでした。どっとはらい。
Posted by norlys - 2008.12.26,Fri
本日は仕事納め。という当日になっても急なオーダーが入って朝からばたばた。
そういえば年末年始の休暇のお知らせをサイトにupしていなかった。。と、ばたばた。
なぜか12月決算なので会計士さんがやってきて必要な書類をプリントアウトしてばたばた。

週末からみんな冬山なんだよなぁ。。いいなぁ。。
自分は明日の夜から島に。
南の島でも氷の島でもなく、都内だけど。
目的は特にありません。というか、なにもしない。なんという贅沢。

直前に慌てて宿を確保しようと思ったら、到着日に空き室がなかったので1泊野宿決定(公設のテントサイトがあるそうなので、ゲリラテントではなくそちらに)。
結局テントを担いで行くことに。良いボッカ訓練(汗)になりそうです。

島の周囲あちこちに断崖絶壁があるので、ザックにクライミングシューズを忍ばせておく予定。
島でクライミングしてる子はいねが~と検索してみたけど、どうもいないような。
(でもWikipediaのボルダリングの項目に、「神津島の海岸にはボルダーがいっぱいらしい」とありました。今回の目的地は神津じゃないけど)

ほんとうは最大250mあるという断崖絶壁を登ってみたいような気もするけど、どうも砂砂していそうだからダメかな。。という以前にビレイヤーがいないので無理なんだけど。

まぁ、のんびりと海を眺めつつ、その辺に転がっている岩でも触れればいいかな。
といいながら、2万5千分の1の地図を国土地理院のポータルからプリントアウトして断崖だらけの地形図にうっとり。。シークレットエリアとやらを無事に見つけ出せますように。。
Posted by norlys - 2008.12.25,Thu
PC241601_edt.jpgばたばたしていてちっとも実感が湧かないが、どうやらクリスマスだった。そうだった。
ということで当日お昼に予約を入れて急遽お出かけ。近場だけど。

周囲を見回せば、シックなワンピースに巻き髪クルクルorアップなお嬢さんたちばかり。
そんなつもりはまったくなかったので、自分はいつものようにジーンズにニット帽にザックにスニーカーといういでたちで参上。明らかに場違いw
レストランじゃなくてラウンジだから、まぁいいんだろうけど、たまにはコスプレ(笑)してみたいような。。

クリスマスにちなんだオリジナルカクテルが色々とありました。飲み放題なので、ぜひあれもこれも(意地汚い…)と思ったけど、残念ながら全制覇はならず。


しかし薄暗いなぁ。。ここはひとつパッと。。。と、取り出したくてウズウズしたのがこちら。街中で使う場面などどこにもないのに持ち歩いております。

PC241604.JPG自分用に買った自分へのクリスマスプレゼント(なんだそら)。
ORBITというBlack Diamond社のミニLEDランタン。

収納時の全長10cm。電池込み(単4×4)で127gと軽量コンパクト。
高照度モードで電池寿命が10時間と短い。でも低照度モードで使ったらもう少し長持ちするかな。
(先行モデルのAPOLLOのスペックは、低照度モードで約60時間だそうな。なんでスペック表記の規準が違うんだろう?)

プリムスのP-541というメタルメッシュのガスランタンも持っているけど、あんまり使う機会がない。夏は結構暑いし、冬は軽量化のためガスコンロ直焚きなので。

このORBITにもいったいいつ出番があるのかわからないけど、コンパクトさに惹かれて思わず買ってしまった。クリスマスだからいいか(よくわからない)。

God jul og Godt nytt år.
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HN:
norlys
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非公開
自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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